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2014年9月19日(金)

『サンセットオーバードライブ』開発陣が語る本作の魅力。高い自由度とスピーディーかつ特徴的なアクションに注目【TGS2014】

文:電撃オンライン

 千葉・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2014”にあわせ、近隣会場にて日本マイクロソフトによる『Sunset Overdrive(サンセットオーバードライブ)』のメディア向けプレゼンテーションが行われた。

『Sunset OveerDrive』

 『サンセットオーバードライブ』は、『ラチェット&クランク』などでおなじみのインソムニアック・ゲームズが開発を手がけているXbox One独占タイトルだ。今回のプレゼンでは、インソムニアック・ゲームズでコミュニティ・リードを務めるジェームズ・スティーブンソン氏が、本作のキャンペーンモードを実際にプレイしながら、その魅力を解説してくれた。

『Sunset OveerDrive』
『Sunset OveerDrive』
▲インソムニアック・ゲームズ コミュニティ・リードのジェームズ・スティーブンソン氏。

■強力な武器と多彩なアクションで展開される“ハチャメチャな終末世界”

 オープンワールドTPSの『サンセットオーバードライブ』は、近未来のアメリカに存在する架空の都市“サンセット シティ”が舞台になっている。この街に君臨する大企業、フィジコ社が発売するエナジードリンク“オーバーチャージ”の新製品発表パーティで、事件が起こった。このドリンクを飲んだ人々が、次々とミュータントに変貌して暴れ始めたのだ。運良く難を逃れた主人公は、大混乱に陥った街の中でミュータントと戦うことになるのだが……。

 こうしてストーリーを説明するとなんだか悲惨な感じだが、実際のゲームの雰囲気はスティーブンソン氏が「ハチャメチャな終末世界(アポカリプス)」と語ってくれたように、ポップでユーモラスな雰囲気にあふれている。カラフルな都市のビジュアルはもちろんのこと、ゲームプレイもスピーディーでド派手なアクションが繰り広げられる、ハイテンションなものとなっている。TGS2014にあわせて公開された、制作の舞台裏やストーリーの設定を描いた動画からも、本作のユニークさが感じ取れるはずだ。

●『サンセット オーバードライブ』制作舞台裏?

●『Sunset Overdrive』の悪いヤツら:フロイドのガイドツアー

 アクションがド派手な理由はまず、主人公の使用する銃火器が、いずれも強力かつユニークな点にある。弾が命中すると花火のように爆発したり、敵を凍らせることができたりといったものはまだマトモなほうで、弾丸の代わりにLPレコードを連射する銃や、爆弾を抱えたクマのぬいぐるみを発射するグレネードランチャーといった、ヘンテコな武器も存在している。こうしたユニークな武器は、スティーブンソン氏も言うとおり「インソムニアックの得意技」だ。

 さらに、本作の舞台となるサンセット シティは、高層ビルが建ち並ぶ立体的な構造になっており、街の中には無数の電線が張り巡らされている。プレイヤーが操作する主人公は、この電線やガードレールの上を、まるでローラースケートのような感覚で、グラインド(滑走)して移動できる。それだけでなく、車の屋根や店の軒先を利用して高くジャンプしたり、建物の壁を駆け抜けたりすることも可能だ。このように多彩な移動を繰り広げつつ、強力な銃火器を撃ちまくって攻撃することで、まさにカオスとしか言いようのない、ド派手なバトルが生み出されるわけだ。

 ちなみにスティーブンソン氏は、本作のハイテンポなアクションを生み出す上で影響を受けたゲームとして、スケートボードゲームの代名詞的作品である『トニー・ホーク』シリーズに加えて、セガの『ジェットセットラジオ』や、プラチナゲームズの『ヴァンキッシュ』といったタイトルを挙げていた。

『Sunset OveerDrive』 『Sunset OveerDrive』
▲電線の上に乗ったり、ぶら下がったりしてグラインドで移動できるほか、壁走りも可能。このように本作では多彩な移動スタイルによって、テンポの速い立体的なアクションを楽しめる。
『Sunset OveerDrive』
▲爆弾を抱えたテディベアを発射して、ミュータントの群れを吹っ飛ばす! 本作の攻撃は、いずれもド派手なものばかりだ。
『Sunset OveerDrive』
▲画面左上の“スタイルメーター”が満タンなると、武器にセットされた“アンプ”と呼ばれる特殊能力を使用できる。巨大なキノコ雲を巻き上げて敵を吹っ飛ばすことができるなど、その破壊力は圧倒的だ。

