2015年4月4日(土)
『ドラゴンズドグマ オンライン』レビュー付き体験ツアーレポ。PS4とPS3の違いも
本日4月4日に行われたPS4/PS3/PC用ソフト『ドラゴンズドグマ オンライン』の最速体験ツアーの模様を、ファイターおよびハンターのレビューとあわせてお届けする。
最速体験ツアーは、SCEJAプレジデントの盛田厚さん、カプコン執行役員 CS第二開発統括の小野義徳さん、KADOKAWA・DWANGO 取締役の浜村弘一さんの挨拶から始まった。
▲左から盛田厚さん、小野義徳さん、浜村弘一さん。 |
盛田さんは、ネットワークを通じて遊ぶPS4ユーザーがここ最近軒並みに増えていること、そして『ドラゴンズドグマ オンライン』が無料でプレイできることから、さらなるユーザー数の増加に期待しているようだった。浜村さんも同様に期待を寄せており、この作品が千両役者となって日本のゲーム産業をもっと盛り上げてくれるだろうとコメントしていた。
小野さんは、『モンスターハンター フロンティアG』の8年間によるサービスで培ってきたオンラインとコミュニティのノウハウを注ぎ込み、オンラインサービスをより強化させるとのこと。2人の期待に応えるべく、制作への意気込みを表していた。
続くプレゼンテーションでは、松川美苗プロデューサーと木下研人ディレクターに加え、ゲストとして作家の渡辺浩弐さんとヴァネッサ役の田中敦子さんも登壇。作品の魅力やPS4版とPS3版との違いなどが紹介された。
▲左から渡辺浩弐さん、田中敦子さん、木下研人ディレクター、松川美苗プロデューサー。 |
▲本作ならではの魅力的な要素として、プレイヤー同士によるオンライン協力プレイの他、クラン、ゲーム内イベント、バザーなどがあることも明かされた。 |
▲田中敦子さんを起用した理由は、ヴァネッサの強さや気高さ、時折見せる優しさがイメージにピッタリだったからだという。 |
PS4版とPS3版との明確な違いはグラフィックにあるという。公開された映像からも、PS4版は奥の表示物がはっきりと視認でき、同じ場所でも広い空間にいるように感じられた。フレームレートはPS4版が60fpsぐらいで、PS3版が30fpsになるとのこと。
その後は既報の通り、3rdトレーラーが初公開され、新ジョブのシーカーとソーサラー、そしてアルファテストの実施が発表された。
●『ドラゴンズドグマ オンライン』3rdトレーラー
プレゼンでは、開発スタッフが“グリッテン砦攻防戦”に挑む8人マルチプレイも披露された。ヴァネッサとともに進攻するミッションということで、田中さんの生アテレコを交えながらプレイが進められた。
田中さんのかけ声で士気が上がったのか、開発スタッフは巧みに連携してミッションをクリア。クリアタイムも重要らしく、道中では戦力を分散させて攻め込む場面も見られた。その見事なプレイに、小野さんから「給料アップ……するかも!?」という冗談めいたひと言も。
▲アーマーサイクロプスが放つ、ため状態からの強烈な一撃により、パーティが壊滅させられる一幕も。 |
最後の質疑応答では、全プラットフォーム(PS4/PS3/PC)でサーバが共有になること、30fpsをベースにゲームが作られていること、アルファテストの募集人数がまず3,000人を目標にしている(サーバの状況を見て随時増やす)ことが明らかにされた。
●レビュー
ここからは『ドラゴンズドグマ』シリーズの経験者でもあるkbjとゴローのレビューをお届けする。使用したのは、初期ジョブのファイターとハンターだ。
【ファイター】汎用性が高く幅広いプレイが可能(著:kbj)
剣と盾を持ち、攻守に優れたジョブのファイター。剣を使った攻撃に加えて、盾を使ったカウンターや高いところに味方をはねあげる“連係投げ”も使うことができます。
基本となる□ボタンによる剣の攻撃は、一撃一撃こそやや軽めですが、隙が少なく連続で攻撃することでしっかりダメージを与えていけます。また△ボタンの“斬り崩し”は、ボタン長押しで溜め攻撃が発動し、より高い威力となります。敵が別の味方を狙っている時や大きな隙の時に使うことで、爽快さと豪快さを味わるかと。
