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2015年1月29日(木)

『ファークライ4』の自由すぎるマップエディターに驚愕! 敵に腹筋させたり、クマが魚採りを始めたり……

文:イトヤン

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『ファークライ4』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
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 ユービーアイソフトから、本日1月29日に発売されたPS4/PS3/Xbox One/PC用ソフト『ファークライ4』。ここでは、本作に用意されている“マップエディター”を使用して、オリジナルのミッションを作成する方法を紹介しよう。

 なお、この記事で実際に作成した電撃オンラインオリジナルのPS4版マップを、ゲームの機能を使って公開しているので、PS4版『ファークライ4』を購入した人は、そちらもぜひチェックしてほしい!

『ファークライ4』
▲“マップエディター”で作成した、電撃オンラインオリジナルのマップより。こんな壮大な(?)光景も、基本的な操作だけで簡単に制作できる!

■地形を加工するのも草木を植えるのもコントローラーひとつで簡単!

 『ファークライ4』では、ストーリーモードである“キャンペーン”をオンラインの2人協力プレイでも遊べる他、5人vs5人で戦うオンライン対戦“キラットの戦い”にも挑戦することが可能だ。これに加えて『ファークライ』シリーズ伝統の、オリジナルマップを作成して他のプレイヤーに公開できる機能も用意されている。

『ファークライ4』
▲“マップエディター”は、ゲームのトップメニューからスタートできる。

 マップエディターでは、オリジナルのマップとミッションを作成して、シングルプレイまたは2人協力プレイで遊ぶことができる。作成したマップはインターネットを通じて、一般のプレイヤーに公開が可能だ。

 マップの作成はまず、勝利条件となるミッションの目標を決めるところからスタートする。ミッションの目標は、すべての敵を排除する“アサルト”、すべての動物を倒す“狩り”、すべての敵を倒して基地を解放する“基地”、脱出ゾーンへの到達を目指す“脱出”の4種類がある。目標を達成すればプレイ終了となるが、たとえばボートレースのコースを作って2人で競争するといった具合に、目標を無視した遊びもアイデア次第で可能だ。

 またマップの作成開始時には、地形をイチから自分で作り出すこともできるだけでなく、ベースとなる地形を選択することも可能だ。この地形には、『ファークライ4』の舞台となっている山岳地帯だけでなく、南海の孤島にシャングリラの草木が生えた“シャングリラ島”なども用意されている。

『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲マップ作成はミッション目標の設定と、基本となる地形の種類を選択するところからスタート。ここではは“基地”ミッションを、“シャングリラ島”の地形で選択してみた。

 マップにはプレイ可能なエリアの範囲を設定できるほか、“環境設定”によってマップの時刻や雲の種類、環境音などを変更可能だ。『ファークライ4』本編のように雪山の雰囲気を再現したい場合は、雪を降らせたり、もやが周囲を覆ったりといったこともできる。環境設定を変更すると、マップの雰囲気がガラッと変わるので、いろいろ試してみるとおもしろいだろう。

『ファークライ4』
▲“環境設定”を使えば、マップの雰囲気が大きく変化する。写真のように夕方の時間帯にすると周囲を夕陽が照らし出すほか、夜にすれば星空が輝くことになる。
『ファークライ4』
▲無人島マップの場合は水位を変更すると、マップ全体を水没させるといった設定も可能だ。

 さて、最初に選んだ地形はあくまで基本的なものなので、自分の作りたいマップの内容に応じて、地形を自由に加工することが必要となる。そこで活躍するのが“地形ツール”だ。

●動画1:地形ツールでマップを加工

 “ツールボックス”を開いて“地形ツール”を選択すると、地形を加工するツールが並んでいる。地面を高く盛り上げたり、掘り下げて穴を開けたり、なだらかな斜面を作ったりと、まるで粘土をこねているような感覚で、地形を大きく変更することができる。さらに、大まかに形を作った地形をならしたり、“浸食”によって現実の景色のようなリアリティを加えるツールも用意されている。

『ファークライ4』
▲“地形変動”のツールでは、線で囲まれた範囲の地形を盛り上げたり、掘り下げたりできる。変動させる広さを簡単に変更できるので、大まかに形を作るには最適だ。

