2014年9月20日(土)
東京ゲームショウ2014のスクウェア・エニックスブースに出展されている3DS用ARPG『FINAL FANTASY EXPLORERS(ファイナルファンタジーエクスプローラーズ)』のレビューをお届けします。
レビューに加えて、体験版で遊べる8ジョブの特徴やパーティバトルの流れなどを解説していきます。アビリティ一覧や攻略テクニックも掲載しているので、会場で遊ぶ予定の人はお見逃しなく!
会場では、シングルプレイ用とマルチプレイ用と2つの体験版が出展。シングルプレイ用は2匹の仲間モンスターとともにイフリートを討伐、マルチプレイ用では会場の方々+ブースにいるスタッフで4人パーティを組んでシヴァを討伐と、それぞれクエストの内容が異なります。
いずれの体験版も使用できるジョブは共通で、制限時間内に召喚獣を倒すことが目的です。実際のプレイ時間としては、10~20分くらいになります。ちなみにプレイヤーが戦闘不能になっても即クエスト失敗となるわけではなく、他のプレイヤーにレイズをかけてもらう、もしくは制限時間を3分消費することで復活できます。
さて、各ジョブの役割の前に、まずは『FFEX』の戦闘システムについて簡単に説明していきましょう。
本作ではアビリティを使うと画面左上の“レゾナンス”という数値が上昇します。この数値が高いと攻撃力や回復力が高まるうえ、キャラクターに特殊能力を付与する“クリスタルドライブ”や歴代シリーズのキャラクターに変身できる“トランス”が使えるようになります。レゾナンスは攻撃や回復はもちろん、強化系のアビリティでも上昇するので、どんどん使ってレゾナンスを高めましょう。
とはいえ、アビリティは闇雲に連発できるものではなく、画面左上の黄色いゲージで表示されている“AP”を消費していきます。APは時間経過の他、通常攻撃を当てることで回復します。このため、アビリティによる攻撃の合間に通常攻撃を織り交ぜていくのがいいでしょう。
まとめると、
(1)アビリティを使用して“レゾナンス”を高める
(2)アビリティ使用で消費されるAPは、通常攻撃を当てて回復する
といったところです。各ジョブで立ち回りは変わりますが、この2つが基本的な立ち回りになるでしょう。その他、詳しい操作方法は下の写真を参考にしてください。
この体験版ではナイト、モンク、狩人、竜騎士、忍者、白魔道士、黒魔道士、時魔道士の8ジョブで遊ぶことができます。ジョブごとのロール(役割)は、タンク(盾役)、アタッカー(攻撃役)、ヒーラー(回復役)、バッファー(補助役)に大別できます。これらがバランスよく編成されているとパーティプレイがしやすくなります。
それでは、各ジョブのアビリティの性能やマルチプレイでの立ち回り方、トランスで変身できるキャラクターを解説していきましょう。
◆ロール:タンク ◆トランスキャラクター:クラウド
・ディフレクト:コマンドを入力している間は防御姿勢を取り、物理・魔法の回避率やガード成功率を大幅に上げる。
・挑発:自身を中心にサークル状範囲内の敵のヘイトを上げる。
・月光斬り:ヒットさせた敵のヘイトを上げる強烈な一撃を放つ。
・ランパート:一定時間、物理防御力アップをはじめ、ステータスがアップする。
・ソニックブレイド:後方に跳びのきながら攻撃を放つ。
・ハイスラッシュ:前方の敵めがけて高速で斬りかかる。
・ショック:自身を中心にサークル状範囲内の敵に攻撃。ボタンを長押しして溜めることで威力が上昇する。
・スカルブレイバー:垂直にジャンプしてから切りかかり大ダメージを与える。
ヘイト(敵対心)を上げるアビリティを多く持ち、敵の攻撃を一手に引き受けられるのがナイトの特徴です。
パーティプレイでは、メンバーの先頭に立って“挑発”でヘイトを上げ、“ハイスラッシュ”で接近し“ディフェンダー”で防御を固めて敵の攻撃からパーティメンバーを守りましょう。ただし、ヘイトはじょじょに減少していってしまうので“月光斬り”や“挑発”で小まめにヘイトを稼いでいくことが大事です。
