2015年4月23日(木)
スクウェア・エニックスが4月23日に発売する3DS用RPG『ブレイブリーセカンド エンドレイヤー』のジョブ座談会PART3をお届けします。
※データはすべて編集部調べのものです。
座談会に参加したのは前作『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』&『フォーザ・シークウェル』を真終章までクリアした3人。エンカウントなしでクリアして殿堂入りを果たしたごえモンの他、前作の記事の編集&ライティングを担当したそみんとMAC佐藤によるジョブレビューを座談会形式でお届けします。
そみんとMAC佐藤はある程度『ブレイブリーセカンド』をプレイしており、ごえモンは未プレイの状況で行った座談会となります。
PART3では魔法攻撃を得意とするジョブを中心に、パティシエやねこ使いといった本作から新登場するユニークなジョブもピックアップ。10種類のジョブについて、前作からの変更点やアビリティの組み合わせ例などを解説していきます。
なお、『ブレイブリーセカンド』ではゲーム開始時からコスト枠が5の状態でアビリティの付け替えが可能。前作よりも自由にジョブやアビリティを組み合わせることができるので、この座談会を参考にいろいろと試してみてください!
・黒魔道士:“魔法防御貫通”は依然として強力! 状態異常系魔法は別ジョブに移行
・召喚士:全般的にコスト減。ボス敵よりもザコを蹴散らす際に便利
・ウィザード:“ミスト”も反則級だが、魔法を4回発動させる修飾句“レイン”もヤバイ!
・すっぴん:アイテムを効果的に使うアビリティが充実。前作アビリティの利用機会も増加
・シーフ:“神速瞬撃”の消費BPが1に。アイテムを盗む確率もアップ
・赤魔道士:“ターンシフト”をはじめ、BPを増やすアビリティが豊富!
・ソードマスター:“行きがけの駄賃”が大幅強化! カウンターに適したアビリティも充実
・暗黒騎士:“サガク剣”+“憑依”で9,999ダメージを連発!? 強力なアビリティを多数使用可能
▲黒魔法を使用可能。主に攻撃魔法を得意とし、属性で敵の弱点を突くことでより大ダメージを狙える。 |
そみん:能力的にはMPと知性がA。力や器用さが低いので、白魔道士と違って物理攻撃に参加させるのは難しい印象です。
素直にロッドを装備させて、魔法攻撃力を高めるほうがよいと思います。
佐藤:ロッドの武器適性はSで、杖と短剣はC。魔法要員となるので、このあたりの能力が低くても問題はありません。
ごえモン:白魔法は月魔法とのすみ分けのためか、補助魔法が減っていました。黒魔法も同じような流れでしょうか?
そみん:そうですね。“スリプル”や“ポイズン”など、相手を状態異常にする黒魔法がなくなりました。
これらの状態異常系は主にパティシエのアビリティに移行した形ですね。また、ねこ使いもいくつか状態異常系のアビリティを使えます。
ごえモン:重要なセットアビリティがほとんど継承されているので、前作と同じような運用ができそうです。
“ロッドの心得”(コスト1)はさておき、ジョブ特性の“魔力共鳴”(コスト1)は前作同様に使い勝手がよさそうです。“魔力共鳴”をセットしている自分以外の味方が多いほど黒魔法の威力が上がるのは便利ですから。特にエンカウントなしでクリアする殿堂入りに挑戦した時にはお世話になりました。
佐藤:黒魔道士を4人にするだけで1.2倍になりますからね。炎のロッドなど、特定の属性魔法を強化する装備とあわせて使うとかなり凶悪なダメージを叩きだせることがあります。
通常は全体化できない魔法を全体化できるようになる“何でも全体化”(コスト2)は、前作よりコストが1下がって使いやすくなりました。ただ、個人的にはウィザードの修飾句のほうが汎用性が高い印象です。
そみん:前作で便利だった“ダメージ分散”は、『ブレイブリーセカンド』ではウィザードのアビリティになりました。とはいえ、ウィザードで習得して黒魔道士にセットして運用すればいいだけなので、問題ありません。
ごえモン:注目アビリティは、魔法防御力を無視して攻撃できる“魔法防御貫通”(コスト3)です。前作でも使い勝手がよかったものですし、魔法攻撃を主軸にする際は必須レベルになるはず。
佐藤:ちなみにウィザードが使う精霊魔法も攻撃系ですが、黒魔法よりも威力が低いかわりに敵全体に攻撃できるという違いがあります。
精霊魔法はザコ敵を蹴散らす時に便利で、単体のボスと戦う時には黒魔法のほうが強力で頼りになる感じですね。
▲異世界の者を召喚して敵に大ダメージを与える召喚魔法の使い手。 |
そみん:黒魔道士と同じような能力で、MPがSで知性がA、精神がBとなり、残りは軒並み低めのパラメータとなっています。
佐藤:武器適性はロッドがSで、防具の適性はEと最低クラス。MPが高めとはいえ、召喚魔法自体の燃費があまりよくないので、連発するとすぐMP不足になってしまうところは、前作と同じ感じですね。
ごえモン:前作の召喚魔法に加えて、新たにいくつかが追加されているみたいですね。
佐藤:すでに公開されている“カリブディス”は船のような形をした召喚獣で、敵の物理攻撃力と魔法攻撃力を下げる効果があります。その他、味方のHPを回復する召喚獣もいるようです。
そみん:ちなみに召喚魔法のメリットは前作と同じで、原則的に魔法反射の効果を無視できることと、敵全体への攻撃となること。
デメリットは消費MPが高いことと、普通のショップでは買えないことですね。
ごえモン:やっぱり新しい召喚魔法を覚える時は、その魔法を食らって耐えることが必要になるんですか?