 地形の加工で重要となるのが“平坦化”だ。地形ツールで変更した地形は当然ながらデコボコしていたり、斜面になっていたりする。地面が傾いていると、この後の作業で建物を配置する際に問題が起きやすい。建物を配置したい位置の地形は、“平坦化”ツールを使ってあらかじめ平らにしておこう。

『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲地形変動を繰り返して加工した場所は、上の写真のようにデコボコになってしまう。そこで“平坦化”ツールを使用すると、下の写真のような平らの地形に!
『ファークライ4』
▲傾いた地形に建物を配置すると、こんなふうになってしまう。左側の入り口を地面の高さに合わせると、中央の入り口は地面よりもずっと高い位置に。さらに建物の右側は、土台がむき出しになってしまっている。
『ファークライ4』
▲平坦化した地形の上に同じ建物を配置すると、どの入り口も地面の位置に合わせることができる。

 地面の形を整えたら、その表面に“テクスチャ”をペイントしよう。テクスチャは単に地面の見た目を書き換えるだけでなく、その土地がどんな場所なのかを指定する効果がある。砂浜をペイントすれば歩いた際にザクザクと足が砂に埋もれる音がするし、崖をペイントすれば固い岩山となるわけだ。

『ファークライ4』
▲シャングリラの赤い草原を、砂浜のテクスチャを書き換えたところ。ボタンを押したままスティックを動かすと、連続してどんどんとペイントできるあたりは、グラフィックツールと同様の操作感覚だ。
『ファークライ4』
▲盛り上げた地形に崖のテクスチャをペイントすれば、実際に固い質感の岩山に変貌する。なだらかな角度の場所は登ることもできる。

 さらに本作では、テクスチャのペイントと同様の操作で、草木を追加することもできる。大きな森を作りたければ、半径を広げてスティックをどんどんと動かすだけで、次々に樹木が追加されていく。ちなみにテクスチャや草木は“パレット”で管理されており、パレットの内容を変更すると、ペイントした範囲を一度にまとめて書き換わるようになっている。

『ファークライ4』
▲シャングリラの赤い草木を、緑の木々に書き換えてみた。このように本作のマップエディターは、手軽な操作で地形の見た目をどんどんと変更できるため、こうした自作系ツールに慣れていない人でも、楽しみながらマップを作ることができる。

■建物や家具の配置も、ゲーム感覚で楽しめる!

 思い通りの地形ができたら、今度はそこにオブジェクトを配置してみよう。“オブジェクトを追加”のツールでは、建物や岩といった風景の一部となる巨大なものから、テーブルの上のお皿といった小さなアイテム、さらには武器や弾薬、自動車やボートといった乗り物まで、さまざまな物品をマップ上に追加できる。

 追加の方法は簡単で、追加したい位置にカーソルを持っていった状態で、メニューの中から追加したいオブジェクトを選択するだけだ。オブジェクトの位置や向きなどは、あとからいくらでも調整可能だ。

『ファークライ4』
▲“オブジェクトを追加”のツールを使って、家を配置してみた。家だけをとってもさまざまな形のものや、ドアが閉まっているものなど、多彩な種類が用意されている。

 オブジェクトを配置する際に注意したいのが、ほかのオブジェクトや地面との位置関係だ。基本的にオブジェクトは、地面やほかのオブジェクトと重なると貫通してめり込んでしまう。これを利用して2つのオブジェクトをくっつけるという技も可能だが、アイテムが意図せず建物の壁にめり込んでしまうといったことが起きやすいので気をつけよう。いったん配置したアイテムを、カメラの角度を変えて見直したり、後述する“確認”を使って実際に周囲を歩き回ったりして、チェックするのが重要だ。

『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲建物を配置する際には、位置や向きだけでなく、その高さも重要だ。地面から高すぎる位置に置くとキャラクターが入れなくなるほか、低すぎると床が埋まって地面が露出してしまう。また、建物を配置した場所に草木が生えていると、床から草が飛び出すこともあるので、その場合は草木を消去しよう。

