2015年4月16日(木)
スクウェア・エニックスが海外で先行配信しているiOS/Android用SRPG『ヘブンストライク ライバルズ』。アプリではあまり見かけない退廃的な世界観とスチームパンクなデザインが特徴的な本作を紹介していきましょう。
記事中で扱っているのは海外版のため、日本語版の正式リリース時には細かな仕様が変わっている可能性もあることをご了承ください。補足となりますが、日本語版は事前登録受付中です。
また、英検二級の面接試験で緊張のあまり、面接官に向かって開口一番「Who are you?(お前は誰だ?)」などと口走った筆者の英語力では、システム周りを正確にお伝えできていない恐れがあるので悪しからず。
なんてアメリカンジョークはさておき、さっそく本作をプレイした感想やレビューをお届けしていきます!
まずは本作の世界観を軽く紹介しておきましょう。
物語の舞台となるのは、はるか天空から垂れた鎖によって吊るされている天空都市ルネイン。ある日、600年にもおよぶ栄華を極めた都市は、鎖をつたって降りてきた怪物たちによって蹂躙、分断されてしまいます。
これにより、一方は軍によって安全を保障され、もう一方は見捨てられたスラム同然の危険地帯に。この危険地帯を舞台に、プレイヤーは第39空騎兵中隊の隊長として、仲間とともに怪物たちと戦うこととなります。
本作のシステムは、タテ3マス×ヨコ7マスのフィールド上にユニットを召喚して、交互に行動を行うターン制バトルです。自分の手番には1ユニットずつ召喚することができ、移動や攻撃は基本的にオート。敵リーダーのHPを0にすれば勝利で、自軍のリーダーが力尽きれば負けというシンプルなルールです。
プレイヤーが使用できるユニットは、200以上もの多彩なキャラクターたち。バトル開始前にあらかじめ、最大18名までキャラクターを選んで中隊を組みます。
▲ユニットの編成画面。右にスワイプするともう1画面あって、ここで設定したユニットのみ、バトル中に召喚することができます。 |
物語を進めたり、ガチャを回したりすることでさまざまな仲間と出会えます。ちなみに、ユニット情報の緑色の数値がHP、赤色の数値が攻撃力。攻撃力=与ダメージなので、序盤は互いに1~2回の攻撃でユニットが沈む泥試合に……。
バトルでは、毎ターン2ずつ補充されるマナを消費して、画面下部のスロットに表示されるユニットの中から選んでフィールドに召喚します。マナは最大値が10となり、その中でユニット召喚のやりくりをすることになります。
編成したユニットが表示される順番はランダムなので、高コストのキャラばかりを入れると、なかなかキャラを召喚できずに出遅れてしまうことも……。このへんはTCGのデッキ構築に似た楽しさを味わえます。
ちなみに、ユニットが倒されると、その召喚で消費したコスト分のマナが戻ってきます。つまり、わざとコスト4のユニットを相手に倒させて、その後のターンにコスト2のユニットを2体召喚するといった戦い方ができるわけですね。
なお、筆者が確認したかぎりでは、最低コストが2のユニットが最大5体までフィールドに召喚できました。コスト4の強力なユニットは強力ですが、フィールドに召喚できる絶対数は少なくなるので、がら空きになったラインを攻め込まれる危険性も増します。
かといってむやみにコスト2のユニットを増やしても、敵の高コストユニットに次々と各個撃破されて、「こんなはずじゃなかった~!」と慌ててしまうこともあります。うーん、難しいですね。
ちなみに、編成した18体すべてのユニットが倒されてストックが尽きた場合も負けとなります。個人的にはカードゲームのデッキ構築の楽しさと、将棋のように重みがある一手を考えていく楽しさが組み合わされたようなシステムだと感じました。
ユニットの射程範囲内で、なおかつ射線上に敵対するユニットがいない場合のみ、リーダーにダメージを与えることができます。そして、どんなに相手ユニットが残っていようと、リーダーさえ倒してしまえば勝利となります。
フィールドに召喚されたユニットは基本的に自動で動き、毎ターン、ボスを目指してひたすら前進&攻撃を行います。プレイヤーが操作できるのは、上下ラインの移動のみ。ユニット召喚時以外は、攻撃&回復や強化対象を選ぶこともできません。
▲写真のように、上下移動を妨げる障害物が設置されたステージもあります。他にもHP回復や攻撃力アップなど、戦況を左右するさまざまな地形がバトルに深みをあたえてくれます。 |
▲プレイヤーが直接介入可能な数少ない攻撃手段となるリーダースキル(写真では全体攻撃のライトニングバーストを使用)。使用してから数ターン経過すると、再度使用可能となります。 |
ユニットは僧侶ならHP回復、狙撃手は貫通攻撃、魔法使いは範囲巻き込みなど、職業ごとにさまざまな特徴があります。
ちなみに、キャラクターデザインは『ファイナルファンタジー タクティクス アドバンス』などを手掛けられた伊藤龍馬さんが担当されています。絵本を思わせる独特のタッチと淡い色使いがたまりません。
▲「魔法使いの攻撃は周囲の敵も巻き込みます」など、チュートリアルではユニットごとの特徴も手とり足とり教えてくれます。 |
ざっくりとプレイした感触では、かなり遊び応えのある良作です。わかりやすいシステムとユニット固有のスキルや配置運などの要素も相まって、展開が単調にならないところがポイントです。
また、本作にはPvP機能が搭載されているのですが、これもまたアツい! 人間同士で読み合いをすると、さらにTCGや将棋のような要素が強まったように感じられます。
PvPでは全世界のプレイヤーとマッチングできますので、日本語版が配信されたら時差を気にせず対戦に明け暮れることも可能です。
▲これはマッチング中の画面です。 |
手軽に遊べるけど、それでいてゲーム性の高い作品が好きな方におすすめの一本。ちょっと終末感漂うスチームパンクという独特の世界観も必見です。
▲こんな感じで、巨大な鎖につるされた浮遊大陸がいくつも連なった都市が物語の舞台。飛空艇が飛び交っているなど、なんだか眺めているだけでワクワク感がたまりません。 |
▲ひと癖もふた癖もありそうなキャラクターたちにも注目。伝説の七聖女と巡り合った騎兵中隊がどのような運命をたどるのか、日本語版のリリースが待ち遠しいです。 |
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