そみん:そうですね。前作同様、コンジャラーみたいな鳥の顔をしたキャラがダンジョン内ににて、召喚魔法を耐えきると「見事!」みたいな感じでほめてくれます。
ごえモン:素朴な疑問ですが、バーターサブシナリオで召喚士を選ばなかったら、ダンジョン内の召喚士を見つけても無意味になるのでは?
そみん:そこはご安心を。召喚士を選ばなかった場合は、それはそれで損をしないようになっています。
では、そろそろセットアビリティを見ていきましょうか。大きく効果が変わったものはありませんが、ちょこちょこと調整されて使い勝手が上がっています。
佐藤:ジョブ特性の“MP転化”(コスト1)は特に便利になりました。前作はコスト3で受けたダメージの1%のMPが回復しましたが、今回はコスト1で5%回復します。
1,000ダメージを受けたらMPが50回復、2,000ダメージを受けたらMPが100回復するので、終盤になるほど有用性が増すと思います。
序盤での安定感を選ぶなら、毎ターンMPが30回復するエクソシストの“徐々にMP回復”(コスト1)のほうが手っ取り早いところがありますけどね。
ごえモン:コスト1で5%も回復って、隠しボスとかで必須アビリティになりそう。
その他には“MP20%アップ”(コスト1)、自分が戦闘不能になった時にランダムで召喚魔法を発動する“身代わり召喚”(コスト1)、瀕死になった時にランダムで召喚魔法を発動する“ピンチに召喚”(コスト1)などがありますが、ちょっと微妙かも。
“ピンチに召喚”は前作と比べてコストが3から1に下がったものの、ちょっと回りくどい感じがしますね。
佐藤:自分でHPを減らすモンクの“鳳凰翔”や暗黒騎士の“暗黒”では発動しないところもネックなんですよね。
そみん:前作と同じ性能ですが、召喚魔法の消費MPが1.25倍になるかわりにダメージも1.25倍になる“召喚魔法強化”(コスト2)も習得できます。
召喚魔法を使用するたびに召喚魔法によるダメージが1.1倍ずつ上がっていく“召喚ラッシュ”(コスト2)も、前作からコストが1下がったので、利用する機会は増えたと思います。
ごえモン:確かに前作と比べてアビリティのコストが下がったものが多いので、運用はしやすくなったと思います。
なくなったアビリティの“フレンドシップ”や“フレンド召喚強化”も、もともと利用する機会が限定されるものだったので、大きな影響はないですね。
そみん:正直なところ、長期戦になりがちなボス戦では運用しにくい時もありますが、ザコ戦での経験値稼ぎでは非常に優秀だと感じました。
特に『ブレイブリーセカンド』では、ボス戦の前の冒険家に宿屋の機能が追加されましたし、マイセットでジョブや装備を保存できるようになっています。
経験値稼ぎの時だけ召喚士4人にしてガンガン経験値を稼ぎ、マイセットで元の状態に戻してボス戦へ……なんてこともできるので便利なんですよね。
▲新体系の攻撃魔法・精霊魔法の使い手。魔法に特殊な言葉をつけ加えてその効果を自在に変化させる“修飾句”も使える。 |
そみん:体験版でもその強さの一端を感じることができたウィザードの能力は、知性がSでMPがA。黒魔道士よりも知性が高く、魔法攻撃のエキスパートと呼んで問題ありません。
佐藤:武器適性はロッドがSで、あとは微妙。防具も最低クラスのEとなっています。
ごえモン:攻撃魔法となる精霊魔法と魔法を修飾する修飾句をバランスよく覚えていくのかと思っていましたが、精霊魔法はジョブレベルが1の段階ですべて使えるバランスになっていて驚きました。
そみん:そうですね。火属性の“ブレイジング”から無属性の“スピリット”まで、ジョブレベル1ですべての属性の精霊魔法を使えます。
もちろん、最初の街ですべての魔法書が売られているわけではないので、実際に全魔法を使えるようになるまでは時間がかかりますけどね。
ごえモン:精霊魔法の能力を見ると、すべて威力は10でダメージ倍率は1.5倍。敵全体に効果があるとはいえ、ちょっと弱すぎる気がします。
佐藤:実際に弱いです(笑)。黒魔法の“ファイア”を例に取ると、威力は20でダメージ倍率は3.0倍ですからね。よほどでなければ、黒魔法を主軸にするほうが効率的です。
とはいえ、ザコ敵を相手にして、ちゃんと弱点を狙えば、精霊魔法でも十分に戦えますけどね。
ごえモン:まあ、ウィザードの真骨頂は修飾句でしょうし。体験版では“ミスト”が便利でしたが、どんな修飾句が用意されているんですか?
