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2015年5月9日(土)

“ID@Xbox”とWindows10が開くゲーム業界の未来とは? インディー開発者必見の“UWP”

文:たけのこ

 5月8日~10日に開催される“東京インディーフェス 2015”。ビジネスデーである8日には、インディー開発者向けにワークショップが開催されました。本記事では、マイクロソフトの講演に関するレポートをお届けします。

“東京インディーフェス 2015”
▲マイクロソフト ID@Xboxディレクター クリス・チャーラ氏。

 本講演では、マイクロソフトのクリス・チャーラ氏が登壇。同社が提供する、インディーゲーム開発者向けの支援プログラムについてのトークが展開されました。

■インディー開発者

 まずクリス氏は、マイクロソフトが提供予定のWindows10(Win10)が搭載されたスマートフォンやタブレットPCなどでは、“ユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)”によって、さまざまなアプリを自由に配信しやすくなっていることを説明しました。

 UWPによって、端末が異っても共通する部分の開発コードを共有できるようになり、アプリ開発がより単純化。さまざまなWin10搭載端末で、同じアプリを遊べるようになるとのこと。

 ただしこれについて、高スペック(パソコン)向けに開発したゲームが低スペック(スマートフォンやタブレット)端末でサクサク動く可能性が低いことは、意識してほしいと述べていました。

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”

 Xbox One用ゲームの開発については、開発者支援プログラムID@Xboxプログラムについて説明。このプログラムに参加すると、ゲーム開発に必要なXbox One開発機、Unityライセンスなどを無償で受けられます。しかもID@Xboxは、Win10でもサポートされているとのこと。

 プログラムの参加には審査が必要になりますが、参加することで配信後の作品のアップデートやパッチも費用なしにユーザー提供できるそうです。ちなみに、現在市販のXbox Oneを開発キットにすることはできませんが、将来的には市販のものも使えるようになるようです!

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”
▲Win10ですべてのXbox Live機能を利用できるようになるそうです。
“東京インディーフェス 2015”
▲無償で開発機を2台ももらえるだけでなく、Unityライセンスまで!

 最終的にはゲームを発売・配信し、次なるゲームの開発へとつなげることが本プログラムの目的となっています。マイクロソフト直々にゲーム販売のノウハウなどを伝授してもらえるので、ゲームの開発はできるけどマーケティングの知識がない、といった人も参加してみるといいかもしれませんね。

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”

 UWPのゲームは、年内にはXbox One上でテストプレイが可能になる他、いずれXbox Oneでも発売できるようになるそうです。UWPゲームはWindows Storeで配信すればWin10端末でのみ、ID@Xboxを通せばWin10端末とXbox Oneの両方に向けて配信できるとのこと。

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”

 今回の講演で、UWPとID@Xboxによるゲーム業界の新たな可能性が感じられました。このプログラムによって、より多くの開発者・ゲームユーザーが増えていくことでしょう。

■東京インディーフェス概要
【日程】
・2015年5月8日(金) BUSINESS DAY
 カンファレンス開場 9:00
 ワークショップ 10:00~18:00
 本会場一般開場 12:00~18:00
・2015年5月9日(土)PUBLIC DAY
 開場 10:00~17:00
 パネルセッション 13:00~18:00
・2015年5月10日(日) PUBLIC DAY
 開場 10:00~17:00
【会場】秋葉原UDX
 東京都千代田区外神田4-14-1(JR秋葉原駅より徒歩2分)
WEBサイト:http://tokyoindiefest.com/

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