2015年4月26日(日)
スクウェア・エニックスは、4月25日~26日に千葉・幕張メッセで開催された“ニコニコ超会議2015”にて、『ファイナルファンタジーXIV』のステージイベントを実施。ここでは2日目に行われた“ひろしのここが言いたい!”で飛び出した情報をお届けする。
ステージに登場したのは、HQひろしことUIリードデザイナーの皆川裕史氏、NQひろしことアシスタントディレクターの高井浩氏。このWひろしによってあまり明かされることのない制作上の裏話などが語られた。
人気コンテンツ“事件屋クエスト”のクエスト名の1文字目を縦読みすると“謎解く鍵は白キ天秤が語る金天秤の旧き秘め事”となる。縦読みになることは実装当初から予定されていたが、どのくらいクエストが実装されるかが決まっていなかったため、縦読みの文章を調整しながら実装していたとのこと。
昨年のニコニコ超会議3で皆川氏より紹介された、事件屋クエストに登場するナシュのおっかけであるララフェルの少年。一躍有名となったその少年だが、パッチ2.Xで追加された事件屋の各クエストでも登場していることが明かされた。
長らく謎となっていたヒルディブランドの母であり、マンダヴィル・ゴッドベルトの妻であるジュリアン。パッチ2.5でいよいよ登場となった彼女だが、実はその前から登場していた。
▲オルトロスにナンパされていたのが母ジュリアン。 |
▲犯人のように見えるフォルムだが、実はジュリアン。 |
パッチ2.3より実装されたレターモーグリの配達士クエスト。このクエストではさまざまなNPCの意外な一面や、ストーリー上の伏線がわかるクエストとなっている。
ステージ内で明かされた背景のさまざまなギミックをご紹介。普段のIDなどでは、ついつい敵に向かって突撃してしまうためになかなか見る機会がない背景だが、たまにははやる気持ちを押さえて、周りを見回してみてはいかがだろうか。
▲シリウス大灯台のボス・セイレーンと戦う舞台は、頭上に数多くの明かりが灯っている。灯台ですからね。 |
▲大迷宮バハムート:侵攻編2層に登場するルノー。当初はカプセルの中に入ったルノーがたくさん描かれる予定だったとのこと。 |
▲クリスタルタワー:闇の世界のスタート地点から見上げると、暗闇の雲がいるフィールドが見える。しかし、倒した後にスタート地点にまた戻ると、暗闇の雲がいなくなるとのこと。 |
▲大迷宮バハムートの最後となる真成編4層。その床は生物の頂点に立つ者を表すという意図から系統樹(ツリー・オブ・ライフ)の模様になっている。 |
▲暗闇の雲と戦うフィールドに立つ紫の柱。 |
▲これはFC版『FFIII』の模様と同じ位置に立っている。 |
▲隠れミッキーならぬ隠れモーグリ。音符の形がモーグリになっている。これには高井さんもチェック時には気づかなかったとのこと。 |
▲DirectX11の画像として公開されたこの写真。よく見ると新ジョブとなる暗黒騎士、占星術師、機工士が写っている。 |
▲写っているのは右奥。ソファーにそれぞれ座っている。 |
▲三国にタムタラの墓所に登場したあの白いローブのキャラが登場するとのこと。しかしその出現確率は1%未満で、出現時間は2フレーム(約0.33秒)。 |
暁の血盟の1人として活躍するウリエンジェ。彼が背中に背負っている武器を『新生FFXIV』で他に持っている者はいない。この武器は、『旧FFXIV』で予定されていた巴術士の武器とのこと。なお、巴術士といっても『新生』のように召喚するようなジョブではなかったらしい。
実装以来、その不思議なフォルムと愛嬌のある表情で人気となったひげおじさんマスクことイミテイト・ミストビアドマスク。このマスクは当初、タンクの戦記防具として設計されていたようだ。しかし、なんとか思いとどまり、みんなが被れる面白防具として実装された。ただ、実装当初に染色ができなかったのはミスで、これには高井氏も苦言を呈していた。
ゴールドソーサーを徘徊している人気キャラクターことセニョール・サボテンダー。実はこのセニョール・サボテンダーには2つのファンサービスが用意されているとのこと。1つめは2つ以上のバフをかけてあげること、もう2つは両脇をプレイヤーキャラクターではさむこと。どんなサービスをしてくれるのかは実際に見に行ってみてほしい。
ゴールドソーサーのいたるところにいるバニーガール。もちろん女性キャラクターがバニーガールとなっているが、そのモーションを担当したのはモーション班の37歳男性・Kさん。
クリスタルタワー:闇の世界のラストで戦う暗闇の雲。プレイヤーよりもはるかに巨大な敵だが、きちんと身長やスリーサイズが設定されている。身長は40メートル、バストは20メートル、ウェストは13メートル、ヒップは21メートルとのこと。意外とスタイルがいい?
