2015年2月10日(火)
なぜ『消滅都市』は評価が高い? ランゲームとRPGが融合した注目作【電撃Appアワード2014】
皆さま、ごきげんよう。現在、電撃オンラインでは2014年のベストアプリを決める“電撃Appアワード2014”を開催中。筆者がオススメしたいのは、ライトフライヤースタジオより配信中のiOS/Android用アプリ『消滅都市』です。
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本作は、運び屋の主人公・タクヤが謎の少女・ユキを“消滅都市(ロスト)”へ連れて行くドラマ×アクション×RPG。突如都市一帯が消滅した事象から3年後、その唯一の生き残りである少女・ユキとの出会いから物語が展開していきます。
ストーリーを楽しみたい、アクションゲームをプレイしたい、良質な音楽に耳をかたむけたい、そんな要望に答えてくれる名作アプリ『消滅都市』の魅力をお伝えします。
■都市が消滅した真相は? 底なし沼のように“ハマる”と抜け出せないストーリー
物語は、タクヤがユキを“ロスト”へ連れて行くという依頼を受けるところから始まります。序盤はロストへユキを連れて行くことが目的となりますが、筆者はだんだんと“なぜ都市が消滅したのか”、“なぜユキが生還できたのか”について、知らず知らずのうちに疑問を抱いていました。
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▲主人公・タクヤを演じるのは杉田智和さん。 |
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▲謎の少女・ユキを演じるのは花澤香菜さん。 |
冒頭で物語に魅入られたことに気づかず、取り憑かれたようにゲームを進めた筆者。もちろん、物語を進行していけば疑問点はある程度明らかになっていくのですが、その過程で描かれる登場キャラクターの心境やストーリーの背景が丁寧に描写されているため、より話に入り込んでしまいました。
特に登場キャラクターは全員に芯があり、感情的な部分、思惑も存在します。プレイをしていて、筆者はただの1キャラクターにはおさまらない魅力を彼らに感じました。
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▲ユキの救出をタクヤに依頼した人物。ユキの父親と関係があり“ロスト”について何か知っているようですが……? |
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▲金にはがめついが、その分仕事はキッチリこなすビジネスマン。プレイヤーが何かとお世話になる人物です。 |
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▲タクヤとは古い付き合いの技術者。ユキが“ロスト”からの生還者と聞き、拒絶反応を示しますが……。 |
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▲タクヤの元彼女で、今もタクヤに思いを寄せ続けている情報屋。紆余曲折あってタクヤ側のバックアップを担当してくれることに。 |
ギークやリサーチャーといった、昔なじみとの邂逅を果たすたびに明らかになるタクヤの過去。そして徐々に判明する“ロスト”とユキの関係性。先が気になって仕方がありません。
いい意味でアクが強い登場キャラクターたちには、危険なことに巻き込まれたくないといった弱さ、他人を信じられないといった脆さなど人間臭い面もあり、その描写が物語に深みを与えているとも感じました。
■ストーリーとバトルにマッチした曲が、唯一無二の空気感を作り出す
本作を彩る要素の1つとして、音楽は外せません。ゲームをプレイしていれば日常的に聴こえてくるBGMは、ストーリーを情緒的に、バトルをより爽快感のあるものに昇華させます。
ピアノの儚い旋律はどこか切なげな空気を演出し、民族的な打楽器と合わさる電子音はジャジーな雰囲気をかもし出しつつ、どこかの喫茶店に迷いこんだような落ち着いた気持ちにさせてくれます。
戦闘中の楽曲は、低音のビートに複雑なメロディラインが絡み合うアップテンポなナンバーに仕上がっていて、耳が心地よいです。あたかも自分がタクヤになり、スクーターで走っているかのような疾走感も味わえます。ちなみに筆者はメインメニューのBGMで、ご飯3杯はいけます。
●『消滅都市』プロモーション動画第2弾
■物語のサイドメニューではないゲームパート
ここからは肝心なゲーム部分について紹介していきます。ゲームパートでは、タクヤとユキが乗るスクーターを操り、“タマシイ”と呼ばれる敵と戦うことに。
ゲーム中、タクヤは運転手として、ユキはタマシイを仲間にし、攻撃役として活躍します。バトルでは最大5体までのタマシイを編成し、戦いに臨めます。
