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2015年1月29日(木)

『アンジュ・ヴィエルジュ』第6章環境で荒井Pと対戦。最新デッキレシピも4つ掲載!

文:カワカミ雁々

 皆さん、こんにちは。ライターのカワカミ雁々です。アニメ化プロジェクトが発表されて、今年も大きく盛り上がりそうな『アンジュ・ヴィエルジュ』。その、2015年初となる大型公式イベント“ウインターカップ2015”が1月18日(日)に秋葉原で開催されました。

『アンジュ・ヴィエルジュ』

 『アンジュ・ヴィエルジュ』発の声優ユニットL.I.N.K.sも参加し、3人1チームでの“エクシーズバトル”や、ランブル形式の“ブルーミングバトルコロシアム”などが行われ、多くのαドライバー(『アンジュ・ヴィエルジュ』のプレイヤーのこと)が一日中『アンジュ・ヴィエルジュ』の対戦を楽しんでいました。

 この記事では、その“ウインターカップ”時点での最新環境となる、ブースター第6章『救済と希望の剣』のカードを使った対戦レポートをお届けします。今回の対戦で使用したデッキのレシピは、デッキを組んだ両プロデューサーからのひと言アドバイス付きで記事の最後に掲載してあります。それではさっそく始めていきましょう!

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲荒井プロデューサーと大和田プロデューサー。今回もよろしくお願いします!

■第1ゲーム:黒Ωイレーネス(荒井さん) VS 黒Σアルスメル(カワカミ)

 第1ゲームは黒同士の対戦。荒井さんは6章で再フィーチャーされ、イレーネス単のキーカードになる《黒き夜の奇跡 イレーネス》を軸にしたイレーネスデッキを使用。こちらは新能力“希望”を持った《十二杖 アルスメル》を軸にしたデッキです。この《十二杖 アルスメル》は、一時的に相手の2枚手札を減らせる非常に強い能力を持った注目のカードです。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲アタックフェイズ開始時のリンクで1点、リンクステップのリンクで3点と、最大4点のダメージを与えられる攻撃的なプログレスです。
『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲戻ってくる手札は1枚なので、どのカードをゲームから取り除くかがポイントです。

 ゲームは、先攻の荒井さんが《特務隊監視官 ユニ・ジェミナス》を2枚出し、能力でデッキ上からレベル3のプログレスの展開を狙ってきました。結果的にレベル3はいませんでしたが《雪の降る町 ソフィーナ》が2枚あらわれます。このカードは条件を満たせばレベルが+1されるため、実質レベル3が出たのと同じです。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲条件が厳しい反面、他のレベルアップ能力を持つものより早くレベルアップするのが特徴です。

 こちらは、エナジー3枚から《知への憧れ カサンドラ》と《冬の小悪魔 フランボワーズ》のサーチカードを2枚使い手札を整えていきます。手札に“希望”を持つ《十二杖 アルスメル》を集めてカサンドラでアタック、これが失敗すれば“希望”の効果で《十二杖 アルスメル》を出せましたが、残念ながら(?)リンクは成功。“希望”の効果は発動しませんでした。

 続くターン、荒井さんは再び《特務隊監視官 ユニ・ジェミナス》を展開。いったい、何枚持っているのでしょう? 今度は《紡がれる力 イレーネス》を引き当て登場し、《呪いの苦悶 イレーネス》も登場しアタック。このターン、合計で4点のダメージを受けてしまいました。

 こちらは《分解の杖 アルスメル》を出し、能力で《十二杖 アルスメル》を、さらに《小さき魔女 アルスメル》も展開。《小さき魔女 アルスメル》の能力で《十二杖 アルスメル》のパワーを上げつつ、“希望”の誘発を狙いリンクを減らします。

