2015年5月15日(金)
5月14日、東京の渋谷ヒカリエにて、DeNAより配信中のiOS/Android用アプリ『七つの大罪 ポケットの中の騎士団』についての三社座談会が開催されました。
登壇したのは、DeNAから『ポケ騎士』のプロデューサー・庄司美弥子さん、講談社から週刊少年マガジン編集部『七つの大罪』の担当編集・藤井俊宏さん、アニプレックスからアニメ『七つの大罪』のプロデューサー・瓜生恭子さんの3名です。
▲左から瓜生さん、藤井さん、庄司さん。 |
『七つの大罪』に深く関わる3名が、本作に対する思いを語りあった本座談会。この記事では、その内容についてお届けしていきます。
まずはじめに、ゲーム、マンガ、アニメのキーマンとして活躍中の3人による、プロデューサートークから座談会はスタートしました。瓜生さんいわく、原作単行本の2巻が発売されたころにはすでに、アニメ化への動きがはじまっていたとのことです。
また、庄司さんによるとゲーム化の話も2014年の秋ごろに出始め、アニメの放送を待たずゲームの準備が始まったとのことでした。
こうしたアニメ化、ゲーム化に向けてのスピーディーな展開に対して「原作者の鈴木央(なかば)さんは噛みしめるようにして喜んでいた」と藤井さんは語っていました。
実際にアニメのアフレコ現場に鈴木さんが顔を見せることもあり、締切に迫られている時にはミキサー室で執筆を行うこともあったようです。鈴木さん自身、アニメは1人のファンとして楽しんでいるとのことでした。
次に、アニメのお気に入りのシーンやキャラクターについての話題に。瓜生さんのお気に入りはキングで、ビジュアルはもちろん、彼の素直な性格が大好きとのことです。
そして、庄司さんの推しキャラは巨人族のディアンヌとのこと。庄司さん自身、すらっとしているので、自分の体型に悩むディアンヌのエピソードには共感できるのだそうです。
藤井さんはホークがお気に入りのようで、何よりアニメ版の声のかわいさに驚いたとのことでした。
そして、好調のアニメでしたが、うまくいった理由として、原作のテイストを崩さないように忠実に描くことを意識したと語るのは瓜生さん。
それに対して藤井さんも「アニメのスタッフが原作を尊重してくれたことや豪華な声優陣、子どもでも大人でも楽しめるわかりやすいおもしろさなどがヒットの要因だった」と語っていました。
アニメの次はゲームに関する話題へ。庄司さんは『ポケ騎士』を制作するにあたり「原作の世界観や特徴を踏まえたうえで本格的なRPGを」というのを目指したと言います。
また、キャラの迫力あるバトルをゲーム内で表現するということも重視しており、そのコンセプトはちゃんと表現できているのでは、と自信をのぞかせていました。
また、藤井さんによると鈴木さん自身もゲームを楽しんでいるとのこと。「鈴木さんは普段、PCやスマホなどを一切使わないのですが『ポケ騎士』はプレイしていて、上フリックで出せる必殺技がとても爽快でおもしろいと言っていました」とコメントしていました。
なお、ゲームで使用されているボイスは、台本などはアニメのものを使用しつつ、すべて撮りおろしであるとのことです。また、ゲームオリジナルのボイスも存在するので、ぜひそのあたりにも注目して楽しんでほしいと、庄司さんがアナウンス。
▲必殺技“デッドリーヘルブレイズ”の掛け声は、最初に収録したリオネス役の西凜太朗さんの熱気に引っ張られる形で、全体としても気合いの入ったものになったとのこと。 |
話題の中では、ゲームに追加してほしい機能を藤井さん、瓜生さんが答える場面も。藤井さんは「鈴木さんは上フリックを学んだので、次はスワイプなどを覚えてもらって、最終的には鈴木さんがメールを打てるようになるようなシステムを入れてほしい」と笑いながら希望。
瓜生さんは「ホークが倒される姿がカワイイので、何度でも見れるように特定のキャラを倒し続けられる機能がほしい」と要望を出していました。
座談会の中盤では、“教えてばっちょ(鈴木さんの愛称)先生”のコーナーに。担当編集の藤井さんが、事前に寄せられた質問を鈴木さんに聞き、その内容を答えるというコーナーです。
最初の質問は「当初想定していた設定を逸脱して成長したキャラやストーリーはありますか?」というもの。これに対して「ヘンドリクセンとジェリコは想定以上においしい立ち位置になった。何度振られても頑張る女性はカワイイ」という回答が。
基本的にすべてのキャラに思い入れがあるので、どのキャラの話を考えていても楽しいとのことでした。
「おもしろいお話を書く秘訣はなんでしょうか?」という質問に対しては、「読者の予想をなるべく裏切ってやろうという天邪鬼な考え」で話を作っているとのこと。
鈴木さんはファンレターを全部読んでいるようで、時にはそれを参考にし、その意見と逆側に話をふるということもあるとのことです。また、キャラはリアリティを持たせるように作れば自然と動いていくとも述べていました。
また、魅力的なキャラを生み出す秘訣として、人間観察を欠かさないようにすることが大切だと回答してもいました。
そして、ヒロインたちの3サイズについての話題も。藤井さんによると、この情報は初公開であるとのこと。ちなみに各ヒロインのバスト、ウエスト、ヒップは、エリザベスが92・56・89、ディアンヌが91・58・90、エレインが73・50・70、マーリンが85・57・85、だそうです。エリザベスが1番スタイルがいいようですね!
