2015年3月27日(金)
カプコンから発売中のPS4/PS3/Xbox One版『バイオハザード リベレーションズ2』。本作のTV-CM楽曲を担当するアーティスト・DIR EN GREYへのインタビューを掲載する。
本作は、“クラシックなサバイバルホラーへの原点回帰”をコンセプトに掲げた『バイオハザード リベレーションズ』シリーズの最新作。今作では、ラクーン事件の生き残りであるクレアと彼女の友人・モイラが孤島から脱出する“クレア編”、モイラの父であるバリー・バートンが謎の少女・ナタリアと一緒に孤島を探索する“バリー編”という2つの視点で物語が描かれている。
TV-CM楽曲『Un deux』は、DIR EN GREYの9thアルバム『ARCHE(アルケー)』に収録されている。今回はDIR EN GREYの薫さんと京さんに、好きなゲームやタイアップ決定の経緯、楽曲の作り方などをインタビューした。DIR EN GREYファン、『バイオハザード』ファンはぜひご覧いただきたい。なお、インタビュー中は敬称略。
▲左からDIR EN GREYの京さん、薫さん。 |
――お2人は『バイオハザード』について、どのようなイメージを抱いていますか?
京:昔から全体的なイメージは変わりません。スプラッター的な表面的な怖さはもちろんあるんですが、内面的な怖さがある。遊んでいて飽きないですね。
薫:自分は怖い、難しいという印象です。
――シリーズで特に印象的なタイトルがあれば教えてください。
京:印象に残っているのは初代『バイオハザード』です。当時、似たようなタイプのゲームがなかったこと、操作方法が独特で難しかったことから覚えています。壁を沿いながら走ったり、急に出てくるゾンビに驚いたり……あとはナイフが弱すぎるとずっと思っていました。
他には『4』のチェーンソーで襲ってくるヤツが怖かったですね。死なないと感じるくらい体力が高くて、「これはあかんやろ!」と思いながらやっていました(笑)。
薫:自分も『1』ですね。飛び込んでくる犬が怖くて……あとは難易度が高かったので、「俺には向いてないな」と思い、挫折しました。
――あわないゲームを遊び続けるのは難しいですからね。
薫:カプコンさんのゲームは……やりごたえがあるというか、本気でやらないとクリアできないと昔から思っていたので、「これは無理だな」と心が折れました。
京:あとは、ガスマスクをかぶっていて、4人くらいのキャラクターから選ぶものを遊んでいましたね。
――『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』でしょうか?
京:それです!
――カプコンのタイトルで他に思い入れがあるゲームがあれば教えていただけますか?
京:『魔界村』シリーズや『闘いの挽歌』ですね。とにかく敵が殺しにきますね。上から降ってくる攻撃に弱いんですよ! レッドアリーマーも上空からの突進で鎧をはがされていましたし、『闘いの挽歌』も窓からなんかを投げてくるやつがいて、印象に残っています。あとは、『ストリートファイター』や『モンスターハンター』のシリーズですかね。
薫:僕も同じ世代なので、『魔界村』や『闘いの挽歌』、『戦場の狼』です。
――イベントの際に京さんは「海外ライブの移動中にゲームをする」とコメントされていましたが、ゲームはお好きなのでしょうか?
京:別にうまくはないですよ。空いている時間はそんなにないんですが、ちょっと時間があると『モンハン』をしていますね。
――武器は何を使われているのでしょうか?
京:太刀ですね。基本1人でプレイしているのですが、素材を集めるのはマルチでやったほうがいいじゃないですか? ただ、そんなにうまくないので、素材をはぎ取ろうとしたら蹴られてとれないということもあります(笑)。
――タイアップが決まり、『バイオハザード リベレーションズ2』をご覧になられたということですが、いかがでしたか?
