2015年3月29日(日)
『CoD AW』の大学対抗戦は接戦の試合ばかり!? 甲子園のような展開に燃えた
3月28日、東京・秋葉原 e-sports SQUAREで“『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア(CoD AW)』全国大学対抗戦”の決勝トーナメントが行われた。
▲登壇したのは『CoD』シリーズではおなじみの顔ぶれ。左から岡林史泰さん(声優)、白熊寛嗣さん(声優)、猫マグロさん(実況者)、塩見卓也さん(スクウェア・エニックス)、森一丁さん(声優・ナレーター)、松嶋初音さん(タレント)。 |
全国大学対抗戦とは、全国の大学生・短期大学生・大学院生・高等専門学校生が、『CoD AW』のマルチプレイで腕を競う、スクウェア・エニックス主催の全国大会。優勝チームには賞金100万円が贈られる。
全国から集まった8チームがぶつかりあった決勝トーナメントの様子をお届けする。
■第1試合の“アップリンク”は接戦祭り!
初戦はG2(北海道情報大学)とgod(近畿大学)の試合となった。ゲームモードはアップリンクという本作から新たに登場したものに。アップリンクは、両陣営でマップに出現するボールを奪い合い、それを相手陣営側のゴールに入れるのが目的となる。
▲G2の皆さん。 |
▲godの皆さん。 |
投げて入れると1点、所持した状態でゴールにキャラクター自身が入ると2点という得点方式。この大会では、先に20点を入れると制限時間に関係なく勝利となる。ステージはDetroitで、実況&解説の猫マグロさんいわく、本作で1、2を争う狭いマップとのこと。
そして、始まった初戦はgodがG2をまったく寄せつけないで6-1のスコアでリード。カバーリングの早さや連携がしっかりしていたgodが、そのまま11-3で勝利となった。勝ち上がったgodのメンバーからは「G2の個人スキルが高かったため、苦戦しました」と謙虚なコメントも。
●龍谷大学vs専修大学
続いて行われたのは、今度こそ諭吉をもらい隊(龍谷大学)とせんでぃげーみんぐ(専修大学)の試合。せんでぃげーみんぐは、やんごとなき事情でメンバーが1人欠席ということで、4対3の状態で試合を行うことに。
▲今度こそ諭吉をもらい隊の皆さん。 |
▲1人少ないながらも素晴らしい戦いを繰り広げたせんでぃげーみんぐの皆さん。 |
4人というギリギリの少人数編成でありながら、さらに1名足りないとなると、やはり厳しかったのか、制限時間を待たず20-0で今度こそ諭吉をもらい隊が勝利した。
会場やニコニコ生放送では「出場したことに意味がある」と、せんでぃげーみんぐをたたえる声も多く見られた。筆者もそれには同感である。
●慶応義塾大学vs早稲田大学
3試合目は大学野球よろしく、『CoD AW』の大学対抗戦でも早慶戦が繰り広げられることに。試合開始前、Yukichi.Children(慶応義塾大学)とDist(早稲田大学)は、お互いに自身満々といったコメントをしていた。
▲Yukichi.Childrenの皆さん。 |
▲Distの皆さん。 |
いざ試合が始まってみると、先制したのはDist。そのままリードを保ったまま試合が展開されると思った矢先、前半終了間際でYukichi.Childrenが逆転。スコアは6-5という、一瞬の油断も許されない状況となった。
逆転から波に乗ったのか、Yukichi.Childrenが猛攻を繰り広げ、スコアは最終的に12-8に。惜しくもDistが敗退し、Yukichi.Childrenが準決勝に駒を進めた。
●名城大学vs近畿大学
1回戦の最終試合は、Ah^~My heart will be hopping^~(名城大学)と近ングダム(近畿大学)というカードに。godと同じ近畿大学の近ングダムだが、こちらは大阪のブロック予選を突破して出場している。
▲個性的なメンバーが際立つAh^~My heart will be hopping^~の皆さん。 |
▲近ングダムの皆さん。 |
一方、名城大学側はメンバー全員が手作りの塩見さんTシャツを着用し、被り物をするというカオスな出で立ち。もちろん、塩見さん本人にもTシャツを渡し、「ぜひ着てください」と着用をすすめていた。
▲塩見さんは、Tシャツの似顔絵が似すぎていて気持ち悪いと話していた。 |
名城大学が勝利したら着る、と塩見さんが約束をして試合はスタート。前半のスコアは3-4と近ングダムがリードするが、両者一歩も譲らない展開だった。
後半はシーソーゲームになりがらも、7-9で近ングダムに軍配があがった。塩見さんは「素晴らしい戦いを見せてくれたので、Tシャツを着ます」と、男気を見せてくれた。
■準決勝は1人1人の立ち回りが大切になった
第1回戦が終了し、準決勝に進出したのはgod(近畿大学)、今度こそ諭吉をもらい隊(龍谷大学)、Yukichi.Children(慶応義塾大学)、近ングダム(近畿大学)。
準決勝のゲームモードはSearch and Destroyとなった。このモードは、攻守にわかれて競うモード。攻撃側は爆破ポイントと呼ばれる地点に爆弾を仕掛けて爆発させる、相手チームを全滅させることで勝利となる。守備側は仕掛けられた爆弾を解除する、相手チームを全滅させる、タイムアップになることで勝利となる。
アップリンクと違い、ラウンド中にやられてしまった場合は復活できないので、慎重な立ち回りが重要になっていく。
●近畿大学(god)vs龍谷大学
準決勝第1試合はgodと今度こそ諭吉をもらい隊の戦いとなった。最初のラウンドこそgodが先取したが、そのあとは1ラウンド取っては1ラウンド取られるというゲーム展開に。
そして、お互いにマッチポイントの5-5の状況まで一進一退の攻防が続いた。最終ラウンドは、今度こそ諭吉をもらい隊が“ここぞ”というところでgodのメンバーを倒していき、見事勝利をつかみとった。
▲試合はとてつもない接戦となった。 |
●慶應義塾大学vs近畿大学(近ングダム)