L1ボタンのガードは、その名の通り敵の攻撃を防ぎます。ボスクラスの敵だけでなく、次々と襲ってくる雑魚敵の攻撃も侮れないので、攻撃を受けそうな時にガードできるのがいいですね。さらに、敵の攻撃にあわせてガードを行うと“盾弾き”が発動。敵の攻撃をいなして無効化し、こちらのチャンスとなります。ゴブリンはモーションがわかりやすいので、感覚をつかんでおくのがオススメです。
正確な名称をメモし忘れてしまったのですが、移動しながら突き攻撃を行う“一閃突き”や上方を斬り裂く“天蓋斬り”のようなスキルを使え、これまでのシリーズの“ファイター”に近い感覚で操作できました。冒頭で説明したL1orR1ボタン+○ボタンの“連係投げ”は、盾で味方を空中へ放り上げる“空舞の盾”のようなイメージですね。攻守に渡ったスキルがあるのですが、操作は難しくないので、シリーズ初心者でも安心して遊べます。
剣で攻撃したり、敵にしがみついたり、盾で仲間を跳ね上げたりと、選択肢の多さが魅力のファイター。さまざまなアクションを使え、汎用性が高いため、さわっていてとにかく楽しいです。今回プレイしたパーティには、敵のヘイトを集めるシールドセージがいたのですが、いなかった場合に他のメンバーに攻撃がよらないように、役割を変えることも重要かもしれません。どんなスキルを使えるようになるのかにも期待が高まりますね。
続けて新要素についても簡単に紹介したいと思います。攻撃を加えているとサイクロプスが赤く光りました。これが新要素の“怒り”で、こうなると暴れまわるだけでなく、ダメージが通りにくくなります。攻撃を食らった時に結構なダメージを受けたので「これはやばい!! 逃げよう」と思っていたら、ガイドの人が“ゆする”という要素を教えてくれました。
“怒り”になったモンスターは、体力ゲージの下にプレイヤーキャラと同様にスタミナゲージが出現します。その状態で○ボタンでしがみついた後に△ボタンでゆするとスタミナを消耗でき、0にすると膝をついてこちらのチャンスに! さらに攻撃を加えていくとダウンして、より大きなダメージを狙えるので、いかにして“怒り”をチャンスに変えるかが重要となりそうです。
実はこの時に役に立つのが、弱点を探知するプリーストの“シークレットコア発現”です。これを使うと大型モンスターの弱点にマーカーがつき、そこを攻撃してもスタミナを減らせるようになります。しがみついて攻撃するよりも効率的かつ安全なので、かなりオススメです。
また、L2ボタンで定型文やモーションのショートカットを呼び出せました。ちょっとした意思の疎通をしたい時にありがたいですね。
【ハンター】間合い調整が超重要。極めがいのある玄人向け職業(著:ゴロー)
遠くから弓矢で敵の弱点を正確に射抜き、戦況を優位に導くスナイパー役。前作のレンジャーに似た印象を受けたが、今作から射撃に“距離”の概念が加わっていた。
矢の威力が距離の影響を受けるようになったため、モンスターとの間合いが重要になる。モンスターに照準を合わせると黄色いバーが表示され、それが中央に来た時がベストな間合い(適正距離)となるようだ。これに集中しだしてから周りが見えなくなり、気づいたら真横にオークが!? なんてことも。うーん、意識をうまく配分させなければ……。
矢の装填方法も少し変わっていて、ゲージ下に動く針をボタンで止めて成否を決めるものだった。ジャストタイミングなら装填成功に加え、最初に放つ矢が2本追加されて3本になるというボーナス付き。失敗した場合は装填なし&隙だらけになるため、混戦時は結構な緊張感が味わえる。
ハンターという職業は、離れて戦えるぶん危険度は低く、単に射撃するだけなら初心者にもオススメできる。しかし、ポテンシャルを最大限引き出すとなると話は別。適正な距離を保ちつつ、動き回るモンスターの弱点を狙い撃つのは、中々にハードルが高いと思う。
個人的に極めるのが難しいものほど燃えてくるので、ハンターは間違いなく使用候補に入る。あとは、初公開の“シーカー”もテクニカルな職業のイメージだったが、はたして……?
※画面は開発中のもの。
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データ
- ▼『ドラゴンズドグマ オンライン』サービス概要
- ■メーカー:カプコン
- ■対応機種:PS4/PS3/PC
- ■ジャンル:アクション(オンライン専用)
- ■正式サービス開始日:2015年
- ■プレイ料金:アイテム課金