2015年4月14日(火)
『セインツロウIV リエレクテッド』は正気を失う楽しさ! ギャットが地獄へ行く日本初登場DLCも同梱
スパイク・チュンソフトより4月16日に発売されるPS4/Xbox One用ソフト『セインツロウIV リエレクテッド』を実際にプレイした感想をお届けします。
本作は、PS3/Xbox 360で発売されたオープンワールドアクションゲーム『セインツロウIV』を最新機種向けにグレードアップしたもの。
これまでに配信されたすべてのダウンロードコンテンツ(DLC)と、日本初登場となるスタンドアロンDLC『ギャット・アウト・オブ・ヘル』を同梱した究極版です。なお、本作と同内容のPS3用ソフト『セインツロウIV 超完全版』も同時発売されます(※)。
※PS3版はダウンロードコンテンツが24種類となります。
■2作目まではシリアス路線だった!? 『セインツロウ』ってどんなゲーム?
本作の詳しい解説に入る前に、まずは『セインツロウ』とはいったいどんなゲームなのか? ということをご説明しましょう。
2006年(日本では2007年)に第1作が発売された『セインツロウ』シリーズは、これまでに4作が発売されています。このシリーズは、ストリートギャング“サードストリートセインツ”の一員となった主人公が、敵対する組織と抗争を繰り広げるオープンワールドのクライムアクションゲームとしてスタートしました。
第1作、そして主人公がセインツのリーダーとなる第2作までは、それなりにシリアスな内容でした(バキュームカーで街にウ○コをまき散らすといったミッションもありましたが)。
ところが3作目では、主人公が謎のゆるキャラ“ゲンキ博士”(本作にも登場します)のバラエティ番組に出演して過激なゲームにチャレンジするなど、かなりのギャグが盛り込まれたものになりました。そして4作目の本作は、もはやクライムACTというジャンルすら軽々と飛び越えた、なんともユニークな内容になっているのです。
●『セインツロウIV』ではアメリカ大統領がエイリアンと戦いを繰り広げる!!
本作のストーリーは、セインツがテロリストのアジトを襲撃し、核攻撃から世界を救うところから始まります。この一件で英雄となったセインツのリーダーはアメリカ合衆国の大統領に当選し、セインツのメンバーは閣僚としてアメリカの政治を担う存在となります。
▲セインツのリーダーは自分の生命も顧みず、発射された核ミサイルを破壊しようとします。感動的なこの展開のBGMといえば、もちろんエアロスミスの“あの曲”です! |
▲世界の危機を救ったセインツのリーダー(右から2人目)は、アメリカ合衆国の大統領に就任しました。後述するように、主人公の外見は自由にカスタマイズが可能で、ここでは女性キャラを作成しています。 |
ところがある日、凶悪なエイリアン“ゼン帝国”がホワイトハウスを襲撃してきました。ゼン帝国の皇帝ジニャックはセインツのメンバーを捕らえ、大統領は仮想空間“バーチャル・スティールポート”に監禁されてしまいます。こうして仮想空間を舞台にして、アメリカ大統領とエイリアンとの激闘が開始されるのです!
▲ホワイトハウスを襲撃してきたゼン帝国の皇帝、ジニャック。圧倒的な力で大統領をねじ伏せたジニャックは、主人公を仮想空間に監禁します。 |
▲仮想空間“バーチャル・スティールポート”は、一見すると普通の都市のようですが、その空は常に夕方のように薄暗く、頭上にはエイリアンの宇宙船が浮かんでいます。 |
……あらためて文章にしてみると、ツッコミどころしかない感じの展開ですが、実際のゲームプレイはさらにオドロキです。仮想空間ならではのスーパーパワーを身につけた大統領が、文字どおり空を飛び、地を駆ける、ヒーローアクションゲームとなっているのです!
■思いのままに作り上げた主人公が、スーパーパワーで地を駆け、空を舞う!
