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2015年4月8日(水)

『Wonderland Wars』開発スタッフインタビュー! ゲームコンセプトの推移や今後の展望を聞いてみた

文:タダツグ

 4人対4人のオンライン協力・対戦ゲームとして、多くのプレイヤーを熱狂の渦に巻き込んでいる『Wonderland Wars(ワンダーランドウォーズ)』。稼働から1カ月以上が経過し、ますますファン層が拡大している本作の開発を手掛けたディレクターの田勢誠氏に、開発コンセプトや今後の展望について聞いてみました。

『Wonderland Wars』

 『ワンダーランドウォーズ』は、最大で4人対4人の協力・対戦プレイが楽しめるのが大きな魅力となる作品。キャストと呼ばれるプレイヤーキャラを操作し、他のプレイヤーが操作するキャストと連携しつつ、敵拠点や敵城の陥落を目指すという、MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)要素を盛り込んでいるのが特徴です。

 登場人物や舞台は有名な童話やおとぎ話がモチーフとなっており、誰でも感情移入しやすいほか、タッチパネル・操作レバー・ペン型入力デバイスを用いた直感的でわかりやすい操作性も、多くのファンを惹きつける要因となっています。

 以下では、そんな本作の生みの親の1人である田勢誠氏に、ゲームに込めた想いなどを存分に語っていただきました。ゲームを遊んでいるプレイヤー、まだ未経験のプレイヤーへの熱いメッセージもいただきましたので、ぜひご覧ください。

『Wonderland Wars』

■“プレイヤーファースト”を常に意識し、進化を続ける『ワンダーランドウォーズ』の魅力とは?

──ゲームの稼働開始から約1カ月が経過しましたが、プレイヤーの反応はいかがですか?

 ありがたいことに、たくさんのプレイヤーさんに楽しみながら遊んでいただけているようで、開発チーム一同とても喜んでいます。『ワンダーランドウォーズ』は、“プレイヤーが2つのチームに分かれ、それぞれがリアルタイムでキャラを操作しつつ、チームメンバー同士で協力しながら敵の拠点や本拠地の破壊を目指す”という、いわゆるMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)と呼ばれるジャンルのゲームです。これまでアーケードゲームとしてはあまり類を見ないタイプのゲームなので、正直なところ、世に出す前は不安もありました。でも、いざフタを開けて見るとプレイヤーさんの熱量がとにかくものすごくて、我々としても驚いています。

──ペンを用いてアクションを行うというのが、とても新鮮で楽しいですよね。

 ありがとうございます。入力デバイスに“神筆(ペン型のデバイス)”を用意して、これを用いてアクションを繰り出すというゲーム性に、目新しさを感じてくれているプレイヤーさんも多いようで、こちらとしても手ごたえを感じています。ペンは誰もが日常的に用いているアイテムなので、さまざまなアクションを繰り出すにしても、操作が直感的でわかりやすいんですよ。ただでさえMOBAという日本では馴染みの薄いゲームを遊んでもらうわけですから、少しでも取っつきにくさを感じさせないよう、入力デバイスにはこだわったつもりです。神筆を使ってタッチパネルに線を引くと、その線をなぞるように“ドローショット”が繰り出せる。単純ではありますが、この気持ちよさこそが『ワンダーランドウォーズ』のキモとなる要素であると考えています。

『Wonderland Wars』
▲タッチパネルをペンでなぞると、その軌跡に沿って“ドローショット”が発動! 敵の行動をある程度先読みし、ショットを繰り出していくのが楽しい!!

──ちなみに、メインとなるプレイヤー層はどの辺を意識しているのでしょうか?

 MOBAは、プレイヤーの数が多ければ多いほどさまざまな戦略が生まれ、楽しさが円熟していく側面があるので、少しでも多くの方に遊んでもらうことを意識しています。普段からゲームセンターでよく遊んでいるゲームファンやPCでMOBAを楽しんでいる方はもちろん、最近は少しゲームセンターから足が遠のいてしまっている人や、そもそもゲームセンターではあまり遊んでこなかったような人にも触ってみてほしいんです。そのために入力デバイスも直感的なものにしましたし、世界観に“おとぎ話”という、これまた誰もが知っている要素も盛り込みましたので。MOBAって言われても何が何やら……という人でもすぐにプレイできるよう、ゲームシステムも出来るだけシンプルでわかりやすくしているつもりです。入り口は決して狭くありませんので、興味がある方はぜひ遊んでみて欲しいです。

『Wonderland Wars』
▲“MOBA”というゲームジャンルに馴染みが薄い人でもすぐに操作や戦略が飲み込める間口の広さは、本作の大きな魅力です。

──さまざまなこだわりが盛り込まれている本作ですが、構想はどれくらいの時期からあったものなのでしょうか?

 厳密に線を引くのは難しいですが、試行錯誤していた時期を含めると3年くらいは経過していると思います。開発チーム一同が、“そもそも自分たちが遊んで楽しいゲームにしよう”という意気込みで作った作品なので、ロケテストで初めてプレイヤーのみなさんに遊んでいただき、好評の声をいただいたときには、手ごたえを感じるとともにモチベーションが上がりましたね。

──ちなみに、今お話に出たロケテストから、内容は結構大きく変わっていますが、これにはどのような狙いがあったのでしょうか?

