2015年3月13日(金)
『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy』DL配信中! 女性看護師たちのひとクセある物語を紹介&レビュー
どうも、お薬を飲むことで毎日元気に生活している超元気系ライターのカワチです! 現代医学サイコー!! さて、今回も元気に『白衣性愛情依存症』を応援していきましょう。今回はPS Storeにてダウンロード版の配信がはじまった『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy』の内容を、レビューとあわせてご紹介します。
『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy』と『白衣性愛情依存症』に物語的なつながりはないようですが、医療を舞台にした世界観や女の子同士の友情をテーマにしている点など、似通った部分が多くありますので、記事を読んで気になった方はぜひプレイしてみてくださいね!
■物語の舞台は田舎町にある小さな私立病院
物語の舞台となるのは、少しさびれた田舎町・百合ヶ浜にある“百合ヶ浜総合病院”。プレイヤーは主人公の新人看護師・沢井かおりの目線を追い、医療の現場で起こるさまざまな出来事を追体験したり、同僚や患者さんとのコミュニケーションを楽しんでいくことになります。
ちなみに『RE:Therapy』は『白衣性恋愛症候群』からイベントを多数追加した完全版。“山之内やすこ”と“浅田あみ”が攻略対象になった他、新ヒロインである“若本まゆき”も追加されています。『白衣性恋愛症候群』はプレイ済みという人も、この機会にぜひ『RE:Therapy』を遊んでもらいたいです。
▲本編の3年後を描いたアフターストーリーが楽しめるのも『RE:Therapy』の魅力です。ナースになったさゆりちゃんかわいすぎ伝説! |
■新人看護師の主人公と、彼女を取り巻くキャラクターたち
続いて本作に登場するキャラクターたちをイラストともに紹介いたします。献身的で優しい看護師さんや、儚げで守ってあげたくなる患者さんなど……どの娘も魅力的です!
沢井かおり(声優:阿澄佳奈) |
---|
本作の主人公。10歳の時に交通事故で重傷を負ったものの、入院治療によって一命を取り留めた。そしてそのことをきっかけに自分も看護の道を選ぶことに……。
大塚はつみ(声優:喜多村英梨) |
---|
内科の主任看護師でかおりの上司。新米の彼女に対して厳しく指導するが、その根底には愛情が隠されている。
藤沢なぎさ(声優:日笠陽子) |
---|
かおりのプリセプター(指導看護師)で、高校時代にも生徒会でコンビを組んでいた過去を持つ。内科に勤めているが、もともとは外科希望。
堺さゆり(声優:今井麻美) |
---|
看護学校に通っていたが、病気で百合ヶ浜病院に入院してくる女性。看護師のかおりを凌駕する知識を持っており、担当である彼女にキツく当たる。
山之内やすこ(声優:原由実) |
---|
親しみやすい性格をした先輩ナース。実は隠れオタクで、自分の部屋で同人誌を描いている。
浅田あみ(声優:水野愛日) |
---|
“ネフローゼ症候群”で入院している患者。人懐っこい性格で、楽器の演奏が得意。
若本まゆき(声優:佐倉綾音) |
---|
“狭心症”で長期入院しているクールな性格をした女の子。かおりの“癒しの手”で頭痛が治まって以来、彼女にとても懐いている。
■担当ライター・カワチによる『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy』レビュー!
ここからは担当ライターのレビューをお届けしていきましょう。公式サイトには“女の子同士の友情を描いたキラ☆ふわガールズラブ看護師アドベンチャーゲームです。”と銘打たれていたので、きっと医療部分についてはかなりライトなノリなのだろうと予想していたのですが……プレイしてみると、予想とは裏腹に看護師の仕事がしっかりと描かれており、まずはそのリアルさにビックリ!
