2014年11月14日(金)
こんにちは! TCG担当のファイです。ドクター・オーの名前でおなじみの大河内卓哉氏が、講師となって行われているデジタルハリウッド大学の課外授業“来る2016年のカードゲームを創る”。その2回目の講義が11月12日に開催されました。
この特別講義は『ZiO -Zest in One.-』というまったく新しいカードゲームを学生の手で創り上げていくという授業です。どういったカードゲームができあがるのか、気になっている方も多いと思いますので、今回も講義の模様をお届けいたします。
2回目の授業は、前回の授業と大きく異なりほとんどの時間が実習となりました。学生が作ってきたものが、本当に楽しめる次世代のカードゲームなのかを、テストカードを使って実際にプレイしながら確かめていました。
講義の最初に、大河内講師から『ZiO』というカードゲームにはストーリーが用意されていることが発表されました。
▲イラストに注目したいところですが、背景に映り込んでいる設定からも断片的なストーリーが読み取れそうです。読者の皆さんもこの画像からいろいろと想像してみてください。 |
まだラフの段階のイラストが学生に公開されただけでしたが、イラストがあると実際にカードゲームを作っていると、一気に現実味を帯びたような気がしました。様々なカードゲームの総合ルールを読み解くと、イラストは“ゲーム上、特に意味を持たない”と定義されることが多いです。しかし、対戦に直接関係なくてもその重要性を実感できたようでした。
▲カードの能力を決めるうえで、はっきりとした指針を用意しておくことが大事とのことです。 |
▲楽く遊べるものを作るとはいえ、その過程は講師も学生も真剣そのものです。 |
授業の冒頭は全体での座学でしたが、早々に各チームに分かれての実習に入りました。少しでも多くの時間を使って、よりよいものを作ろうとする学生によるディスカッションの時間でもあります。
学生たちのチームは大きく分けて3つ。まずはカードの内容を精査するテストプレイチームです。彼らは、実際に遊んで強すぎるカードを見つけたり、ルール上の矛盾を洗い出すという非常に地味ですが大切な役割を担っています。
▲テスト用のカードを使ってデッキを構築する学生たち。 |
▲対戦中でも気になることを見つけたら、すぐに周囲の学生で検討が始まります。 |
▲前回、これまでのカードゲームは2人で対戦するものだとありましたが、これは……。 |
▲テストプレイ用のカード。デッキをつねに改良しつつ、破綻している部分がないかをしっかりと確認しています。 |
▲ちなみに今回のテストプレイのレギュレーションがこちら。現在は断片的な情報ですが、11月26日にはすべてが公開になる予定です。 |
版権ものではないオリジナルのカードゲームをプレイしている人ならわかると思いますが、カードをめぐる設定やシナリオはその作品をより魅力的にしていきます。このチームはしっかりとしたルールの調整だけでなく、魅力を深めるための設定を決めたりもしています。
▲総合ルール製作担当との調整。“こんな感じのルールです”という感覚をしっかりとした文章に書き出す作業を行っています。 |
▲こちらは世界観設定の担当との打ち合わせ。設定の存在によって、カードの存在にさらなる深みを持たせます。 |
カードゲームに限らず、創り上げた作品は世に出て初めて意味をなします。それを担うチームが、イベント担当とweb担当です。イベント担当は11月26日の公開授業を運営するための調整を、web担当は公式サイトの作成を担当します。
▲自身が参加したイベントでの経験を生かして、公開授業の運営について意見をぶつけ合う学生。 |
▲ホームページを作るうえで、できることはなにか。なにを伝えていくのかを大河内講師と相談する担当者。 |
途中でルールが調整されたり、カードの内容について熱い議論を交わしたりして2回目の授業が終了となりました。ただ、授業時間を終えても、教室を使えるギリギリまで学生たちが調整や検討を自主的に行っていました。
これらの成果が発表される4回目の授業は、繰り返しになりますが誰でも参加できる公開授業になります。この公開授業の詳細は下記の通りです。
■“来る2016年のカードゲームを創る” 公開授業概要
日時:2014年11月26日(水) 20時から
場所:デジタルハリウッド大学(最寄り駅:御茶ノ水駅)
※御茶ノ水ソラシティのビル正面右手にある“sola city Academia”の入り口から入館し、奥のエレベーターにて3階へ。当日は専用の受付を設置する予定。
備考:入場無料、事前受付不要
この授業でできあがったカードゲーム『ZiO』は、インターネットを通じて誰でも遊べるようになるとのことです。しかし、創り上げた学生の目の前で遊んでもらいたいと僕自身が感じました。時間や場所の都合もあるとは思いますが、少しでも興味があればぜひ公開授業に来てもらいたいなと改めて思います。
最後に、『ZiO』の世界観設定について秘蔵のデータを頂きましたので、特別に公開したいと思います。現時点での情報なので、この後の授業で変わるかもしれませんが、いろいろ想像できそうですね。3回目の授業も引き続きレポートしますので楽しみにしていてください。それではまた!
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