2015年1月23日(金)
1月22日にフリューから発売された3DS用RPG『レジェンド オブ レガシー』の原画展が、東京都・ブックマーク浅草橋にて1月17日~22日の期間限定で行われました。最終日には平尾リョウさんのサイン会が同時開催されたので、その模様をお届けします。
原画展では、『レジェンド オブ レガシー』のイメージイラストを手掛ける小林智美さんの直筆原画11点や、キャラクターデザイン・平尾リョウさんのイラストパネルが展示されていました。場内では、クリアファイルやマグカップといったオリジナルグッズの先行販売も。
サイン会には多くの人が足を運び、絶えず行列が。平尾リョウさんはファンのリクエストに応える形で、イラスト付きのサインを書いていました。
しばらくすると、ディレクターの松浦正尭さんとゲームデザインの小泉今日治さんが来場し、場内からは驚きの声が。2人ともファンと交流しつつ、整理券を手に平尾さんからサインをもらったり、原画を眺めたりして、この空間を来場者といっしょに楽しんでいました。
サイン会終了後に、平尾リョウさん、松浦正尭さん、小泉今日治さんにいろいろとお話をうかがうことができました。
▲左から小泉さん、平尾さん、松浦さん。 |
――本日は発売おめでとうございます。発売を迎えてどのようなお気持ちでしょうか?
小泉:僕はもう公式サイトに掲載されているコメントの通り、1人でも多くの人に楽しんでほしいです。無駄がないように作り込んだので、いろいろな部分に触れていただきたいと思います。
――小泉さんのお気に入りのキャラクターはどのキャラでしょうか。
小泉:もちろんどのキャラクターも好きですが、今の僕はプレイヤーと同じ気持ちになっているので、人気のエロイーズとフィルミアですね。エロイーズは姉御系キャラクターで、フィルミアはマスコットキャラクターです。
――ゲーム内では平尾さんのイラストそのままに動いてますが、再現するのに苦労されましたか?
松浦:元々平尾さんがモデリングをされているのでそこまで苦労はしなかったですし、とてもよく再現できていると思っています。平尾さんご自身で監修していただき、何度も何度もやり取りをして制作してきましたので。
――イラストがかわらしいので、本作には女性ユーザーもかなり多くいらっしゃると思いますが。
小泉:すごくシンプルでわかりやすいゲームなので、女性の方にもオススメです。バトルシステムはかなり力を入れていてるので、もちろんヘビーユーザーの方にも満足していただけます。噛めば噛むほどおもしろいゲームになっているので、ぜひ何度も挑戦していただきたいです。
個人的に昔ながらの“エンカウントバトルこそがRPG”と感じていますので、今回バトルシステムはかなりこだわりました。
――キャラクターもそうですが、マップも飛び出す絵本のようで本当に素敵ですよね。
松浦:こちらは小泉さんと最初にお話をした時に、直感でできたシステムです。アイディアがポンポン浮かんできて、作ることができました。
小泉:キャラクターについては、実は生い立ちがかなり作り込まれています。ですが、プレイヤーに想像や考察をして楽しんでいただきたいので、ゲーム内ではあまり生い立ちなどは出していません。また、個性が強く出やすいキャラクター同士の対立といった描写は一切入れてないですね。
また、リアクションをかなり作り込んでいます。街の人たちや出会う人のリアクションから、キャラクターの人物像を想像して欲しいと思ったので。地図を売ることで街の人が旅にでて、キャラクターの話や世界の話をしてくれるので、想像が広がるのではないかなと思います。
僕自身もう7周プレイしていますけど、毎回新しい発見があるので何度でも楽しめるなと感じています。NPCとの出会いや地図の作成など、プレイヤーが自分自身で世界を作るゲームになっているので、NPCにも積極的に話しかけてほしいです。ですが、毎回日課的にNPCに話しかけるなど、あまり作業的にプレイすると疲れてしまうと思うので、自由に遊んでください。
――最後に、プレイヤーへアドバイスなどいただけますか?
小泉:あまりヒント的なものは出せないので、ゲーム内で敗北などを通して自分で発見していってください! キャラクターと一緒にプレイヤーも成長していただきたいと思っています。
松浦:じゃあ、僕からは1つだけ! “ジュエルゴーレム”という敵がいるんですが、そいつを倒すまでは諦めずにプレイしてください。そこからこのゲームは、もっとおもしろくなるので!
――サイン会でのリクエストキャラクターは、やはりフィルミアが一番多かったのでしょうか?
平尾:はい。やはりフィルミアは人気ですね。あとは、ビアンカ。この2人は特に多かったですが、他のキャラクターもまんべんなく選んでもらえていたなと思います。「どのキャラにしようか迷いました」と言っていただけると、描き手として嬉しいですね。
――キャラクターデザインの際に、苦労したキャラクターは?
平尾:オーウェンです。松浦さんのこだわりが強くて、「もっと清潔に」とか何度もリテイクがありました。エロイーズも同じくらい描いたと思います。
――逆に描くのが楽しかったキャラは?
平尾:やっぱりカエルですね(笑)。フィルミアは、カエル好きのスタッフが集まって、意見を出し合って作り上げた感じのキャラクターです。マントとか王冠とか、王子らしさを出してるうちにどんどん豪華になってしまいました。
あと、ミュルスは自分が描きやすいキャラクターとしてデザインしたので、すごく描きやすかったですね。
松浦:ミュルスは27歳で主人公なのに生足だったので、3案くらい最初に出た時にも皆で「これ、いいね!」と話していました。
――最後に、ファンの皆さんにコメントをお願いします。
平尾:今日は平日で、しかも雨の寒い中ご来場してくださり、ありがとうございました。同窓会のような暖かな雰囲気で迎えていただいて、本当に楽しかったです。ぜひゲームも楽しんでプレイしてください。
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