2014年12月4日(木)
スクウェア・エニックスは、海外ゲームタイトル専門レーベル“SQUARE ENIX EXTREME EDGES”における最新タイトルとして、PS4/Xbox 360用シム型シミュレーションゲーム『Tropico5(トロピコ5)』の日本語版を2015年春に発売する。価格は7,800円+税。
カリブに浮かぶその国は輝く太陽と青い海に囲まれ、まさに地上の楽園そのもの。しかし実情は、主だった産業もなく貧困にあえぐ未開発の王国という悲しい現実。この貧しい国で革命を成し遂げ、プレジデンテ(大統領)となるプレイヤーは、国家の繁栄という大志を胸に施政をしくわけだが、そこは小国の悲しさ。国家予算もままならず、市民は不満を貯め込み、反乱軍の影も見え隠れする……。
▲プレジデンテ作成画面。衣装や人種、アクセサリまで細かく設定可能。プレジデンテは実際に町中を歩かせることもでき、建築スピード向上などの効果を得ることができる。もちろん、女性プレジデンテも作成可能だ。 |
だが、心配は無用。あなたはプレジデンテ。この国家に君臨する唯一無二の独裁者だ。合法無法を問わず権謀術数の限りを尽くし、大志のため強引にものごとを進めよう。もちろん、安定した余生を送るため、スイスに口座を開いておくことを忘れずに。
▲『トロピコ5』の開始直後の状態。大統領宮殿と最低限の設備しかない貧しい小国。この貧国をどう育てていくか、すべてはプレジデンテであるプレイヤーの決断次第となる。 |
美しい南国の風景。心地よいラテンの調べ。しかし騙されてはいけない。陽気な見た目とは裏腹に、国家運営シミュレーションとして、リアリティのある緻密なゲームデザインが『トロピコ5』最大の魅力だ。
▲トロピコの舞台はまさに南国! 観光開発に成功すれば夢のリゾートアイランドになるだろう。 |
▲港湾施設はこの小さな島国にとって生命線。輸入・輸出のすべてはここから始まる。 |
ゲーム開始直後から、プレジデンテが辣腕をふるうべく問題には事欠かない。教育革命やインフラ整備、技術革新、農業推進、産業強化、観光事業育成、軍事力増強など。
▲インフラの整備と産業の推進が島国を豊かにしていく。国民の仕事も増えてプレジデンテの支持率もあがることだろう。ただし、環境破壊には気をつけること。 |
さらには、大国のエゴや不満分子による抗議デモ、自然災害、そして反乱軍や敵性国の武力侵攻に対する備えも必要だ。これらに対処しながら国民の意見に耳を傾けつつ、支持をとりつけて選挙も実施しなければならない。もっとも、独裁者として人には言えない細工などは簡単にできてしまうのだが。
▲選挙の実施は国民の支持を得るために重要な要素だ。プレジデンテが国民に愛される施政を進めているならば。もちろん、強権を発動して選挙を無視することも可能なのだが……。 |
▲なんということだろう。反プレジデンテ派が反乱軍を組織し、襲撃してきた。だから国民の声に耳を傾けるべきだと……。備えあれば憂いなし。適切な軍備は万が一の状態にも迅速に対応できる。我軍が見張り塔を襲っている反乱軍を叩きのめすことだろう。こうした戦闘も、カメラを寄せて眺められる。 |
本作ではゲームデザイン一から見直され、数々の新要素が実装された。特筆すべきは、植民地時代、世界大戦時代、冷戦時代など、実世界を反映した時代の移り変わりがベースに組み込まれた点だ。
プレイヤーはそれぞれの時代に応じた技術開発や、外交の必要に迫られ、刻々と変化していく世界の枠組みに翻弄されないよう施政していかなければならない。また、時代の変化に応じて発展・変動する街並みは、プレジデンテたるプレイヤーに眼福の喜びを与えてくれるだろう。
その他、未開拓地を調査し土地として活用していく“探索”では、思わぬ秘宝や隠された謎を見つけるかもしれないワクワク感がある他、協力プレイモードでは最大4人で島を共有し、交易、外交のみならず宣戦布告をして戦争をおこすことも可能だ。
プレジデンテとして君臨するプレイヤーは、この愛しい小国を俯瞰で見下ろし次なる一手に思案する毎日だが、カメラを寄せればそこには毎日の生活を精一杯生きる国民の姿がある。
国民1人ひとりに意志があり、趣味嗜好があり、思想信条が存在する。プレイヤーが建設を指示したアパートに入居し、喜ぶ家族たち。プレイヤーが稼働を決定した工場に通勤する労働者たち。プレイヤーが下した外交方針に喜ぶ者、落胆する者。これら汗して働き、酒場でうっぷんを晴らし、抗議デモを行う国民たちの姿を確認できる。
▲PS4の性能を活かしたハイエンドグラフィックで再現される『トロピコ5』の舞台。PS4のタイトルラインナップにシム型ゲームがないと、嘆いているあなたにピッタリ。 |
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