 そして、こちらの狙い通りにリンクを失敗させ“希望”の効果が発動。さらにもう1枚《十二杖 アルスメル》を展開します。盤面はかなり整ってきましたが、与えたダメージはまだ4点。次のターンにもう4点稼げるでしょうか。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲今回のようにリンクが減るのを逆手にとって“希望”を誘発させやすくするのが主な使い方になります。
『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲条件を満たせば、タダで手札の《十二杖 アルスメル》を場に出せます。“希望”と併せて展開していくのがアルスメルデッキの基本戦術です。

 荒井さんは《紡がれる力 イレーネス》で《呪われし指先 イレーネス》をサーチしてプレイ、アタックを仕掛けてきます。これでこちらのダメージは6点。しかし、このターンのダメージはここで止まりました。

 返すターン、こちらは《閃煌の双角 カサンドラ》と《覚醒 アルスメル》を展開して総攻撃をしかけます。「4点のダメージは通るかな……」と祈りましたが、《覚醒 アルスメル》がリンクに失敗したうえ、荒井さんのリジェクトが強く、合計ダメージは7点で止まってしまいました。こうなるとさすがに打つ手がありません。続くターン、キッチリ《呪われし指先 イレーネス》でダメージを通され、負けてしまいました。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 負けてしまったものの、アルスメルデッキは非常に強力かつ楽しいですね。Σ単デッキになるので、サーチが楽で早出し手段も多いため、うまく回ればあっという間に《十二杖 アルスメル》が複数並ぶ場もつくれそうです。今後の環境でも活躍が楽しみです。

■第2ゲーム:白ΣタッチΩ《リーナ=リナーシタ》(荒井さん) VS “エース”(カワカミ)

 第2ゲームは、“バトルで負けなかったターンの終了時に、プログレスをサーチできる”という、黒もびっくりのアドバンテージ能力を持つ《ジャッジメンティス リーナ=リナーシタ》と、登場時のリンク成功でデッキの上からプログレスを連れてくる《麗しの狙撃手 コードΩラウラ》の入ったデッキを荒井さんが使用します。

 対してこちらは、各レベル帯の“エース”のプログレスと、フォールだけでデッキから最大でレベル4のプログレスが出る可能性を持つ強力なアクションの《主力召集フォアラドル》をキーにした“エース”デッキを使用します。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲リンク成功時は相手ターンまでパワー15000になるので突破されにくいのが強力ですね。
『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲今回はΣメインなので下の能力はオマケと荒井さんは言っていましたが、逆に言えば上の能力だけでも採用に値する強さです。
『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲運が絡みますが、この手のカードにしてはめずらしく、出てくるプログレスがアウェイク状態なのも特徴で、出してアタックさせられます。

 2戦目も荒井さんが先攻。《戦輪の繰り手 コードΩ19トルテ》から《高速起動 リーナ=リナーシタ》の効果で《ジャッジメンティス リーナ=リナーシタ》を手札に加える立ち上がりです。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲手札は増えませんが、白のレベル4プログレスなら何でもサーチできるのでリーナデッキ以外にも採用できる能力を持っています。

 こちらはさっそく《主力召集フォアラドル》を置いて起動。すると《高速戦闘 ノイン・ワイズメル》がめくれて登場しました。さらにレベル2エースも展開するいい立ち上がりです。しかしながら、アタックは両方リジェクトされ、残念ながらノーダメージに。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲“エース”を強化し、さらに自身も強化される“エース”デッキのキーとなるプログレスです。彼女をどんどん並べていくのが“エース”デッキの基本戦略となります。

 続くターン、荒井さんは《エースパイロット リーナ=リナーシタ》を出し、能力で《ジャッジメンティス リーナ=リナーシタ》を配置します。場にいるだけでアドバンテージが取れるカードを、こういう風に早出しできるのは非常に強力ですね。

 このままではまずいので、こちらは《ジャッジメンティス リーナ=リナーシタ》の正面に《渾身の一撃 シャル・プエルゼ》を展開しますが、アタックはガードされ、リーナが新たなリーナをサーチしてきます。

