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2014年9月19日(金)

『ファイナルファンタジー』シリーズのクリエイター×ヨーロッパのRPGメーカーによる新作『ZODIAC』が発表!【TGS2014】

文:皐月誠

 本日9月19日、千葉県・幕張メッセにて開催中の“東京ゲームショウ2014”において、kobojoによる新作RPG『ZODIAC(ゾディアック)』の発表会が行われた。

 kobojoは、本社をフランス、スタジオをスコットランドに持つゲームメーカー。2008年に設立され、日本ではなじみが薄いものの、これまでに10本のタイトルを開発した実績を持つ。現在の代表作は『Mutants genetic gladiators』だ。

■『ZODIAC』TGS2014トレーラー動画

■『ZODIAC』とは?

 『ZODIAC』の開発コンセプトは、“最高級クオリティのタッチデバイス用タイトル”。“『ファイナルファンタジー』が『ヴァルキリープロファイル』や『ドラゴンズクラウン』と融合したようなオンラインマルチプレイRPG”を目指して製作が進められている。

『ZODIAC』 『ZODIAC』

 本作に特徴的なのが、シナリオに野島一成氏(『ファイナルファンタジー』シリーズ他)、音楽に崎元仁氏(『ファイナルファンタジー タクティクス』他)、効果音に金子昌晃氏と、開発の中核メンバーに邦人を起用している点だ。その他、手描きの2Dグラフィックス、強力なストーリーライン、フレンドと強くつながるマルチプレイ、RPGらしいターンベースバトル、マルチプラットフォーム、AAAクオリティなどが本作の魅力になっているという。

『ZODIAC』
『ZODIAC』 『ZODIAC』
▲左はイメージイラスト、右は実際のゲーム内ビジュアル。イメージがダイレクトにゲームへ投入されている様子を確認できる。

 フィールドはサイドビューとなっていて、主人公はグリフォンにまたがって空中を自由に移動できる。フィールド上にはアイテムやエネミーシンボルが存在。アイテムは接触することで回収できるが、エネミーシンボルと接触した場合はエンカウントとなり戦闘へ突入する。

『ZODIAC』 『ZODIAC』
▲画面構成はサイドビュー。広大な世界で、さまざまな人々との物語が繰り広げられる。

 戦闘画面は、いくつかのRPGをプレイしたことがある人ならば直感的にすべてを把握できるだろうオーソドックスなもの。プレイヤーのパーティは、主人公、助っ人のNPC、他プレイヤーの主人公といったメンバーだ。さらに、背景に座っているグリフォンも攻撃に参加してくれる。攻撃コマンドは、対応したボタンを押下することでそのまま発動となる。

『ZODIAC』
▲対峙する敵味方、行動順、攻撃コマンド、HPとMP的なステータス……と、わかりやすい設計の戦闘画面。

 『ZODIAC』というタイトルからも察せられる通り、本作の世界には12星座に対応した12柱の神が存在しているらしい。主人公には各星座に対応した12種のクラスがあり、戦闘中に切り替えられる。クラスは火・水・風の3グループに大別されており、各グループの中において攻撃・防御・回復などに特化したものが存在する。戦闘においては、クラスの使い分けが最重要となる模様だ。

『ZODIAC』
▲物語の舞台となる都市を取り囲んで12星座の神々が座しているようだ。活火山や冷たそうな海、浮遊島などさまざまな地形が広がっている。
『ZODIAC』 『ZODIAC』
▲ファイターのような姿から、メイジのような姿へクラスチェンジを行ったところ。

 本作の開発にはUnityが使用されているため、技術的には多彩なプラットフォームでの提供と、各プラットフォーム間でのマルチプレイが可能であるとのこと。ただし、プラットフォームメーカーの意向によって規制が設けられる可能性も否定はできないという。会場ではPS Vita版およびiOS版が試遊出展されていたが、正確なリードプラットフォームやプラットフォームごとのリリース順などは未定だ。

『ZODIAC』
▲出展のPS Vita版をプレイしている様子。TGS2014専用の書き下ろしシナリオで、日本語にて提供されている。

 気になる本作のストーリーだが、野島一成氏からは“人間関係や星座の相性が複雑に入り混じった話にしたい”という旨が語られた。日本的な2Dアートやシナリオ、サウンドを搭載した海外製ファンタジーRPGとはどのようなゲームになるのか、今後の続報が楽しみなタイトルだ。

『ZODIAC』
▲左からkobojoのディレクターであるジュリアン・ブルジョワ氏、崎元仁氏、野島一成氏、金子昌晃氏、kobojoのプロジェクトマネージャーであるジョナタン・ケルシス氏。

■東京ゲームショウ2014 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2014年9月18日~19日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2014年9月20日~21日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

Copyright - Kobojo 2014

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