News

2015年2月14日(土)

声優の本多真梨子さんが『ネプテューヌVII』開発現場に突撃! 制作の裏側にねぷっと踏み込む!!

文:電撃PlayStation

 コンパイルハートから4月23日に発売されるシリーズ最新作、PS4『新次元ゲイム ネプテューヌVII』。3月15日(日)にベルサール秋葉原で開催される、『ゲームの電撃 感謝祭2015』の本作のステージに、豪華声優の出演が追加で決まるなど、ますます盛り上がりを見せている。

 そんな注目の展開を見せる『ネプVII』で天王星うずめを演じる声優・本多真梨子さんによる、コンパイルハート開発現場突撃取材をお届けします!

『電撃PlayStation』
▲天王星うずめのコスプレ姿で臨む本多さん。うずめの武器、メガホンも用意されており、クオリティの高さに脱帽!

 『ネプテューヌ』とは、“架空のゲーム機”の擬人化キャラが活躍する人気RPGシリーズ。登場するのは個性的な美少女ばかりで、マニアックなゲームネタやネットスラングを交えたハチャメチャストーリーが楽しめるのが特徴だ。その最新作となる『VII』はシリーズ初のPS4タイトルで、3つの次元を舞台にした壮大な冒険が描かれる。

 今回の企画は、そんな『VII』の魅力をより掘り下げるためのもの。果たして、『VII』が制作されている現場ではどんな驚きと発見が待っているのか……? 本多さんと一緒に、ねっぷねぷな空間へいざ飛び込もう! ぴょいーん!

■開発画面にステキなものが映り込む!?

 さっそくアイディアファクトリーの受付を訪れ、開発者とコンタクトをとる本多さん。今さらだけど、突然の訪問で対応してくれるのだろうか?

『電撃PlayStation』

 待つこと数分。すると、応接スペースに見慣れた人物の姿が……。

『電撃PlayStation』

 『ネプ』シリーズのプロデューサー・水野尚子さん(写真左)と、ディレクター・小野寺真吾さん(写真中央)がキター! 2人ともノリノリで制作現場へと歓迎してくれるようだ。懐の深さに感謝感激ねぷ嵐!!

『電撃PlayStation』

 というわけで、やってまいりました制作現場! ここからは、スタッフ1人ひとりにお話を聞いていくことに。まず直撃したのは、キャラクターデザイナーのまなみつさん。……ってなんですか、そのパソコン画面は!? 肌色に満ちあふれたイラストは、まごうことなきお風呂シーン!! はぁ~眼福眼福。

『電撃PlayStation』

本多「こんにちは~。これは何をなさっているところですか?」

まなみつ「イベントCGを着色している最中です。どの絵もそうなのですが、『ネプ』ではとくに肌の“ぷにぷに感”を出せるよう心掛けています」

本多「お風呂シーンだとかなり重要そうですね(笑)。ちなみに、1枚のイベントCGを仕上げるのってどれくらい時間がかかるんですか?」

まなみつ「ものにもよりますが、3日くらいかかる場合もありますね」

本多「3日も!?」

まなみつ「今やっているイベントCGは200枚近くのレイヤー数がありますし、つなこさん(『ネプ』シリーズのキャラクターデザイナー)からのリテイクも相当ありますので(苦笑)。1ピクセル単位で少しずつ修正していき、妥協のないイラストに仕上げています」

 一発目からすごいお話が飛び出て、本多さんも驚いている様子。次にお話を聞いたのは、デザイナーの角さんだ。

『電撃PlayStation』
『電撃PlayStation』

本多「お邪魔しまーす。あ、私が演じたオレンジハートが映ってる!」

「ちょうどオレンジハートのモーションポートレートを調整していたところです」

本多「“モーションポートレート”ってなんですか?」

「キャラのイラストを動かす時に使うツールですね。このツールで口パクや髪の毛の揺れなどを設定して、会話中にぬるぬる動くキャラを作り出すんです」

本多「『ネプ』シリーズの2Dだけど3Dみたいな会話シーンの秘密はここにあったんですね! 制作するうえで気をつけていることはありますか?」

「キャラの動きがパーツ単位で見えないように注意する、でしょうか。モーションポートレートの設定は身体のパーツごとに行うのですが、ゲーム中ではそれらが一体になった自然な動きに見えないといけませんから」

 なるほど、奥が深い……。むむっ! そばでは何やら色鮮やかな模様が画面に映し出されているではないか。今度はこの席で作業する、エフェクトデザイナーの小林さんにロックオン!

『電撃PlayStation』

本多「すごい! 派手で綺麗なエフェクトがいっぱいある!!」

小林「僕は主に、キャラのスキルやエグゼドライヴなど、ゲーム内のエフェクト全般を担当しています。画面に映っているのは、うずめのスキルエフェクトの一部ですね」

本多「エフェクトってゲームをプレイしてる時はなにげなく見てますけど、ちゃんと作られる過程があるんだなって実感します」

小林「スキルエフェクトに関してはモーションの担当者からイメージを伝えられることもありますが、基本的には僕がイチから作っています。ぜひ注目しながら遊んでほしいですね」

本多「制作していてこれまでに一番苦労したエフェクトはなんですか?」

小林「『VII』だと女神化(変身)シーンです。ゲームの見せ場ですし、キャラのカラーに合わせたエフェクトを入れるなどしてとくに力を入れています」

本多「うずめの女神化シーンも楽しみにしてますね!」

『電撃PlayStation』

 普段は見られないゲーム会社の現場をのぞけて、本多さんも大喜び! スタッフの方々のデスクには『ネプテューヌ』のグッズがたくさん置かれており、ねぷ愛に満ちた制作環境であることがうかがえた。こんな調子で、突撃取材後半戦もいっくよ~!!