佐藤:いろいろと特殊な効果が多いです。どれも強いと思いますが、やはり“ミスト”の汎用性の高さがやばいですね。
1回分の消費MPで3ターンにわたって攻撃をできるのはもちろん、味方に回復系の魔法を使っておくのも便利です。
“ケアル”系で毎ターンHPを回復できるだけでなく、状態異常を回復できる“エスナ”や戦闘不能を回復できる“レイズ”を使っておけば、いざという時の保険として便利です。
修飾句の名前 |
効果 |
アロー |
チェックを入れた対象に対して魔法を発動。チェックが少ないほど1体あたりの威力は高くなる(複数:ダメージ倍率0.6~2.0倍) |
ウォール |
10ターンの間、物理攻撃を受けた際に選択した魔法で反撃する(単体:ダメージ倍率1.0倍) |
ダーツ |
魔法をターンの最初に発動させる(単体:ダメージ倍率1.5倍) |
ニードル |
選択した対象と同パーティにいる同名の対象全員に効果を発動させる(複数:ダメージ倍率1.5倍) |
ハンマー |
魔法を物理属性攻撃に変える(単体:ダメージ倍率2倍) |
ブラスト |
魔法を全体化させる(全体:ダメージ倍率1倍) |
ミスト |
3ターンの間、修飾した魔法を毎ターン最後に発動させる(全体:ダメージ倍率1倍) |
レイン |
修飾した魔法を4回発動する。対象はランダム(ダメージ倍率0.6倍) |
そみん:残念ながら複数の“ミスト”を使うことはできず、最後に使ったもので上書きをされる仕組みです。敵と味方で別々の“ミスト”をかけることもできません。
ごえモン:ざっと見た感じ、魔法を4回使用する“レイン”が強そうです。ダメージ倍率が低めとはいえ、かなりのダメージを稼げそうな気がします。
佐藤:ただ、召喚魔法のようにもともと敵全体を攻撃する魔法に“レイン”を修飾すると、敵全体×4ではなく、威力を0.6倍にしたうえで単体×4への攻撃となるので、損をする場合もあります。
そみん:あとは魔法をターンの最初に発動させる“ダーツ”が地味に便利です。あと一撃で倒せる敵をさくっと倒す際にも役立ちますし、ピンチの味方を最優先で回復させたい時にも便利です。
特に混乱や魅了をした味方は、状態異常回復がちょっと遅れるだけで大惨事になりかねませんからね……。
ごえモン:修飾句の効果が頭に入ったところで、セットアビリティを見ていきましょうか。
まずはジョブ特性でもある“ポストスクリプト”(コスト2)。これをセットすれば他のジョブでも修飾句を利用できると考えれば、コスト2は妥当でしょう。1だとつけなきゃ損になりますし、3だと他のジョブでの運用の自由度が狭くなりすぎると思います。
佐藤:前作では黒魔道士のアビリティだった“ダメージ分散”(コスト1)は、物理・魔法を問わずに単体攻撃でダメージを受けた際、味方1人につき15%のダメージを分散させるもの。
パーティメンバーが4人ともいる場合、15%×3人=45%が分散され、自分が受けるダメージは本来の55%で済みます。一撃での戦闘不能を避けるためにも有用なので、かなりのおすすめアビリティだと思います。
そみん:魔法攻撃で受けたダメージの25%分のHPを回復する“魔法ダメージ吸収”(コスト1)は、魔法攻撃中心の敵と戦う時にはそれなりに便利です。コストも1と、使いやすいですし。ちなみにこれは前作では魔人のアビリティでした。
ごえモン:初登場アビリティとなる“フルチャージ”(コスト1)は、使い方次第で火力アップに役立ちそうですね。MPが最大の時に攻撃魔法の威力が50%上がるということで、MPの消費を0にするような手段が必要そうですが。
普通に考えると、2ターンの間、MPの消費を0にするソードマスターの“薩摩守”との相性がよさそうです。
序盤ならエクソシストの“徐々にMP回復”で毎ターン30MPを回復することで“フルチャージ”の恩恵をコンスタントに得ることができるかも?
佐藤:あとは赤魔道士の“ピンチに消費0”もよいかと。瀕死時に消費MPが0になるので、“フルチャージ”の効果をフルに生かした魔法攻撃ができると思います。
ごえモン:ちょっと特殊なものとして、“ベントリロキズム”(コスト3)も便利そうですね。
修飾句を使用したターン中、味方が使用した魔法にも同じ修飾句が付くということで、さっきの4回魔法が発動する“レイン”と組み合わせるととんでもないことになりそうな気が。
魔法の対象が同じになるという制限はあるにせよ、単体で登場するボス戦で猛威を振るうと思います。
佐藤:デメリットは、魔法の効果対象を選べなくなるため、回復魔法についても対象が同じになってしまうこと=敵に対して“レイン”で4回分回復をしてしまうことですね。
とはいえ、基本的には1ターン内にものすごい回数の魔法攻撃を行えるようになるので、普通に強いです!
▲多くの能力が平均的な初期ジョブ。どちらかといえばサポートや回復系のアビリティが多い。 |
そみん:ここからは運用方法が特殊なユニーク系のジョブについて見ていきます。まずは初期ジョブとなるすっぴんから。
能力的にはすべてCで、武器や防具の適性はすべてB。わかりやすいですね(笑)。
佐藤:そもそもの説明文に“すべてにおいて平均的なジョブ!”と書かれているくらいですからね。
ただ、実際に使った感触としては、平均よりも少し下くらいの感じです。物理攻撃にせよ魔法攻撃にせよ、ちょっと物足りないです。
ごえモン:前作に存在した、マスターしたジョブの数に応じてパラメータに補正がかかる“大器晩成”が見当たらないのは残念ですが、新アビリティが多くて気になります。
そみん:消費アイテムの効果を50%にするかわりに対象を全体にする“はんぶんこ”(消費MP8)が便利です。攻撃アイテムはもちろん、回復アイテムでも使えるので、回復魔法がわりに使えます。
HPを回復するポーションはもちろん、目薬やフェニックスの尾のような状態異常や戦闘不能回復アイテムも使えますし、ステータスアップ系のアイテムも利用できます。
佐藤:味方全体の状態異常を回復する白魔法の“エスナガ”は序盤は使えないので、けっこう“はんぶんこ”に助けられることが多かったです。
ただ、パティシエが覚える“アイテム全体化”(コスト1)のほうは効果が100%のままで使えるので、こちらのほうが便利かも。アビリティのコスト枠を使うところは悩みどころですけど。
ごえモン:もう1つの新アビリティ“ものもち”(コスト1)も、アイテム使用系のアビリティとの相性がいいですね。戦闘中にアイテムを使用した際、50%の確率でそのアイテムを消費せずに使用できるということで、エリクサーのような回復アイテムを使う際に便利かも。
もっとも、50%という確率を考えると、それほど過信はできませんが。ちなみに、パティシエの“パティスリー”やねこ使いの“ねこ技”のように、アイテムを消費するアビリティについても適応されますか?