近ングダムは、第1試合で温存していたというチームのリーダーを投入。リーダーの実力は未知数だったが、結果から言うとかなりチームにいい影響を及ぼしていたように感じた。
▲満を持して登場したリーダー。Search and Destroyは得意だと語っていたが、メンバーから一番苦手なんじゃないか、というツッコミが入った。 |
スコアは5-2と、ほとんど危なげなく試合は進んでいった。マッチポイントになったのは近ングダム側だが、5-3とYukichi.Children側が追い上げる展開もあった。しかし、リーダーのしっかりとした声掛けのおかげか、近ングダム側の動きに統率が感じられた。
焦ることなく、最終ラウンドをものにした近ングダムが決勝戦進出を決めた。
■決勝戦はお互いをよく知る相手同士の戦いに
決勝戦のカードが決まり、試合前に両チームよりコメントがあった。今度こそ諭吉をもらい隊は、普段から近ングダムと交流戦をする間柄であり、ライバル的な存在であるとも語っていた。
近ングダム側も、今度こそ諭吉をもらい隊と決勝で戦おうと話していたと、これに応じるコメントをした。こうして因縁浅からぬ両者の決勝戦が始まった。
●今度こそ諭吉をもらい隊vs近ングダム
決勝戦は2本先取の試合形式となり、3種類のゲームモードで勝ち点を競うことに。初戦はHARDPOINTという、マップ上の占領位置にとどまり続けるとポイントが増えていくゲームモードで争うことになった。
HARDPOINTのおもしろいところは、占領する場所が一定時間ごとに変わることだ。つまり、次々に変わる占領ポイントを先読みしつつ作戦を展開していかなくてはならない。
正直、決勝戦では技術の差をそこまで大きく感じなかった。普段からお互いに交流戦をしているというだけあって、弱いところも、強いところも知り尽くしていたのだろうか。
試合は、今度こそ諭吉をもらい隊がリードを広げる展開で進んでいたが、中盤で近ングダムのファインプレイが決まり、逆転されてしまう。その後、今度こそ諭吉をもらい隊も負けじと逆転したのだが、近ングダムもそれに応戦。
結果は、近ングダムが逃げ切る形で初戦を制した。続く2回戦は、第1回戦と同じゲームモードのアップリンクで行われることに。
▲スコア的にはそこそこ差があったように思えるが、内容は本当に接戦であった。 |
初戦の流れをそのままに近ングダムが試合開始からリードを広げていたが、前半終了近くから今度こそ諭吉をもらい隊が怒涛の追い上げ。7-7の同点までスコアをもっていった。
▲絶対に渡さないという気迫を感じさせる守りだった。 |
後半戦は、本当に手に汗握るゲームが繰り広げられた。ここで点が入ったらまずい、という場面で味方がうまくカバーをしたり、お互いに声を掛け合ったりして連携をとっていたのが素晴らしかった。
残り40秒というギリギリの場面で、1点差まで迫った今度こそ諭吉をもらい隊だったが、最後の瞬間まで近ングダムの執念のこもったディフェンスを崩すことができなかった。
▲優勝が決まった瞬間の近ングダムの皆さん。 |
見事優勝したのは近畿大学の近ングダム。リーダーはコメントで「皆が頑張ったおかげ。試合中は本当に楽しくて仕方なかった」と語っていた。
一方、惜しくも敗北してしまった龍谷大学は、「本当に悔しい」と試合を顧みながらも「絶対にリベンジしたい」という熱い思いを伝えてくれた。
イベントの最後にはサプライズもあった。スクウェア・エニックスの塩見さんが『CoD』シリーズをはじめ、同社のソフトローカライズ化から離れることが発表された。スクウェア・エニックスには在籍しつつ、他のプロジェクトを手掛けることになるそうだ。
▲今までの感謝を込めて花束が贈呈された。 |
(C)2014 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and CALL OF DUTY ADVANCED WARFARE are trademarks of Activision Publishing, Inc.
データ
- ▼『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア(字幕版)限定版』
- ■メーカー:スクウェア・エニックス
- ■対応機種:PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360
- ■ジャンル:FPS
- ■発売日:2014年11月13日
- ■価格:8,800円(税込)
- ■『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア(字幕版)限定版』PS4版の購入はこちら
- ■『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア(字幕版)限定版』PS3版の購入はこちら
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- ▼『Xbox One コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア リミテッド エディション』
- ■メーカー:日本マイクロソフト
- ■対応機種:Xbox One
- ■発売日:2014年11月13日
- ■価格:49,980円+税
- ▼『Xbox One ワイヤレス コントローラー(コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア)』
- ■メーカー:日本マイクロソフト
- ■対応機種:Xbox One
- ■発売日:2014年11月13日
- ■価格:6,980円+税
- ▼『Xbox Live 12ヶ月+1ヶ月 ゴールド メンバーシップ コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア バージョン』
- ■メーカー:日本マイクロソフト
- ■対応機種:Xbox One/Xbox 360
- ■発売日:2014年11月13日
- ■価格:4,980円+税