2015年5月11日(月)
5月9日、東京の渋谷公会堂にて、『サガ』シリーズの25周年を記念したライブイベント“One Night Re:Birth”の東京公演が行われました。
『サガ』シリーズの楽曲を数多く手掛ける作曲家・伊藤賢治さんと、彼が集めた実力あるミュージシャンたちによる熱演が行われた本公演。ライブは『サガ』シリーズのバトル曲を中心にセットリストが組まれており、アンコールを含めた計20曲もの演奏を、存分に堪能することができました。
【1】オープニングタイトル『ロマンシングサガ‐ミンストレルソング‐』
【2】Re:Birth II - バトル1 メドレー『ロマンシングサ・ガ』、『ロマンシングサ・ガ2』、『ロマンシングサ・ガ3』、『ロマンシングサガ‐ミンストレルソング‐』
【3】Re:Birth II -閃- 下水道『ロマンシングサ・ガ』
【4】Re:Birth II -閃- バトル#5 『サガフロンティア』
【5】Re:Birth II -連- 燃える血潮~Save the world メドレー『サ・ガ2 秘宝伝説』
【6】Re:Birth II -連- A Piece of Courage 『ロマンシングサガ -ミンストレルソング-』
【7】Re:Birth II -連- 全軍突撃! 『インペリアルサガ』
【8】Re:Birth II -連- バンガード発進! 『ロマンシングサ・ガ3』
【9】Re:Birth II -連- Battle #4 『サガフロンティア』
【10】Re:Birth II -連- 死への招待状 -The Battle with Death-『ロマンシングサガ -ミンストレルソング-』
【11】Re:Birth II - 四魔貴族バトルメドレー『ロマンシングサ・ガ3』
【12】Re:Birth II - ラストバトル『ロマンシングサ・ガ2』
【13】Re:Birth II - ラストバトル『ロマンシングサ・ガ3』
【14】Re:Birth II - 決戦!サルーイン『ロマンシングサガ‐ミンストレルソング‐』
【15】Re:Birth II -閃- 七英雄バトル『ロマンシングサ・ガ2』
【16】Re:Birth II -閃- Last Battle -Asellus- 『サガフロンティア』
【17】Re:Birth II -連- Last Battle -Emilia- 『サガフロンティア』
【18】Re:Birth II -連- Last Battle -Red- 『サガフロンティア』
【19】Re:Birth II -連- 熱情の律動『ロマンシングサガ -ミンストレルソング-』
【20】エピローグ『ロマンシングサ・ガ2』
演奏曲は伊藤さんによるバトルアレンジCDの『Re:Birth II /ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ』や『Romancing SaGa Battle Arrange Re:Birth II 閃』、そして最新作である『Re:Birth II 連 / サガ バトルアレンジ』でも聴くことができますので、興味のある方はぜひCDもチェックしてみてください。
ライブのオープニングでは、伊藤さんによるソロ曲『オープニングタイトル』が静かに演奏されました。その後、ギターの寺前甲さん、ギター&キーボードの上倉紀行さん、ベースの榎本敦さん、ドラムの山内優さん、マニュピレーターの和田貴史さんらが演奏に加わり、激しい曲調の『バトル1 メドレー』、『下水道』、『バトル#5』と立て続けに3曲を披露。
特に『バトル#5』では、伊藤さんの合図にあわせて観客が総立ちになるなど、大きな盛り上がりを見せていました。
その後、上倉さんがアレンジを加えたという『全軍突撃!』までの演奏が終わると、スペシャルゲストとして『サガ』シリーズの生みの親である河津秋敏さんが登壇。『サガフロンティア』のCMで使用された秘蔵楽曲などを伊藤さんとともに紹介しつつ、『サガ』シリーズを振り返っていました。
▲河津さんは「サガ25周年も半分、これからまだまだ続きます。いろんなことを計画していますので、楽しみに待っていていただければ」とコメントしていました。 |
また『ロマンシングサ・ガ3』に登場する“四魔貴族”の曲のフルオーケストラバージョンを披露する一幕もあり、これには観客も大興奮の様子でした。
河津さん降壇後は、ヴァイオリンの土屋玲子さんとボイスパフォーマーの岸川恭子さんを加え、演奏を再開。『死への招待状 -The Battle with Death-』での岸川さん、土屋さんのパフォーマンスは圧巻の一言で、観客は固唾を飲んで演奏に聴き入っていましたね。
ライブ終盤は、観客総立ちで『四魔貴族バトルメドレー』から『決戦!サルーイン』までを一気に演奏。終了後、伊藤さんたちは1度舞台から去りましたが、多くの「アンコール!」コールに応えて再度舞台に登場し、シリーズ屈指の名曲『七英雄バトル』の演奏をスタート。アンコールだけで6曲をハイパフォーマンスで演じ、大きな興奮に包まれたままライブは閉幕を迎えました。
ライブ終了後は伊藤さん、河津さんにお話を伺うことができたので、その内容を掲載します。
――今日のライブの感想はいかがでしたか?
伊藤:最後は自分の言葉に感極まったりもしましたが、そういった感情が湧き出たことも含めて、いい思い出になったコンサートでした。
河津:テンションの高さにいつも驚いています。イトケンも観客をどんどんノせて盛り上げていきますし(笑)。ファンの方も満足していただけたのではないでしょうか。
――これからの『サガ』はどのような広がりを見せていくのでしょう?
河津:まずは『インペリアル サガ』ですが、過去作のファンの方にはいろいろと楽しめる要素もたっぷり盛り込まれていますし、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。あとは今制作中の新作の方ぜひ期待していただければと思います。
伊藤:『サガ』も多方面でいろいろと展開していきますし、そういった動きは来年からより一層高まっていく予感がしています。自分も楽しみつつ、ファンのみなさんも楽しませていきたいです。
――最後に、『サガ』シリーズの25周年を振り返っての思いをお聞かせ願えますか?
伊藤:案外重い25年間でしたね。結果として、今は自分自身も楽しませていただいていて幸せなのですが、それは周りの人たちのおかげだということも、最近は見えるようになってきました。今回のライブでは、それを再確認することができてよかったです。今後ともよろしくお願いいたします。
河津:『ロマンシングサガ -ミンストレルソング-』から10年経っていますし、『サガ』のようなタイトルでも続けていくことは本当に大変なので、今頑張れていることが幸せだということを実感しています。これからもみなさんに『サガ』を届けていきたいですね。
会場では『サガ』シリーズのアートギャラリーなどの展示も行われていました。今後もより一層の盛り上がりを見せるであろう『サガ』シリーズ。今後の動向に注目していきましょう!
▲『サガ』シリーズと佐賀県のコラボ企画の“ロマンシング佐賀”のポスターも。 |
▲会場の2階には、音楽CD『Re:Birth II -連-/サガ バトルアレンジ』のジャケットイラストなどが展示されており、多くのファンが足を止めて見入っていました。 |
写真提供:スクウェア・エニックス
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