 今回、筆者が実際にマップを作成してみて意外と苦労したのが、オブジェクトをいかに自然に配置するかという点だ。建物の高さを地面に合わせて配置したり、家具を部屋の壁にちょうど沿う形で置いたりするのは、コントローラーでの操作だとなかなか難しかった。オブジェクトにカーソルを合わせた際に選べる“オブジェクトオプション”には、そのオブジェクトの位置や角度をスライドバーで調整できる機能もあるので、微妙な調整が必要な場合はこれを使うのがオススメだ。

『ファークライ4』
▲“オブジェクトオプション”を使うと、アイテムの位置や向きを微調整することができる。ちなみに写真は、ベッドを部屋の壁にぴったり沿わせて配置しようと奮闘しているところだ。

 建物や家具などのアイテムを配置すること自体は簡単だが、実際に住人が生活しているかのようなリアリティのある内装を表現しようとすると、なかなか大変だ。「ここに住んでいる人はこういう性格で、こんなふうに生活している」といった具合に、自分なりのイメージを持って取り組めば、楽しんで配置できるだろう。ちなみにマップ上に配置できるオブジェクトの総数は、マップエディターの画面上にパーセントの数値で表示されるが、実際にPS4版を操作した感覚では、かなりの数のオブジェクトを配置することができそうだ。

『ファークライ4』
▲オブジェクトを駆使して、生活感のあるテーブルを再現してみたところ。こうしてアイテムを配置していると、まるで仮想生活系のゲームを遊んでいるような感覚になってくる。
『ファークライ4』
▲本作で用意されているオブジェクトは、テーブルの上に乗るような小さなアイテムだけではない。ゲーム本編に登場した巨大な仏像も、マップ上に配置できる。手前の家と比較すれば、その巨大さがよくわかるはず。

■アイコンをマップ上に置くだけで、敵兵士や動物が動き回る!?

 本作でマップ上に配置できるのは、建物やアイテムだけではない。敵兵士や動物といった、自分の意思で行動するキャラクターも、マップ上に配置することが可能だ。

●動画2:敵兵士や動物をマップ上に配置

 自分の意思で行動するキャラクターは、マップエディター上では“AI”と呼ばれて、オブジェクトと区別されている。さらにAIにも2種類あり、ミッションの目標としてプレイヤーと戦うAIは“ウェーブAI”、それ以外のAIは“アンビエントAI”と呼ばれることになる。“アサルト”や“基地”のミッションでは王立軍兵士、“狩り”では動物がウェーブAIとなるわけだ。

『ファークライ4』
▲AIの配置自体はオブジェクトと同様で、メニューから種類を選んで指定した場所に置くだけの簡単なものだ。

 ウェーブAIは第1~第5ウェーブに分かれており、各AIはそれぞれどのウェーブに属するのかを指定できる。このうち、ミッションに最初から登場するのは第1ウェーブのAIのみで、残りのウェーブは“第1ウェーブのキャラクターが1人倒される”といった条件が満たされた場合に、ゲームに登場する。これによって、戦闘が激しくなると次々に援軍が駆けつける、といったシチュエーションを表現できるわけだ。

 ちなみに“基地”ミッションを作成する場合は、第2ウェーブのAIは自動的に、警報が作動した際の増援として設定されることになる。また、ウェーブごとに配置可能なAIの個数は、“AIバジェット”という形で決められているので、多くの敵を登場させたい場合はウェーブに分けるといったことも必要だ(1つのウェーブに配置可能なAIの個数は、アンビエントAIや乗り物の数などで変動する)。

『ファークライ4』
▲ウェーブ1以外のAIを配置した場合、その位置は白い人型で表現される。このAIの場合は、ウェーブ2の敵兵士が1人死亡した場合に、この位置に出現することになる。

 またマップ上には、兵士や動物といったAIの種類に対応した“アニメーションポイント”を配置できる。アニメーションポイントは、対応したAIが近くにいると、この位置まで移動してきて指定のアクションを実行するというもの。

 たとえば、敵兵士の周囲に“警戒”のアニメーションポイントを数個配置しておくと、兵士は近くにあるポイントの中からランダムに1つを選び、その場所に移動して周囲を警戒し始める。つまり、アニメーションポイントをポン、ポンと配置するだけで、敵兵士が巡回する様子を簡単に表現できるようになるわけだ。