 そして次のターン、荒井さんはなんと2枚の《ジャッジメンティス リーナ=リナーシタ》を展開、ものすごい場を作り上げてきました。そして、3体のアタックにまったくリジェクトができず、そのまま8点目のダメージを受けて負けてしまいました。ゲームスピードがややゆっくりになってきた最近の『アンジュ・ヴィエルジュ』では珍しく、3ターンで負けてしまうとは……。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 あまりに悔しいので泣きの1回をお願いしたのですが、その時は《主力召集フォアラドル》が《高速戦闘 ノイン・ワイズメル》をガンガンめくって、圧倒的なテンポ差で勝利することができました。“エース”デッキは、いかに《主力召集 フォアラドル》にたどりつき、そこから“エース”を展開できるかがポイントです。

 また、“エース”以外のカードはかなり自由にチョイスできるうえ、“エース”のリンクはΣもΩも絡んでいないのでデッキビルダーの腕前が出そうです。自分の好みの女の子を入れるなんてのもアリですね。

 そして、今回大暴れした《ジャッジメンティス リーナ=リナーシタ》は、能力が強力なのはもちろん、出された時点で「あれをなんとかしないと」と焦ってしまう副次的な強さを持っていると感じました。大会などで出された時は、落ち着いて対処しないといけないですね。

■2015年も『アンジュ・ヴィエルジュ』の進化は止まらない!

 というわけで、新年最初の対戦レポートをお届けしました。今回はほとんどいいところがなく負けてばかりでしたが、第6章のカードは強さとおもしろさが同居しているものが多く、使っていて楽しそうなものばかりです。

 特に、個人的には《十二杖 アルスメル》が、その達観したキャラクターを思わせるフレーバーテキストも含めてとても気に入ったので、彼女を使ったデッキで遊んでいこうと思います。皆さんもぜひ、新旧のお気に入りプログレスでいろいろなデッキを組んでみてくださいね。

 今年も“ウインターカップ”を皮切りに『アンジュ・ヴィエルジュ』はユーザーが楽しめるイベント、アイテムが盛りだくさんとなりそうです。電撃カードゲームでも、引き続き最新情報をお届けしていきますので、こちらもどうぞお楽しみに!


■今回の対戦で使用したデッキレシピ

■黒単イレーネス

B6-126《イレーネス》×4

B2-053《霧に棲む魔物 モルガナ》×4
B5-032《終わりなき腐敗 メイジー》×4
B6-026《呪いの刺青 イレーネス》×4
B6-114《特務隊監視官 ユニ・ジェミナス ×4

B2-037《呪いの苦悶 イレーネス》×2
B5-024《知への憧れ カサンドラ》×2
B6-027《優しき指先 イレーネス》×4
B6-031《雪の降る町 ソフィーナ》×4

B2-038《戸惑いの時 イレーネス》×2
B4-047《眠れる黙示録 テオドーチェ》×2
B6-028《紡がれる力 イレーネス》×2

B2-039《呪われし指先 イレーネス》×4
B6-029《黒き夜の奇跡 イレーネス》×4
B6-036《副生徒会長筆頭 ユノ・フォルテシモ》×4

B1-059《誘う口笛》×4

●荒井プロデューサーのひと言アドバイス
 イレーネスを並べて殴りかかるだけの簡単なお仕事。Ωですが手札を増やすカードは少ないので、そこを補うためにユニゾン持ちのユノを入れてあります。ちょっとサーチ要員を増やしてもいいかもしれません。

■黒単アルスメル

PR-064《ウェンディ》×4

B1-055《魔石を詠む者 オリヴィア》×2
B3-048《薔薇園の主 リゼリッタ》×4
B5-087《ヴァイスラスト シャル・プエルゼ》×2
B6-021《小さき魔女 アルスメル》×4
B6-033《冬の小悪魔 フランボワーズ》×4

B4-032《風の誘い ウェンディ》×3
B5-024《知への憧れ カサンドラ》×3
B5-033《新たな発見 ビオラ》×1
B6-022《錬金術師 アルスメル》×4

