『ChaosTCG』に新弾の『恋チョコ』トライアルデッキが登場。同日発売のブースターを使って組んだデッキでの対戦やデッキレシピもお届け！

文：ファイ

　こんにちは！　TCG担当のファイです。ブシロードが展開している美少女キャラ満載の『ChaosTCG』にトライアルデッキ『恋と選挙とチョコレート』とブースターパック『恋と選挙とチョコレート ＆ いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい！』が9月12日に登場します。

　今回の記事では、前回の『ご注文はうさぎですか？』で行った“第1回 電撃ごちうさ杯”に続いて、“第1回 電撃sprite/fairys杯”も開催。このトライアルデッキ紹介シリーズはぜひ恒例にしたいところです。しかも今回はトライアルデッキだけに留まらず、同日発売のブースターパック『恋と選挙とチョコレート（以下、恋チョコ） ＆ いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい！（以下、いまいも）』のカードを駆使したデッキレシピもお届けします。それではどうぞ！

■とにもかくにも、まずはトライアルデッキを開封

　トライアルデッキとブースターが同時発売となると、「トライアルデッキは初心者向け」、「経験者はブースターでガッチリデッキを組む」というイメージを持つかと思います。しかし『ChaosTCG』ではトライアルデッキ限定のカードなどがあったり、パートナーが4枚必要というゲーム特性の都合上、トライアルデッキもしっかりとチェックする必要があります。もちろん、ここから始めようという人にもトライアルデッキはオススメです。

▲デッキの他にプレイマットや解説書などが入っています。

　今回のブースターでは『恋チョコ』と『いまいも』の2作品が収録されていますが、トライアルデッキは『恋チョコ』のみで構築。デッキ構築が苦手……という人はこのトライアルデッキを軸にブースターのカードを入れていくという方法で慣れていくとよいと思います。

　トライアルデッキで僕の注目のカードは《ねろねろマッシーン》、《選挙対策本部》、《自転車の修理》の3枚です。今回のブースターはセットカードを参照するカードが多数封入されています。そのセットカードを控え室に置くことができる《ねろねろマッシーン》はブースターのカードを使って構築する際に重宝します。

　《選挙対策本部》や《自転車の修理》は『ChaosTCG』では定番の能力を持っています。最近のデッキでは、作品やデッキタイプに関わらず使用されている、いわば必須カードです。

　また、トライアルデッキのセットカードにも注目です。今回のトライアルデッキ封入のセットカードは全て食べ物で統一されています。他のOSだと剣や銃といった武具だったりアクセサリーだったりすることが多いですが、今回はおかしです。こういったちょっとした小ネタを探してみるのも楽しいですね。

■ブースターのカードも使って“第1回 電撃sprite/fairys杯”を開催

　さて、相変わらず唐突ではありますが“第1回 電撃sprite/fairys杯”を開催します。トライアルデッキをそのまま使うと、全く同じデッキのミラー（同じデッキタイプのこと）戦になってしまうので、今回はブースターのカードを使ったデッキも用意しました。

▲トライアルデッキの相手として、『恋チョコ』デッキと『いまいも』デッキをご用意いたしました。

　トライアルデッキとブースターでは圧倒的にブースターの方が有利な気もしますが、トライアルデッキはシード権を獲得することでその差を解消したことにして、早速対戦に移ります。

▲“第1回 電撃sprite/fairys杯”開催です。

　1回戦目はブースターで作ったデッキ同士での対戦です。僕は『恋チョコ』の千里デッキを使います。このデッキのパートナーである《分かち合うチョコレート「住吉 千里」》は“このカード以外の自動効果で自分がカードを引いた場合、さらに1枚引くことができる”という効果と、“自分がカードの効果でカードを引いた場合、攻撃力か耐久力のどちらかを上げる”という効果を持っています。”

　ポイントとしては、2つめの効果は自動効果だけでなく起動効果で引いても発動するという所です。また、どちらの効果もターンやフェイズに関係がないことや、1つめの効果は条件を満たせば1ターンに何度でも発動できるという点も覚えておきましょう。

