2015年5月14日(木)
『レイギガント』一弥篇の主題歌を担当したT.M.Revolutionに聞く、主人公・一弥と自らとのリンクとは
バンダイナムコエンターテインメントより、7月30日に発売されるPS Vita用ソフト『レイギガント』。3人の主人公それぞれに異なる主題歌が用意される本作。そのなかで第1の主人公・天風一弥篇の主題歌を担当されたT.M.Revolution 西川貴教氏に話をうかがった。
『レイギガント』は、ダンジョンRPGの制作に定評のあるエクスペリエンスが開発するRPG。ギガントと呼ばれる宇宙からの侵略者と戦う3人の主人公たちの物語が、オムニバス形式で描かれる。
西川さんが手がけた天風一弥篇の主題歌となる『AMAKAZE -天風-』は、5月13日に発売されたニューアルバム『天』に収録されている。
■一弥とヨリガミの関係性を曲のテーマに
――天風一弥篇の主題歌となる『AMAKAZE -天風-』ですが、どのようなテーマで制作されたのでしょうか?
資料や設定を拝見して、主人公の天風一弥という人物やヨリガミとの関係性をテーマに制作していきました。彼の設定を見る限り、パワフルで、あまり作戦立てて物事を組み立てられるタイプではないんだろうなと思い、あえて各楽器の生の音を生かすようにして、完成された楽曲というより、荒削りな音として制作しています。
今回のアルバムで、この曲だけはドラムやベースを機械の打ち込みではなく、人間が生で演奏したものになっているんです。普段のT.M.R.のサウンドよりも、もう少しライブっぽいものに近づけています。
――主人公とヨリガミの関係性を、どのように楽曲に落とし込まれたのでしょうか?
一弥は突然ヨリガミという巨大な力に覚醒して、望まざる形で過酷な運命を背負うことになるのですが、それって僕自身にも当てはまる部分があるのかな、と思ったんです。というのも、歌手という職業は一見華やかで楽しげに映りますけど、みなさんの声援や期待に全力で応えなければいけない、わずかでもガッカリさせてはいけないという重圧がある職業でもあります。
▲主人公の1人である一弥は、ギガントに襲われる中でヨリガミの力に覚醒することになる。 |
それは、ある種使命に似たものだと思っていて、それを一弥の宿命とリンクさせて今回のテーマソングを作らせていただきました。そういった意味で、今回のアルバムのなかでもかなり存在感の強い楽曲になっていると思いますよ。
――実際にゲームを少しプレイされたということですが、いかがでしたか?
ストーリーも重厚でやり応えがありましたし、バトルシステムやグラフィックも洗練されていて楽しかったです。みなさんが期待されている以上のデキになっているのではないでしょうか。
――西川さんは普段はゲームで遊ばれることもあるのでしょうか?
自分がかかわった作品はプレイさせてもらっていますし、他にも仲間や友人と一緒に遊ぶこともあります。近年はスマホのゲームなどに押されている感じもありますが、コンシューマならではのよさって必ずあるので、盛り上がってほしいですね。
――ちなみに、オフの日はどんな過ごし方をされているのでしょうか?
基本的にはジムにいますね。今はツアーにも入っているので、旅先で走ることもあります。また、ツアー中は移動の時間が多いので、スタッフの間ではゲームが流行ることもありますよ。
――そんな中で西川さんもスタッフとともに協力プレイをしたり、対戦したり?
そうですね、ただ、僕よりもむしろスタッフのほうが熱心にゲームをやり込みます。僕は仕事の関係上、ツアーの途中で東京に戻ることも多いのですが、スタッフはずっとツアーに入ったままなので、僕が戻った時にレベルが離されてしまっていたりします(笑)。
――最後に、『レイギガント』を楽しみにされている読者のみなさんにメッセージをお願いします。
ゲームでは、詩の内容を考えてギリギリのタイミングで2コーラス目を使ってくださいとお願いしたので、フルサイズで聴けば詩に込められた想いをより深く理解できるようになっています。
ゲームの発売に先駆けて聴いていただけるので、ぜひこの主題歌を楽しんでいただくとともに、ほかの楽曲も聴いていただけるとうれしいですね。
『レイギガント』プロモーション動画・第2弾
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
データ