『セインツロウ』シリーズは、主人公の外見を自由にカスタマイズできる点も大きな特徴です。本作でも性別はもちろん、顔の表情からメーキャップ、ネイルの色から音声のピッチまで、本当に多彩な要素が設定可能になっています。
▲ヘアスタイルのバリエーションも豊富。ちなみにプレイの途中でも、街の整形外科で性別や容姿、髪型などを自由に変更できます。 |
また、ゲーム内のショップでコスチュームを購入して身につけることもできますが、こちらも下着からアクセサリまで豊富な種類が用意されている他、配色を自由に決定できるアイテムも少なくありません。
こうして作成した主人公の外見は、イベントシーンにもそのまま反映されるため、コスチュームによってはかなりシュールな光景が繰り広げられることも。このあたりも本作のカオスな展開に、さらに拍車をかけることになります。
▲皮膚の色にはなぜか、人間とは思えないような色も多数用意されています。ガ○ラス星人やナ○ック星人も簡単に作成できます(笑)。 |
▲街のタトゥーショップでは、全身にタトゥーを彫ることも可能。インパクトは絶大です。 |
さて、バーチャル・スティールポートに監禁された大統領は、セインツのメンバーであるキンジーの力を借りて、仮想空間ならではのスーパーパワーを手に入れます。スーパーダッシュで自動車よりも速く駆け抜け、スーパージャンプで建物を飛び越えて、連続ジャンプで高層ビルの壁を登ることもできるなど、その移動はまさに自由自在です。
▲スーパーダッシュを使うと、地上を高速で駆け抜けることができます。街のあちこちにある“クラスタ”を集めて能力をアップグレードさせると、自動車などの障害物を吹っ飛ばしながら走るといったことも可能です。 |
▲スーパージャンプで高く飛び上がり、連続ジャンプでビルの壁を登ることができる他、プレイが進むとビルの壁を駆け上がったり、空中を滑空して移動したりすることも可能になります。コスチュームによっては、スーパーヒーローの気分をたっぷり味わえます! |
スーパーパワーは移動だけでなく、戦闘に活用できるものも存在します。ブラストは離れた位置の敵を凍らせたり燃やしたりできるだけでなく、敵のバリヤーを打ち消すのにも役立ちます。
他にも敵や物体を離れた位置から持ち上げて投げ飛ばせる“テレキネシス”、地面を踏みつけて周囲の敵を吹っ飛ばす“ストンプ”、主人公がエレメントに包まれて、周囲の敵を燃やしたり凍らせたりできる“バフ”と、いずれも強力なものばかりです。
▲エイリアンの中ボス的な存在である“ウォーデン”は、通常の攻撃を無効化するバリヤーを備えています。フリーズブラストで凍らせるなど、スーパーパワーを使った攻撃を命中させると、一時的にバリヤーを無効化できます。 |
▲敵を持ち上げて遠くに投げ飛ばしたり、車を持ち上げて敵に投げつけたりと、“テレキネシス”はその場の状況とアイデア次第で、多彩な使い方が可能です。 |
主人公は、仮想空間ならではのスーパーパワーを駆使して宇宙人の拠点を制圧したり、捕らわれているセインツのメンバーを救出したりといったミッションに挑んでいきます。
それだけでなく、周囲を破壊し尽くす“メイヘム”や、街を駆け抜けるタイムを競う“ファイアレース”、わざと車にぶつかって保険金を稼ぐ“保険金詐欺”など、ユニークなアクティビティにも挑戦できます。
ゲームの進行スタイルとしては、前作までと同様のオープンワールド・クライムACTなのですが、なにしろスーパーパワーが強力なので、そのプレイ感覚はずいぶんと異なります。オープンワールドを自由に駆け抜け、飛び回りながら敵と戦うド派手で痛快な操作感は、まさにスーパーヒーローそのもの。