アタッカーが少ない場合は“ショック”や“スカルブレイバー”を使えば、十分ダメージソースとなります。
◆ロール:アタッカー ◆トランスキャラクター:スコール
・チャクラ:自身を中心にサークル状範囲の味方のHPと状態異常を回復する。
・ためる:一定時間、与えるダメージが上昇する。ボタンを長押しして溜めることで効果が増大する。
・タイガーブレイク:前方に高速で突進する攻撃。HPが低いほどダメージが上昇する。
・鳳凰の舞:一定時間、防御力が下がるが、攻撃時のダメージ上昇し、スーパーアーマー(攻撃を受けてものけぞらない)の効果が付与される。
・ドリルスピン:前方に向かってドリルのように回転しながらキックを放つ
・爆裂拳:拳による4回攻撃。ヒットをつなげると威力が上昇する。
・オーラキャノン:前方直線状にオーラによる攻撃を放つ。
・真空波:前方に瞬間移動して攻撃。瞬間移動中はダメージを受けない。
生粋のアタッカージョブであるモンク。“タイガーブレイク”や“ドリルスピン”で先制して、近寄ったところに“爆裂拳”を決めていきましょう。敵に近寄れない場合は“ためる”からの“オーラキャノン”がオススメです。
ガンガン攻めすぎるとタンクのヘイトを上回ってしまうので、敵のターゲットがこちらに向いてしまった場合は、“真空波”や“チャクラ”を使って耐えること。モンクは防御力が低めなので、集中攻撃を受けると危険です。また“鳳凰の舞”の効果時間は短めなので、部位破壊などで敵がよろめいている時など、ここぞという場面で使っていきましょう。
◆ロール:アタッカー ◆トランスキャラクター:ライトニング
・コンセントレート:一定時間、アビリティの溜め時間が短縮される。
・狙う:一定時間、攻撃の命中力と状態異常発生率が上昇。ボタンを長押しして溜めることで効果が増大する。
・アビスゲート:敵のAPを吸収する矢を放つ。
・電磁投射:前方に貫通性の高い矢を放つ。ボタンを長押しして溜めることで効果が増大する。
・レッドブラッド:敵の体力を吸収する矢を放つ。
・みだれうち:前方に連続して矢を放つ。ボタンを押し続けている間はAPが切れるまで発動できる。
・ファストシュート:ヒットすると自身の攻撃力が一定時間アップする矢を放つ。
・パワーブラスト:溜めることで威力がアップする矢を放つ。
弓を使い、距離を取った戦いが基本となる狩人。一見とがったジョブに見えますが、後方に下がって戦える分、戦況がわかりやすいので意外と戦いやすいです。
溜めが可能なアビリティが多いので、まずは“コンセントレート”を使うのが基本。続いて“ファストシュート”を当ててから、“電磁照射”や“パワーショット”を狙っていきましょう。APの消費が激しいので小まめに“アビスゲート”を当てることもお忘れなく。
◆ロール:アタッカー ◆トランスキャラクター:スコール
・スプラッシュ:バックジャンプしながら攻撃。直後にダッシュによるAP消費量が減少する。
・ジャンプ:上空に飛びあがり、着地するまであらゆる攻撃を回避。着地時には衝撃波による範囲攻撃が発生する。
・ベネトレイト:前方に向かって高速でダッシュして3連続攻撃を放つ。
・アラドヴァル:前方に槍を投げて攻撃する。
・フォースウェポン:ヒットするとAPを吸収する近接攻撃を繰り出す。
・神速突き:連続して突きを繰り出す。
・コープデグレイス:オーラをまとった強烈な攻撃を放つ。発動までは遅いが、このアビリティでトドメを刺すとHPとAPが回復する。
・トリニティ:3連続で攻撃する。
中距離戦を得意とするアタッカーの竜騎士。代名詞ともいえるアビリティ“ジャンプ”をはじめ、移動や回避行動を伴う攻撃が多いのが特徴です。
基本は“アラドヴァル”で先制して“ベネトレイト”で接近、状況に応じて“神速突き”などで追撃していきましょう。敵からの反撃を受けそうになったら“ジャンプ”や“スプラッシュ”で回避すれば、かなりかっこよく戦うことができますよ!
