『幻想三国志WEB』の開発を手掛ける台湾・USERJOYを直撃取材！ 今後のアップデート情報もお届け

文：チョロ松

　4月16日にサービスがスタートしたブラウザRPG『幻想三国志WEB』。本作を運営するライオンズフィルムに招待していただき、開発を担当する台湾・USERJOY社を訪問してきました！　ゲームの特徴や今後のアップデート情報など、さまざまなお話をうかがってきましたのでレポートします。

▲台湾の首都・台北の景観です。真夏を思わせる熱気と、かなり活気にあふれた街の様子が印象的でした。

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●『幻想三国志WEB』とは？

　『幻想三国志WEB』は、突然の天変地異によって魏呉蜀の三国の歴史が失われた世界を舞台に、さまざまな英雄たちを育成しながらその活躍を楽しむブラウザRPGです。プレイヤーは天宗（魔法攻撃職）、剣宗（攻撃と防御を兼ね備えた近接攻撃職）、羽宗（スキル攻撃とスキル防御に長けた遠距離攻撃職）のいずれかを選択し、英雄たちとパーティを組んでバトルに臨みます。

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　1995年に設立されたUSERJOY社は、台北の郊外にあるIT系の巨大ビルに拠点を置く台湾でも大手のゲーム開発・運営会社。日本でも、USERJOY JAPANからさまざまなタイトルがリリースされているので、ご存知の方も多いかと思います。

▲台北のベッドタウンにもなっている新北市中和区のIT系オフィスビルにあるUSERJOY社。漢字表記だと“宇峻奧汀科技股份有限公司”です。

▲こちらのオフィスでは300人あまりが働いているそうです。創立20周年にちなんだ社員の寄書きなども貼り出されていました。

▲開発ルームもチラリ！　応接室には、さまざまなイベントで受賞した記念のトロフィーが飾られていました。

　今回取材した『幻想三国志WEB』のベースとなっているのは2003年に第1作が発売された台湾の人気RPGシリーズ。日本でも『幻想三国誌』と『幻想三国誌2』が日本ファルコムから発売されています。

▲今回、さまざまなお話を聞かせてくれたプロデューサーの黄郁方氏（写真中央）。

　『幻想三国志WEB』は、台湾では『幻想三国誌WEB』のタイトル名で2013年9月からサービス中。台湾および中国を中心に多くのファンを獲得しており、男女比の割合は男性がおよそ6割、女性がおよそ4割となっています。公式のノベライズなども行われていますが、ファンによる二次創作や同人活動も盛んに行われていて、コスプレを楽しむ方も多くいるそうです。

　シリーズはこれまでに1～4が発売されており、外伝なども存在します。また現在はモバイル版も開発中。友情・親愛の物語と、練り込まれたシナリオが特徴です。『幻想三国志WEB』はシリーズ初のオンラインゲームで、キャラクターやストーリーがこれまでのタイトルと深くかかわっています。時間の神と呼ばれる存在により、さまざまなエピソードの裏話も楽しめるのが特徴の1つとなっています。

▲左のパッケージに登場している2人の男性キャラクターが高い人気を誇っています。本来は、それぞれに恋人となるヒロインが用意されているのですが、2人の友情をさらに深く追った外伝も制作されました。

　とはいえ、『幻想三国志WEB』ではオンライン版だけの新規オリジナルキャラクターも登場し、シリーズをよく知らない初心者でも楽しめる内容になっています。これまでのシリーズを遊んだことがない人には、練り込まれた戦闘システムが好評とのこと。自分のキャラクター1人＋4人の英雄の合計5人をあらかじめセットし、オートでバトルを行う形式です。この際の陣形や行動順が、バトルの結果に大きく影響する仕組み。なお、保有できるキャラクターは自分＋7人となっています。

　また他のプレイヤーと共闘するチーム戦では、最大3人のプレイヤーと一緒に戦うことが可能です。さらにボス戦では、人数制限なしで全サーバーのプレイヤーとともに戦うことができます。その他にも、ギルドボス召喚のためのチケットをギルドメンバー全員で協力して集めるというコミュニティ要素も重視されています。

　プレイヤーに好評な占いシステムは、オンライン版だけのオリジナル要素。ゲーム内通貨で楽しめるシステムで、中国ならではの八卦・九星による占いの結果により、キャラクターのステータスなどが強化されます。

　日本版のサービスでは、キャラクター育成のためのさまざまな制限が緩和されており、“諸侯”と呼ばれるVIPサービスを利用するための資格がより緩やかになっていたり、大喬・小喬姉妹が日本向けに能力を調整されて駆出大喬・駆出小喬として登場したりします。

　日本オリジナル英雄の“駆出関羽”も登場！　こちらはサービス開始直後のイベントアイテムとして配布されましたが、現在は新規加入キャンペーンとして、キャラクターを作成してからゲーム内の“ログインスタンプ”にて最初の6日間のチェックをクリアすると、駆出関羽を召喚するのに必要な“駆出関羽の軍令”が獲得可能。プレイヤーはこのアイテムをカバンから使用して、“客舎”にて勧誘を行えます。

　また、一定のレベルに到達するごとにさまざまなアイテムが入ったレベルBOXを特典として受け取ることが可能です。さらに、台湾版にはない新規のPD（ペーパードール）アバターも日本のために開発中！

　なお『幻想三国志WEB』では、客舎と呼ばれるコンテンツで英雄たちとのコミュニケーションを楽しむことも可能です。客舎とは、仲間（英雄）を召喚・強化し、スキルアップを行ったり、要望クエストの受注・報告を行ったりするもの。会話の中で特定の選択肢を選ぶと親密度がアップし、さまざまな追加能力を発揮してくれるようになります。さらに、親密度がより高まると、連携技などが発動可能に！　英雄たちの要望（クエスト）をかなえることでも、それぞれの親密度がアップします。

　黄プロデューサーからは、今後のアップデートに関する情報も聞くことができました。今後予定されている大きなアップデートは2つ。1つは、ソロプレイ用の“天若の塔”。複数の階層で構成されたダンジョンを攻略することで、自分のキャラクターをより強化することが可能です。

　もう1つは、ユーザー同士が異なる勢力に所属して、自分の勢力の仲間と協力し合うイベントコンテンツの“勢力戦”。所属する勢力は任意で選択できるので、「バランスが崩れるのでは？」と質問したところ、不利な勢力ではその分だけ自分の力が発揮でき、勝利した場合には貢献度に応じてより多くの報酬を得ることができるそうです。腕に自信のある方なら、さらなる高みを目指して、あえて不利な勢力を選ぶのも楽しそうですね。

　ちなみに、台湾のユーザーはせっかちなところがあり、ゲームをもっと早くアップデートしてくれという要望が多いとのこと。反面、日本のユーザーはマイペースで楽しんでいる人が多く、キャラクターの外見に対するこだわりが強いそうです。

　台湾では本作を通じて恋人になったり、結婚したりしたプレイヤーも多いそうで、運営チームから特別な贈り物をプレゼントするといったことも！　黄プロデューサーによれば、日本でもぜひユーザーとのいい関係を築いていきたいとのことでした。三国志の世界観が好きな方、手軽に遊べるブラウザゲームを探している方は、この『幻想三国志WEB』を一度プレイしてみてはいかがでしょうか!?

(C) UserJoy Technology Co., Ltd.
(C) Lionsfilm Limited.

• 『幻想三国志WEB』公式サイトはこちら

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