車より速く走れるのに、車を奪って乗る必要があるのか? といった疑問もわきますが、この圧倒的な爽快感の前では、そういった細かいことはどうでもよくなります(笑)。
■抱腹絶倒の新武器からユニークなコスチュームまで、全25種類のDLCを完全収録
記事の冒頭で説明したように、本作にはこれまで配信された『セインツロウIV』のすべてのDLCが同梱されています。もう少し細かく説明すると、日本版ではPS3/Xbox 360版が発売された際に13種類のDLCが同梱されており、その後に11種類のDLCが配信されています。
本作では、これら24種類のDLCに加えて、本作だけのDLC“カエルの天罰パック”を加えた全25種類のDLCが収録されています(これに加えて、後述する『ギャット・アウト・オブ・ヘル』とそのDLCがあります)。そのDLCの内容も、追加武器やコスチュームから本編とは異なる追加ミッションまで、実に多彩なものとなっています。
まずはDLCで追加された武器から見ていきましょう。DLCだけあって特に強力なものやインパクトの強いものがそろっていますが、こうしたDLC武器はその多くが、ゲームの比較的早期にアンロックされます。
中には威力が強すぎてゲームが破綻するのでは? と思ってしまうものもありますが、実際にプレイしてみると、スーパーパワーでバリヤーを無効化しないと武器によるダメージが与えられない敵もいたりするため、意外とバランスは保たれているようです。
▲“アナライザープローブ”は、DLC武器のなかでも特に衝撃的な一品です。人間のお尻に突き刺してそのまま空高く発射してしまうとか、いったいどんな発想で生まれたんでしょうか!? |
▲“ダブステップガン”は、発射するとその周囲にいた人や車(!)が踊り出すという、楽しい武器です。“DLC REMIX”版では武器の外見を変更すると、発射時に演奏する曲が変わります。 |
▲“ウェポン・オブ・アメリカ”は、12挺の銃と火炎放射器、ロケットランチャーが1つになった、凶悪極まりないシロモノです。威力は言うまでもなく強力ですが、弾切れが早いのが難点です。 |
▲PS3/Xbox 360版では個別に配信されていた“ワープウェポン”は、スーパーパワーの“テレキネシス”と同様の操作が可能な武器です。敵や車を持ち上げて、吹っ飛ばすのが気持ちいい! |
▲“リトル・クローカー”は、『ギャット・アウト・オブ・ヘル』に登場するアイテムが『セインツロウIV』本編に導入されたもの。緑色のカエルを発射すると、それが周囲の敵や車に飛びついて爆発するという恐ろしい武器です。 |
▲武器だけでなく、車をはじめとする乗り物もDLCで追加されています。こちらは海賊船の形をして道路を疾走する車です。 |
DLCでは主人公の外見を飾るコスチュームやアクセサリも、多数用意されています。コスチュームの中には全身セットで着用するものと、パーツごとに分かれて他のアイテムと組み合わせることができるものなど、いろいろな種類に分かれています。なかには主人公とは体型が異なる、別のCGモデルに差し替えてしまうものも……。
▲“ワイルドウェストパック”に収録されていたこのコスチュームは、マカロニウェスタン映画でクリント・イーストウッドの演じる主人公が着ていた衣装がモデルになっています。 |
▲“石器時代パック”に収録されていた、原始人女性のコスチューム。なかなか露出度が高めでドキドキします。 |
▲本作で初登場のこのコスチュームは、『ギャット・アウト・オブ・ヘル』に登場するサタンの娘ジェゼベルを再現したもの。でも顔は主人公のままなので、念のため。 |
▲どこからどう見てもメカゴ○ラにしか見えないこのコスチュームも、日本では本作が初登場。海外では子どもためのチャリティとして、期間限定で販売されていました。 |