◆ロール:タンク ◆トランスキャラクター:ライトニング
・瞑想:アビリティのクールタイム回復速度アップの効果を得る。
・空蝉:一定時間、あらゆる攻撃を回避できる。効果時間は短い。
・鎖縛:ヒットした敵を動けなくする攻撃を放つ。
・残心:1分以内に消費したAPを回復する。
・吹雪:正面に向かって斬りつける。ヒットすると、一定時間移動速度がアップする。
・葉隠:後方に飛び退きつつ竜巻を起こし、前方範囲内の敵にダメージを与える。
・桜花:正面に向かって斬りつける。ヒットするとAPが回復する。
・月冥:正面に向かって斬りつける。ヒットすると一定時間魔法攻撃力がアップする。
忍者は、敵の攻撃を回避しつつダメージでヘイトを稼ぐタンクジョブです。あらゆる攻撃を回避できる“空蝉”は非常に便利ですが、クールタイムが長めなので、まずは“瞑想”を使ってクールタイムの短縮をはかりましょう。
攻撃系のアビリティでは“桜花”がかなり強力。これをメインに戦うといいでしょう。APが尽きても“残心”や通常攻撃を当てればすぐに回復するので、圧倒的な手数でどんどん攻め続けられますよ!
◆ロール:ヒーラー ◆トランスキャラクター:ティナ
・ケアルラ:目標を中心に発動可能。サークル状の範囲内の味方のHPを回復する。
・祈り:自身の足元に、一定時間APを回復できるエリアを発生させる。
・エスナ:自身を中心にサークル状範囲内の味方の状態異常を回復する。
・レイズ:自身の前方にサークル状範囲内の戦闘不能になった味方を回復する。
・ファイアマイン:触れると爆発してダメージを与える地雷を設置する。
・ルーンストライク:ロッドに魔力を蓄え、強烈な一撃を放つ。ヒットすると一定時間魔法の効果がアップする。
・ホーリー:標的を中心に聖なる光による範囲魔法攻撃を放つ。
・ウォタラ:標的に向かって水球による魔法攻撃を放つ。
8ジョブの中で唯一のヒーラーとなる白魔道士。召喚獣戦では状態異常になることが多いので、白魔道士が1人いるとかなり楽になります。回復はもちろんですが、攻撃系のアビリティも有しているので、戦闘で余裕があったら“ルーンストライク”から“ホーリー”で大ダメージを狙うのもアリです。
回復を一手に担うことになりますが、“ケアルラ”は指定したプレイヤー中心、“エスナ”は自身を中心に発動する点に注意しましょう。“レイズ”がダッシュと同じBボタンで発動するので、私のように走ろうとして間違えて何もない場所で“レイズ”をすることがないように注意してください(笑)。
◆ロール:アタッカー ◆トランスキャラクター:ティナ
・アスピル:標的に向かって魔力の球を放ち、ヒットするとAPを吸収する。
・バリア:自身のAP最大量と同じ数値のダメージバリアを展開。破壊されるか一定時間が経過するまで、自身の受けるダメージを無効化する。
・フレア:標的を中心に強烈な閃光による範囲魔法攻撃を放つ。発動までの時間は長め。
・バイオ:標的を毒状態にする魔力の球を放つ。
・ブリザラ:正面のサークル状範囲に氷属性の範囲魔法攻撃を放つ。
・ファイラ:標的に向かって炎属性の範囲魔法攻撃を放つ。
・ドレイン:標的に向かって魔力の球を放ち、ヒットするとHPを吸収する。
・サンダラ:前方に雷属性の範囲魔法攻撃を放つ。
強力な黒魔法が気持ちいい黒魔道士。どのアビリティも攻撃力が高いですが、その分ヘイトを稼ぎやすいので、アビリティを無闇に連発していると詠唱中に攻撃されてしまいます。敵の予備動作をよく見て、安全な距離とタイミングでアビリティを使うようにしましょう。