 アニメーションポイントの内容は、周囲を警戒するといったものから、その場にしゃがみ込んで腹筋を始めるなど、ユニークなものも用意されている。また“椅子に座る”といったように、オブジェクトそれ自体がアニメーションポイントになっているものもある。

『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲アニメーションポイントを配置したら、王立軍兵士がその位置に移動して、おもむろに腹筋を開始した。アイコンから飛び出している矢印は、アクションを行う方角を示している。
『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲アニメーションポイントとなっている椅子を配置すると、敵兵士が移動して、その椅子に座り込んだ。ちなみに、アクションを続ける時間なども自由に設定できる。

 ウェーブAIと違ってアンビエントAIは、ミッションの勝利条件に関係なく自由気ままな行動を行う。とはいえ、肉食動物が他の動物や人間に出会うと襲いかかるし、ゴールデンパスの兵士が王立軍と出会うとその場で戦闘を始めるなど、『ファークライ』らしいカオスな展開を醸し出すことになる。ただし、アンビエントAIの個数はウェーブAIを配置できる個数に影響するので、バランスを考えて配置しよう。

『ファークライ4』
▲クマを配置してみたところ。無人島の砂浜にクマがいるのは、やや違和感があるが……。
『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲動物にも、その種類に応じて専用のアニメーションポイントが用意されている。クマの場合は、水辺で魚を採るといったアクションが可能だ。

 ここまで見てきたように、地形を整えてオブジェクトやAIを配置すれば、基本的にマップの作成は完了だ。よりユニークなミッションを作成したいという人には、“モディファイア”機能を使用すれば、ゲームの基本的なルールを変更してしまうこともできる。敵に発見された瞬間にゲームオーバーといったものから、ゲーム空間の重力をゼロにするといったものまで、さまざまな要素が設定可能だ。

『ファークライ4』
▲“モディファイア”を使用すると、通常とはまったく異なるルールのミッションを作成できる。うまく利用して、新たな遊びを生みだそう。

 マップとミッションが完成したと思ったら、自分自身でマップを歩き回って、確認することができる。メニューから“プレイ”を選ぶと、設定したルールに基づいて実際にプレイできるほか、“確認”を選ぶとプレイヤーが無敵&透明な状態(敵への攻撃は可能)でマップ上に出現して、敵や動物の行動を間近でじっくりと観察できる。

 実際に自分でマップを歩き回ってみると、移動不可能な場所が見つかったり、建物の配置がズレていたりといった思わぬ問題がよくわかる。いったんマップを一般公開すると手直しができなくなるので、繰り返しテストプレイを行うことは重要だ。

 ちなみに、ミッションの勝利条件を満たすために必要なものがすべて配置されているか、移動不可能な位置にAIが配置されていないかといった、ゲームが最低限プレイ可能かどうかの要素は、マップエディターの“検証”機能で自動的にチェックしてくれる。マップの公開前には必ず、検証機能を使って確認しておこう。

『ファークライ4』
▲“検証”機能を使うと、ゲームプレイに支障がある項目は赤色、問題はあるがプレイ可能な項目は黄色で表示される。検証画面から、マップ上の問題のあるオブジェクトやAIがある位置にジャンプして、即座に修正することも可能だ。

 こうして作成したマップを“公開”すると、インターネットを通じて他のプレイヤーが自由にダウンロード可能になる。電撃オンラインでも今回、オリジナルの基地ミッションを作成して公開してみたので、ぜひプレイしてみてほしい!

■電撃オンラインオリジナルのマップで敵基地の襲撃にチャレンジ!

 電撃オンラインが作成したオリジナルの基地ミッションは、シャングリラの赤い木々が生い茂る無人島に、巨大な大仏が存在するというシュールな風景が特徴だ。この島にある3つの警報器を鳴らされることなく、敵兵士を全滅させることができるだろうか!?

【電撃オンライン オリジナルミッションのダウンロード方法】

・タイトル画面の“クロニクル”メニューから“マップブラウザ”を選択
・“その他”カテゴリーにある“マップを検索”を選択
・“マップ名で検索”を選び“DOL_MAP”と入力(アンダーバーに注意)
・検索で出てきたマップを選んでプレイする

●動画3:電撃オンラインオリジナルのマップをプレイしてみた!