最後に紹介するのはスーパーパワーのDLC“エレメント・オブ・ディストラクションパック”です。これは攻撃に使用する4種類のスーパーパワーに“エクスプロージョン”のエレメントを付与できるというもの。
これにより、各パワーに爆発の効果が加わることになります。強力なパワーの威力がさらにアップするというものなので、敵との戦いに苦戦している時はぜひとも使用をオススメします。
▲“エクスプロージョン”のエレメントは、各パワーを手に入れた後、メニューでアップグレードを行うと使用できるようになります。 |
▲命中した敵を燃やす効果を持つファイアブラストが、大爆発を引き起こす! 車などが近くにあると、爆発が連鎖してさらに効果がアップする。 |
先に説明したように、『セインツロウIV』は主人公の豊富なカスタマイズと、スーパーパワーや強力な武器によるド派手なアクションが大きな特徴となっています。
ここで紹介したDLCは、それらの魅力をさらに強調してくれるユニークなものばかりです。そうしたDLCが最初からまとめて手に入る本作は、プレイヤー自身で多彩なバリエーションを“選ぶ”楽しみを、たっぷりと味あわせてくれるものだと言えるでしょう。
■幻のDLCをキャラクター自身が語る!? 本編とはひと味ちがう追加ミッション
本作に収録されているDLCは、追加の武器やコスチュームだけではありません。本編とはまた異なる新たなストーリーが楽しめる、追加ミッションも収録されています。
そのうち『エンター・ザ・ドミナトリックス』に関しては、多少の解説が必要でしょう。実はこのタイトルは当初、シリーズ第3作『セインツロウ ザ・サード』のDLCとして発表されたものなのです。
ところが、このストーリーに単なるDLC以上の可能性を見いだした開発スタッフは、その内容をさらに拡張させて、シリーズの次回作と統合させます。こうして完成したのが『セインツロウIV』というわけです。
そのためこのDLCは、当初予定されていた内容のうち『セインツロウIV』には採用されなかった展開をミッションとして提供しつつ、その前後で“なぜ『エンター・ザ・ドミナトリックス』はボツになったのか?”というインタビューに、セインツのメンバーたちが“俳優として”答えるという、非常にユニークな内容となっています。
▲あくまで俳優として、インタビューに答えているジニャック。ミッションをプレイしている途中でも随時、キャストたちがその内容に対してツッコミを入れるコメントをしてきます。 |
つまりこのDLC自体が、映画のDVDなどに収録されているメイキング・ドキュメンタリーのパロディとなっているのです! このあたりの二重三重に手の込んだネタ作りは、いかにも『セインツロウ』らしいと言えるでしょう。
▲バーチャルではないリアルなスティールポートを舞台に、戦車でエイリアンを撃退するセインツたち。『IV』ではあり得なかった展開を楽しめるのも、このDLCの魅力です。 |
▲途中で開発が中止された幻の作品ということで、一部のムービーは“プレビズ”と呼ばれる絵コンテや仮のCGとなっています。本当にボツになった素材なのか、このDLCのためにネタとしてわざわざ作ったのかは不明ですが……。 |
もう1つのDLCストーリーである“セインツはどうやってクリスマスを救ったか”は、タイトルの通りクリスマスを題材にした物語です。しかしその内容は、本編以上にブッ飛んでいます。
なにしろサンタが実在していただけでなく、ジニャックに監禁されたことで精神が抑圧されて、その心の闇から邪悪な“クローズ”が生まれたというのですから。そしてクローズはこの宇宙そのものを“悪い子リスト”に載せて、まるごと消し去ろうとしているのです!