佐藤:適応されます。だから、パティシエやねこ使いとの相性もバッチリのアビリティですね。
そみん:その他のセットアビリティは前作でもおなじみのものが多く、HPが2以上ある時に戦闘不能になるようなダメージを受けると、75%の確率で残りHP1で生き残る“ふんばる”(コスト2)、ジョブレベルのアップに必要なJPの獲得量が1.2倍になる“JPアップ”(コスト1)などを覚えます。
“JPアップ”は装備品による効果と重複するところがうれしいですね。ちなみに、ちょっと地味なところでは物防20%アップ”(コスト1)なんてものも覚えます。
ごえモン:“ふんばる”は前作で格上の相手と戦う時に重宝したアビリティなので、今回も使う機会が多いと思います。コストが3から2に下がったので、より便利になりました。
佐藤:その他、自分のいるエリア内の未取得の宝箱の数がわかる“だうじんぐ”(コスト1)、ダンジョン内の仕掛けで受けるダメージや状態異常効果を回避できる“けんけんぱ”(コスト1)も便利です。
そみん:“けんけんぱ”は誰か1人にセットしておけばパーティ全員に効果があるので、特定のダンジョンではあいかわらず便利です。
“だうじんぐ”についても有用性が大きく上がりました。というのも、『ブレイブリーセカンド』ではミニマップ上に宝箱として表示されない隠しアイテムが増えたからです。
“だうじんぐ”は隠しアイテムにも対応しているので、アイテムを取り逃がすのがイヤな人には必須のアビリティだと思います。
佐藤:バトル中に使えるアビリティも便利なものがそろっています。まずは敵のHPや弱点などを確認できる“しらべる”(消費MP0)。
一度調べた情報はスライドパッド入力でいつでも確認できます。敵の残りHPをリアルタイムで確認できるので、「あとちょっとで倒せる!」という時にブレイブリーセカンドで割り込んでトドメを刺す、なんて使い方もできます。
そみん:月面復興を進めるとアイテムで代用できるようになりますが、なかなか便利なアビリティだと思いますよ。
ごえモン:前作でも便利だった“ものまね”(消費MP0)も、特に仕様は変わっていませんね。
HPやMP、BPやアイテムを使用せずに、1つ前の自分や味方の行動と同じ行動をする仕組みなので、強力な技を“ものまね”するほどお得です。
佐藤:強力な時空魔法の“メテオ”を“ものまね”すると、かなりお得ですからね。
そして注目したいのが、新アビリティの“すっぴん”(消費MP0)。これはさまざまな補助効果を解除するもので、敵味方全体に効果があります。
『ブレイブリーセカンド』では白魔法の“デスペル”がなくなったので、この“すっぴん”を利用する機会はあると思います。
ちなみにエクソシストの“ピュリファイ”は、単体の補助効果を解除することができます。状況によっては“ピュリファイ”のほうが役立つかもしれませんね。
▲相手からアイテムを盗むことを得意とするジョブ。素早さや器用さが高く、攻撃回数も多い。 |
そみん:敵からさまざまなものを盗めるシーフですが、能力的には素早さと器用さがS。攻撃のヒット回数が多くなり、それなりにアタッカーとしても活躍できます。
佐藤:武器の適性は短剣がSで、弓がA。特に弓は攻撃力が高く、器用さもSなので、適性がAとは思えないほど大ダメージを叩き出してくれることがあります。
ごえモン:物理攻撃を行ってHPを吸収するアビリティ名が“命をうばう”(消費MP8)に変わり、効果も少し変わりましたね。前作では75%の確率でHP吸収の効果が発動する仕組みでしたが、本作では確実に発動するようになり、使い勝手がよくなりました。
佐藤:同じようにMPを吸収する“心をうばう”も使えるようになりました。こちらはMP消費なしで使えます。
そみん:ジョブ特性は“むしりとる”(コスト2)。これは盗んだ時に入手できるアイテムの数が2個になるもので、地味に便利ですね。
佐藤:敵からアイテムを盗むアビリティは前作同様に3種類。敵単体を対象に消費MPなしで使える“ぬすむ”、物理攻撃とあわせて敵単体から盗む“ぶんどる”(消費MP16)、敵全体から盗む“巻き上げる”(消費BP1)となります。
ちなみに前作ではそれぞれ成功確率が25%でしたが、本作では50%にアップしました。体感的にもかなり成功率が高くなった感じです。
ごえモン:行動速度を物理攻撃力に変えて物理防御貫通効果の攻撃を繰り出す“神速瞬撃”(消費BP1)は、ダメージ倍率が5.0倍ということでかなりのダメージを稼げそうです。
佐藤:前作よりも消費BPが1下がりましたが、威力的にはそんなに変わった気はしませんでした。あいかわらず強力です。
その他、盗みが成功するたびに物理攻撃力がアップする“快刀乱麻”(コスト1)も覚えますが、ステータスアップ系はスーパースターや占星術師に頼るほうが早いので、使う機会は少ないと思います。
ごえモン:残りのセットアビリティは“速度20%アップ”(コスト1)、“短剣の心得”(コスト1)といった補助的なものですね。
そみん:前作では、かなり便利なアイテムを敵から盗むことができましたらからね。『ブレイブリーセカンド』でも、なんだかんだ誰か1人にはシーフの“盗技”をセットしておくと便利なはずです。
▲ある程度のレベルまでの白魔法と黒魔法を使うことができ、武器を使った物理攻撃もそれなりにこなせる万能型の魔道士。 |
そみん:『FF』シリーズの赤魔道士は剣も魔法もそこそこ使えるバランス型という印象が強いのですが、『ブレイブリー』シリーズの赤魔道士はBP操作に長けたアビリティが多いことが特徴です。
そのため、今回の記事では特殊系のジョブとして分類することにしました。
佐藤:HP、MP、知性、精神、素早さがBで、残る力、体力、器用さはC。ザ・平均といった風に見えますが、実際はわりと高めのところでまとまっていると思います。
武器の適性は剣、ロッド、杖がA。防具はすべてCです。前作は剣だけが武器適性Sでしたが、ロッドや杖の適性が上がり、より魔法の運用をしやすくなりました。
ごえモン:“白黒魔”により白魔法と黒魔法をレベル4まで使用可能とのことですが、具体的にはどのあたりの魔法まで使えるんですか?
