2015年3月12日(木)
発売まであとわずかとなった『魔界戦記ディスガイア5』。さらに遊びやすくなった本作の新要素をおさらい!
大人気やり込み系RPGシリーズ最新作『魔界戦記ディスガイア5』が3月26日についに発売! シリーズを重ねるごとに洗練されっていった数々のやり込みシステムですが、本作ではさらに遊びやすく&やり込みやすくなっています。そこで今回は、ライターが気になるポイントを踏まえつつ、今までに明らかになったゲームシステムについてまとめていきます!!
■小さな魔界から全世界に侵攻せよ!
過去作では、魔王城や学園など魔界の一部が拠点となっていましたが、本作では魔界そのものが拠点に! 汎用ユニットの作成や議会システム、各種ショップの利用などシリーズおなじみの要素はもちろん健在です。
▲拠点の全体図。画面上には魔界ニュースと呼ばれるお役立ち(?)情報が流れる。キャスターはもはやおなじみとなったプレネールさん! |
・拠点となる魔界は改造が可能!
『4』にもあった拠点のエディット機能が本作にも搭載! 見た目を自分好みにするだけでなく、よく使う施設を出撃ゲート近くに集めて、プレイの効率を上げる……など、自分だけの便利な拠点が作れます。
また、拠点の外観をエディットする機能も存在します。こちらは、『4』の界賊船エディットに近い機能のようで、ヘッドやボディなどのパーツを自由に選んで組み合わせられます。作った拠点は戦闘中に呼び出すことができ、つけているパーツによってさまざまな魔界効果が発生! 自軍が有利になるようパーツを組めば、強力な魔王にも太刀打ちできるかも!?
▲エディットで使うパーツの入手方法はいまのところ不明。過去作では、専用のポイントを貯めて交換したりDLCの特典として用意されてたが……。 |
■育成に欠かせない各施設に新機能が!
拠点にはHP・SPを回復させる施設や、武器・防具が買えるショップなどさまざまな施設が存在するほか、今までにない機能を持った施設も多数追加されています。
・クエスト屋
魔界の住人からの依頼を受注できる施設。依頼をクリアすることで、お金や報酬、職業の解放、貴重な秘伝書の入手などが可能となります。過去作では、新職業を解放するには特定の職業のレベルを一定数まで上げる必要があり、なかなかめんどうだったのですが、本作ではクエスト達成で解放されるためかなりラクになりそう!
また、秘伝書は『2』に登場したことがあり、装備することでウェポンマスタリー(武器特性)を大幅に上げる効果がありました。本作での仕様は不明ですが、かなり強力なアイテムなのは間違いないでしょう。
・魔界調査団
戦闘に出撃しないユニットで調査団を結成し、魔界に送り込むことでアイテムや捕虜を獲得するシステム。多数の固有キャラ・汎用ユニットが登場する本シリーズですが、戦闘での出撃枠が限られているため泣く泣く拠点待機させていた人も多いはず。でも、本作ならサブメンバーも調査団として活躍できる! 未知の魔界にいる魔王を発見・撃破できればレアな報酬が入手可能なので、調査にも熱が入りますね。
・カレー屋
戦闘前に食事をすることで、ステータスアップ効果が得られる施設。ステータスが数万を超える本作では、育成が進むほど重要となる施設かもしれませんね。また、明らかに食べ物ではないものを材料にできるようで、必要のないアイテムの活用法としてもいいかも!?
・錬成屋
出撃回数に応じて、消耗品などのアイテムを生み出せるのがこの施設。デールや経験値ポーション、マナポーションなど、あると便利なアイテムをつねにストックできるのは便利!
・チート屋
『D2』にあったチート屋が本作にも登場。敵の強さや獲得経験値などを一定の値の範囲で自由に上げ下げできる施設です。上限は合計値で決まっているので、全項目を最大まで上げる! なんてことはできませんが、育成したいステータスに合わせて項目を使い分けることで、育成効率を格段に上げられます。
・イノセント屋
装備やアイテムの中に住むイノセントを管理するための施設が、この“イノセント屋”。イノセントの合体や移動などを行える他、放牧することでイノセントの成長や新種のイノセントを生み出すことも可能に!
過去作では、装備育成に欠かせないイノセント集めと強化は骨の折れる作業でしたが、放牧を利用することで効率よくプレイできそうです。イノセント牧場の機能を強化できる部隊・イノセントお世話隊も合わせて鍛えれば効率はさらにアップ!
・スカウト屋
40種類以上の職業・種族から1つを選んで、オリジナルユニットを生み出すシステム。本作では、名前や性格(ボイスパターン)はもちろん、ユニットのカラーを細かく設定できるようになったので、よりキャラに愛着が湧くこと間違いなし!
