2015年2月17日(火)
TVアニメ『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』が、4月5日よりTOKYO MX他で放送される。
本作は、2013年6月より順次劇場公開された『攻殻機動隊ARISE』シリーズ全4話をそれぞれ前後編に再編集し、さらに2015年初夏に公開される新作映画『攻殻機動隊 新劇場版』へとつながる完全新作エピソード2話を加えてTVシリーズ化したもの。放送話数順は、シリーズ構成を担当する冲方丁さんの初期案に基づいて再構成されているという。ストーリーは、若き日の草薙素子が、いかにして攻性の特殊部隊=攻殻機動隊を創設するに至るかが描かれていく。
■ストーリー■
企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなる程、情報化されてない近未来――西暦2027年。高度化した電脳犯罪を前に、“攻性”の特殊部隊設立を望む内務省公安9課・荒巻大輔の前に現れる、陸軍501機関所属・草薙素子三佐。生まれる以前に全身を義体化されたサイボーグであり、超ウィザード級のハッカースキルと、卓越したサイボーグ操作技術を併せ持つ草薙は、事件の影に潜む電脳ウィルス“ファイア・スターター”の謎(なぞ)に迫るが――。
なお、『攻殻機動隊ARISE』のTVシリーズ化にあたり、シリーズ構成の冲方さんからコメントが到着しているので掲載する。
~冲方丁さんのコメント~
士郎先生の原作『攻殻機動隊』は掘れば掘るほど発見があります。
国家が消えようとする直前の時期を題材にした舞台設定の秀逸さ。
キャラクターの配置の巧みさ。
サイボーグ&サイバーなデティクティブものというジャンルの魅力。
四半世紀前に描かれた見事な原作を、博物館に眠る“古典”ではなく、現代の作品として映像化しなくてはならないという思いで今回の脚本に臨みました。そのためには素子たちメンバーの若き日を描く必要がありました。
『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』は昨年末までに劇場にて上映された『border:1』から『border:4』までを再構成し、新エピソードを加えた新たなTVシリーズです。TVというメディアの特性に合わせ、お馴染みのメンバーが揃っている『border:4』のエピソードから始まり、やがて公安9課へと参加するメンバーが何故集まったのかを解き明かします。
そして最後の新作エピソードでは、“ファイア・スターター”に感染したウィルスの信奉者であるパイロマニアが草薙素子と対峙します。彼は“個”についての考え方が素子とまったく異なる存在です。
この作品に参加するにあたり、アクの強い9課のメンバーがなぜ素子に従うのかを考えました。彼らは素子が“混迷の時代における理想”を直感的に示していることをわかっているのだと思います。
ネットで国家も個人も並列化が進む時代の中で、本作の素子は“個”というものにこだわります。その存在感が放つ光が人を惹きつけるのです。そして初夏に公開を控えた『新劇場版』は、その中心にいる素子の過去と内面にさらに迫った内容になっています。
公安9課のメンバーが集まる過程を描いた『ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』では、これから新たに『攻殻機動隊』という作品に触れる人のためにもよい流れが作れたと思います。また、従来のファンの方には、原作、映画、『S.A.C.』に続く第4の『攻殻機動隊』として楽しんでいただけるとうれしいです。
■TVアニメ『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』概要
【放送情報】
TOKYO MX……4月5日より、毎週日曜22:30~
サンテレビ……4月5日より、毎週日曜26:00~
KBS京都……4月5日より、毎週日曜23:00~
テレビ愛知……4月5日より、毎週日曜26:35~
TVQ九州放送……4月9日より、毎週木曜27:30~
北海道テレビ……4月7日より、毎週火曜26:50~
仙台放送……4月8日より、毎週水曜26:42~
静岡放送……4月9日より、毎週木曜25:48~
BS11……4月14日より、毎週火曜24:30~
※放送日時は変更になる場合がある。
【スタッフ】(※敬称略)
原作:士郎正宗
総監督・キャラクターデザイン:黄瀬和哉
シリーズ構成:冲方丁
音楽:コーネリアス
アニメーション制作:Production I.G
製作:「攻殻機動隊ARISE」製作委員会
【出演声優】(※敬称略)
草薙素子:坂本真綾
荒巻大輔:塾一久
バトー:松田健一郎
トグサ:新垣樽助
イシカワ:咲野俊介、檀臣幸
サイトー:中國卓郎
パズ:上田燿司
ボーマ:中井和哉
ロジコマ:沢城みゆき
他
※新規エピソードのスタッフおよび声優は後日発表。
(C)士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会