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2015年5月10日(日)

インディーフェスで遊ぶべき注目ゲームはコレだ! 稲船敬二氏の本格ACTや現実とリンクする意欲作が出展

文:まさん

 インディー(謎のあいさつ)! みなさん、こんにちは。PlayStation Mobileのゲームを300本買っているインディー好きライター・まさんです。5月8日から5月10日の3日間にかけて、東京・秋葉原UDXで開催されるイベント“東京インディーフェス2015”というイベントをご存じでしょうか?

 このイベントは、世界中のゲームクリエイターが制作した最先端のインディーゲームが体験できるという、インディー好きにはたまらないもの。あの稲船敬二氏が開発を進めている『Mighty No. 9』など、多数の注目作品が出展されています。

“東京インディーフェス 2015”

 「そうとは聞いては、黙ってはいられない!」というわけで、今回は電撃オンラインのインディーゲーム担当ライター・まさんが、出展されている最新タイトルをチェック! 会場で遊べたゲームの中で、個人的に気になった作品をピックアップして解説していきます。5月10日の一般日を訪れる人は、参考までにどうぞ!

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”
▲会場では、ゲームの試遊に加えて物販を行っているブースも。ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのブースでは、ニコニコ超会議で話題をさらった伝説の漫画“ユニティちゃんを創った男たち”が配布されていました。

■スマホからPS4、Oculus Riftまで。ハードの垣根を越えた挑戦的なゲームが多数展示

 インディーゲームを体験したい人で大盛況だったメインホール:アキバ・スクエア。自分もいろいろと見て回ったのですが、斬新なアイデアにあふれたゲームが多く、目移りしてしまいました。プレイした多くのゲームの中でも、特に気になったゲームを紹介していきたいと思います。

“東京インディーフェス 2015”
▲こちらは一般日1日目(5月9日)の様子。

●実力派クリエイターの底力を見た『Mighty No. 9』

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”

 稲船敬二氏主導のもとに作られた3D横スクロールアクションゲーム。古きよき2Dアクションのようなプレイ感覚と、稲船さんの最新作ということで個人的に注目していたのですが、期待通りの楽しさでした。

 ショットでダメージを与え、弱った敵にダッシュで体当たりすると相手を吸収できるというわかりやすいアクション。操作性も良好で、体力が減ると行動パターンが変わるボスとのバトルは思わず夢中になります! 絶対遊んでおくべき、注目の1本。

・ゲームプレイ動画(2014年バージョン)


●PlayStation Mobile最後のソフト!? 『MIllION SHELLS』

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”

 2015年7月15日をもって配信終了となるプラットフォーム・PlayStation Mobile(以下、PSM)。PS Vitaで個人製作のインディーが手軽に遊べるプラットフォームとなっており、終了が近づいている今でも次々と名作が生まれています。

 本作は、そんなPSMで配信が予定されているタワーディフェンス+シューティングゲーム。内容は、タッチ操作で砲台を設置し、弾を発射する方向を決定するというものです。

 指で敵弾を消しながら設置と発射を繰り返していくという斬新なゲーム性で、かなり熱中できる作品でした。特に、体力と引き換えに全段を一気に発射できる必殺技が本当に爽快! クオリティが高いので要チェックです。


●初代PSやセガサターン風のアクションアドベンチャー『BACK IN 1995』

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”

 粗めのポリゴンにラジコン操作で不自由な操作性。あえて、1995年のポリゴン黎明期に出た作品のプレイ感覚を再現したという異色のアクションアドベンチャーです。

 ドット絵のレトロゲーム風アクションはよくありますが、3Dのレトロ風ゲームは業界初なのでは? 操作のイライラ感が懐かしく、今遊んでみると逆に新鮮かもしれません。発想の勝利ですね。


●現実とリンクさせた壮大なアドベンチャーゲーム『GENSO』

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”

 ゲーム内でギミックを解いていくアドベンチャー……なのですが、現実とのリンクが重要になるかなり変わった作品です。なんと、ゲーム内にある複雑な仕掛けの解答が、スマホや攻略本などの別メディアに存在。ゲーム内だけで完結せずに連動していく仕組みになっています。

 逆に、攻略本のページが破れている部分をゲーム内で拾った紙片と組み合わせて補うなど、相互に関連している部分も。どのようなメディアで展開していくのかはまだ不明ですが、本格的に動き出したら、いろいろとおもしろそうな予感がしました。


●美しいビジュアルが目を引くアクションゲーム『BLACK WITCHCRAFT』

“東京インディーフェス 2015”

 アニメのようにキレイなキャラクターと、モノクロで彩られた背景が美しい1作。PS4とXbox oneで配信予定とのことで、バトル部分はかなり完成している感じを受けました。

 キャラクターだけではなく、武器まで細かくアニメーションする日本人受けしそうなゲームです。クラフト部分は体験できませんでしたが、バトル部分は主人公の動きがマリオネットのようにカクカクっと動いて非常に独特。他にないゲーム性になりそうです。


●下へ下へと潜っていくだけなのに楽しい! 天才的な発想を感じる『Downwell』

“東京インディーフェス 2015”
“東京インディーフェス 2015”

 本作は、海外で開催された“Independent Games Festival”の学生部門において、日本人として初のノミネートを果たした作品です。

 ジャンプして地面を撃ち、ブロックを破壊しながら下へ下へと潜っていくシューティングなのですが、ステージをクリアするごとに1つだけスキルを選んで主人公を成長させられたり、アイテムを購入してパワーアップしたりといった要素も。

 静止画だと、普通のレトロゲームに見えるかもしれませんが、遊んだ時の手触りがよく、配信されたら個人的に買ってみたいです。


 いかがでしたでしょうか? 他にも魅力的なタイトルはまだまだたくさんあるのですが、インディーの常として“百聞は一見にしかず”。とにかく斬新なゲーム性の作品が多いので、実際に遊んでその魅力を体感してほしいですね。

 ちなみに、プレイズムの『D4』やキュー・ゲームスの『Nom Nom Galaxy』など、大手メーカーによる名作も多数出展されています。この休日はブラっと秋葉原に足を運んで、会場でインディーゲームを遊んでみるのもオツですよ。

■東京インディーフェス概要
【日程】
・2015年5月8日(金) BUSINESS DAY
 カンファレンス開場 9:00
 ワークショップ 10:00~18:00
 本会場一般開場 12:00~18:00
・2015年5月9日(土)PUBLIC DAY
 開場 10:00~17:00
 パネルセッション 13:00~18:00
・2015年5月10日(日) PUBLIC DAY
 開場 10:00~17:00
【会場】秋葉原UDX
 東京都千代田区外神田4-14-1(JR秋葉原駅より徒歩2分)
【入場料】
一般:1,500円
学生(中高大):1,000円
小学生以下:無料
WEBサイト:http://tokyoindiefest.com/

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