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2015年1月10日(土)

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』初日舞台挨拶で関さんの口から“狡噛偽物説”が!?

文:たけのこ

 1月9日に東京・新宿ピカデリーにて行われた、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の初日舞台挨拶に行ってきました!

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』

 舞台挨拶には常守朱役の花澤香菜さん、狡噛慎也役の関智一さん、宜野座伸元役の野島健児さん、ニコラス・ウォン役の神谷浩史さんら声優陣に加えて、塩谷直義監督が登壇。ニッポン放送・吉田尚記アナウンサーの司会進行のもと、花澤さんの元気いっぱいのあいさつからスタートしました。

 改まった挨拶で切り出した関さんをフォロー(?)するべく、花澤さんは関さんが狡噛慎也チックな雰囲気でキメてきたことを来場者に告げたのですが……。納得がいかなかったのか、関さんは狡噛チックではなく狡噛そのものであることを来場者にアピール。続けて「別のスクリーンでは……」と、某妖怪執事の声で話そうとした関さんを花澤さんがあわてて止めるなど、完成試写会でも見せた夫婦漫才のようなやり取りに会場は拍手と笑いに包まれました。

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』

 続いては質問のコーナーに。本作の見どころや常守朱がどのようなキャラクターであるかを質問された花澤さんがしどろもどろに紹介し始めると、その横で満面の笑みを浮かべながら相槌を打つ関さんに場内は大爆笑。ここで関さんは“相棒”として、花澤さんに代わり世界観を見事に簡潔に説明し、花澤さんは「朱ちゃんの成長物語ですね、本当に……」と締め括りました。

 謎めいた形で劇場版に登場する狡噛ですが、関さんから狡噛が実は偽物の可能性があることを匂わせるようなコメントも。司会の吉田さんから「さすがにそれはないだろう」とのツッコミが入りましたが、真意は定かではありません。続く劇場版の見どころについては、「狡噛と朱ちゃんのシビュラに対する異なる考え方や行動が、今回どのように絡んでくるのかに注目です」と述べ、狡噛のような行動はできるのかという質問には自分は取り締まる側ではなく、取り締まられる側だと自虐気味に回答しました。

 『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界について問われた野島さんは、100年後の未来の話でありながら現代であると錯覚してしまうようなシーンが多く、本作の世界を身近に感じていたとのこと。いつか本当に『PSYCHO-PASS サイコパス』のような世界になるのではないかと考えているようでした。

 神谷さんには、今まで『PSYCHO-PASS サイコパス』を外から見ていて感じていたことについての質問が。実は神谷さん、アニメ版のオーディションを受けていたそうで、自分の落ちたアニメが人気になったことが悔しくて見ていなかったそうです。しかし、劇場版に出演することが決まってから、結局シリーズをすべて視聴したとか。

 塩谷監督は、スタッフが自主的に締め切り3日前に100カット以上作り直したことなどについて、熱意とクオリティをもって取り組んでくれたスタッフに感謝の言葉を述べていました。

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』

 トークでひとしきり盛り上がった舞台挨拶も、ついに終わりの時間に。この日劇場に訪れた観客に向けて登壇者がそれぞれメッセージを送り、盛大な拍手に包まれながら幕を閉じました。

●花澤香菜さん

 これからご覧になるということで、女性の皆さんにはぜひ狡噛さんの体を凝視してほしいです。よだれに注意してください。朱ちゃんは、2期ではいろいろな事件があって見ている側が心配になってしまうようなことが多かったのですが、劇場版では安心して見られる部分もありますので、朱ちゃんの活躍にぜひ期待していただけたらなと思います。

●関智一さん

 塩谷監督が凄いのは、なんとなく見ているだけで設定などが頭に入ってくるような物語の構築がうまいところです。何も考えずに見ていても、気づいたら『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界をしっかり理解していると思います。ぜひ肩の力を抜いて、娯楽作品として楽しんでいただきたいです。また続編なども期待したいと思いますので、応援をよろしくお願いします。

●野島健児さん

 この劇場版は、1期、2期を見ていなくても楽しむことができるSFであり、アクションが本当にかっこいい作品です。気が付いたらのめりこんでみている作品だと思いますので、フラットな気持ちで1度目は見て、2度3度と見たくなったらぜひ足を運んで楽しんでください。

●神谷浩史さん

 SFの定義が曖昧になっている昨今ですが、本作は原点に立ち戻るようなSF作品であり、一流のスタッフによってエンターテイメントの作品として素直に楽しめる作品となっていますので、楽しんでいただきたいです。

●塩谷直義監督

 劇場版になり、TV版ではできなかったことをやろうと思って制作したものが本作になります。1期、2期、そして劇場版とすべて地続きになった流れの中で、それぞれのキャラクターがどういった想いで動いているのか、狡噛と朱がどう出会うのかを含めて見ていただけたらと思います。僕は現場では“鬼”と呼ばれていますが、それに応えてくれるスタッフがいたことが本当に幸せだったと感じています。『PSYCHO-PASS サイコパス』はこれから先もいろいろと可能性が広がるのではないかと思っています。


 筆者である私も『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズファンの1人として、この連休中に『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』観に行きます。関さんの言う通り狡噛さんは本当は偽物かもしれない、という不安のようなある種の期待感が凄いです(笑)。

 来場者特典は4週連続で配布される設定集ですが、設定集の表紙は塩谷監督自らの描き下ろしキャラクターとなり、1週間ごとに表紙に描かれるキャラクターが変わるとのこと。「毎週1度は観なければ!」と覚悟を決めております! この連休をどう過ごすか決めていない人は、ぜひ『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』を観にいきましょう!

■『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』概要

●スタッフ※敬略称

総監督:本広克行
監督:塩谷直義
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)、深見真
キャラクター原案:天野明
キャラクターデザイン:恩田尚之、浅野恭司、青木康治
総作画監督:恩田尚之
色彩設計:上野詠美子
美術監督:草森秀一
3D監督:三村厚史
撮影監督:荒井栄児
編集:村上義典
音楽:菅野祐悟
音響監督:岩浪美和
アニメーション制作:Production I.G
制作:サイコパス製作委員会

●CAST

・花澤香菜
・野島健児
・佐倉綾音
・伊藤静
・櫻井孝宏
・沢城みゆき
・東地宏樹
・山路和弘
・日髙のり子
・神谷浩史
・石塚運昇
・関智一

配給:東宝映像事業部
R-15指定
上映時間:113分

■来場者特典概要

【表紙キャラクターと配布スケジュール】

1.常守朱 1月9日~
2.宜野座伸元 1月17日~
3.狡噛慎也 1月24日~
4.狡噛慎也×常守朱 1月31日~

※数量限定のためなくなり次第終了となる。

(C)サイコパス製作委員会

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