薫:ゲーム内容をよく知っている方が遊ばれているものを見たので、しかけがある場所もすごくスムーズに進んでいくんですよ。「自分がやったらこれの10倍くらいかかるから、大変だろうなあ」って思いました。あとは海外ドラマを見ているようでしたね。次に何か起こるのか、続きが気になりながら見ていました。
――最近のゲームは映像がキレイなうえに、演出も凝っていますからね。
薫:初代の『バイオハザード』とは全然違って、ものすごくキレイでしたね。あとは、ゲーム内容だけでなく、メニュー画面にも音と映像が入っているのを見て、細かいところにも凝っていると感じました。
京:イベント前にストーリーモードを少し遊ばせてもらいました。パートナーキャラがライトを照らしてアイテムを探す時、操作するキャラを切り替えて光を向ける必要があるので、「敵に、もしも今襲われたらどうするの? 言わんでも照らしてくれよ!」ってもどかしかったですね。
あとは、レイドモードで敵の頭の上に体力ゲージが出ているのに驚きました。あと何発撃てばいいのかわかるので、「あ、カプコンさんもだいぶ優しくなったな!」と思いながら見ていましたね。
――今回、プロデューサーから直接タイアップの依頼を受けたということですが、お話を聞いた時はどう感じられましたか?
薫:ずっと熱望していたので、「やった! ついに来たか」と思いました。
――岡部プロデューサーは『Revelation of mankind』を聞いてタイアップを持ちかけたということでしたが、どのようなことを意識されて曲を制作されたのでしょうか?
薫:メンバーのやりたいこと、進んでいきたい方向に向かって、探りながら曲を作っていくんですね。なので作っている時は「これ!」というイメージはあえて作らないんです。5人が投げかけているものをミックスさせて、「今回の形になった」というスタイルです。
――そうすると、タイアップ曲に決まった『Un deux(アンドゥ)』も、作っている時はあまりイメージしていなかったのでしょうか?
薫:シンプルで口ずさめるようなわかりやすさは意識しましたが、その程度です。ノリやすい曲だと思うので、いろいろな人の耳に入りやすいと思います。聞きどころはメロディでしょうか。
京:僕らはわかりやすく前向きなメッセージは少ないんですが、この『Un deux』は自分らなりにわかりやすく前を向いていることを表現した曲。なので、そこを感じ取っていただければと。
▲『バイオハザード リベレーションズ2』プレミアム発表会の様子。DIR EN GREYのメンバーがさまざまな質問に回答した。 |
――今回のタイアップは既存の曲が後からタイアップに決まるケースでしたが、もし、タイアップ曲をイチから曲を作っていたらどんな曲になったでしょうか?
薫:曲はできてみないとわからないのですが、ゲームについてさらに意識していたと思いますね。
――ゲーム映像とメンバーが出演する、『Revelation of mankind』を起用したオリジナルPVを制作予定ということが、こちらはもうすでに動いているのでしょうか?
薫:いや、まだ詳細までは決まっていません。……ただ、放送できるものにしないとダメなんですよね?
京:そうでしょ(笑)。
薫:そこは意識します(笑)。
――インタビュー時にはできていませんでしたが、記事掲載時にはティザーPVができあがっているようなので、こちらに入れさせていただきます。
――今回のタイアップをきっかけにDIR EN GREYに興味をもたれる方もいると思うのですが、そういう人にアドバイスするとしたらなんと言いますか?
薫:言葉で説明するのは難しいのですが、5人が持っている雰囲気、独特の空気感……言ってしまうと、立っているだけでも醸し出す何かがあると思うのでそれらに注目してください。ライブになるとそれが一層濃くなります。音や映像、衣装から感じてもらえればと。
――お2人が最近ハマッていることはなんですか?
薫:海外ドラマですね。最近はタブレットで簡単に見られるので、『ブレイキング・バッド』とか『ウォーキング・デッド』とかを見ています。
京:僕は特にないです。
――ツアーが4月からスタートしますが、現在の意気込みを聞かせてください。
薫:がんばります。演出面を決め始めていますが、曲はまだ決めていない状況です。今回は席があるホールが多いので、そこでしかできないような雰囲気を出せればいいかなと思います。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
薫:自分たちも憧れて、希望していたタイアップが決まりました。さらにおもしろいことができればいいと思うので、今後も楽しみにしてください。
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