佐藤:白魔法は“ケアルダ”や“エスナガ”、黒魔法は“サンダラ”や“ドレイン”まで使えます。“ケアルガ”、“エアロガ”、“ファイガ”あたりは使えないくらいのバランスですね。
ごえモン:最終ジョブとしては微妙ですが、序盤や中盤の便利要員として活躍できそうな気がしますね。
もっとも、個人的には白黒魔よりもBP操作系のアビリティのほうが重要だと思いますけど。
佐藤:BP操作は『ブレイブリー』シリーズの赤魔道士が得意とするところですからね。
ジョブ特性は前作同様、ダメージを受けた時に25%の確率でBPが1上がる“リベンジャー”(コスト2)です。確率系なので不確定要素がからむところが難点ですが、体感的にはそれなりに発動している気がします。
そみん:敵の物理攻撃を回避した時にBPが1上がる“ターンシフト”(コスト1)はあいかわらず優秀。前作同様、忍者の“空蝉之術”(物理攻撃を1回だけ必ず回避する)と相性抜群です。
状態異常になった時にBPが増える“リカバリー”(コスト1)は、上昇するBPが2から1に下がってしまったため、有用性がガクンと下がりました。残念……。
ごえモン:自分のHPが20%未満になった時に75%の確率でBPが2増える“リバイバル”(コスト1)はコストが1下がっています。
とはいえ、不確定要素がからむものですし、自らHPを消費するアビリティでは発動しないので、そこまで便利な感じはしません。
同じように自分のHPが20%未満になった時に発動するアビリティとしては、消費MPが0になる“ピンチに消費0”(コスト1)のほうが使いどころがありそうです。
MPが最大の時に魔法の威力が50%アップするウィザードの“フルチャージ”との相性もいいですしね。
佐藤:行動時にBPがマイナスになっているほど魔法で与えるダメージがアップする“オーバーリミット”(コスト1)も、低コストのわりには便利です。
ザコ敵相手に経験値稼ぎをする時は割り切った形でBPを使えるので、ガンガンBPを前借りして“オーバーリミット”の恩恵を得ることがおすすめですね。BPがマイナス3で1.4倍、マイナス4で1.5倍になるので、かなりのダメージアップを期待できますよ。
▲刀の扱いが得意なジョブ。敵からのダメージを抑えて反撃するカウンター系アビリティが豊富。 |
そみん:カウンター特化型で個人的には大好きなジョブであるソードマスター。まずは能力面ですが、HP、力、体力、器用さがBとなっており、SやAの能力はありません。前作と同じ流れですが、できればAを増やしてほしかったです。
佐藤:武器適性は刀がSで、剣、大剣、短剣がB。防具適性はAとなっており、防御面は優秀。防御力が高いと、カウンターを狙う際に安心できますね。
刀が得意ということで、前作同様“刀の心得”(コスト1)も覚えます。
ごえモン:アビリティを見た感じでは、“蛇の道は蛇”と“急がば回れ”がなくなった他はほぼ前作と同じアビリティだと感じます。実際にプレイした感じではどうですか?
そみん:もっとも大きな変化は通常攻撃時に一定確率でもう一度通常攻撃を行う“行きがけの駄賃”(コスト1)が強化されたこと。コストが2から1にかわり、発動確率が25%から33%に上がり、格段に使いやすくなりました。
自分は脳筋タイプなのでチャリオットの“四刀流”で通常攻撃の攻撃回数を増やすのが好きでして、そんな戦法と“行きがけの駄賃”の相性がよすぎました!
