2014年11月27日(木)
打越鋼太郎氏脚本の『パンチライン』や『すべてがFになる』他6作が発表。ノイタミナ新作アニメ総まとめ
本日11月27日に開催された“ノイタミナプロジェクト発表会2015”。脚本・打越鋼太郎氏、音楽・小室哲也氏が手掛ける『パンチライン』や『すべてがFになる』、『あの花』スタッフによるオリジナル長編作品など、新作アニメの情報が多数公開されました。この記事では、その内容をまとめて紹介します。
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■“ノイタミナプロジェクト発表会2015”リアルタイムレポート
●『四月は君の嘘』(2クール目)
2クール目のオープニングとエンディング主題歌を歌うアーティストが発表されました。OPはコアラモードの『七色シンフォニー』で、EDは7!!(セブンウップス)の『オレンジ』です。また、4月にフィナーレイベントの開催も決定。メインキャストに加えて主題歌&クラシックアーティストが集結します。2015年2月25日発売のBD&DVD第1巻にイベントのチケット優先販売申込券が封入されます。
●『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた』(2015年1月新番)
放送開始日が1月8日(木)に決定。全話の脚本を原作者の丸戸史明さんが執筆し、さらにオリジナルエピソードの第0話も用意されているそうです。オープニング主題歌は春奈るなさんが、エンディング主題歌は沢井美空さんが担当することも発表されました。
●ノイタミナのOP&EDを集めたベストアルバムが発売
ノイタミナの10周年を記念して、歴代のOP&ED主題歌を集めたベストアルバム『ノイタミナ FAN BEST』の発売が決定しました。発売日は2015年4月15日。収録される楽曲は、ファンの投票により30曲を決定するとのことです。
【仕様】
DISC 1+2(CD):フルバージョン30曲
DISC 3(CD):TVサイズ30曲
DISC 4(Blu-ray):ノンクレジットOP+ED映像
●『パンチライン』(2015年4月新番)
制作はMAPPA、脚本は打越鋼太郎さんが、音楽は小室哲也さんが担当。主人公がパンツを見ると人類が滅亡してしまうストーリーとのことです。
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▲伊里達遊太。幽体離脱しちゃった主人公。 |
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▲曳尾谷愛。ひきおたニートなネトゲ廃人。 |
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▲成木野みかたん。ふんわかほわほわアイドル。 |
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▲台初明香。おじいちゃん大好き天才発明家。 |
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▲秩父ラブラ。ギャル風インチキ霊媒師。 |
【制作スタッフ】
原作:MAGES./フジテレビ
監督:上村泰
キャラクターデザイン:岩崎将太
制作:MAPPA
脚本:打越鋼太郎
音楽:小室哲哉
●『乱歩奇譚 Game of Laplace』(2015年7月以降の新番組)
『乱歩奇譚 Game of Laplace』は、2015年7月に没後50年を迎える江戸川乱歩作品が原案。監督・岸誠二さん、脚本・上江洲誠さん、制作・Lercheという『暗殺教室』『ダンガンロンパ』チームで、原作の持つ怪しさや耽美感を生かしつつ、新しい世界観で乱歩を現代に蘇らせているとのこと。
【制作スタッフ】
原案:江戸川乱歩
監督:岸誠二
脚本:上江洲誠
制作:Lerche
●『すべてがFになる』(2015年7月以降の新番組)
『すべてがFになる』は、現在地上波フジテレビ系で放送されているドラマ『すべてがFになる』と同じく、森博嗣さんの大ヒットシリーズ『S&Mシリーズ』を原作とした作品。犀川創平と西之園萌絵が挑むさまざまな謎を映像化するのは、『エルフェンリート』をはじめ、独自の演出で注目を集める神戸守監督と制作・A-1 Picturesのタッグです。
【制作スタッフ】
原作:森博嗣
監督:神戸守
制作:A-1Pictures
●『甲鉄城のカバネリ』(2015年7月以降の新番組)
『進撃の巨人』の荒木哲郎監督と制作・WIT STUDIOが贈る完全新作オリジナルアニメーション。脚本には『コードギアス』の大河内一楼さんが参加するなど、豪華クリエイター陣が手掛けているそうです。
【制作スタッフ】
監督:荒木哲郎
脚本:大河内一楼
制作:WIT STUDIO
■映画コーナー“ノイタミナ MOVIE”
●『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』(2015年1月9日公開)
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『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の劇場版本ポスタービジュアルと予告映像、出演声優が公開されました。