 オープンワールドのアクションゲームである本作は、主人公の外見も思いのままにカスタマイズできる。性別や体型を自由に選べるほか、コスチュームもカッコイイものから思わず笑ってしまうようなヘンなものまで、膨大な種類が用意されており、性別に関係なく自由に着ることができるという。キャラクターのカスタマイズに関しては、下の動画で詳しく紹介されている。

●『サンセット オーバードライブ』キャラクターカスタマイズ

 シングルプレイのキャンペーンでは、サンセット シティの各地に存在している生存者のグループと出会い、彼らから受けたミッションを解決することでストーリーが進行していく。今回のプレゼンでは、サンセットシティのリトルトーキョーにある日本博物館に立て籠もっている、生存者グループと接触する様子を見ることができた。

『Sunset OveerDrive』 『Sunset OveerDrive』
▲リトルトーキョーにある日本博物館と、そこで出会うアジア系の女性キャラ。このようにサンセット シティの各所には、アジア風の建物なども多く見ることができる。

 本作はオープンワールドのアクションゲームだけに、メインストーリーのミッション以外にも、サイドクエストや各種のチャレンジ、アイテム収集や実績など、多数のやり込み要素が用意されているとのこと。オープンワールドということでマップの広さが気になるところだが、スティーブンソン氏によると本作のマップは先に紹介したように立体的な構造になっているため、平面の広さだけでなく、垂直方向の高さに関しても、かなりのボリュームがあるそうだ。

 敵となるミュータントも、人間の数倍はある巨大な姿のものや、素早い動きでグラインド中の主人公に体当たりしてくるものなど、多彩なバリエーションが存在している。また事件の黒幕であるフィジコ社は、街に戦闘ロボットを送り込んで、ミュータントと生存者をまとめて一掃することで事件を隠蔽しようと企んでおり、主人公はミュータントだけでなく戦闘ロボットととも戦うことになるのだという。戦闘ロボットは高層ビルを登って主人公を追跡してくるなど、かなり手強い相手となっているようだ。

『Sunset OveerDrive』
『Sunset OveerDrive』 『Sunset OveerDrive』
▲多彩な種類のミュータントが、プレイヤーの前に立ちはだかる。それぞれ攻撃方法や特徴が異なるので、うまく対処したいところだ。
『Sunset OveerDrive』
▲ミュータントだけでなく、フィジコ社の戦闘ロボットも敵として登場する。

■最大8人でのオンライン協力プレイは、TGS2014会場で試遊できる!

 スティーブンソン氏によると「シングルプレイだけでも、インソムニアックの作品では最大級のボリューム」だという本作だが、さらに“カオス自警団”と呼ばれるオンライン協力プレイも用意されている。これは最大8人で協力して戦うモードで、キャンペーンとは完全に独立した内容になっている。このマルチプレイに関しては、TGS2014会場の日本マイクロソフトブースで、実際に試遊することができた。

 この試遊プレイは、街の中にあるプレイヤーたちの拠点に向かって進撃してくるミュータントの群れを、参加者が協力して撃退するという内容になっている。ウェーブ形式の襲撃の合間には、刀のような大きな刃がグルグル回転してミュータントを攻撃するトラップを設置することも可能だ。

 実際にプレイしてみると、マルチプレイでは本作のカオスな展開が、よりいっそう激しくなっていることがよくわかった。自分の攻撃以外にも、周囲のあちこちで爆発が起こり、ミュータントが吹っ飛んでいく。拠点の防衛がメインとなっているために、高所に登るようなアクションはあまり必要ではないものの、電線の上をグラインドしながらミュータントの群れを次々に攻撃していくといった、本作らしいアクションは十分に味わうことができた。

『Sunset OveerDrive』
▲8人協力プレイの“カオス自警団”には、キャンペーンでカスタマイズしたキャラを持ち込むことが可能になっているという。
『Sunset OveerDrive』
▲TGS2014で試遊可能なモードでは、拠点にあるエナジードリンクを目指してミュータントの群れが進撃してくるので、それをプレイヤー全員で協力して防衛することになる。

 とにかく、一風変わったアクションゲームにチャレンジしたい人や、やり応えのあるアクションゲームを遊んでみたいという人には、絶対に見逃せない作品になっている。これからTGS2014の日本マイクロソフトブースを訪れる人は、ぜひ『サンセット オーバードライブ』を体験してみてほしい。

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