2015年7月16日(木)
野村哲也氏ら参加のスクエニ新作RPG『ランページ ランド ランカーズ』をレビュー!
スクウェア・エニックスが本日7月16日に配信開始した、iOS/Android用プレイヤーvsダンジョンRPG『ランページ ランド ランカーズ(ランランラン)』。プレイヤー同士で“ゆる~い共闘”を楽しめる本作の魅力を、感想を交えつつ紹介していきます。
本作は、“ランカー”と呼ばれる冒険者になり、モンスターや罠が待ち受けるダンジョンを探索するマルチプレイ対応のダンジョンRPG。協力プレイで感じられるおもしろい部分のみを盛り込むという試みが行われている作品でもあります。
ディレクターはPSP版『ディシディア ファイナルファンタジー』シリーズを手がけた高橋光則さん、メインキャラクターデザインを『キングダム ハーツ』シリーズでおなじみの野村哲也さんが担当しているなど、豪華なスタッフが制作にかかわっています。
出会いと別れの繰り返し? 一期一会の共闘プレイ
本作の最大の特徴は、ダンジョンに入るたびに最大10人のプレイヤーと自動的にマッチングする点です。そこで出会ったプレイヤーとダンジョンのルート情報を共有したり、サポートをしてもらったりしながら、敵とバトルできることが大きなポイントになります。
▲謎に満ちたダンジョンの数々がプレイヤーを待ち受けます。仲間と力を合わせてダンジョンの奥深くまで探索しましょう! |
加えて、一緒に冒険できるメンバーは1フロアごとに全員が入れ替わります。これにより、他のプレイヤーと一期一会でダンジョンに挑むため、何があってもお互い恨みっこなしの後腐れのない“ゆる~い共闘”を楽しめるようになっているのです!
また、本作には工作隊や潜入隊など個性あふれる“クラス”が12種類も登場。タイトルの“ランカーズ”にちなんで、各クラスには“敵を討伐した数”や“味方の体力を回復した量”など、それぞれにランキングが設定されています。
そこでトップを目指せるというのも、本作の魅力の1つとなっています。No.1に近づけば近づくほど特別な報酬がゲットできるので、他のプレイヤーと協力しつつも上位を目指していくことが重要になる訳です。
ダンジョン探索のカギを握るのは“ラック”と“グッジョブ”!
本作では、“移動”や“共闘”などの効果を持ったカードで組んだデッキを使って、ダンジョンの最深部に眠る“ロスト”と呼ばれる宝の回収を目指していきます。
マップはマスの組み合わせで構成されており、移動カードを使ってそれぞれのマスに止まることで、何かしらのイベントが発生するという仕組みです。マスの種類も毒状態になってしまうマスや敵が出現するマス、便利なカード・お金を入手できるマスなどさまざまです。
▲豊富にイベントマスが用意されているので、すべてのマスを探索したくなった結果、トラップに引っかかってしまうこともありました……。 |
未探索状態のマスには何が待ち受けているかわからないので、カードで進むマスの情報を入手したり、他のプレイヤーと合流して情報を交換したりするなど共闘することが重要になります。ここで必要になるのが“共闘カード”です。
“敵の位置を全員に知らせる”、“味方の状態異常を回復する”などの効果を持つ共闘カードを使うと、助けてあげた仲間から“グッジョブ”を贈ってもらえることが!