また、新職業・種族も数多く追加されており、より個性豊かなユニットが生み出せます。新職業・種族では、見た目重視で賢者や九尾族に妖精族、あと投げコマンドが使いやすい魔界闘士に人気が集まりそうな予感!
>【現在判明している新職業と種族】
職業名 |
魔ビリティ |
得意武器 |
闇黒騎士 |
波紋力:対象と隣接するユニットにもダメージ連鎖 |
剣、槍、斧 |
パイレーツ |
加速射撃:対処ユニットとの距離×15%ダメージアップ |
銃 |
賢者 |
マスブラスター:攻撃対象×10%ダメージアップ |
弓、杖 |
魔界闘士 |
ぶん投げ名人:移動せずに投げると行動を消費しない |
拳、斧 |
メイド |
効率的な仕事:1ターンに1回、追加でアイテム使用可能 |
銃 |
種族名 |
魔ビリティ |
魔チェンジ武器 |
妖精族 |
魔力生成:ターン終了時SPが10%回復 |
杖 |
九尾族 |
運気好転:ボーナスゲージの本数×5%能力アップ |
杖 |
幻魔族 |
イビルアイ:マップ上の敵ユニットの能力を5%ダウン |
槍 |
小鬼族 |
弱い者イジメ:自分以下のレベルのユニットへのダメージ30%アップ |
銃 |
兇熊族 |
怒りチャージ:攻撃を受けた回数×5%攻撃力アップ |
拳 |
兎闘族 |
地の利:相手よりも高い位置にいる場合ダメージ30%アップ |
剣 |
双竜族 |
ツインヘッド:移動しないで攻撃した場合、再攻撃を行う |
剣 |
騎将族 |
イモータルボディ:物理攻撃によるダメージ50%軽減 |
槍 |
・部隊屋
本作の新要素である部隊を編成できる施設。各部隊にユニットを配置することで、ステータスの向上や取得経験値アップなどの効果を得られます。また、各部隊には後援部隊が存在しており、捕虜などを投入することで部隊のレベルが上がり機能が拡張されていくようです。
近い機能として『3』の“委員会”や『4』の“邪シンボル”などが思い浮かびます。『3』や『4』では、経験値やマナの分配、魔チェンジの強化などを利用することで、育成効率を大幅に向上できましたが、本作でも部隊を活用すれば1戦闘で数万単位の経験値を稼げるようになるかも!?
なお、部隊の強化に必要な捕虜は、戦闘に勝利したり捕獲技を使用することで獲得できるようです。捕虜は説得屋で懐柔させることで協力的になり、後援部隊に送った際の効果が高くなります。
■議会システムがさらにパワーアップ!
議会を開くことで、拠点の拡張やユニットの転職などの議題を提案することができるシステム。例え否決されても賄賂や力を行使すれば、無理やり可決できる悪魔ならではの要素はもちろん健在です。
また、新たな議題としてサブ職業の取得が用意されています。これは、メインキャラたちにサブ職業を設定することで、新しい魔ビリティの習得や成長補正が受けられるようになる新システム。過去作では、キャラ界を利用して魔ビリティを継承させる必要がありましたが、本作では議会を利用するだけで手軽に習得ができちゃいます!
▲サブクラスを使いこむことでマスターすることができる。マスターすると何かいいことがあるかも? |
■育成のキモ! アイテム界とキャラ界にも変化が!!
ユニットの育成に欠かせないアイテム界とキャラ界という2つのダンジョンも、プレイしやすいように進化しています。
●装備品のステータスを上昇させるアイテム界!
アイテム界屋を利用することで、アイテムの中に広がるダンジョンに突入が可能です。過去作では、突破したフロアに応じて装備品のステータスが強化されていましたが、本作ではアイテムのレベルアップがステージクリア報酬に変更されています。
これにより、覆面ヒーローなどを利用して1ターンでゲートを潜り、可能な限り下層を目指す方法から変わって、敵を撃破したりジオパネルによる連鎖を行なってボーナスを稼ぐプレイが主流となるかも?
▲クリアボーナスには複数のアイテムLV上昇ボーナスが登場することもあり! |
さらに、本作ではアイテム界に最下層が存在しない模様! レアリティの高い装備品を狙う際に、お目当てのものが出るまでずっとアイテム界に潜り続けられるようになったというわけです。もちろん、第3勢力の襲撃やイノセントタウン、謎の小部屋などの突発イベントも用意されており、活用すれば数万のステータスを持つ装備もお手軽に作成可能になる!?
▲レアリティによるステージ数の制限が撤廃され、コモン装備でも強化しやすくなったようです。また新しいボーナスユニットも追加されて、突発イベントへの期待も高まります! |
●キャラの強化は運否天賦!?