冒険者の装備にはスカート状のものがたくさんある。この装備のインナーとなる下着的なもののデザイン時に、かなりの議論が発生したとのこと。色やシワの有無などであまり生々しいデザインにしてしまうと、CEROのレーティングが上がってしまう可能性があり、なかなかさじ加減が難しいようだ。高井氏は黒がいいとコメントした。
開発当初、クルザスは寒い地域ではあったものの、雪国ではなかった。しかし、吉田氏が北海道の生まれであることもあって、雪を降らせることになったとか。
『FFXIV』のウォークスルームービーやトレーラームービーなどは、アシスタントディレクターの高井氏が制作している。そのため、だいたいプレイヤーキャラが戦士の姿なのだが、実はこのムービーは字コンテなどを作らずにその場の一発撮りで行っているとのこと。時には写っちゃいけないものも写っているとか……。
▲フライングマウントの初披露時は、まだ仕様が固まっていないのに仕様を無視してうまい感じに飛んでいるムービーを作ってしまい、実際の開発チームが慌てる一面も。 |
『蒼天のイシュガルド』で実装される新種族のアウラ。このアウラが実装されるまでの迷走具合が開発中の資料とともに公開された。新種族の構想当初はやはりヴィエラが第一候補だったという。ヴィエラは国内でも海外でも人気が高く、求める声が多かったがすでに実装されているミコッテとイメージが被るなどの苦悩があったようだ。
▲『FFTA』や『FFXII』に登場するヴィエラ族の『FFXIV』イメージ。 |
▲しかしミコッテとどうしてもイメージがかぶってしまう。 |
▲迷走1回目。 |
▲かわいくすると今度はララフェルに近くなってしまう。 |
▲方向性をガラリと変えた迷走2回目。 |
▲モンスターに近いイメージの種族たち。しかし、『FF』なのにこれでやる人がいるか?ということで仕切り直し。 |
▲悪魔的なイメージのキャラクター。ここからアウラに近くなってくる。 |
▲イシュガルドが竜との戦いを描く舞台なので、竜のエッセンスを加える。 |
▲セクシー路線にも。 |
▲角の位置と形状を色々と変えてみる。 |
▲だいぶイメージがアウラに近くなってきた。 |
▲ダークヒーロー的な男性バージョン。 |
▲さらにワイルドにも。 |
▲竜に寄ったバージョン。種族:ドラゴンとも書かれている。 |
▲その女性バージョン。 |
▲アウラ・レンに近い。 |
▲アウラ・ゼラに近いイメージ。 |
▲Race_Dragonと書かれているが、もうほぼアウラの姿に。 |
▲そのアウラ・ゼラバージョン。 |
▲男性バージョン。瞳の仕様などもこの時には書かれている。 |
以上、ステージイベントで公開されたアウラ制作の遷移をお届けした。4月27日16時からはこのアウラのキャラクタークリエイトも楽しめるベンチマークソフトが配信されるので、ぜひその目で新種族の様子を確かめてほしい。
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