2014年12月21日(日)
『ドラゴンクエストヒーローズ』レビュー第2弾! “かんたん操作”でも奥深いアクションを楽しめる
12月20日~21日に千葉県・幕張メッセで開催されている“ジャンプフェスタ2015”。そのスクウェア・エニックスブースで体験できるPS4/PS3用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』をプレイしてのレビューをお届けします。
※15時間遊んでのレビューも掲載中!→『ドラゴンクエストヒーローズ』を遊んだ評価・感想は? 初心者講座やお手軽コンボも紹介
先ほど掲載された喜一とともに、『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』を体験してきたkbjです。タイトルが発表されて以来、プレイできる日をずっと待っていました。気持ちが高まりハイテンションになってしまっているため、ちょっと長くなっていますが、お付き合いいただければと思います。
会場でプレイできたのは、“大草原の向こうに”と“ギガンテス戦”の2種類です。簡単に説明すると、プレイできる内容と構成されているメンバーが違います。どちらもメインキャラのアクトとメーアがいて、前者はアリーナとクリフト、後者はヤンガスとゼシカがいました。ゲーム内容的には、“大草原の向こうに”では草原や砦の付近にいる魔物を撃破していき、ゴーレムとバトルするのに対して、ギガンテス戦は街に現れたギガンテスを倒すミッションとなっています。
基本操作は以下の通りです。なお、プレイしたのはPS4版です。
左スティック:移動
右スティック:カメラ操作
R3ボタン:ロックオン/オフ
□ボタン:こうげき1
△ボタン:こうげき2
○ボタン:ひっさつ
×ボタン:ジャンプ
R1ボタン+□・△・○ボタン:とくぎ/じゅもん
R2ボタン:みかわし
L1ボタン:カメラリセット、ぼうぎょ、空中受け身
L2ボタン:キャラクターチェンジ
タッチバッドボタン:マップ切り替え
OPTIONSボタン:カメラ設定
“こうげき1”と“こうげき2”の違いですが、イメージ的には“こうげき1”が出の早い攻撃で、“こうげき2”はそこから派生する攻撃という感じでした。ただ、△ボタンから□ボタンの攻撃もあるため、一概には言えないのですが……。とにかく、この2つを組み合わせていくことでいろいろな“わざ”を出せます。
R1ボタンと□・△・○ボタンを押すと、“とくぎ”や“じゅもん”を出せます。R1ボタンを押すと使える“わざ”の名称が表示され、その後、押したボタンに応じたものが出るので、同時押しというよりも、順に押していくようなイメージでしたね。なお、“とくぎ”や“じゅもん”を使用するにはMPが必要です。
あまり操作について語っていてもしかたないので、プレイした感想を交えつつ、ステージについて紹介していきたいと思います。
“大草原の向こうに”をプレイすると、最初にステージにいる敵を全滅させるという目的が表示されます。青空の下に広がる草原には、スライムやスライムベス、おおきづちやスライムナイトなどがワラワラ登場。他にもドラキーやモーモンも確認できました。
個人的にいろいろなところから“『ドラクエ』らしさ”を感じられました。草むらからスライムが飛び出してくるのはたまりません! 他にも、攻撃を当てた時にダメージが数字で出てくる演出や、モンスターの動きもすごくいいです。さまようよろいのちょっと堅い感じや、おおきづきの木槌や肌の質感など、画面をずっと見ているだけでもかなり楽しめます。
L2ボタンでキャラクターチェンジすると、順番に操作キャラが変わります。操作を移した時に、水がはねたようなちょっとした演出が入るので、誰を操作しているのかわからないことはなかったです。
“みかわし”を使って攻撃を回避でキャンセルしたり、攻撃中に“とくぎ”や“じゅもん”を出して連続で攻撃を繰り出したりすることで、キャラはとにかく心地よく動いていきます。モーションが自然なので、ずっと動かしていたくなります。
では、ここらでキャラクターの特徴を簡単に記していきたいと思います。
アクトは剣を使ったバランスタイプのキャラ。隙が少ない攻撃が多く、かなり使いやすいです。“れんごく斬り”や“かえん斬り”など炎を使った攻撃は迫力もあり、ダメージも大きいので、これを混ぜていくことでせん滅力はアップするかと。
メーアはアクトと共通の攻撃もあるのですが、レイピアのような細剣でよりすばやい攻撃を出します。その分、攻撃範囲はやや狭いように感じましたが、動きながらの攻撃が多いので、気になりませんでした。“ダイヤモンドダスト”や“ひょうけつ斬り”など、氷を生かした攻撃が目立ちましたね。
アリーナは拳を使って攻撃するため、攻撃範囲こそ狭いのですが、身軽な上に大技も多数用意されているという印象。特に“とくぎ”はどれも使い勝手がいいと感じました。気絶を狙える“いっかつ”、分身して手数を増やせる“ぶんしんけん”、連撃を繰り出す“ばくれつけん”とどれも便利なものばかりです。また、“こうげき2”で攻撃した直後に□ボタンか△ボタンを押すと“ぶんしん”するのも外せませんね。“みかわし”はステップのようなモーションでした。
クリフトは、槍を使った連撃が特徴です。槍はリーチもあるうえに、連続で攻撃する技が多く、意外にもダメージを与えられます。さらにスクルトを放てるので防御力を上げることが可能です。
ゼシカは鞭による攻撃を繰り出します。攻撃範囲が広いものが多いうえに、攻撃がドンドンつながるので、かなり気持ちいいですね。他には、セクシービームやヒャドも使えました。セクシービームはカットインが入ったので、効果が気になったのですが……外してしまいました。すみません!