佐藤:ジョブ特性の“反撃”(コスト2)は、単体物理攻撃を受けた時に60%の確率で反撃するもの。
その他、単体・全体を問わずに物理攻撃を受けた時に倍率2倍で反撃する“海老で鯛を釣る”、単体・全体を問わずに魔法攻撃を受けた時に倍率3倍で反撃する“馬の耳に念仏”も使えます。
“海老で鯛を釣る”と“馬の耳に念仏”の使用時は敵から狙われやすくなり、それぞれ物理攻撃や魔法攻撃の被ダメージを抑える効果があるので、かなり便利です。
ごえモン:“海老で鯛を釣る”と“馬の耳に念仏”は『フライングフェアリー』の時は単体攻撃に対してしか発動しなかったので微妙でしたが、『フォーザ・シークウェル』からは全体攻撃にも対応するようになったので、使い勝手がよくなりました。
そみん:状況は限定されますが、“窮鼠猫を噛む”も7.5倍ダメージで反撃をするので強力です。ただ、発動条件はHPが20%未満になる攻撃を受けた時なので、ちょっと運用が難しいところがネックですけど。
『FFVI』のケフカが使った“心ない天使”のようにパーティ全体のHPを強制的に1にするような攻撃を使う敵がいたら、狙いたいですね。
佐藤:反撃系アビリティのダメージが1.5倍になる“反撃強化”(コスト1)も併用すれば、より大ダメージを期待できます。
また、自身のBPが高いほど物理攻撃の威力が上がる“捲土重来”(コスト1)も、待ちの戦法が多いソードマスターとの相性がよいです。
BPが4なら1.46倍になりますし、前作と比べてコストが2から1に減り、使いやすくなったところもポイントですね。
ごえモン:単体のBPを1減らす“出る杭は打たれる”(消費BP1)の効果は前作と同じなので、ちょっと惜しいですね。一部の敵やボスに対しては成功率が30%なので、いまいち使いにくいです。
そみん:そうですね。通常の行動+BP1消費なので、ザコ敵に対してでも結局は2:1交換となり、やや使いにくい気がします。エクソシストの“アンドゥ:BP”と組み合わせれば緩和できる部分もありそうですが、ちょっと回りくどいかも。
すっぴんの“ものまね”と組み合わせることが前提みたいな印象です。
佐藤:残るアビリティの“薩摩守”は2ターン間、MPの消費が0になる優れものです。MP消費なしで使えるので、修飾句を組み込んだ強力な魔法や消費MPが高い召喚魔法を連発する時に便利です。
また、MPが最大の時に攻撃魔法の威力が50%上がるウィザードの“フルチャージ”とも相性がピッタリですね。
▲HPを消費して強力な攻撃を繰り出す特殊なアタッカー。 |
そみん:自分のHPを代償として強力な攻撃を行う暗黒騎士。能力的には力がAで、HPと素早さがBとなっています。前作では素早さがAだったので、ちょっと調整が入った感じですね。
佐藤:武器の適性は前作と変わらず、剣と刀の適性がSで、槍がA。本作で新登場した大剣の適性もAです。
防具適性も高めで、兜がSで盾と鎧がA。前線で戦うアタッカーとして優秀な能力だと思います。
ごえモン:前作で使う機会が少なかった、悪魔系モンスター1体を魅了する“悪魔使い”がなくなっていますね。それは気になりませんが、闇属性攻撃が1.25倍になる“冥暗”がなくなったのは、気にする方がいるかも。
佐藤:細かいところでは“暗闇無効”(コスト1)が追加されました。
それはさておき、ジョブ特性は前作同様“逆境”(コスト1)で、最大HPの25%分のダメージを受けるたびに物理&魔法の攻撃力と防御力が上がります。
ごえモン:戦闘不能になった際に敵全体に4倍ダメージを与える“道連れ”(コスト1)も前作とほぼ同じ仕様ですね。“レイズ+ダーツ”でターンの最初に復活させて、毎ターン“道連れ”とかおもしろそう(笑)。
修飾句を使った“レイズミスト”などと組み合わせることで、より効率的に利用することができそうです。
佐藤:前作と違い、戦闘不能時に自動的に復活する時魔道士の“リレイズ”とも併用できるので、より便利になりました。
そみん:暗黒騎士の代名詞ともいえる、HPを20%消費して闇属性の単体物理攻撃を放つ“暗黒”は、前作と同じ仕様です。
最大HPの30%を消費して闇属性の全体物理攻撃を放つ“漆黒”や、最大HPの20%を消費して敵味方全体に闇属性の物理攻撃を放つ“暗黒星雲”についても、ダメージ倍率を含めて前作から変わりありません。
ごえモン:自身のHPが1になるまで“暗黒”を使い続ける“暴走”(BP消費2)の仕様が変わったのかどうか気になりますね。“暗黒”1回につきHPを20%使う仕様上、通常は4回までしか使えませんが、HP回復手段と組み合わせれば回数を増やせますからね。
『フライングフェアリー』では10回以上使えましたが、『フォーザ・シークウェル』では最大5回までの制限がつきました。『ブレイブリーセカンド』での回数が気になりますね。
そみん:前作のコンボは“魔法剣ドレイン”でHP吸収効果を使うことがキモになりましたが、本作では魔法剣自体がないので、最大回数は検証できていません。もしかしたら特殊なアビリティと組み合わせることで、回数を増やせるかもしれませんね。
佐藤:コンボといえば、最大HPと現在のHPの差分ダメージを単体に与える“サガク剣”(消費MP16)は、攻撃後にHPが1になるモンクの“鳳凰翔”と相性がいいです。
ガーディアンの“憑依”で最大HPを上げておけば、比較的簡単に9,999ダメージを叩き出せますよ。
そみん:ブレイブリーセカンド使用時の限界突破を利用すれば9,999ダメージ以上を狙うこともできます。
その他、自分が受ける魔法攻撃のダメージを無効にして、その魔法の消費MP分だけMPを回復できる“魔力吸収”も便利です。前作ではスリプルやデスのような状態異常系は無効にできませんでしたが、コメットやメテオを無効化できました。
まだ『ブレイブリーセカンド』での詳細は検証できていませんが、強力な魔法を使う魔王との戦いなどで有効な気がします。
佐藤:個人的にはあまり使い道を見いだせないのが、死の宣告状態となって5ターン後に戦闘不能になるかわりに物理&魔法の攻撃力と防御力が大幅にアップする“死中活”です。
確かに効果は大きいですし、戦闘不能の復活手段も多いのでリスクは低いのですが、スーパースターや占星術師のステータスアップ系の技や魔法で代用できるので、重要度は低いと思います。
そみん:なんにせよ、HPを代償とするクセの強さはありつつも、かなり強力なアタッカーとして活躍してくれるはずです!