【キャスト】
花澤香菜
野島健児
佐倉綾音
伊藤 静
櫻井孝宏
沢城みゆき
東地宏樹
山路和弘
日髙のり子
神谷浩史
石塚運昇
関 智一
●『虐殺器官』(2015年に劇場アニメ化)
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『虐殺器官』は2006年の『Ergo Proxy』以来、国外からも大きな注目を浴び、次回作を嘱望されていた村瀬修功さんが監督を務め、『サムライチャンプルー』など硬質でスタイリッシュな作品に定評があるマングローブが制作を担当。
【制作スタッフ】
監督:村瀬修功
制作:マングローブ
●『虐殺器官』村瀬修功監督のコメント
人間は他の動物と異なり“ことば”によって事象を伝達し相互認識することで地球を覇権するまでに至りました。人間を進化させてきたはずの“ことば”が人間を窮地に追い込む。そんな様を今回の作品で映像化するのが楽しみです。
●『ハーモニー』(2015年に劇場アニメ化)
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『ハーモニー』は、『AKIRA』の作画監督など長きにわたって第一線で活躍し続けるなかむらたかしさんと『鉄コン筋クリート』で日本アカデミー賞最優秀アニメ映画賞など数々の賞を受賞したマイケル・アリアスさんのダブル監督。制作は『鉄コン筋クリート』他、劇場作品をコンスタントに発表し続けるSTUDIO4℃。
【制作スタッフ】
監督:なかむらたかし・マイケル・アリアス
制作:STUDIO4℃
●『ハーモニー』なかむらたかし監督のコメント
『ハーモニー』の原作は、依頼を受けて初めて知りました。文体のスタイルがあっての小説なんだなと感じまして、映像化することで物語のシンプルさだけが浮き上がってきはしないかと危惧はありました。アニメを作るうえで、SF小説の使命である黙示的要素、さらに皮肉と毒が込められている原作とどう折り合うのか、魅力あるエモーションが生まれてくれればいいかなと、願っています。
●マイケル・アリアス監督のコメント
『ハーモニー』は、出たばかりの時に初めて読みました。ハードSFですし、現代から約60年後の話ではありますが、読んだ印象は(むしろ)すごく現実的で、今こそ皆が考えるべきテーマのたくさん詰まっている作品だと思います。読んだ当時はまさか自分が今になってSTUDIO4℃でなかむらたかしという素晴らしいアニメ作家と一緒に映像化することになると思ってもいませんでした(笑)。
●『屍者の帝国』(2015年に劇場アニメ化)
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第33回日本SF大賞特別賞を受賞した本作の劇場アニメ化を手がけるのは、『ハル』でロボットと人間の恋愛模様を繊細に描いて劇場監督デビューを飾った俊英・牧原亮太郎さんと、『進撃の巨人』のWIT STUDIO。
【制作スタッフ】
監督:牧原亮太郎
制作:WIT STUDIO
●『屍者の帝国』牧原亮太郎監督のコメント
伊藤計劃先生の作品はいつか映像化するんだろうなと楽しみにしていたファンの1人です。『屍者の帝国』も円城先生が続きを書かれると聞いてから発売を楽しみにしていました。『屍者の帝国』は伊藤先生的問題設定と円城先生のクールで時に悪戯な文のミックスが魅力的で、お2人の関係性も感じ(妄想し)ながら読ませていただきました。
今自分の机の周りにはお2人の魂からなる“物語”が物質化し、動画の紙束として山のように積まれています。“霊魂”(anima)を与えて“動かす”(motion)。アニメーションと作品との不思議なリンク、文学から映像と表現を変えて引き継がれていく、その必然を感じながら日々制作に励んでおります。
●『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』キャラクター原案・redjuice氏のコメント
弾丸と言葉のリアリズムで描かれた『虐殺器官』、現代社会の延長とも言える近未来を舞台に繰り広げられる儚い命の物語『ハーモニー』、19世紀を舞台とし、さまざまなギミックが楽しめる冒険活劇『屍者の帝国』。3つのまったく異なった世界観を持つ作品と同時に向き合うという大役を授かることになりました。より多くの方々の心に届くような、きっかけとしての絵を作れればいいな、と日々筆を走らせています。
●山本幸治チーフプロデューサーのコメント
人はなぜ生まれてきて、どこへ向かうのか。小説家は物語を遺すことで、どこに至ろうとしたのか。何か求めてやまないその魂が、映像にも宿ってほしい。遺された物語が、人々の心を揺さぶってほしい。
●『あの花』スタッフ新作劇場アニメ(2015年劇場公開予定)
『あの花』スタッフによるオリジナル長編新作の制作が決定しました。正式タイトルは12月3日に発表されるとのこと。
(C)パンチライン製作委員会
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSES
(C)サイコパス製作委員会