“グッジョブ”をもらうことで、バトルに役立つ“アシストカード”やダンジョン探索で必須となるポイント“ラック”の上限を上げることが可能です。実はこれらの要素はダンジョン攻略において、非常に重要なカギを握っています。
▲“グッジョブ”でもらったアシストカードを使うことで、バトル中にそのプレイヤーを呼び出して一緒に戦ってもらえるように! |
“ラック”について、探索中に発見した宝箱やモンスターを倒すことで得られる報酬は、ラックの使用量によって変化します。ラックを多く消費するほどいいアイテムが手に入るので、どのタイミングでラックを使うかも重要に。
▲画面左上に表示されている数値が“ラック”です。これを使うことで宝箱からカードを入手できます。 |
また本作の大きな特徴として、難易度がダンジョンの中のルートによって分岐することがあげられます。
ダンジョン内にはさまざまな難易度の道があり、緑や赤といった色で分けられています。緑色のルートは難易度が低く、赤色のルートは腕に自信のあるプレイヤーでもクリアが難しい難易度ですよ。
ちなみに、まだレベルが低いにもかかわらず好奇心で赤色のルートに進んでみたところ、足を踏み入れた瞬間に“恐怖”というバッドステータスにかかり、歩くだけでHPが減少するという事態に陥りました。その減少量もすさまじく、2、3歩歩いただけでHPがゼロに……。
▲ダンジョンは豊富に用意されており、なかには各ランキングの上位10名だけが挑むことができるものも! |
▲『聖剣伝説』シリーズでおなじみの“レザード・ヴァレスの塔”など、スクウェア・エニックスのゲームファンなら思わずニヤリとしてしまうダンジョンも存在! |
基本的には前述したようにマスを探索しつつ冒険を進めていくのですが、突如緊急指令が発動し、“エリミネーター”と呼ばれる強力なボスの解析を目的とした“陽動ミッション”が発生することがあります。
陽動ミッションでは、エリミネーターとプレイヤーが1ターンごとに交互に移動します。エリミネーターに接触すると問答無用で行動不能=ゲームオーバーになってしまうので、緊張感を持ってダンジョン探索をしなければなりません。
未探索マスにエリミネーターが入るとその姿を見失ってしまうので、他のプレイヤーとダンジョンの情報を共有しつつ逃げ切れるようにしましょう。
エリミネーターの移動ルートはプレイヤーで共通というわけではなく、プレイヤーごとに異なります。マス自体の情報は共有できるので、他のプレイヤーと協力したほうがエリミネーターの動向をつかみやすく、いい報酬をゲットできますよ!
▲突如ダンジョンに出現したエリミネーター。陽動ミッションでは、これに捕まらないように逃げ回ることに。 |
▲エリミネーター出現後の経過ターン数に応じて、報酬もどんどん豪華になります。どうしても接触を避けたい場合は、何も行動せずに制限時間まで放置してもOK! |
バトルと探索、どっちを重視する? デッキの構築でプレイスタイルも多種多様に
ここまでの説明で“移動カード”と“共闘カード”が本作においてどれだけ重要なのか、おわかりただけたかと思います。本作では、これらのカードを編成して、ダンジョン攻略前にデッキを作ることになります。
デッキは自由に編成できるので、仲間のサポートを重視したいなら“共闘カード”を多めに入れる、より多くのマスを探索したいなら“移動カード”をたくさん組み込むなど、自分のプレイスタイルに応じてデッキ構成を考えるというのも楽しいポイントです。
さらに、デッキやプレイスタイルを定める指針となるのが10種類以上用意された“クラス”です。見た目が変わるのはもちろん、クラス専用の“共闘カード”も存在するので、クラスに合わせてデッキを考えることも重要になります。
【CHECK】12種類のクラスやクラスごとのランキングの内容を紹介
前述したように、本作ではクラスごとに“グッジョブの獲得量”や“未探索マスの踏破数”など内容の異なるランキングが用意されています。ランキングで上位に入賞すれば、特別なコスチュームを入手可能です。
ランキングは1週間ごとに更新されるので、誰でも上位に入るチャンスがあります。トップランカーだけが挑めるダンジョンなどもあるので、上位を目指して報酬を狙っていきたいですね。
下記は現在判明している“クラス”と、クラスごとのランキングの内容になります。クラスは後からでも変更できるので、最初は見た目で選ぶのもアリですよ!
●クラス一覧
主力隊
▲ランキングでは、仲間から贈られるグッジョブの獲得ポイント数を競います。 |
境科隊
▲ランキングでは、自分が設置したHP回復エリアなどの恩恵を受けた味方の数を競います。 |
工作隊
▲ランキングでは、共闘カードでトラップやエネミーをどれだけ弱体化させることができたかを競います。 |
支援隊
▲ランキングでは、共闘カードを使って仲間のステータスをどれだけ強化したかのポイントを競います。 |
機動隊
▲ランキングでは、未探索マスの踏破数を競います。 |
偵察隊
▲ランキングでは、未探索のマスを共闘カードでどれだけ明らかにしたかを競います。 |
特務隊
▲ランキングでは、1つのダンジョンでの総バースト量の合計を競います。 |
貿易隊
▲ランキングでは、HP回復などのアイテムを使用した際に得られるポイントの量を競います。 |
潜入隊
▲ランキングでは、アイテムを使うことなく、いかにダメージを受けたか&トラップを発動させたかを競います。 |
討伐隊
▲ランキングでは、敵を討伐した際に得られるポイントを競います。 |
探索隊
▲ランキングでは、宝箱を入手した際に得られるポイントを競います。 |
医療隊
▲ランキングでは、仲間のランカーのHPを回復した際に得られるポイントを競います。 |
熱い駆け引きを生み出す“バーストシステム”がバトルのカギ!