▲ケーキを使った状態異常攻撃が得意なジョブ。敵に毒、麻痺、沈黙などを付与できる他、ステータスを下げることもできる。 |
そみん:ケーキを作って敵を状態異常にしたり、ステータスを弱体化させることが得意なパティシエ。
なんとなく弱そうな気がしていたのですが、器用さがAで、MP、知性、精神、素早さがB。HP、力、体力はCと、わりと万能派でした。
佐藤:すっぴんの能力がオールCであることを考えると、なかなか高めの平均になっていますね。
ただ、武器適性は短剣がSで、その他はC以下。防具適性もEなので、魔法系に寄せるほうが安定すると思います。
ごえモン:パティシエは2種類の製菓用アイテムを組み合わせてスイーツを作り、相手に食べさせることでさまざまな効果を与える“パティスリー”を使えることが特徴となっています。
ざっと見た感じでは、毒や睡眠などの状態異常効果を付与するものは75%の確率、即死系のものは50%の確率と、必ず成功するわけではないようですね。
本作では黒魔法から状態異常付与系がなくなったので、一部の敵に対しては“パティスリー”が有効になりそう。
そみん:その他、対象の物理攻撃力や防御力といったステータスを弱体化するもの、対象に火属性や水属性といった弱点効果を付与するものも存在します。これらは確率ではなく、必ず成功するタイプです。
余談ですが、“パティスリー”の効果によってケーキの色が異なるので、見た目的にもちょっと楽しいです(笑)。
佐藤:“状態異常確率強化”(コスト1)をセットすれば状態異常の付与率が25%アップするので、かなり安定して使えます。
ただし、説明文によると、状態異常の付与率はさまざまな要因で変化するので、このアビリティを利用しても25%以下の確率になることもありえるそうです。
また、“弱体長期化”(コスト1)も便利です。このアビリティをセットしたキャラが使うステータスダウン系の効果の継続ターン数が2倍にのびるので、より長いターン数を有利に戦えます。
ごえモン:“パティスリー”に使う製菓用アイテムはどこで入手できるんですか?
そみん:基本的には月面復興を進めることで買えるようになります。価格的には1つ数百pqとなり、前作の調合アイテムより少し高いくらいですね。
その他、バトル中に“レコルト”(MP消費0)を使うことで製菓用アイテムを入手できます。ちなみに、場所によって入手できるものが異なります。
佐藤:バトル中に使えるアビリティもお菓子や料理にちなんだものが多く、キャラの身体に生クリームっぽいものを塗りたくって目立たせる“デコラシオン”(消費MP0)は、対象の狙われやすさをアップする効果があります。これはカウンター系のアビリティと相性がいいですね。
また、敵全体に火属性物理攻撃を行う“フランベ”(消費MP0)は、ちゃんと調理酒っぽいビンを取り出して攻撃をするほどエフェクトがこっています。
見た目的にも楽しいのですが、MPを消費せずに全体攻撃ができるうえに、対象のBPが高いほど威力が増すので、けっこう便利ですよ。
そみん:敵か味方の全体に対して使える“ポーズカフェ”(消費MP8)は、ゴースト状態とステータスアップ効果を解除できます。
ほぼすべての補助効果を解除するエクソシトの“ピュリファイ”やすっぴんの“すっぴん”と比べると限定された効果ですが、状況次第では役立つアビリティだと思います。
ごえモン:魔法やアイテムを使用した際に25%の確率でクリティカルが発生するようになる“色々クリティカル”(コスト1)は、うまく使うとおもしろいかも。特に魔法がクリティカル化するのは便利そう。
佐藤:クリティカル時にはダメージ量や効果が2倍になるので、かなり強力です。前作では聖騎士のジョブとして“道具クリティカル”と“魔法クリティカル”がありましたが、それらの効果があわさってコストが1というのはお得です。
そみん:ちなみにパティシエは、すっぴん同様、アイテム使用に関連したアビリティも覚えます。
まずは“アイテム全体化”(コスト1)で、これは消費アイテムの効果対象が敵か味方全体となります。
すっぴんの“はんぶんこ”のように効果が50%に落ちることはありませんし、“パティスリー”の対象も全体になるところが魅力です。しかも製菓用アイテムの消費は1つずつですみます。
ごく一部のアイテムは対象外になりますが、自分が調べた範囲では使用者の狙われやすさをアップする“CATCH ME”というアイテムくらいでした。
佐藤:そして、消費アイテムでHPやMPを回復した時の効果が2倍になる“グラッセ”(コスト1)もなかなか便利です。もちろん、“アイテム全体化”とも併用できるので、これらを使えば回復魔法系のジョブがいなくても戦いが安定します。
▲特定のモンスターが使う技をラーニングして“ねこ技”として使用可能。 |
そみん:とにかくかわいいねこ使いの能力は、MP、力、知性、素早さがBと、意外と能力が高めです。器用さはDですが、残るHP、体力、精神はCなので、パティシエ同様に高いレベルの能力となっています。
アスタリスク所持者のミネットは暗殺者という設定なので、なかなか武闘派になっているようですね。
佐藤:武器適性も斧とナックルがSなので、アタッカーとして運用できます。ロッドもBなので、場合によっては魔法系に寄せることも可能。
防具の適性もAとなっており、全般的に優秀なジョブだと思います。
ごえモン:ねこ使いは敵の技をラーニングして“ねこ技”を使えるとのことですが、何か注意事項はありますか?
