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2014年9月19日(金)

グリー×バンダイナムコゲームス『ガンダムスピリッツ』開発者トークセッションが開催。開発テーマは“限界への挑戦”!?【TGS2014】

文:電撃オンライン

 本日9月18日から幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2014。本記事では、14時30分からGREEブースで行われた、ソーシャルアプリ『ガンダムスピリッツ』開発スタッフのトークセッションの様子をお届けする。

『ガンダムスピリッツ』
▲写真左から、GREEの屋島新平プロデューサー、バンダイナムコゲームスの後藤能孝さん、近藤貴浩さんの3名が登壇してトークセッションを行った。

 トークセッションでは、開発者の後藤さんと近藤さんから『ガンダムスピリッツ』のさまざまなコンセプトや魅力が語られた。まず、本作の最大の魅力として、スマートフォン向けのアプリでありながらも、ダイナミックな戦闘アニメーションを採用した3Dバトルや、膨大なシナリオによる原作アニメの名場面を追体験できる点が挙げられた。

『ガンダムスピリッツ』
『ガンダムスピリッツ』

 さらに、プラモデルのパッケージを意識した描き下ろしのモビルスーツのイラストもポイントになっており、貴重な機体を手に入れるほど豪華になっていくという。本格S・RPGということで敷居の高さを感じてしまうかもしれないが、操作方法をできるだけ簡略化しながらも戦略の奥深さは減らないように注意している、と語った。

『ガンダムスピリッツ』
『ガンダムスピリッツ』

 本作には最大の特徴として“ヴァリアブルマップ”と呼ばれるシステムが搭載されており、たとえ同じマップでも移動するたびにマップの構造が変化するため、マップに合わせてモビルスーツの配置や編成を考慮しないと、強力な機体でもあっさり負けてしまうことがあるという。

 これは、モビルスーツの武装には遠・近・中の射程距離が設定されており、それぞれが3すくみの関係になっている。これらをマップの形状に合わせて使い分けることが勝利のポイントになる。また、戦闘は敵軍のリーダー機を倒すことで勝利となり、リーダー以外の小隊機を全滅させたとしても、リーダー機が生き残った場合は敗北となる。

『ガンダムスピリッツ』

 原作を再現したステージも多数用意されており、青い巨星ランバ・ラルが登場するステージなども存在するほか、南米のジャブローには水中マップがあり、モビルスーツの地形に対する適応度も戦闘の勝敗に大きく影響することが明らかになった。

 そして、続くフリートークセッションでは、以下のような質問に対して後藤さん、近藤さんから回答が寄せられていた。

■ゲーム開発でこだわったポイントは?

 スマホで気軽に遊べる部分を残しながらも、キャラクターのカットインが綺麗に映ったり、戦闘アニメでそれぞれのモビルスーツが本来の動きをしっかりと再現しているなど、スマートフォン向けソーシャルゲームの限界に挑戦している点。

■ユーザーに楽しんでもらいたいポイントは?

 前作の『ガンダムマスターズ』とは違い、デッキに強いカードを組み込んで戦わせるだけのカードゲームではない点。本作は常に変化するマップを移動しながら戦うため、機体をどのように動かしたり、連続で攻撃をさせるなど、プレイヤーが行動を選択するというシミュレーションゲームならではの面白さがある。

■ゲームの開発秘話は?

 通常のコンシューマゲームなどの「企画書ありきのゲーム開発」とは違い、実際にボードゲーム化したもので対戦を繰り返しながらシステムを練り込んでいった点。開発当初は武装の射程距離の概念による3すくみの要素はあったものの、ヴァリアブルマップシステムの要素が存在せず、トライ&エラーを繰り返す中で発想が生まれていった。

『ガンダムスピリッツ』
『ガンダムスピリッツ』

■ガンダムゲーム全体の今後に関して

 ユーザー1人1人が考える、「こんなガンダムゲームを遊んでみたい」という要望を我々がうまくアウトプットしていくことが重要。ガンダムスピリッツもその一環。

■『ガンダムスピリッツ』はどう進化していく?

 まずは戦艦システムの導入を検討しており、現在のモビルスーツ対モビルスーツの戦闘に戦艦を加えることで、全体攻撃や回復が行えるようにし、戦略に幅を持たせたい。また、パイロットキャラクターの導入も検討していて、キャラクターが所持するスキルとモビルスーツをうまく組み合わせることでさらなる性能を引き出すようにしたい。原作での関係性の強いキャラクターを出撃させることで名シーンを再現する演出の導入や、さらなる新規モビルスーツの追加なども予定している。

『ガンダムスピリッツ』

 最後に、正式サービスに向けた事前登録を行うことで、登録者全員にSRモビルスーツ“RX-78-2 ガンダム”がプレゼントされることが発表された。本作は正式サービス開始まであまり時間がないので、乗り遅れたくない人はこの機会に登録しておこう。

■東京ゲームショウ2014 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2014年9月18日~19日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2014年9月20日~21日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

(C)創通・サンライズ

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