2014年10月2日(木)

『テイルズ オブ ゼスティリア』から小松未可子さんの演じるロゼを紹介。殺戮渦巻く戦場・グレイブガントでは兵士たちが憑魔へと変貌する!?

文:皐月誠

 バンダイナムコゲームスは、2015年1月22日に発売するPS3用ソフト『テイルズ オブ ゼスティリア』の新情報を公開した。

 本作は、『テイルズ オブ』シリーズの20周年記念タイトル。“穢れ”の影響によって異変が起きつつあるグリンウッド大陸を舞台に、神秘的な力を持つ天族と、人間の青年である主人公スレイを中心とした物語が描かれる。キャラクターデザインは藤島康介さん、いのまたむつみさん、奥村大悟さん、岩本稔さんといった4名、作中のアニメーションはufotableが担当する。

■登場キャラクター

●ロゼ(声:小松未可子)

【性別】女性【身長】160cm【武器】二刀短剣

『テイルズ オブ ゼスティリア』

「もう遅いぞ? 助けたこと後悔しても」

 商人ギルド“セキレイの羽”の一員として大陸中を旅している少女。明朗快活でつねにマイペース。とても人付き合いがいいが、はっきりとした自分の意見を持っており、理不尽なことや納得できないことには決して従わない。共に旅をするギルドの仲間たちを、何より大切に思っている。

 世慣れてはいるものの擦れておらず、素直な感性で物事の本質を突くこともしばしばある。旅と商売という厳しい環境の中で育ったためか、二刀短剣の腕前は護身の域を遙かに越えている。

 ある理由からスレイたちの旅に同行し、屈託のない言動で一行のムードメーカー的な存在になる。スレイに匹敵する霊応力を備えているが、過去にまつわる事情によって天族の存在を感じ取れずにいた。しかし、スレイたちとの旅の中で才能を開花させていく。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』
『テイルズ オブ ゼスティリア』

■世界設定

●戦争の始まり

 ついにハイランド王国軍とローランス帝国軍の戦争が始まってしまう。両軍はそれぞれグレイブガント盆地の南北に布陣。周りを岩山で囲まれた逃げ場のない地で、真正面から衝突した。

 一斉に放たれた矢の雨が宙で交差し、敵陣地を狙って投石機が巨岩を撃ち出す。隊列を組んで突撃した槍兵が敵を貫き、雄叫びと共に振り回す剣が、鉄を潰し血と肉をまき散らす。

 怒りと恐怖と憎悪が渦巻く戦場は、穢れの坩堝(るつぼ)と化し、兵士たちは次々に憑魔へ変化していく。やがて彼らは、剣ではなく爪牙で敵を引き裂き、獣のように互いを喰らい始める。災害や戦争以上の災厄が生まれようとしていた。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』
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『テイルズ オブ ゼスティリア』
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『テイルズ オブ ゼスティリア』

●ドラゴンとの邂逅

 スレイは訳あって立ち入った霊峰レイフォルクで、伝説の魔物・ドラゴンに遭遇する。ドラゴンは憑魔と異なり完全に実体化した最強の怪物で、あらゆる生物や憑魔以上に強大な破滅の使徒。だが、伝説の証明を喜ぶ余裕はなかった。

「動いたら……やられる」

 スレイたちは圧倒的な力を宿したドラゴンの眼に射すくめられ、逃げることすらできない。その巨体で風より速く動き、雷鳴のような咆吼をあげて襲いかかってくるドラゴン。死の予感が一行を包みこんだ……。

『テイルズ オブ ゼスティリア』
『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

●グレイブガント盆地

 ハイランドとローランスの国境に横たわる岩石に覆われた盆地。二大国を繋ぐ交通の要衝であり、戦略上の重要拠点でもある。高所から見渡せる狭隘(きょうあい)な盆地は、策を弄する余地がほとんどなく、閉ざされた空間で大軍同士が正面衝突せざるを得ない。

 この地理的特性から、グレイブガントは何度も歴史的な激戦の場となってきた。ここへの侵攻は、その軍団が総力戦を覚悟していることを意味している。長らく両国ともに非武装の緩衝地帯として扱ってきたが、再び戦火が立ち上ろうとしている。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

●ラストンベル

 優秀な職人が集まることで有名なローランスの商業都市。建物には新旧様々な意匠が施され、売買される物品も職人こだわりの逸品が揃っている。特に美しい音色を奏でる機械仕掛けの鐘楼は有名で、街のシンボルとなっている。

 ハイランドへの街道筋でもあり、商業活動は活発で、街の住民の自治意識も高い。本来は活気と自由な気風に満ちた街だったが、最近は連続殺人や子どもの失踪という不穏な事件が立て続けに起こっているらしい。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

●試練のダンジョン 火の試練神殿イグレイン・水の試練神殿ルーフェイ

 大陸の各地には、歴代の導師たちが修行を積んだとされる“試練の遺跡”が複数存在している。天族と人間が共存した時代の遺物とも伝わるが、いずれも秘境にあり巧妙に隠されているものもあるため、現在において真意を知るものはごくわずか。

 火の試練神殿・イグレインは、地下深くに建造されており、内部には灼熱のマグマが流れている。また、ライラよりも強力な火の天響術を使用した痕跡が随所に残っている。

 水の試練神殿・ルーフェイは、清浄な水の力に守られている。侵入者を拒む不思議な仕掛けが施されており、深部にはある人物との因縁を持つ憑魔が捕らわれているらしい。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』
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■ゲームシステム:加護天族

 現在、大陸のほぼ全土が穢れに覆われているグリーンウッド大陸。イズチから旅だったスレイとミクリオは、先々で蔓延した穢れを体感する。かつては、領域内の穢れを制御する“加護天族”と呼ばれた者が地域ごとにいたはずだが、現在ではその気配を感じられない場所も多い。加護を担ってくれる天族を探し出して穢れを祓うことも、スレイたちの目的の1つとなっている。

『テイルズ オブ ゼスティリア』
▲加護天族のいない穢れたラストンベル。空中を煤のようなものが漂っており、住人たちも健康の不調を感じているようだ。
『テイルズ オブ ゼスティリア』
▲かつてラストンベル一帯に加護を与えていた天族のサインド。スレイたちは彼に再度加護を展開するよう持ちかけるが、何か事情がある様子……?
『テイルズ オブ ゼスティリア』
▲スレイたちの願いに応え、サインドはラストンベルへと戻って加護を再び展開する。加護天族は街の片隅に鎮座するようになり、話しかけると専用メニューから特有のサポートを得られる。

データ

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