そみん:“ねこ技”もパティシエの“パティスリー”同様、アイテム(ねこのエサ)を消費することで使えます。入手手段もほぼ同じで、月面復興を進めてショップで購入するか、バトル中に“穴掘り”を使ってアイテムを入手するかとなります。
ちなみに“パティスリー”は2種類のアイテムの組み合わせですが、“ねこ技”は1種類ですみます。また、購入価格も“パティスリー”の製菓用アイテムより少し安いので、ちょっとお得な感じがします。
佐藤:もう1つの特徴は、敵の技をラーニングするためにはジョブ特性でもあるアビリティ“ラーニング”(コスト1)をセットしておく必要があること。そのうえで特定の技を受けると、確率でその技をラーニングできることがあります。
ちなみに“ラーニング”は誰か1人がセットしていれば味方全体に効果があるので、そこまでコストが負担になることはありません。
ごえモン:ラーニングして使える“ねこ技”には多彩な効果があるようですが、前作では海賊のアビリティだった“一斉攻撃”(自分とHP20%未満の味方全員が同時に攻撃する)が気になります。
“一斉攻撃”は『フライングフェアリー』ではMP消費系だったこともあり、かなり強力でしたが、『フォーザ・シークウェル』ではBP消費1になったため、使い勝手がかなり変わりました。今回はBP消費技ではないので、また使いやすくなったと思います。
そみん:“ねこ技”は本当に多彩で、各種属性攻撃はもちろん、デフォルト貫通効果があるものや、味方全体を回復するようなものもあります。
どの技をどの敵から覚えられるのかは、ゲームを進めるとちゃんとアドバイスがもらえるので、頑張れば技をコンプリートできるはずです。
佐藤:ちなみに、2種類のアイテムを組み合わせて繰り出す“ねこ奥義”も用意されていて、より強力な技が用意されています。単体のBPを1増加させる技などもあるので、こちらも頑張ってコンプリートしたいところですね。
ごえモン:その他のセットアビリティは、“HP20%アップ”(コスト1)、攻撃アイテムで与えるダメージが1.5倍になる“攻撃アイテム強化”(コスト1)、味方の先制率とブレイブアタック率が5%上がる“索敵”(コスト1)。
“攻撃アイテム強化”はアイテム系のアビリティを使えるすっぴんやパティシエと相性がよさそうです。
“索敵”はレベル上げの時に便利そうですが、複数のキャラがこのアビリティをセットしても重複しない点は残念ですね。ちなみにこの効果は連チャン時にも適応されますか?
そみん:遊んでみた感じでは適応されていると思います。また、“索敵”自体は重複しませんが、先制率とブレイブアタック率を高める装備品とは効果が重複しているように感じました。かなり頻度が上がったので。
佐藤:余談ですが、ねこ使いのアビリティはバトル中のアクションがかわいいものが多いことも特徴です。敵から狙われにくくなる“あやまる”や自分の物理&魔法防御力を上限までアップする“香箱座り”は、効果もさることながら、とにかくアクションがキュートです!
そみん:意外と便利なのが、敵全体を50%の確率で睡眠状態にする“ねんねこ”(消費MP0)。ダメージを与えると起きてしまうとはいえ、敵の行動チャンスをつぶすことができますし、睡眠中の敵は物理攻撃を回避できないのでヒット数が安定=より大ダメージを与えられるメリットがあります。
MPの消費なしで手軽に使えるわりに便利なので、ザコ戦では役立つことがあると思います。
・モンク:単体攻撃のスペシャリスト。“天衣無縫”のコストアップに注意
・ヴァルキリー:全般的にコスト減。“クレセントムーン”は前作から変化なし
・狩人:“ホークアイ”がトマホークに移行。“エイミング”には大きな変更が
・海賊:“倍々撃”の消費MPが固定に。敵の能力を下げるアビリティは健在
・忍者:二刀流や“空蝉之術”の安定感は継承。“一気呵成”がMP消費になり、より盤石に
・トマホーク:デフォルトや物理防御貫通効果を習得。魔法剣士的な運用も可能
・白魔道士:補助魔法系がなくなり回復魔法に特化。白魔法と神聖魔法の違いもチェック!
・エクソシスト:“アンドゥ:アクト”で攻撃をシャットアウト!
・ビショップ:攻撃にも回復にも便利な“二言”で魔法を大幅強化!
・商人:反則級のアビリティは調整されたが“BPドリンク”のヤバさは健在
・スーパースター:“アンコール”による歌唱アビリティの追加発動が超便利!
・占星術師:ステータスアップだけでなく魔法反射や属性強化も充実!
・ナイト:物理攻撃系必須の“両手持ち”は踏襲。“かばう”系アビリティも便利!
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(C)2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN : Akihiko Yoshida.
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