News

2015年1月5日(月)

脱法パズル『土竜』レビュー。漢臭さと萌えが同居する世界観とは裏腹な超親切設計に注目

文:滑川けいと

 サイバーエージェントから配信されているiOS/Android用アプリ『土竜』は、麻雀の牌を使ったパズルゲームです。といっても、麻雀のルールがわからない人でも、パズルゲームが好きな人なら思わずハマっちゃうはず! そんな本作の魅力をレビューとともにお届けしちゃいます!

『土竜』

■『土竜』とは?

 日本では“土竜(もぐら)”と呼ばれる脱法パズルが密かに裏社会で行われていました。このパズルを行う者は土竜と呼ばれ、プレイヤーの父親も土竜として名を馳せた人物でしが、ある日を境に忽然と姿を消してしまいます。プレイヤーは行方不明となった父親を探すため、土竜となって全国を旅することになります。世界に名立たる数々の土竜と熱い戦いを繰り広げ、父親の居場所を突き止めましょう。

 本作は麻雀の牌を使用したパズルゲームです。ルールはマスに敷き詰められた牌を上下左右1マスだけ動かし、同じ色の牌を3つ以上並べれば牌が消せます。そして、各ステージに設定されている勝利条件を満たすと、ステージをクリアできます。

『土竜』
▲画面をタッチして牌を入れ替えて3つ以上縦か横にそろえれば牌が消せます。
『土竜』
▲ステージごとに制限時間や決められた手数で目標点数を獲得しなければならない条件があります。
『土竜』
▲画面上部に表示されているのは麻雀の“役”。光っていない部分を埋めれば、役が完成して大量の得点を得られます。役を完成させるために足りない牌は、盤面で牌が点滅するんですぐわかります。

■麻雀のルールを知らなくても遊べる親切設計のパズルゲーム

 基本操作は、上下左右の隣接した牌を入れ替えるだけの簡単操作で誰でも遊べます。同じ色のものが3つ以上縦か横に並ぶと牌が消えて得点が獲得できます。麻雀の牌を使っているものの、麻雀のルールを知らなくてもプレイできるので、純粋にパズルゲームが楽しめますよ。

 筆者は麻雀のルールをガッツリとは知らないのですが、役に必要な牌が点滅してくれたり、消える牌同士も色分けされていたりと、とても親切なパズルゲームでサクサクプレイができました。

『土竜』
▲緑の牌が索子(ソーズ)、青の牌が筒子(ピンズ)、赤の牌が萬子(マンズ)で、これらが基本的な種類になります。また、牌の文字が漢字のものもありますが、色で分けられているのでとてもわかりやすいです。
『土竜』
『土竜』
▲ステージの形はさまざま。中盤くらいからステージの難度が高くなっているため、やり応えは十分あります。パズルゲームが大好物の人も満足のいく内容です。

■光っている牌を消して役をそろえよう

 ハイスコアを獲得するために狙いたいのが“役”です。役というのは、このゲームにおける画面上に並んでいる牌のことです。これをそろえると高得点が得られます。

 「役とか、やっぱり麻雀がわからないと難しいじゃん!」と思う人もいると思いますが、どの牌が必要なのかは画面上に表示されていますし、牌が光っているものを消していけば、自ずと役がそろう親切設計。慣れてきたら光っている牌を消しつつ、役をそろえて高得点を狙いたいですね。

『土竜』
▲光っている牌を優先して消して、役を完成させましょう!
『土竜』
▲画面の上に表示されている役をそろえると、ド派手なエフェクトとともに得点を獲得できます!
『土竜』
『土竜』
▲4つ以上の牌をそろえて消すと、縦か横のどちらか一直線の牌をすべて消す“閃”や、周囲の8個の牌をすべて消す“爆”などの特殊な牌に変化します。多くの牌を消すことは、より高得点を獲得するコツなので、うまく活用していきましょう。

■難度の高いステージは協力者の力を借りよう

 なかなかスコアが獲得できないことや、ステージのクリアが難しくなってきたなど、本作を進めているといろいろな悩みが出てくると思います。そんなプレイヤーのために用意されているのが“協力者”です。協力者には、スコアをアップさせる効果やステージ開始時に“閃”や“爆”などの特殊牌が設置されるといった効果があります。

『土竜』
『土竜』
▲協力者は、仲介人にゲーム内資金を支払うことで紹介してもらえます。一度入手した協力者はいつでも変更が可能です。

 特に筆者が重宝した能力は特殊牌が設置されるもの。ステージのクリア条件で“特定の点数以上”と“役を2つそろえろ”という2つの条件が設定されている時にとても助かりました。役をそろえることに集中しすぎて、スコアの獲得がそっちのけになってしまったり、役はそろったけどスコアが足りなかったりすることもよくある話……。

 そんな時、特殊牌が設置される能力を持つ協力者を設定して再度挑んだところ、あまり苦労せずに条件を満たしてクリアできました。慣れない内は、特殊牌が設置される協力者を設定して挑むのをオススメしますよ。

『土竜』
『土竜』
『土竜』
▲ご覧の通り、美麗なイラストの協力者たち。

 麻雀の牌や役がゲーム中に登場するので、一見麻雀を知らない人には敷居の高いゲームなのかなと思っていました。しかし、プレイしてみるとパズルとしてよくできているうえ、中毒性も高く、ふと気付くと時間を忘れてプレイしていることも少なくありませんでした。1回のプレイもスムーズに終わるので、ちょっとした合間にプレイできるのもいいですね。

(C)CyberAgent, Inc. All Rights Reserved.

データ

関連サイト