ヤンガスはやや大きい斧を持っているため、モーションが遅く重いキャラだろうと思っていたのですが、使いにくいほど重くはありませんでした。ためることで威力がアップする技が多数あるため、状況に応じて攻撃をチョイスするおもしろさがあります。あとは、多くの人の“みかわし”が回転回避の中、ヤンガスは短距離を移動するタックルでした。
どのキャラもタイプ、武器が異なるため、キャラを変えて遊ぶ楽しさがあります。他の仲間キャラはオートで動いているのですが、キャラクターチェンジのボタンを押すタイミングによっては攻撃している最中に変わることも可能です。逆に、自分が攻撃を行っている時に別のキャラに変われば、連係をすることも可能なわけですね。例えば、クリフトでスクルトを発動している時に、アリーナで空中から連続攻撃を浴びせ、その間にアクトで連続斬りを繰り出すということも可能。これがハマりだすと、自分の操作に酔ってニヤニヤしてしまいます。
個人的に気に入ったのはクリフトです。普段のクリフトの“みかわし”は前転回避なのですが、攻撃動作中に出した場合はステップになります。これを活用することで、少し動いて攻撃を回避しつつ、すぐに攻撃を繰り出すという流れが可能。弱点に攻撃を集中させられると、本当に気持ちいいのでオススメします。あとは、ちょっとした攻撃でもカメラ移動がしっかり用意されているのも好感触でした。
さて、ここまで書いてきて「操作が多くて、アクションが複雑そう」と思って人はいませんか? でもご安心ください。本作には2つの操作方法が用意されています。1つは□ボタンと△ボタンを連打するとさまざまなアクションを繰り出してくれる“かんたん操作”で、もう1つはすべてのアクションを手動で行う“ガッツリ操作”です。
2度目のプレイでは“かんたん操作”を試してみたのですが、連打しているとドンドン技が出ていくので、それだけで敵を倒せます。ただ、もともとの操作で攻撃を出すことも可能なようで、自分で“わざ”や“魔法”を出してコンボをつなぐことも可能でした。「RPGは好きだけど、アクションはちょっと……」という人でも楽しめると思いましたね。
マップに設置されている壺を壊すと、中から“ふしぎなタンバリン”が出てきました。入手するとキャラがハイテンション状態になり、“ひっさつ”を放てるようになります。何も考えずにゼシカで○ボタンを押してしまったところ、“マダンテ”が発動。すべての魔力が解き放たれ、派手な爆発が画面を覆い尽くした……のですが、倒したのがスライムナイト1匹という残念な結果に……。
ちなみにアクトとメーアは“ギガスラッシュ”でした。アクトはハイテンション状態になると髪が逆立ち、メーアは髪がほどけます。“ギガスラッシュ”の攻撃範囲はかなり広いので多くのモンスターを一掃できました。
ボスモンスターについてもちょっと説明したいと思います。ゴーレムは手を振り回す攻撃や足を使った攻撃をしかけてきます。足踏みでは震動が起こり、それによって動けなくなってしまいます。その間に攻撃を受けることもあるので、ガードや空中こうげきなどを活用して、かわしたいですね。
ギガンテスはかなり巨大です。近寄ると足しか見えないうえに、攻撃してもひるまないのでダメージを与えている気がしませんでした。そこで街に設置されている魔弾砲を活用します! 砲弾を弱点である目に当てると大ダメージが入り、数発当てると膝をついて動かなくなるのですばやく近づいて攻撃していきましょう。
また、カメラ設定をいろいろと変更できたのも好印象でした。カメラ設定はたて移動、よこ移動、照準の他に、カメラリセットやオート移動、カメラの移動速度など、かなり細かく調整可能です。慣れてしまえば問題ないかもしれませんが、カメラ操作をノーマルにするか、リバースにするかは好みがわかれるところなので、こういう配慮はありがたいですね。
ちょっと長くなってしまったのですが、なぜ長くなったのかというと、システム的に紹介したいことが多かったことと、やっぱり楽しかったからです。思わず編集部に戻ってきて、いろいろな人に語ってしまったくらいに興奮しました。正直に言えば何回でもプレイしたかったくらいです。
キャラの動きがよくできていて、さわっていて気持ちがいい。モンスターの描写もキレイで、モンスターらしさが満載。そして音楽も最高。ひとつひとつの素材がいいうえに、それらが絶妙なバランスで盛り付けられて味付けされているのが、この『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』だと感じました。ぜひ12月21日に会場に行く人は体験してみてください。
発売まであと2カ月……“やまたのおろち”くらい首を長くして待ちたいと思います。
■“ジャンプフェスタ2015”開催概要
【開催日】2014年12月20日、21日
【時間】9:00~17:00(最終入場は16:30)
【場所】幕張メッセ 国際展示場・展示ホール1~8(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
【入場料】無料、自由入場制
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