従来作からもっとも変わったのがこのキャラ界で、ステージクリア型からスゴロク風の世界に大きく様変わりしています。
キャラ界では、スゴロクを回して止まったマスにイベントが発生し、起こしたイベントの内容や数によって、ステータスアップのボーナスがもらえます。マスによってはレアな魔ビリティを習得できたり、出目や行動回数をいじれるアイテムが購入できたりと強力なユニット育成に欠かせないイベントが発生するようです。
▲キャラ界では移動も戦闘も出た目が次第! |
▲運さえよければ強力な特殊技も習得可能になります。 |
さらに、無事にゴールにたどり着けば、通常では強化しづらいステータスの上昇も可能に。運次第で最強のユニット育成が可能な本システムで、プレイヤーの運試しをしましょう!
▲ゴールに到達すれば、移動力や投げ距離などの強化が可能に! また、起こしたイベントの結果で成長の度合いが変化するよう。 |
■従来のシステムに爽快感のある要素が追加されたバトルシステム!
バトルはターン制のS・RPGながら、投げを利用した長距離移動や魔チェンジといった独自のシステムが魅力です。本作では、これらシリーズおなじみのシステムは継承しつつ、よりド派手でより戦略的に進化しています。
▲新たに各武器と星属性への耐性の項目が追加! 敵の弱点をつきやすくなるだけでなく、さまざまな武器を育てるモチベーションにつながりますね。 |
▲メインとサブにそれぞれ武器を装備可能に! 敵の弱点に合わせて武器を切り替えるなど、バトルの戦略性がさらにアップ! |
●やられたらリベンジモードで倍返しだ!
“リベンジモード“は、敵の攻撃を受けたり味方が撃破されることで発動できるようになる特殊なモードです。リベンジモード中は、ステータスアップなどの効果が受けられるので、敵を一気に撃破するチャンス! ただし、敵もリベンジモードを使用してくるため、調子に乗って敵を倒しすぎると手痛い反撃を食らうことも……。このシステムによって、戦闘により緊張感が生まれ、バトルがさらに白熱しそうですね。
▲リベンジゲージが最大まで貯まるとリベンジモードが発動可能に! 一見勝てなさそうな強敵との戦闘でも、逆転への布石になる!? |
●魔奥義
メインキャラはリベンジモードを発動することで、魔奥義が使用可能になります。発動条件が限られているだけに、その効果は絶大! また、発動時の派手な演出にも注目です。
▲一定ターンの間、行動回数が増えるキリアの魔奥義・暴虐のレベリオ。 |
▲範囲内の男性ユニットを魅了するセラフィーヌの魔眼のバロール。このように、魔奥義は各キャラの性質や特徴が色濃く反映されているようです。 |
●2人で繰り出す合体技!
特定のキャラが隣接したときのみ使用可能な合体技は、その名の通り2人が協力して放つ特殊技です。メインキャラのみが使用可能な合体技は、通常の特殊技よりも威力とSP消費に優れているようで使い勝手はかなりよさそう。2人が画面狭しと暴れまわる技の演出も見どころです!
▲2人が隣接するだけで使える合体技。使える合体技は物語を進めることでどんどん増えていくようです。 |
■ほかのプレイヤーとネットでつながるオンライン要素!
オンラインにつなぐことで、全世界のやり込み記録を閲覧したり魔界ニュースを配信したりとほかのプレイヤーとのちょっとした交流が可能に! また、『4』にあったマップエディット機能は本作にも搭載されています。お手軽経験値マップやギミック満載のマップなど、『4』ではおもしろい戦闘マップが多数見られただけに、本作でもきっとユニークなマップが遊べるはず!
▲自作の戦闘マップをアップロードすれば、ほかのプレイヤーに遊んでもらうこともできます。 |
さらに、PS4のシェア機能を使ってプレイ中を生配信すれば、閲覧人数によって取得経験値アップやアイテム獲得などのボーナスがもらえます。ゲーム実況者なら見逃せない機能かも!?
▲視聴者からのコメントが増えるとアイテムゲットのチャンス! 本作を機会にゲーム実況者デビューしてみる? |
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シリーズ伝統である無限の育成要素はそのままに、イノセント収集やアイテム強化など、育成の下準備の部分の手間が減る便利なシステムの追加で、さらに遊びやすくなった印象を受けます。
育成のために同じことを繰り返すことが多いゲームですが、スゴロクの導入などのプレイ感の違う要素を加えることで、飽きづらくなっているように感じました。過去シリーズのよいところを取り入れつつ、さらに遊びやすくなるような工夫が盛りだくさんの本作なら、シリーズファンはもちろん、『ディスガイア』未体験の人も寝るのを忘れてのめり込むこと間違いなし!
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