▲邪悪なクローズが宇宙を滅ぼそうとしていることを、主人公のもとへと警告にやってきたのは、クローズと死闘を繰り広げている別次元の未来からやってきたショーンディでした! 片手が義手になっているのは、どうやらクローズの手下の妖精にやられたようです。 |
クリスマスのほのぼのとした光景の中でハチャメチャな撃ち合いを繰り広げる本作は、『IV』本編とはまた違ったファンタジーっぽい味わいがあります。このノリをさらに発展させたものが、次に紹介する『ギャット・アウト・オブ・ヘル』だと言えるでしょう。
ちなみに、ここで紹介している2つの追加ミッションは、本編のプレイ中にアンロックされますが、その内容は本編クリア後の物語となっていますので、ネタバレが気になる人はご注意ください。
▲仮想空間に作られた、ほのぼのとしたクリスマスの街で主人公たちに襲いかかってくるのは、海外ではクリスマスのお菓子としておなじみのジンジャーブレッドマン! |
さてここで、PS4/Xbox One版『セインツロウIV』と、PS3/Xbox 360版の違いについてご紹介しておきましょう。今回のプレイにはPS4版を使用していますが、グラフィックがより高解像度となったおかげで遠くの風景までクッキリと見えるという印象を受けたものの、内容に関してはほぼ同様と考えてよさそうです。
ただPS4版では、コントローラのタッチパッドを押し込むことでマップやアップグレードのメニューが開くようになっている他、一部のQTEがタッチパッドをなぞる形になっています(ゲームの冒頭で、通常のボタン操作と選択できます)。
また、スタンドアローンの『ギャット・アウト・オブ・ヘル』を除くすべてのDLCが、追加のダウンロードなども必要なく、完全に本編と統合された状態ですぐ遊べるのは、非常に快適でした。
▲PS4版では一部のQTEがタッチパッドをなぞることで操作する形となっています。反応自体は良好で、操作に特に支障はなかったのですが、QTEの終了直後にうっかりメニューを開いてしまうこともありました。 |
■ギャットが地獄へ殴り込む! 完全新作の『ギャット・アウト・オブ・ヘル』では過去作のキャラも登場してお祭り騒ぎ
本作の最大の目玉と言えるのが、スタンドアロンで動作するDLC『ギャット・アウト・オブ・ヘル』です。
この作品と、これに対応したDLCの“デビルズ・ワークショップパック”は、日本国内では単体での配信予定がないため、これをプレイできるのはPS4/Xbox Oneの『リエレクテッド』と、PS3の『超完全版』のみです。それだけにファン必携と言えるでしょう。
『ギャット・アウト・オブ・ヘル』の主役は、シリーズ第1作からの人気キャラである“ジョニー・ギャット”と『セインツロウIV』でも大活躍していた元FBIの女性“キンジー・ケンジントン”です。
この物語は、セインツのリーダーが突然、異空間に引きずり込まれるところから始まります。地獄の王であるサタンが、人類でもっとも危険な人物を自分の娘ジェゼベルと結婚させるため、リーダーを地獄へ連れ去ったのでした。
リーダーを救うため自ら地獄に赴いたギャットとキンジーの2人は、サタンの関心を引くために地獄で大暴れを繰り広げるのですが……!?
▲キンジーのバースデーパーティの最中、セインツのリーダーは突然、サタンによって地獄に引きずり込まれてしまいます。 |
▲本作の主役となるギャット(左)とキンジー(右)。シングルプレイの際はどちらか一方を操作することになりますが、地獄のとある場所でいつでも交代することができ、獲得した能力などもそのまま引き継がれます。 |
▲地獄の王サタンとサタンの娘ジェゼベル。この2人の初登場シーンは、なんと歌って踊るミュージカル! 本作のローカライズは英語音声・日本語字幕ですが、特にジェゼベルの歌声はかなり本格的で圧倒されます。 |
地獄へやってきたギャットとキンジーは、海賊黒髭やシェイクスピア、そして『セインツロウ2』の悪役だったアルター社のCEOデーンといった地獄の有力者と接触することで、“神秘”のパワーを手に入れます。
基本的には『セインツロウIV』のスーパーパワーに対応するものなのですが、ジャンプの代わりに堕天使の翼を背中に生やして、大空を華麗に飛行することができるのです!
