2015年5月28日(木)

『三国戦紀WEB』の開発を手掛けるIGS社は台湾随一のアーケードゲームメーカーだった! 台湾の本社に潜入取材

文:チョロ松

 今夏より日本サービスがスタートするブラウザアクションRPG『三国戦紀WEB』。本作の開発を手掛ける台湾・International Games System社を、運営会社であるライオンズフィルムの招待で取材してきました! 果たしてどんな会社なのか、気になる方は要チェックです。

『International Games System社』
▲台北の中心部からさほど遠くない新北市五股区にあるIGS本社。全体で800人ほどのスタッフが所属しています。
『International Games System社』 『International Games System社』
▲こちらはビルの前に設置されている看板。スタッフはわれわれ取材陣を熱烈歓迎してくれました!
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▲エントランスの受付の両脇には、キッズ向けゲームのオブジェが。細かなディテールも再現されていてカッコイイ!

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■IGS社は台湾でもトップを走るアーケードゲームメーカー!

『International Games System社』
▲最初にあいさつしてくれた代表取締役社長の江順成氏。3人の創立者の1人で、開発現場からのたたき上げだ。日本のメーカーとタッグを組むのは初めてとのことで、「日本市場が厳しいと知っていますが、頑張ります」と話してくれた。

 1989年に設立されたIGS社は、アーケードゲームの開発からスタートした台湾随一のゲームメーカー。現在の組織はアーケードゲーム部門とオンラインゲーム部門の2つに大きく分かれていて、タレントのアバターが登場するオンラインゲームなどが大人気です。特に人気の麻雀ゲームは、1日の利用者数が40万人にも上るとか。またモバイルアプリでも、クイズゲームやスポーカー、スロットなどのギャンブルゲームが話題となっていますが、実際にお金をかけて遊ぶものではないのでご安心を。オンラインゲーム部門では年間10本程度くらいのペースで開発を続けています。

『International Games System社』 『International Games System社』
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▲オンラインゲーム部門ではGametowerというポータルサイトを運営中。実に、台湾の人口の2人に1人が会員となっています。また現在はスマホアプリの開発に力を注いでいるとのこと。

 IGS社が開発するアーケードゲームは北米や南米、東南アジア、ヨーロッパなど全世界に輸出されていますが、特に売り上げが多いのが中国と台湾、次いでイタリアなのだそうです。なぜイタリアなのかというと、独自のゆるやかな法律によって、クラブやラウンジ、ショットバーを中心にギャンブル系のゲームが多く設置されているからなのだそうです。

『International Games System社』

 またIGS社では、レーシングゲームやシューティングゲーム、音楽リズムゲームなどの大型筐体の他、日本ならショッピングセンターに置いてあるようなキッズゲームも数多く開発しています。なおレーシングゲームに関しては、台湾で初めて物理エンジンを導入したのがIGS社だとか。

『International Games System社』 『International Games System社』
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『International Games System社』 『International Games System社』
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 台湾では現在、ファミリー向けのアミューズメント施設が中心になってきているそうです。全体でおよそ100カ所ほどの大型施設が存在し、そのうち10カ所くらいが台北周辺にあるとのこと。政府届出が出されていないギャンブル系の大人向けゲームセンターは2000件ほどで、どちらかというと南の地方に集中しています。なおアーケードで人気なのは、自宅では遊べない体感系ゲームや競技系の対戦ゲーム!

『International Games System社』 『International Games System社』

 確かな技術力と、オンラインゲーム運営のノウハウを持つIGS社。そんなIGS社が開発する『三国戦紀WEB』がどんなゲームに仕上がるのか、期待大ですね!

『International Games System社』
▲実際にダンスを踊って、開発中のリズムゲームの挙動をチェックしているスタッフ。
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▲こちらはサウンドクリエイターの専用ルーム。収録スタジオも併設されています。
『International Games System社』 『International Games System社』
▲開発中のゲームを一般のユーザーにテストしてもらう部屋。実は壁がマジックミラーになっていて、遊んでいる時の様子を隣の部屋からこっそり観察して、開発チームがその手ごたえを確かめることができます。
『International Games System社』
▲オンラインゲーム部門のサービスチーム。広々として快適な環境ですね。
『International Games System社』 『International Games System社』
▲社員向けの食堂。台湾では屋台で食事をとるのが一般的で、このような社員食堂を備えているのは非常に珍しいそうです。
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▲社員専用のカラオケルーム。100人くらいは入れそうな巨大な部屋です。就業時間後には多数の社員が訪れるとか。
『International Games System社』 『International Games System社』
▲フィットネスルームとバスケットコート。隣にはビリヤード台や卓球台も用意されています。
『International Games System社』

データ

▼『三国戦紀WEB』
■メーカー:ライオンズフィルム
■開発:International Games System
■対応機種:PC
■ジャンル:A・RPG
■サービス開始日:2015年夏予定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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