2015年2月17日（火）

前作から大幅に進化する『コズミックブレイク2』。出演声優や参加作曲家も登壇した発表会の模様をお届け！

　2月14日、サイバーステップはメディアやファンを招いた『コズミックブレイク2』の発表会を開催した。

　『コズミックブレイク2』は、2月12日に発表されたPC用オンラインアクションSTG。プレイヤーは個性的なロボットや美少女を操作して、最大10vs10による戦いへ挑んでいく。詳細はまだ不明ながら、前作『コズミックブレイク』を大きく発展させた内容になるとのことだ。

　本イベントでMCを務めたのは、サイバーステップの代表取締役である佐藤類氏と野田あゆ美さん。開会にあたっては、まずトレーラー動画が上映された。

■『コズミックブレイク2』トレーラー動画

■『コズミックブレイク2』の魅力とは？

　発表される以前から、2年をかけて開発を進めていたという『コズミックブレイク2』。もっとも表面的な部分であるグラフィックスについては、『鬼斬』で培った物理演算やシャドー表現をブラッシュアップさせて実装しているという。また、キャラクターの個性や、出演声優、音楽についてもさらに注力している旨が語られた。

　サウンドの制作はスーパースィープのコンポーザ陣がメインとなり、それに加えて同社代表の細江慎治氏、佐野電磁氏、菊田裕樹氏も参加する。サウンドのシステムとしては、戦況に応じてBGMがリアルタイムに変化する仕様が実装される。

　また、画面上に作曲クレジットが表示される機能も搭載される。さらに音楽はインストゥルメンタルだけでなくボーカル曲も入れる予定があり、“耳でも楽しめる”ようなゲームを目指しているとのことだ。

　『2』がリリースされるとなると、現行プレイヤーにとって気になるのが初代『コズミックブレイク』の同行だ。こちらについては直近でも2月19日の“バイクミッション”実装があるように、重要タイトルの1つとしてサポートを続けていくという。

　基本的な解説が終わると、開発責任者の小川氏が登壇。さまざまなタイトルの部署から生え抜きのスタッフを集めたという制作体制やリリースに向けた意気込みを語った他、来場者から寄せられた疑問へ回答を返していた。以下、質問と回答を簡単に紹介する。

Q.『2』を試遊したが、ゲームスピードが遅いのでは？
A.スピードに関しての考え方を変えて、新たに緩急を意識している。最高速は前作以上となるが、じっくり狙って撃ったり、相手が撃ったのを見てから避けたりするプレイを想定している。

Q.要求スペックは上がる？
A.相応に上がるが、オンボードのビデオでも最低設定ならプレイ可能。詳細は後日発表。

Q.ロビーはある？
A.ロビーは前作とほぼ同じものがある。

Q.スキンやチューンはある？
A.スキンは実装したいが、テクスチャの凹凸やスペキュラの設定など、グラフィックの向上に応じた技術的な困難が多い。ただし、内部ツールを使用して半自動的に生成させることも考えている。チューンは、従来から形を変えたものが実装される。

Q.カートリッジのシステムは継承される？
A.アクション性に関するシステムは似たようなものが搭載されているが、仕組みは変化している。

Q.パーツの換装はある？
A.簡易なパーツ変更は前作通り行える。女の子キャラクターに関しては、着せ替えに近いカスタマイズとなる。

Q.女の子キャラクターの衣装が壊れるシステムはある？
A.ご期待ください。

■出演声優には同社製タイトルで人気の3名が集合

　続いて、出演声優についての紹介が行われた。メイン3キャラクターの担当声優は、MCの野田あゆ美さんをはじめ、本田愛美さん、倉永紗希さんといった、サイバーステップの他タイトルにも出演している面々。ただし、今回の起用はオーディションをい熟考した上で選抜したという。


▲左から野田あゆ美さん（クリムローズ役）、本田愛美さん（フィオナ役）、倉永紗希さん（ルナスタシア役）。


▲クリムローズ


▲フィオナ		▲ルナスタシア

　出演声優陣からは、将来的な希望として「キャラクターソングを出したい（倉永）」、「公式生放送で出てきたお寿司に声をあてたい（本田）」、「アニメ化してほしい（野田）」といったコメントが語られた。また、佐藤氏からも「サービス開始後、一ヶ月後くらいにオフラインイベントをやりたい」との前置きの上で、「その時に1曲あるといいですね」との言葉が発せられた。

■豪華なコンポーザー陣

　声優陣に続いて行われたのは、コンポーザ陣の紹介。前述の通り、本作の楽曲制作には細江慎治氏、佐野電磁氏、菊田裕樹氏といったゲームミュージック界のビッグネームが名を連ねている。これらのコンポーザ陣は、夏から生産が開始される『KDJ-ONE』を制作する上で接点を持った面々だという。


▲左から菊田裕樹氏、佐野電磁氏、細江慎治氏。

　登壇の3名は、それぞれの個性を感じられるような楽曲の発注を受けているとのこと。佐野氏からは「ゲーム音楽らしい明るいBGMにします」、菊田氏からは「かわいらしい曲を作ろうとしていたが、カッコよく気持ちよく遊べるような曲になってきた」といったコメントが語られた。

　また、細江氏と言えばハイテンポな激しいサウンドを持ち味としていることも特徴のひとつ。そういった方面を期待する声も参加者から上がったが、本人としては「やり過ぎ感が出そう」なため避けているとのことだ。

　それに対して佐野氏からは、激しく揺れ動くステージや強烈なゲームモードなど、逆にゲーム側で対応すればいいのではないかとの提案も発せられた。実現するかは不明だが、ロッテルダムテクノ的なハードコアサウンドに合わせたゲームデザインというのは、非常におもしろいものができあがりそうだ。

■クラウドファンディングでの出資募集

　最後に紹介されたのは、クラウドファンディングサイト・Kickstarterにおける出資の募集だ。クラウドファンディングに付きものである出資額に応じた特典としては、低額出資では開発クレジットへの記名、高額出資では前作の好きなロボを『コズミックブレイク2』に参戦させる権利や、作曲陣へサウンド制作を依頼できる権利などがラインナップされている。

　Kickstarterの支援者専用フォーラムでは、提案や要望、質問などをサイバーステップへ送ることができるので、『コズミックブレイク2』の制作に関与したい人はアクセスしてみよう。その他、詳細については特設サイトを参照してほしい。

■『コズミックブレイク2』Kickstarterプロモーション動画