▲地獄といってもビルや工場が建ち並び、亡者が車を運転しているという、シリーズおなじみのオープンワールドです。「スティールポートに似てるわね」というキンジーのセリフには苦笑しました。 |
▲堕天使の羽根を広げて、大空を舞うギャット。とはいえ空を自由自在に飛び回れるわけではなく、滑空と羽ばたきをタイミングよく行うことが重要です。 |
▲神秘のパワーの1つ“オーラ”は、さまざまな属性のオーラを身にまとい、周囲の敵にダメージを与えるというもの。『セインツロウIV』のバフと同様の感覚で使用できます。 |
神秘のパワーを手に入れたギャットとキンジーは、地獄でさまざまな破壊活動、つまりアクティビティを行って、サタンを挑発します。
地獄のオープンワールドでプレイ可能なアクティビティは、“メイヘム”や“保険金詐欺”といったシリーズでおなじみのものから、地獄に落下してくる亡者を空中で拾い集める“救済”など、いずれも地獄ならではのひねりが利いたものとなっています。
仮想空間とはいえ、普通の街の面影を残していたバーチャル・スティールポートとは違い、地獄というユニークな環境で体験できるアクティビティの数々は、これまでにない新鮮な気分が味わえました。
●保険金詐欺
わざと自動車に体当たりしてコンボを重ね、保険金を稼いでいく保険金詐欺は、シリーズでも人気のアクティビティです。『ギャット』シリーズでは、地獄の亡者が車に轢かれたり爆発に巻き込まれたりすることで、地獄で暮らさなければならない年数を減らしていく“拷問のペテン”としてアレンジされています。
●救済
“救済”は、地獄に向かって落下してくる亡者の群れを、地上に到達する前に救出するというアクティビティです。亡者のもとまで素早く飛行しなければいけないため、空を飛ぶ操作になれるまではやや難しく感じられましたが、それだけにやり込み甲斐もありそうです。
『ギャット・アウト・オブ・ヘル』は、さすがに単体で遊べる作品だけあって、ストーリー、ゲームプレイともに十分な手応えが感じられる内容です。
先に紹介した『セインツロウ2』の悪役デーンや、『セインツロウ ザ・サード』の悪役姉妹キキ&ヴィオラなど、過去作のキャラクターも登場しており、シリーズのファンには見逃せない内容となっています。
すでにPS3やXbox 360で『セインツロウIV』をプレイしたことのある人も、『ギャット・アウト・オブ・ヘル』とともに次世代機バージョンをあらためてプレイしてみるのもおもしろいのではないでしょうか。
そして、まだ『セインツロウIV』やこのシリーズをプレイしたことのない人には、本作は絶対にオススメです。スーパーパワーを駆使してオープンワールドで大暴れできる痛快な作品を、圧倒的なボリュームのDLCとともにプレイできるわけですから。
他のオープンワールドとはひと味違う、ギャグとアクションが満載された『セインツロウ』の世界を、ぜひ本作で味わってみてください!
▲『ギャット・アウト・オブ・ヘル』のDLC“デビルズ・ワークショップ”には、セインツを象徴する紫色に輝く堕天使の羽根や、この特殊武器“道化師のドクロ”が収録されています。 |
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データ
- ▼『セインツロウ IV リエレクテッド』
- ■メーカー:スパイク・チュンソフト
- ■対応機種:PS4
- ■ジャンル:アクション
- ■発売日:2015年4月16日
- ■希望小売価格:5,800円+税
- ▼『セインツロウ IV リエレクテッド』
- ■メーカー:スパイク・チュンソフト
- ■対応機種:Xbox One
- ■ジャンル:アクション
- ■発売日:2015年4月16日
- ■希望小売価格:5,800円+税
- ▼『セインツロウ IV 超完全版』
- ■メーカー:スパイク・チュンソフト
- ■対応機種:PS3
- ■ジャンル:アクション
- ■発売日:2015年4月16日
- ■希望小売価格:3,980円+税
- ▼『セインツロウ IV リエレクテッド(ダウンロード版)』
- ■メーカー:スパイク・チュンソフト
- ■対応機種:PS4
- ■ジャンル:アクション
- ■配信日:2015年4月16日
- ■価格:5,800円+税
- ▼『セインツロウ IV リエレクテッド(ダウンロード版)』
- ■メーカー:スパイク・チュンソフト
- ■対応機種:Xbox One
- ■ジャンル:アクション
- ■配信日:2015年4月16日
- ■価格:5,800円+税
- ▼『セインツロウ IV 超完全版(ダウンロード版)』
- ■メーカー:スパイク・チュンソフト
- ■対応機種:PS3
- ■ジャンル:アクション
- ■配信日:2015年4月16日
- ■価格:3,582円+税