タクヤたちは、強制横スクロールのフィールドをスクーターで進み、スフィアと呼ばれるフィールド上に存在するアイテムを獲得しながら仲間のタマシイのゲージをためることで、敵のタマシイを攻撃します。
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タマシイは、例の3年前に起きた都市消滅事件に巻き込まれてしまった人たちの“未練・想い”が具現化されたもの。タマシイの姿は、それぞれの生前の“想い”がかたどられており、モデルやサラリーマン、医者、女子高校生など、その外見は多岐にわたります。なお、タマシイは火、水、木、闇、光の5属性に分類されるので、覚えておきましょう。
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基本的にタクヤとユキが乗るスクーターは画面をタップすることでジャンプ、ジャンプ中にもう一度タップで2段ジャンプ、下にスワイプで下段の道路を走行可能。障害物などをうまく避けながら、スフィアを効率的に取れる最適なルートを進むことが勝利のカギとなります。
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▲赤のスフィアなら火属性のタマシイのゲージが、青のスフィアなら水属性のタマシイのゲージがたまる、といったように色が属性に対応しています。 |
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▲虹色のスフィアを取ると全属性のゲージが増えます。見かけたらなんとしても獲得したいところ。 |
スフィアを集める際、火の玉や氷の柱が出現するので、これらをうまく避けながら進まなくてはなりません。さらに、自身が編成したタマシイたちに対応した属性のスフィアを集めなくてはならないので、ルート進行を考えることも重要となります。
また、ゲームパートは『I miss you baby』という楽曲のリズムに乗りながら気持ちよくプレイできます。思わず口ずさみたくなるフレーズと特徴的なエレクトリックサウンド、強制横スクロールが合わさり、ブレーキが壊れた自転車に乗っているような名状しがたい興奮に襲われます。ノリすぎてしまうと間違えて画面をタップして穴に落ちてしまうことも……。
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▲横からの障害物だけでなく、上からも! 油断は禁物。 |
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▲火属性を多く組み込んでいるなら上ルート、木属性を多く組み込んでいるなら下ルートを選ばなければならないという、瞬間的な判断もゲームをおもしろくしています。 |
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▲まれに道中で見かけるお守袋を取ると、障害物からのダメージが無効化されます。 |
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▲羽を取ると、タクヤが空中に浮いて大きく前進。前進の際、道中にあるスフィアは自動的に獲得できるので、かなりお得。 |
■『消滅都市』は物語もアクションも音楽も楽しみたいという貪欲なあなたにオススメ
プレイした時、最初に感じたのは“遊びやすい”ということでした。ゲームシステムは1、2回プレイすれば理解できるものですし、障害物などが難易度にアクセントを加えてくれるため、遊んでいても飽きづらいです。
物語は都市の消滅という大きな事象から展開していき、その謎や関係する人物たちに焦点が当たっていきます。単純に“気になる”という気持ちを引き出されてしまう魅力があります。
音楽は縁の下の力持ちというわけではなく、大きく目立つ要素として存在感を発揮しています。ゲームをプレイすればするほど、その音色に惹かれてしまいます。
ストーリーに舌鼓をうちたい、アクションを楽しみたい、BGMを堪能したい、どのニーズにも答えてくれる『消滅都市』。ぜひ、プレイしてみてください。
●あなたの2014年のベストアプリを教えてください!
ファン投票で2014年のベストアプリを決める“電撃Appアワード2014”にぜひご投票ください! 対象タイトルは、2014年に皆さんが遊んでおもしろかったと感じたスマホアプリです。2014年以前に配信されたアプリも対象となるので、皆さんが名作だと思うものを教えてください。
投票していただいた方の中から抽選で10名様にiTunes CardかGoogle playで使えるギフト・カード(5,000円分)をプレゼントいたします。締切は2015年3月22日(日)24:00まで。ぜひ、あなたの2014年のベストアプリに投票してください!
(C)Wright Flyer Studios
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