本作には、バトル中に戦いに熱い駆け引きを生む独自のシステム“バーストシステム”が搭載されています。これは、デッキに組み込んだ“覚醒カード”を使うことにより、攻撃力や防御力を大幅に上げることができるシステムです。
▲画像は“覚醒カード”。メリットだけでなく、使用後には道具が使えなくなる、バトルでコインを入手できなくなるなど、さまざまなデメリットも……。 |
覚醒カードは手札にあるぶんだけ使えるので、たくさん使用するほど効果もアップします! しかし強力なぶん、体力を10%消耗するなど、まさに“もろ刃の剣”といったところ。
▲覚醒カードをたくさん使えば効果もアップ! 攻撃時の演出もド派手に!! |
▲上が通常時、下がバースト発動時のダメージ。大きく差がついていることがわかります。 |
またバトルでは、クラスごとに設定された“ボーナスアクション”が一定確率で発生することもあります。属性攻撃や状態異常付与、特殊防御などさまざまな効果を持っているので、運よく発動できればバトルを有利に進められますよ。
▲機動隊のボーナスアクション、“エレキウィンド”。電撃と旋風の2属性を備えた4連続攻撃を敵におみまいします! |
■ヒトクセもフタクセもあるExランカーが冒険を全力サポート!
ここで、探索中のあらゆる局面においてプレイヤーの力になってくれるNPC“Exランカー”たちを紹介。彼らは、基本的にはダンジョン探索中にアイテムを使用することで、HP回復やコンティニューといったサポートで助けてくれます。
●フローレンス・ナイチンゲール(17歳)
▲フローレンスを呼び出すためのアイテム。 |
【プロフィール】
奇抜なファッションですが、最年少でExランカーとなった天才少女。つねに笑顔で口調もかわいらしいけれど実はかなりの毒舌家だとか。
治療が趣味で、ランカーが倒れると嬉々として姿を現してくれます。アイテム“ナースコール”を使用することで呼び出すことが可能です。
▲颯爽と登場し、ランカーを踏みつけつつ回復してくれます。とてもサディスティック! |
●ウィリアム・シェイクスピア(32歳)
▲ウィリアムを呼び出すためのアイテム。 |
【プロフィール】
数々のクラスでマスターを務めた経歴を持つ伊達男。現在はランカーが所属する組織“ユニオン”の諜報員としてあらゆる場面で活躍しています。
ちなみに古代の宝を解除できる特殊体質を持っているようです。“キーキューブ”を使って呼び出すことで、レリック(鍵付き宝箱)の解除を行ってくれます。
▲老若男女誰にでも紳士的に接するウィリアム。レリック解除時も気品が漂っています。 |
●ハンニバル・バルカ(48歳)
▲ハンニバルを呼び出すためのアイテム。 |
【プロフィール】
ランカーズユニオン最強の男。無口で近寄りがたい雰囲気ですが、誰よりも仲間思いという一面を持っています。不言実行であらゆる功績をあげている点も、多くのランカーから敬意を集めている理由のようです。
行動不能状態になった時に“ビーコン”で呼び出すことができ、プレイヤーを復活させてくれます。
▲体力回復と同時に行動不能から復活させてくれる! なお、ハンニバルという名は先代から受け継いだとのこと。 |
■かつてない共闘を楽しめる新感覚RPGで、ランキングの頂点を目指せ!
ダンジョンの探索やバトル、ランキングなど、やり込める要素が盛りだくさんの『ランページ ランド ランカーズ』。一見複雑に見えますが、チュートリアルをプレイしたらすんなりとゲームのポイントを理解することができました。
それに、共闘カードを使った時に他のプレイヤーさんが“グッジョブ”を贈ってくれるのがとてもうれしくて1度遊ぶとヤミツキに!
さらに今なら配信開始を記念して、冒険の役に立つアイテムがもらえるキャンペーンが実施されている他、7月20日からは『ファイナルファンタジーV』とのコラボダンジョン“ロンカ遺跡”が登場します。この機会に、まったく新しい感覚の冒険の旅に出かけましょう!
なお、7月23日までの期間限定でコンポーザー・石元丈晴氏による本作のテーマ曲『EXODUS』無料でダウンロードできるとのこと。
▲配信開始を記念して、導力石やキーキューブといった貴重なアイテムがもらえます。 |
▲空中に浮かぶ古代遺跡。“ラミア”や“ハイドラ”といったモンスターが登場し、エリミネータ―としてあの“オメガ”が冒険者に襲いかかる! |
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