『ファークライ4』
▲砂浜とは塀で区切られた無人島の奥には、赤い木々が生い茂っている。大仏が鎮座するその区域は、シャングリラの聖域なのだろうか? 
『ファークライ4』
▲インパクトのある大仏は、もちろんゲームに用意されたオブジェクトを組み合わせて作成したものだ。

 今回のミッションでプレイヤーがスタートする地点のそばには、『ファークライ4』を代表する存在であるゾウを配置。もちろんゾウに乗って突撃することもできる。また、プレイヤーがこの島までやってきた交通手段をイメージして、ボートも配置している。このボートで海上を進んで島を回り込むこともできるが、敵に見つかるかどうかは、ぜひ実際に試してみてほしい。

『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲スタート地点のそばにいるゾウの背中に乗って突撃! 島を横切る塀は、ゾウの体当たりで破壊できる。なお上に掲載しているテストプレイ動画でのゾウの攻撃による“飛距離”にも要注目だ(笑)。
『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲ゾウだけでなく、オリに入れられたトラも配置されている。オリを撃ってトラを外に出すと敵を攻撃してくれるが、自分が襲われる可能性も……。

 シャングリラの聖域のように見えた場所だが、ここには王立軍が占拠している建物も存在している。パガン・ミンの壁画が描かれたこの建物の内部にいるのは、やはり“あの人”なのだろうか……?

『ファークライ4』
▲建物のすぐ横には、3つある警報器の1つが配置されている。ちなみにパガン・ミンの壁画は、マップエディターの“デカール”という機能を利用したものだ。
『ファークライ4』
『ファークライ4』
▲実はこの建物の屋上には、迫撃砲が据えつけられている。いったんプレイヤーが見つかってしまうと迫撃砲が火を吹いて、シャングリラの森が火の海に!

■電撃オンラインマップ メイキングトーク

 最後にちょっと文体を変えて、このマップの作成者である筆者ことイトヤンから、メイキング的なお話をさせていただきます。

 この記事を読んでくれている人、『ファークライ4』をプレイしている人にぜひこのマップを遊んでもらいたい! ということで、まずはみなさんの興味を引くような、インパクトのある風景を作ろうというのが、マップ作成時のコンセプトでした。

 無人島を横切る長い塀、そしてまっすぐ続く道の先にある大仏といった構成は、そういうところから生まれたものです。ちなみに、まだマップエディターの操作に慣れていないタイミングで配置したこともあって、長い塀を地形のうねりに合わせてまっすぐに並べるのが、このマップを作る上でいちばん苦労したところでした。

『ファークライ4』

 それに比べると敵や武器の配置に関しては、あまり深く悩むことなく気軽に並べた感じなのですが、テストプレイしてみると意外にちゃんと機能して驚きました。これも私の才能……ではなくて、マップエディターの優秀さだと思います。こうしたコンストラクション系のツールがあまり得意でない私でも、楽しんでマップを作成できたので、ぜひとも多くの人に挑戦してもらいたいですね。

『ファークライ4』

 唯一、意識した点としては、遊んだ人がなるべく多くの遊び方を見つけられるようにしたい、というところでしょうか。じつはスタート地点のすぐそばに、ちょっとしたウラワザ的なアイテムも用意してあるので、ぜひ探してみてください。ミニマップをよく見れば、すぐわかると思いますが……。

 攻略としてはもちろん、3つの警報器をすべて破壊するほうがクリアしやすいのですが、マップ作成者としては、増援が登場した場合のプレイも楽しんでもらいたいなと思っています。ウェーブAIのシステムを利用して、隠しキャラ的な人物も登場するようになっているので……。とにかく、できるだけ多くの人にダウンロードして遊んでもらえると嬉しいです!

(C)2014 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Far Cry, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries. Based on Crytek’s original Far Cry directed by Cevat Yerli. Powered by Crytek’s technology “CryEngine”.

データ

▼『ファークライ4(ダウンロード版)』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:PC
■ジャンル:FPS
■発売日:2015年1月29日
■希望小売価格:6,600円+税
 
■『ファークライ4(ダウンロード版)』の購入はこちら
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