 そもそも、アクション要素で最初のロケテストの時から変わらないのは“ドローショット”くらいですからね(笑)。互いの行動を読み合うという駆け引きはおもしろかったのですが、よりアクション性や戦略性を深めたいと考え、“ストレートショット”を導入することに決めました。結果的に大きく様変わりしたとは言えますが、直感的な気持ちよさを表現できたのではないかと思っています。巨人を召喚する要素は、“もし戦闘中にいきなり巨人とか呼び出されたらヤバくない?”というフラッシュアイデアを発端に、より戦略性を深めるための要素としておもしろいだろうと考えて導入したものです。アリスの巨大化など、我々自身も楽しんで作っている側面もありますよ。

──たしかに、ゲームとしてもより奥深くなっていると感じます。でも、ロケテストからさらに要素を追加するというのは、かなりの冒険だったとも言えるのでは?

 そうですね。そこは開発チーム一同で、何度も協議を重ねた部分です。とはいえ、我々『ワンダーランドウォーズ』チームが重視しているのはとてもシンプルで、“プレイヤーさんに楽しんでいただく”ことが大前提なんですよ。プレイヤーファースト、プレイヤーが一番なんです。だから、よりプレイヤーさんに楽しんでいただける可能性があるのであれば、そこは躊躇せず、勇気をもって変えていきたい、拡張していきたいと考えています。この意気込みは、今後も変わらない部分ですね。

『Wonderland Wars』
▲よりゲーム性を高めるため、ロケテストから仕様を変更。すべては“遊んでくれるプレイヤーありき”で考えられているとのこと。

──その意気込みは素晴らしいと思います。ゲームが稼働した後のアップデートにも、同様の意気込みで挑まれていくと考えてよろしいでしょうか?

 もちろんです。4月2日現在ですでに2回のアップデートを施し、キャストやスキルの能力バランスなどを調整していますが、今後は新キャストの追加など、よりプレイヤーさんに楽しんでいただける要素も追加していく予定です。我々の構想としては、1カ月に1人くらいずつキャストを追加していきたいと思っています。それにともない、既存のキャストの能力なども微調整を加えていきますので、さまざまなトレンドが生まれるのではないかと。ですので、せっかく複数のキャストがいるわけですし、プレイヤーのみなさんには全員を触ってみていただき、戦い方を模索して欲しいんですよね。今は地味に見えるキャストやスキルも、アップデートでパッとスポットが当たることもあると思うので。

『Wonderland Wars』
▲今後もアップデートによって、キャストやスキルの性能は常に微調整されていくとのこと。お気に入りのキャストを使い続けているだけではもったいないかも!?

──イチプレイヤーとして、ものすごく期待しています。

 ゲームがより楽しくなるよう、開発チーム一同全力で開発に取り組んでいます。ゆくゆくは全国大会など、なんらかのイベントも仕掛けていきたいですね。例えば大会一つとっても、個人戦にするのではなく、Twitterやお店で交流を深めていただいてチームを結成してもらい、4対4のチームマッチで開催するのもおもしろいかと思いますし、そこらへんもプレイヤーさんの反応を見ながら模索していきたいです。リーフショップのラインナップを広げることもやっていきたいですし、これからしばらくは、ゲームとして何も動きがない月はないと思っていただいて大丈夫です。もちろん、そのためにはよりしっかりと対戦部分を突き詰めていく必要があると思いますし、例えば店舗大会を行うためのツールなどを提供して、コミュニティが成長しやすい環境を整える必要もあるだろうと考えています。

──野望は大きく広がりますね!

 これはプロデューサーの瀧とも話していることなんですが、ゆくゆくはゲームという枠に収まることのない、総合エンターティメントを目指したいんです。アニメ化といったマルチメディア展開もそうなんですが、我々としては、この『ワンダーランドウォーズ』のトッププレイヤーがトップアスリート扱いされるというか、そういう華々しいスポットが当たるような形にまで持っていければと思っています。

『Wonderland Wars』
▲胸に秘めている野望について語っていただきました。その野望の実現に向けて、開発スタッフが一丸となって開発を続けているとのこと。今後、ますます『ワンダーランドウォーズ』から目が離せなくなりそうです!

──それでは最後に、読者に向けて簡単なメッセージをお願いします。

 すでに『ワンダーランドウォーズ』を遊んでくれているプレイヤーさん、本当にありがとうございます。みなさんにいつまでも楽しんでいただけるよう、常に新しい楽しみを提供していこうと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。そして、まだ遊んだことがないという方は、ぜひ最初の一歩を踏み出してみていただきたいです。難しそうに思われているかもしれませんが、導入部分で基礎的な戦略などはしっかり学べる作りになっていますし、何より、初回プレイは無料ですので(笑)。きっと楽しんでいただける内容に仕上がっていると思います。恐れず、『ワンダーランドウォーズ』の世界に飛び込んでみてください!



■実況主たちによるプレイ動画も要チェック!

 現在、“ファミ通×電撃 ゲーム実況エクストリーム”の企画の一環として、ドグマ風見さん、だいだらさん、SHAKAさん、コツメコさんの4人が、本作の実況動画をアップされています。興味がある方は、ぜひ下記をご覧ください。

【ドグマ風見】

⇒YouTubeでご覧になる方はコチラ

【だいだら】

⇒YouTubeでご覧になる方はコチラ

【SHAKA】

⇒YouTubeでご覧になる方はコチラ

【コツメコ】

⇒YouTubeでご覧になる方はコチラ

 他にも『Wonderland Wars』に関するさまざまな動画がYouTubeの各チャンネルで公開されておりますので、ぜひご覧ください!

ドグマ風見:ドグチューブゲームズ

だいだら: だいだら実況局 in YouTube

SHAKA:Shaka AVA

コツメコ:コツメコ実況 コッツァンネル

(C)SEGA

データ

▼『Wonderland Wars』
■メーカー:SEGA
■対応機種:AC
■ジャンル:アクション
■稼働時期:2015年2月19日

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