2015年4月25日(土)
スクウェア・エニックスは、運営中のMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』において、6月23日に発売される拡張ディスク『蒼天のイシュガルド』の新情報をニコニコ超会議2015のステージイベントにて公開した。
ここでは、1日目にあたる4月25日のステージで公開された『蒼天のイシュガルド』関連の新情報をまとめてお届けする。
ニコニコ超会議2015の1日目に開催されたステージにて、『FFXIV』世界設定班による新エリアの設定情報が公開された。登壇したのはメインシナリオライターの前廣和豊氏、世界設定班の織田万里氏、ローカライズ・リードトランスレーターのマイケル・クリストファー・コージ フォックス氏。
『FFXIV』の地名や命名規則などは、まず世界設定班からマイケル氏に日本語による原案が伝えられ、それを元にマイケル氏をはじめとするチームが英語名で地名など考案。そこからさらに日本語へと変換されているとのこと。世界での展開が念頭にある『FFXIV』ならではの手法と言える。
▲『FFT』風のドットで表現されたミンフィリアがガイドを務める。 |
『蒼天のイシュガルド』で初めて訪れる都市がこの皇都イシュガルド。イシュガルドは下層と上層に分かれており、下層はドラゴンからの攻撃にさらされているため、街中に破壊の跡が見える。上層は貴族たちが住む地域で、下層に比べると豪華な建物が多いという。
なお、イシュガルド自体は『旧FFXIV』時代からすでに構想として存在しており、世界設定班からすると6年ごしにようやく実装された悲願の地であったとも言える。当時の構想では羊使いのようなクラスも用意されていたとのこと。
クルザス西部高地は、『旧FFXIV』をプレイしていた人には懐かしい“キャンプ・リバーズミート”や“ファルコンネスト”といった地域が存在する。ただ、第七震災によって雪国と化しており、当時からはかなり姿が変わっているようだ。
また、クルザス西部高地はパッチ2.4で実装されたIDの“スノークローク大氷壁”の反対側にあるエリアで、実は現在でもID内にドアが見える部分があるという。次に訪れる時に探してみるのもいいかもしれない。
ゲーム内のさまざまな名称を決めているのが世界設定班だが、ここでアラガントームストーンに関する話が披露された。アラガントームストーンにはこれまでに“哲学”“神話”“戦記”“詩学”の4種類が実装されており、イシュガルドで法典と禁書の2種類の実装が決まっているが、もちろん他にも名称が考案されていた。
その中でどうしても出したかったボツ案が“美学”と“幸せ”だったという。もし実装されていたら、この2つを毎週求めて奔走する光の戦士たちが生まれていたことだろう。
高地ドラヴァニアは、ドラゴン族の本拠地と言われている地域。新蛮族のグナース族が蟻塚のようなところに住んでいるという。
低地ドラヴァニアは、高地ドラヴァニアから流れでた水が川となって存在する地域。ここにはドラゴン族は進出していないとのこと。また、『新生FFXIV』のストーリーにも数多く名称として登場した“シャーレアン”があったのもここ。ただし、今は人が途絶えてしまい、無人となっている。
▲と、ここで急にマイケル氏が自作の占星術師のカードを取り出して、前廣氏の過去、現在、未来を占い始めた。 |
▲特に説明もなく始まった占い(しかも適当)に前廣氏も苦笑い。 |
ドラヴァニア雲海は、高地ドラヴァニアのさらに上空にあるエリアで、ドラゴン族の真の本拠地とされている。ドラゴン族が住んでいるというわりに、豪華な建築物があったりと謎の多い地域だ。
▲幻龍ミドガルズオルムの配下にある七大天竜。そのうちの1つ“ニーズヘッグ”は竜騎士のクエストで登場する。残りの6体も蒼天のイシュガルドのシナリオに深く関わってくるとのこと。 |
イシュガルドの東側に位置するエリアがこのアバラシア雲海。無数の浮島によって構成されたエリアで、フライングマウントで飛び回るのが非常に楽しいエリアとのことだ。なお、ここには新蛮族のバヌバヌ族が生息している。
そして注目なのが???エリアだ。???と言いつつ、壇上では魔大陸と思いっきり話されていたが、すでに実装されているクリスタルタワーのように『FFVI』に関連した人物やクエストが発生するのか、期待したいところ。
▲これで終わりと思いきや……。 |
IDの1つと思われる“グブラ幻想図書館”が公開。ちなみに幻想図書館という名称自体はパッチ2.4の時点で、すでにヤ・シュトラが語っていたとのこと。気づかなかった……。打ち捨てられたシャーレアンの施設ということで、おそらく低地ドラヴァニアにあるものと思われる。
▲これには運営コメントを担当している宣伝のアニー先輩もこのコメント。 |
▲5月下旬には新種族アウラの命名規則が公開! 全世界、さまざまな言語で対応できるように現在制作中とのことだ。 |
『蒼天のイシュガルド』モデルのPS4は、4月28日11時より予約の受け付けが開始され、ジェット・ブラックとグレイシャー・ホワイトの2種類が用意される。『蒼天のイシュガルド』ロゴが刻印されたベイカバーの他、PS4本体用の『蒼天のイシュガルド』テーマ、ソフトが付属する。
今回配信されるベンチマークソフトでは、『蒼天のイシュガルド』に登場する新種族・アウラのキャラクタークリエイトがいち早く楽しめる。このキャラクリでは、『蒼天のイシュガルド』で実装されるキャラクリパーツがすべて入っているとのこと。新ベンチマークソフトではPCの性能を測るアルゴリズムが変更されており、フレームレートで測っていた前ベンチマークソフトに比べて、PC全体を包括的に測れるものとなっている。
なお、ベンチマークの配信に合わせて、4月27日16時頃に特設サイトが公開される予定だ。
11時より行われたプロデューサーレターLIVEの後半では、メインスタッフの前廣氏による持ち込み企画(?)『ULTIMATE FIGHT FINALFANTASY XIV 激闘エオルゼア』の実機ムービーが公開。ニコニコ闘会議にて、吉田プロデューサーがプレイしていた『ダイブキック』にインスピレーションを受けたという触れ込みで公開されたムービーで、『新生FFXIV』に登場するキャラクターで格闘ゲームのようなものを作ってしまったとのこと。
レベル3リミットブレイクでミンフィリアをはじめとする暁の血盟の面々が大集合するなど、演出のほうがゲームシーンよりも長いという、ある意味『FF』シリーズっぽい感じにはなっていたが、残念ながらプロジェクト自体は吉田プロデューサーに却下された。
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