B5-025《細剣の使い手 カサンドラ》×3
B6-023《分解の杖 アルスメル》×2

S5-006《L.I.N.K.s ソフィーナ》×2
B5-026《閃煌の双角 カサンドラ》×4
B6-024《十二丈 アルスメル》×4

B6-025《覚醒 アルスメル》×2

B2-059《リャナンシーの魔歌》×2
B3-059《服従するコボルト》×2
B5-039《魔剣の祝福》×2

●大和田プロデューサーのひと言アドバイス
 既存のカサンドラ&ウェンディに、レベル1~レベル5のアルスメルを入れた即興“希望”デッキ。序盤は“希望”持ちのアルスメルで優位に立ち、終盤カサンドラ&アルスメルの連携で相手の手札はすっかすかに。

■白単リーナ=リナーシタ

B3-124《はじまりの少女》×4

B1-055《魔石を詠む者 オリヴィア》×4
B3-048《薔薇園の主 リゼリッタ》×4
B5-071《戦輪の繰り手 コードΩ19トルテ》×4
B6-041《信じる力 アーシア》×4

B4-098《コードΣ52テルル 日常モード》×4
B5-070《ハロウィン セニア》×2
B6-074《高速起動 リーナ=リナーシタ》×4

B6-075《エースパイロット リーナ=リナーシタ》×2

B5-073《空への願い ヒメリエ=ワラック》×4
B6-072《麗しの狙撃手 コードΩラウラ》×2
B6-076《ジャッジメンティス リーナ=リナーシタ》×4

B4-101《覚醒 コードΣ52テルル》×2
B6-077《覚醒 リーナ=リナーシタ》×2

B6-078《アンノウン・コンタクト》×4
B6-079《クロス・ディメンジョン》×4

●荒井プロデューサーのひと言アドバイス
 サーチを活用して早出しすれば、ジャッジメンティスの能力を最大限に生かせます。タッチΩのラウラはおしゃれ枠。アタック時リンクはリメイク後に成功すればラッキーくらいで、主な仕事は登場時です。早期に盤面をレベル4で埋め尽くすのが吉。

■緑単エース

S5-010《マユカ》×4

B3-048《薔薇園の主 リゼリッタ》×4
B6-033《冬の小悪魔 フランボワーズ》×4
B5-102《アブソリューティア ミギリ・ヴェザルス》×4
B6-114《特務隊監視官 ユニ・ジェミナス》×4

S5-003《ヤック・インザ・ボックス エレ・スペラーレ》×4
B5-111《直属秘書官 レクティ・エルハ》×4
B6-099《エクスペンド ノイン・ワイズメル》×4

B5-108《白衣のエース リグ・ヘイレン》×4
B6-100《隠密 ノイン・ワイズメル 》×4

S5-002《トゥースク・グーガー ウーシャ・ルッカ》×2
S5-004《クリーヒェン ノイン・ワイズメル》×2
B6-093《渾身の一撃 シャル・プエルゼ》×2
B6-101《高速戦闘 ノイン・ワイズメル》×4

B6-118《主力招集フォアドル》×4

●荒井プロデューサーのひと言アドバイス
 エースを並べて殴りかかるだけの簡単なお仕事。うっかりパワー10000くらいまで上昇したレクティさんが相手のレベル4を粉砕していくのは快感です。SRを1枚も使っていないので組みやすいはず。

(C)Ange Project

データ

▼『アンジュ・ヴィエルジュ ブースターパック第7章 光輝の風と深闇の盾』
■メーカー:KADOKAWA
■発売日:2015年3月5日
■希望小売価格:1パック 300円+税
▼『アンジュ・ヴィエルジュ ブースターパック第6章 救済と希望の剣』
■メーカー:KADOKAWA
■発売日:2014年12月18日
■希望小売価格:1パック 300円+税
 
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■メーカー:KADOKAWA
■発売日:2014年10月9日
■希望小売価格:1,500円+税
 
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