2015年5月20日(水)
RPG『信長の野望 201X』をレビュー! やり応え抜群のバトルがアツい!
事前登録中から話題となり、ついに配信開始となったコーエーテクモゲームスが展開するiOS/Android/PCブラウザゲーム『信長の野望 201X(ニマルイチエックス)』。そう、あの戦国シミュレーションゲーム『信長の野望』のシリーズ最新作です。時代を飛び越え現代にやってきた戦国武将たちが、“幽魔”と呼ばれる謎の敵相手に暴れ回ります! 歯ごたえあるバトルを楽しめる本作のレビューをお届けしていきます。
『信長の野望』と聞いて連想するジャンルは、シミュレーションゲーム、という方は結構多いのではないのでしょうか。筆者もその1人です。しかし、本作『信長の野望 201X』のジャンルは、シミュレーションゲームではなくフォーメーションバトルRPG。現代の日本を舞台に、現代人であるプレイヤーは次元を超えてやってきた戦国武将たちと協力し、突如空間のゆがみから現れた魔物(幽魔)を倒していくことになるのです。
本作は、“霊力”を消費して幽魔に支配された地域を解放しながらストーリーを進めていきます。日本各地に出現した幽魔と戦闘を繰り広げ、全国各地域の平和を取り戻していきましょう。
▲指揮能力に長けている陰陽師の末裔である主人公(プレイヤー)は、戦闘で各武将に指示を出して戦います。 |
▲戦闘に勝利すると、プレイヤーと武将の経験値やアイテムなどを獲得できます。 |
ポイントとなるのが、現代×戦国というこの構図。戦国時代から現代へとやってきた武将たちの、現代の機器に身を包んだ姿を拝むことができます。これが意外と似合っているから不思議!
▲サル顔の武将、木下秀吉が登場! 『信長の野望』らしいリアルテイストなイラストで登場キャラクターは描かれます。 |
▲織田信長降臨! 現代の銃を手にとっても、違和感はまったくなし。むしろかっこよさが増していますね。 |
▲数多くの武将たちが登場し、ともに戦ってくれます。武将は“スカウト”したり、戦闘後に仲間になります。 |
▲戦闘は、編成した部隊で行います。主戦力を4名、予備戦力を3名まで、プレイヤーの最大コスト内におさまるように部隊に武将を入れられます。 |
▲ちなみに、筆者が密かにお気に入りなのが、ロード画面。バイクにまたがった信長のシルエットのこのセンス、すばらしい! |
■戦術性あふれるバトルで頭をフル回転させろ!
注目は、幽魔との戦闘システムです。戦闘では、ターンごとに3×3マスの陣地上にいる武将を制限時間内に前列、中列、後列にスライドさせて動かして配置を決め、幽魔に攻撃していくフォーメーションバトルが展開します。武将の行動には、敵にダメージを与える“攻撃”、力を溜めて次の攻撃を強化する“溜め”、周囲の武将の生命力を回復する“回復”、能力を一時的に上げる“支援”などがあり、これらは武将をどこの位置に配置するかで決まります。
さらに、武将は“武芸者”“戦術家”“射撃手”“薬師”といった4つ職業のいずれかについています。武芸者は前列でしか攻撃ができない、射撃手は後列からでも攻撃ができるなど、それぞれのフォーメーションによってできる行動が決まっているのです。
ここまで説明すると難しく聞こえるかもしれませんが、要するに“したい行動ができる位置に武将を移動させて戦っていく”ということなのです。操作自体は簡単なため、誰でもプレイできますよ。
▲ちなみにゲームスタート時に仲間になってくれる秀吉の職業は戦術家。前列と中列に配置すると攻撃し、後列に置くと溜めをします。好きな位置に武将を移動させ、下部にある“実行”をタップすると行動開始です。 |
武将たちのいる陣地は縦、横一列ずつつながっており、たとえば左上と真ん中上に武将がいた場合、左上の武将を右に動かすと、真ん中上の武将も右に動いていくのです。なかなか頭を使うのですが、これが戦闘システムのキモになります!