▲パートナーがガードキャラに選ばれるたびに1枚引くことができる《お酒大好き「東雲 葉月」》が場にいて、手札6枚で自ターンを終了。相手のターンに、2回パートナーを防御キャラに指定すると自ターン開始時には手札が10枚に！

　さて、対戦はというと手札が潤沢にあるため、手札を控え室に置くというコストのカードを何度も使うことができたり、今使いたいカードを手札に引き込むことができました。その結果、《選挙対策本部》や《選挙協力「有明 美絵瑠」＆「佐賀 玲二」》などで相手をガードさせずに押し切って勝利。相手が最後のパートナーを引いてしまっていたというのもポイントでした。

▲カードゲームにおいて潤沢な手札は正義です！

　ちなみに『いまいも』デッキのパートナーは《偽りの生活「三谷 歩夢」》です。自身がアタックすることで、セットカードが付いているキャラをターン終了時にレストからスタンドにすることができる効果を持っています。セットカードをたくさん付けるタイプのデッキとの相性が非常に良さそうですね。

▲いざ決勝戦、はじまります！

　図らずも決勝戦はトライアルデッキの千里とブースターパックの千里の対決に。ブースターのパートナーは皐月とかにすればよかった感もありますが、千里は可愛いんでしょうがないです。もちろん皐月も可愛いですが。

　トライアルデッキはそれだけでももうすでに完成しているデッキといって過言ではないでしょう。一方のブースターパックで作ったデッキは1回戦で調整点をいくつか見つけてしまいました。しかし大会中のデッキ調整は御法度。そして決勝戦が始まります。

▲今回は僕がトライアルデッキを使います。

　手札入れかえをした時点でパートナーが2枚手札にあるという、『ChaosTCG』において圧倒的に不利な、いわゆる“嫁事故”といわれる状況からスタートしてしまいます。しかしトントン拍子にキャラは出て「これはいける！」という雰囲気に。

　が、やはり相手の圧倒的なドロー力の前に、最初の手札のまずさが露呈してしまいます。まだまだ序盤というところでパートナーがレベル4になり、攻撃力や耐久力は申し分ないのですが、デッキにもういないという状況になってしまいました。そして全キャラがレスト状態でガードできないところで一気にダメージをたたき込まれ敗北。図らずもブースターの強さを身をもって体感する結果になりました。

▲優勝は千里！ おめでとう！

■そしてできあがったデッキがこちら

　さて、最後にトライアルデッキとブースターの全部のカードを使って作ったデッキのレシピをご紹介します。パートナーは『恋チョコ』のメインヒロインの千里。他の自動効果でカードを引くとさらに1枚引くことができ、攻防どちらにも有利な能力を得ることができる強力な1枚で、先ほどの対戦でも圧倒的な制圧力を持っていたのを実感して頂けたかと思います。

　この効果を《天才発明少女「枝川 希美」》や《受け取る思い「三谷 良子」》で誘発させつつ、《免許皆伝に向かって「茂森 真央」》や《een×vijfオーナー 「三谷 直真」》といった貫通を持っているフレンドで固めるといった感じです。序盤に《天才発明少女「枝川 希美」》を登場させることができれば、攻防共に手札を増やす事ができるため、かなり有利に展開することが可能となります。

　手札を増やす能力の《異性の盟友「奈々瀬 茉莉」》も有効に使いたいところです。この効果は自動能力ではないので《分かち合うチョコレート「住吉 千里」》の1つ目の効果は発動しません。しかし、2つめの効果は発動しますので活用していきましょう。

　防御面は《偽りの生活「三谷 歩夢」》の登場コストや《新しい関係「三谷 歩夢」》の能力で裏になってしまったキャラを表にしつつ、エクストラの《兄の看病「三谷 歩夢」》に繋げていきます。このデッキのシステムキャラである《天才発明少女「枝川 希美」》から派生するエクストラの《大島ロールジャンキー「枝川 希美」》も駄目押しには有効ですので覚えておくと思わぬところで活躍してくれるかもしれません。

　しかし、デッキは自分の手になじむのが一番。デッキレシピはあくまで参考程度にして、自分に一番しっくりくるデッキを作っていきましょう。それではまた！

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