▲この話題になった瞬間、会場にはどよめきが。瓜生さんも「初めて聞いた」とコメントしていました。 |
なお、質問の中には物語の核心に触れるものも。「原作117話“二人の妖精王”に登場する妖精族の男の子はガウェインくんでしょうか?」という質問に対して、「それはプオーラという名の妖精であってガウェインではない」という回答が。ガウェインというキャラは今後登場予定なので、これからの展開にも期待したいところです。
他にも「バンとエレインの人間変換した時の年齢差はどれくらいなのでしょうか?」に対しては「10歳差くらい」など、初出となる情報も数多く飛び出していました。
なお、ゲームに対して鈴木さんは「自分好みのパーティを作れるのがすごくお気に入り」だとコメント。庄司さんも「コンセプトの1つとして、自分だけの最強騎士団を作ろうというのがあったので、鈴木さんにそう言っていただけてうれしい」と笑顔で返していました。
座談会終盤では、『ポケ騎士』に関する注目情報が3つ発表されました。まず1つは『ポケ騎士』にオリジナルキャラが登場するというもので、キャラは鈴木さん描き下ろしとのこと。ゲームでの登場は夏頃を予定しているようです。
また、オリジナルキャラにもボイスが付き、七つの大罪のメンバーとのやり取りも用意されているとのこと。登場が待ちきれませんね!
▲19歳の少年・アーデンと、23歳の女性・デルドレー。恋愛面でギャグ風味のトラブルを巻き起こすようです。 |
なお、藤井さんによると、このオリジナルキャラはマンガ本編にも登場するとのこと。登場時期はまだ未定ですが、予想以上にいいキャラに仕上がったとのことなので期待しましょう!
重大発表の第2弾は、ゲーム内でキャラのファッションコンテストを行うというもの。
鈴木さん自身「ファンからのイラストを見るのが好きなので、今回の審査員長をやりたい」とまで言っているようです。コンテストのテーマは“食べ物”。誰でも参加できて文章での応募もOKとのこと。詳細は公式ツイッターで告知されていますので要チェック!
登壇者のみなさんも、それぞれコンテストの応募作品をその場で描いていました。3人が描いた作品はこちらになります!
▲どんぐりをモチーフにしたキングの衣装も公開されました。 |
▲瓜生さんはリンゴとゴウセルをかけた“りんごうせる”。ゴウセルの武器が弓ということで頭にリンゴを乗せたとのことです。 |
▲庄司さんはお気に入りのディアンヌの水着コスチュームを披露。彼女のイメージカラー“オレンジ”をモチーフにしているようです。 |
▲藤井さんはマーリンのコスチュームをデザイン。“暴食”しすぎたマーリンをイメージしているとのことでした。 |
発表の3つ目はiOS/Android用アプリ『進撃の巨人 -自由への咆哮-』とのコラボ。イベントの事前エントリーで“★3ミカサ”をゲットできるとのことです。エントリーは『ポケ騎士』の公式サイトで近日中に行われる予定です。
発表会の最後には、庄司さんから「『ポケ騎士』は長く愛されるタイトルにしていきたい。今後もイベントや新たな機能などを追加していくので、期待していてください」とコメントが。
こうして新情報盛りだくさんの座談会は大盛況のまま幕を閉じました。ゲーム、マンガ、アニメと幅広い展開を見せる『七つの大罪』。これからも目が離せませんね!
(C)鈴木央・講談社/「七つの大罪」製作委員会・MBS
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