▲左列真ん中の秀吉を右に動かすと……。 |
▲右隣にいたねねも一緒に右に動きます。直線の列1つ1つが1本のレールのようになっているわけです。 |
「移動は頭を使うけど、一度攻撃と決めたら戦闘終了までその位置でいいから、移動は1回で十分じゃん」と思う方もいるでしょう。でも、そんなことはありません。敵が攻撃をしてくる際、強力な攻撃を仕掛けてくる場所がわかるダメージマスが表示されることがあります。ダメージマスは危険の印。攻撃をされると、大ダメージを受けてしまうのです。戦闘ではこのダメージマスを避けつつ戦うことになるので、必然的に動かさなくてはならない状況に……。
制限時間のある中、どうしたら武将が全員避けられるのか、的確な行動をするにはどうすればいいのかを模索する必要があるので、かなりやり応えのある戦いを楽しむことができますよ。ちなみに、筆者は武将を動かしに動かした結果、時間内に1つも避けられずにピンチを迎えてしまったのはココだけのお話。
▲中心のマスにある赤色のマークが、ダメージマスです。 |
▲ダメージマスを避けても通常攻撃は食らってしまいますが、強力な攻撃を食らうよりもはるかにダメージが少なくて済みます。見事に避けられれば、そりゃもうガッツポーズですよ! |
■武将ごとのスキルを発動させ、戦況を有利に!
登場する武将には、スキルと呼ばれる必殺技が用意されています。スキルの効果は、1列の幽魔にダメージを与えるものから仲間武将の生命力を回復するものまでさまざま。スキルは、陣地に出現するスキルマスに武将を置くと発動します。このスキルマスは毎ターン出現するため、惜しみなく使っていくといいでしょう。
▲青く表示されたマークがスキルマスです。 |
▲ねねのスキル“癒しの水”が発動! 縦1列の武将を回復してくれます。初期からいてくれるねねは、回復役としてしばらくのあいだ活躍してくれますよ。 |
筆者が特に推したいスキルは、田鶴姫のスキル。幽魔にダメージを与えつつ、一定確率で毒状態にしてくれます。毒状態になった敵は、一定ターン数のあいだ徐々にダメージを受けるのです。強い敵と戦う際、毒のほうが武将が与えるダメージよりも大きいことがあり、バトルでは積極的に田鶴姫をスキルマスに置いて戦っていました。
▲スキルマスが特定の位置に並ぶと、コンボと言われる特殊効果が発動します。効果はダメージが50%上昇したり、敵が麻痺したりとさまざま。 |
スキルマス、ダメージマス、1列の武将がまとまって動くシステムといったこれらの要素により、戦闘における戦術性は格段にアップ! つねに緊張感のある戦いが楽しめます。
■現代兵器の恐ろしさを幽魔に知らしめよ!
スキルを活用しても、勝てない幽魔がいた……。そんな時に活躍するのが、現代兵器です。武将たちは1人につき1つ、現代兵器を持つことができます。現代兵器はターンの経過や行動で装填カウンタがチャージされ、100%になるといつでも発動できる強力な武器。発動すれば、爽快感抜群の演出とともに、幽魔に大ダメージを与えられます。
▲武将の右下に表示されているのが、現代兵器の装填カウンタです。使用する時は、100%の表示をタップ。これで攻撃時に現代兵器で攻撃してくれます。 |
▲自慢の89式小銃が火を噴く! |
▲現代兵器を使用できるのは、1ターンに1つ。しかし、100%の現代兵器を隣り合わせにすれば、連鎖して発動させることができます。 |
■あらゆる装備を活用し、武将を強化せよ!
現代兵器の話も出たところで、装備についても解説していきましょう。現代兵器は、武将に装備させることで使用できるようになります。武将には現代兵器以外にも、武器と防具を1つずつ装備することが可能です。付け外しも自由ですので、編成に入れている武将にはどんなものでも装備させておくといいですよ。
▲装備は“調達”で資金を支払って購入します。 |
さて、ここまで『信長の野望 201X』を紹介&レビューしてきましたが、いかがでしたでしょうか。筆者が感じたのは、やはりバトルにおける戦術性の高さ。武将の配置、スキルの使用、敵の攻撃の回避など、豊富な選択肢の中から自分なりのベストな行動を選んでいくおもしろさは、ピカイチですね。一手間違えれば、大きなミスを生むものの、しっかり組み立てることである程度の戦力差であれば簡単に埋めることができます。やり応えのあるバトルを求めている方はきっと満足いただけるハズ!
ストーリーもおもしろく、現代に武将がやってきたら……という、本来ありえない“if”の世界観も楽しめます。気になった方は、これを機にぜひ幽魔に支配された日本を救いに足を運んでみてください。先に戦場でお待ちしておりますゆえ!
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