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2015年2月11日(水)

第21回電撃小説大賞《金賞》に輝いた『運命に愛されてごめんなさい。』のうわみくるま先生インタビュー

文:電撃オンライン

 第21回電撃小説大賞の《金賞》を受賞した『運命に愛されてごめんなさい。』。2月10日に発売された本作の著者である、うわみくるま先生のインタビューをお届けする。

『運命に愛されてごめんなさい。』
▲電撃文庫『運命に愛されてごめんなさい。』著:うわみくるま先生/イラスト:智弘カイ先生

 『運命に愛されてごめんなさい。』は、運命に愛された主人公と毒舌ドライな美少女転校生が贈る、波乱の学園盛衰物語。主人公・皐月純が通う学校には、運命力学に従って毎週月曜日に転校生がやってくる。そして彼らは転校初日に全校生徒の前で予言を口にする。そして、4月17日の月曜日に転校してきた少女・シイナの予言は――なんと純が今月中に生徒会長になるというものだった。

 「ひゃっほぅ!! これで学校中のかわいい女の子は僕のものだぜ!!」

 全校生徒六〇〇〇人を束ねる生徒の長であり、数々の権限と独自の政策によって学校を思いのままに支配できる生徒会長になると告げられ、喜ぶ純。しかし、そうはさせじと現生徒会長・五十嵐優美が予言の阻止に動き出し……。

 うわみくるま先生には、本作を執筆したきっかけや魅力などを伺った。興味がある人は、ぜひ読んでもらいたい。

――まずは第21回電撃小説大賞《金賞》を受賞した時、どのような心持でその報告を聞きましたか? そして、ついに2月10日に受賞作が電撃文庫より発売されますが、今の心境も教えてください。

 受賞の報告を伺った時は、緊張から解放され、安堵した気持ちでした。発売に際しては、「本当に発売されるのか?」と未だに疑っています。

――本作の舞台は“予言”が支配する白滝学園。転校生が「今月の末日に、生徒会長の座についているのは、二年三組の皐月純くんです」と予言したことがきっかけで、権力を手放す気がない現生徒会長との全面戦争が勃発します。なぜこの運命至上主義のドラマチックな物語を描こうと思ったのか教えてください。

 人間が目に見えない大きな力に振り回されて、あたふたする話を作ったらおもしろいかなと思ったからです。

――ヒロインはクールな転校生・シイナです。キャラクターメイクで心がけたことや彼女の誕生秘話を教えてください。

 主人公がボケだったので、ツッコミの存在が必要になり、シイナにその役割を担ってもらうことにしました。

――主人公の皐月純がいい感じにダメ男で人間味があります。彼が本作の主人公に据えた理由はなんですか? ご自身が考える、皐月の魅力を教えてください。

 ひどい目に遭っても深刻な雰囲気にならないようにするため、ゲスい人間になりました。皐月純の魅力は、本能に忠実なところだと思っています。

――生徒会、治安維持部やサッカー部などの部活動の面々、運命に従う会などを巻き込んで、にぎやかな学園抗争が勃発します。この体験はご自身の学園生活とリンクしているところはありますか?

 まったく……。

――これから電撃文庫『運命に愛されてごめんなさい。』を手に取る読者の方へ、ご自身がぜひ「この人物に注目してほしい!」とオススメするキャラクターはおりますか?

 後半に出てくる朝倉朝顔という可哀想なキャラクターです。この人、なにも悪いことしないんです……。

――本作の執筆は難産でしたか? 執筆中に印象に残っているエピソードがあれは教えてください。また、ご家族や友人の方は、執筆活動を応援してくれた派ですか? それとも1人でがんばれ派でしたか?

 どちらかといえばすんなり書けたほうです。というか、募集締め切りまで時間がなかったので、行き詰ったらそこでアウトでした。家族には受賞するまで、なにも伝えていませんでした。

――ご自身が考える、本作のみどころを教えてください。

 主人公がアホなところがみどころだと思っています。わが道をいく彼が、どういう道を歩いて、物語の結末に向かうのかを楽しんでいただければ幸いです。

――うわみさんは“運命”は変えることができると思いますか? それとも、従いたいタイプですか?

 運命は変えることができると思っています。そうでなければ、努力するモチベーションが自分の中で生まれませんから。そして、変えることのできる未来を運命と呼べるのかどうかというと、首を傾げてしまいます。よって、そもそも運命は存在しないと考えています。

――お話は変わりますが、アニメ、ゲーム、小説、映画など、注目している作品や過去に影響を受けた作品などがありましたら教えてください。

 今注目しているものは、これからアニメ2期が放送される『きんいろモザイク』です。キャラクターの関係性もろもろ、ただただ素晴らしいです。

――これから電撃大賞を目指す作家希望の皆さんに、ご自身の体験をふまえてのアドバイスをお願いいたします。

 人の意見に惑わされないことだと思います。人にはそれぞれのやり方があるはずなので、自分に適したやり方を自分で探っていくしかないでしょう――という意見にも惑わされないように。

――これからどんな作品を書いていきたいかなど今後の抱負を含め、読者のみなさんへメッセージをお願いいたします。

 受賞作を筆頭に、他にも書きたい話はたくさんありますので、徐々に形にできればと思います。もし、馬が合うようでしたらお付き合いください。


■動画:第21回電撃小説大賞受賞作をまとめてご紹介するスペシャルPV

(C)うわみくるま/KADOKAWA CORPORATION 2014 イラスト:智弘カイ

データ

▼『運命に愛されてごめんなさい。』
■著:うわみくるま、イラスト:智弘カイ
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2015年2月10日
■価格:本体570円+税
 
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Amazon.co.jp

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