▲医療現場の描写はリアル。キャラクターたちの間で、たくさんの専門用語が飛び交っています。また、そのいっぽうで明るいガールズトークも。 |
気になってちょっと調べてみたところ、シナリオ担当の円まどかさんと佐倉さくらさんは、どちらも現役の看護師らしいですね。道理で患者をケアするシーンなどに、ご自身の経験が生かされているなと思いました……。すごく勉強になります。
ただ、そういった専門的な部分で病院内の雰囲気をリアルに再現しながらも、プレイヤーを置いてけぼりにしていないところが本作の上手なところ。主人公のかおりが現場経験のない新人なので、かなりプレイヤーと近い立ち位置にいてくれるんです。ゲームをプレイしていて「今の聞きなれない単語は何だろう?」と思った時は、だいたい彼女が主任のはつみや先輩のなぎさ、やすこに聞いてくれます。
毎回「そんなことも知らないの?」とあきれられますが、正直こちらとしては助かります(笑)。また“医療用語”という項目もあるので、そちらで詳しくチェックできるのもありがたいです。
▲会話の中で自然にフォローしてくれるため、難しい言葉が出てきても安心です。 |
▲用語に△ボタンのマークがある場合、“医療用語”で確認することもできます。 |
退院した患者が再入院してきたり仲よくなった患者が亡くなってしまったりなど、病院ならではと思える重いシーンもありますが、コミカルなガールズトークのシーンも多く用意されているため、物語に起伏があって飽きさせません。ついつい先が気になって一気に最後まで読んでしまいます。
ちなみに自分が好きなシーンは、かおりとなぎさが介護中のお年寄りに不注意で粗相(お漏らし)をさせてしまったあと、主任からその罰として同じ体験のレポートを書かされるところで。途中まで重い話だったのに……なんだ、この超展開! 主人公のおむつ内排泄が登場するPSPのゲームは『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy』だけ!?
▲まさかのおむつ内排泄! |
主人公が新人の看護師であることは上でも述べましたが、彼女の体験する失敗や挫折は例え看護師ならずとも社会人であれば、きっと共感できる内容だと思います。……まぁ、怒られて「すいません」と謝ったら「すいませんじゃなくてすみませんでしょう」と間髪入れずに訂正されるなど、働いた経験があるのであれば、「あるある」と感じる人も多いことでしょう(笑)。主人公に自分の人生を重ねて応援したくなるのも本作の見どころのひとつと言えますね。
▲途中で気を抜いてしまったり、逆にやる気が空回りしてしまったり……。皆さんも経験があるのではないでしょうか? |
また、プレイを進めるごとにキャラクターたちの意外な内面を知ることができるのも面白いです。たとえばやすこなら部屋で同人誌を描いている隠れオタクであるとか、しっかりしているはずのはつみが実は部屋を片付けられない汚部屋の持ち主であるとか……プレイすればするほどキャラクターに愛着がわいてきます。
特に、はつみなどは最初こそ怖い上司というイメージが強いですが、プライベートを知ることでグッと親近感がわくキャラクターですね。“キャラクター萌え”のゲームとしても高いクオリティを備えていますので「百合の世界はちょっとわからない……」という人もぜひ手にとってもらいたいですね。
▲寮内ではジャージ姿で過ごしているやすこ先輩もかわいらしい。 |
主人公が入院している子どもにスカートをまくられたり、はつみの着替えシーンがあったりと、随所にセクシーシーンがあるのも個人的にはうれしいです(笑)。物語の後半や後日談には女の子同士の“いちゃラブ”シーンも満載なので、その部分も楽しみにしてもらいたいですね。
▲ありがとうございます。 |
▲本当にありがとうございます。 |
そして本作を語る上で欠かせない要素としてショッキングなバッドエンディングがあります。ネタバレになるので書きませんが、ヒロインたちの抱える闇が深すぎてビックりすること間違いなしですよ。キラ☆ふわガールズラブ看護師アドベンチャーゲームとは何だったのか! ぜひ、その目でお確かめください!
▲かなりショッキングな結末が待っています! 「え、この首輪は一体……」と思った人は、今すぐダウンロードしてプレイしてみてくださいね。 |
というわけで、今回は『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy』の魅力をお伝えしました。本作は百合ゲー好きな人はもちろん、テンプレートに捕らわれないちょっと変わったアドベンチャーゲームを探している人にもピッタリなゲームだと思いました。現在PS Storeで配信中ですので、ぜひ『白衣性愛情依存症』発売の前に本作をプレイしてみてくださいね。
(C)2012 KOGADO STUDIO,INC. (C)CYBERFRONT
データ