“バリア”を使用しておけばダメージをかなり抑えられるので、クールタイムが回復するたびに使用していきましょう。ただし、状態異常は防げない点には注意です。また、敵がイフリート(氷属性が弱点)かシヴァ(炎属性が弱点)かによって弱点属性が変わりますので、適正なアビリティで攻撃するようにしましょう。
◆ロール:バッファー ◆トランスキャラクター:クラウド
・ヘイスト:自身を中心にサークル状範囲内の味方の移動速度を上昇する。
・クロノス:自身を中心にサークル状範囲内の味方にかかっている補助魔法の効果時間を延長する。
・リジェネ:指定した味方のHPをじょじょに回復する。
・ドンムブ:標的の動きを止める魔力の球を放つ。
・グラビラ:ヒットすると周囲の敵を引き寄せる重力の球を放つ。
・クエイラ:前方に土属性の範囲魔法攻撃を放つ。
・クイック:自身を中心にサークル状範囲内のクールタイム回復速度を上昇させる。
・メテオ:標的に対して巨大な隕石を降らせる範囲魔法攻撃。発動までの時間はかなり長め。
補助系のアビリティの他、“リジェネ”による回復や“クエイラ”による攻撃もできるので、かなり万能に立ち回れます。アビリティを連発するため、つねに忙しいですが、その分レゾナンスが溜まるので“クリスタルドライブ”や“トランス”を使いやすいことも特徴。本体験版を遊びつくしたいなら、時魔道士がオススメかもしれません。
多くの役割を持つ時魔道士ですが、本来の役割はバッファー。“ヘイスト”や“クイック”と“クロノス”を駆使して、パーティを補助していくのが基本となります。その後は、“グラビラ”から“メテオ”で攻撃にまわるもよし、“リジェネ”で回復補助にまわるもよしです。
最後になりますが、今回の体験版ではクエストに出発する前に拠点を動き回れます。体験版のスタート時にはおなじみのシドという名前を持つキャラが出てくる他、拠点内のほとんどの人物には名前が設定されているので、製品版でどう物語にからんでくるのか楽しみです。
体験版を遊ぶためにならんでいる間、モニタに表示された他プレイヤーの戦いを観戦していたのですが、ゲーム内の定型文チャットを使いこなして連携をとっている人がたくさんいました。中には「初心者かな?」と感じる、ちょっと動きがぎこちない人もいましたが、周りからアドバイスを受けたのか、召喚獣と戦うころにはスムーズに動けるようになっているケースが多かったです。やっぱり、人といっしょに遊ぶと上達も早いですからね。
TGSで公開されたPVによると、今後は『FFEX』の体験版が配信されるとのことですが、現時点ではTGSの会場でしか遊べません。TGSに行く予定がある人は、ぜひ『FFEX』を遊んでみてください!
9月21日配信の“注目ゲーム厳選!東京ゲームショウ2014&冬の新作特集(4日目)”にて、15時から“FFEX』公式生放送Vol.2 小西克幸さん率いる召喚獣討伐隊がゆく!”が配信されます。声優の小西克幸さんが召喚獣とバトルする他、マルチプレイの魅力と初公開情報が満載のメーカー公式生放送となります。ぜひ、お見逃しなく!
【視聴はこちら】
→YouTubeライブ 視聴ページ(4日目)※下でも視聴できます。
(C)2014 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
イラストレーション:(C)2014 天野喜孝
イメージイラスト:板鼻 利幸(TOSHIYUKI ITAHANA)
召喚獣イラスト:小林 元(GEN KOBAYASHI)
データ