■キャラモーションに秘められたスタッフたちの情熱!

 勢い止まらず、続いてバックグラウンドデザイナーの佐藤さん(写真左)とモーションデザイナーの中邑さん(写真右)を見つけてご挨拶。いえいえ、お茶などおかまいなく。

『電撃PlayStation』

本多「佐藤さんは具体的にどんな作業をされているのですか?」

佐藤「ダンジョンの3D背景を制作しています。先に用意されたコンセプトアートや大まかな設計図を見ながら、描かれていない部分は自分の想像で補完しつつ作っています」

本多「制作中に意識していることはありますか?」

佐藤「できるだけ2D絵の雰囲気に近くなるよう作ることですね。3Dモデルは突き詰めるとどんどんリアル路線になってしまうので、2Dとのギャップを与えないよう注意しています」

本多「確かに『ネプ』って、2Dのアドベンチャーパートから3Dのダンジョンパートに切り替わる時の見た目の差が少ないですよね。境目がほとんど感じられないというか……」

佐藤「そう言ってもらえるとありがたいです。2Dから3Dに画面チェンジした時に、あまりに印象が違ってると違和感ありますからね」

 『VII』の背景について熱く言葉を交わす本多さん。その時、近くの中邑さんのパソコンに見覚えのあるキャラが……。

『電撃PlayStation』

本多「あ、うずめが走ってる! 中邑さんはこうしたキャラのモーションをつけてるんですね」

中邑「はい。ダンジョン移動や戦闘中の動作、スキルの演出や動きなど3Dモーション全般を手掛けています」

本多「キャラが動く時にスカートや髪の毛も揺れますけど、これも1つずつ設定を?」

中邑「そうですね。細かく手作業で動かしています。キャラクターが命のゲームにとって、モーションはすごく重要な要素なので、まわりのスタッフから意見がバンバン飛んできます。小野寺ディレクターのこだわりも深いですよ」

本多「小野寺ディレクターはどんな注文を出してくるんですか?」

中邑「よく言われるのが、モーション中は“キャラの胸を揺らしてくれ”ですかね(笑)」

本多「あーわかる、すっごくこだわりそう(笑)」

 こんなところで小野寺Dの話題が出てるとは、本人はつゆ知らぬことだろう。場所を変え、最後にスキルスクリプト担当の松井さんを直撃!

『電撃PlayStation』

本多「う~ん、難しそうな文字列がビッシリ……。頭が……クラクラする……」

松井「大丈夫ですか(笑)。ここでは制作されたモーションやエフェクトに、ボイスや効果音などをスクリプトで組み込み、スキルを完成させていきます」

本多「さっき小林さんのところで見たエフェクトがある! バラバラの要素を松井さんが1つに組み合わせていくんですね」

松井「スキルごとに絵コンテが描かれるので、それに従いながら、見栄えのする演出を表現していきます」

本多「作業するうえで難しい部分ってどんなところでしょうか? あと、技名は松井さんがつけているんですか?」

松井「難しいのは、スキル発動中のカメラが切り替わる瞬間に、余計なものが映らないようにすることですね。気を抜くと、敵の姿やエフェクトの一部が映ってしまうんです。技の命名は僕ではなく小野寺ディレクターですよ」

本多「やっぱり! なんだかそんな気がしました(笑)」

 スタッフへの取材を終え、応接スペースに戻ってきた本多さん。そこには、ドヤ顔の水野Pと小野寺Dが待っていた。

『電撃PlayStation』

水野「私たちネプチームの働きぶりはどうでしたか、本多さん?」

本多「みなさんプロフェッショナルで、クリエイターって空気がビシバシ伝わりました! ゲーム開発の生の現場ってこんな雰囲気なんですね」

小野寺「こうやって、『ネプ』は日々進化を続けているわけですよ。ねっぷっぷっぷ(笑い声)」

 キャラの胸を揺らすこだわりを暴露され、若干本多さんに引かれたことも知らずに高笑いする小野寺D。ささやかな犠牲を払いながら、こうして本多さんの突撃取材は幕を閉じた。最後に、せっかくだから本多さんに実機で『VII』をプレイしてもらうことに!

『電撃PlayStation』

本多「わあ~、やっぱりPS4だと画面がすごく綺麗! ネプが、うずめが、ぬるぬる動くよ~♪ へえ~、ゲームってこうやって作られていくんだね」

小野寺「違うよ本多さん、そこでこう動くんだって! 頑張れ頑張れそこだそこだ諦めるな!! 絶対できる頑張ればできるって! 積極的にポジティブにネプティブにもっと熱くなれよ! うずめだって頑張ってるんだから!!!」

本多:「(小野寺D、さっきからうるさいなぁ……)」

『電撃PlayStation』

一同「こんな私たちが制作する『VII』をよろしくお願いします! PS4でみんなをねっぷねぷにしてやんよー!!」

『電撃PlayStation』

本多「取材が終わったあと、『ネプテューヌ』のシェアコンプリートディスクスと一緒に記念撮影をさせてもらいました♪ 私の突撃取材、みなさんいかがでしたか? 第2弾は電撃PS編集部にお邪魔しますので、楽しみに待っててください!」

『電撃PlayStation』 『電撃PlayStation』

 なお、『新次元ゲイム ネプテューヌVII』の情報は発売まで電撃PSが追いかけていく。最新情報は電撃PSをチェックだ!

(C)2015 IDEA FACTORY / COMPILE HEART

データ

関連サイト