嫉妬深いノルドを演じた岸尾だいすけさんインタビュー完全版! 『ラクリモサ Vol.2 嫉妬の章 ノルド』
“カレと迎えるメリーバッド官能シチュエーション”を堪能できる、CDシリーズ『ラクリモサ-七つの罪(あい)-』。嫉妬が大罪になっているノルドを演じる、岸尾だいすけさんに取材を決行! 電撃Girl’sStyle6月号に掲載しきれなかった部分を含めた、完全版をお届けしていく!
――ノルドの印象についてお聞かせください。
じつは収録直前にノルドの外見を初めて見たのですが、自分が思っていたイメージとはちょっと違いましたね。こんなに髪の長い人だとは思いませんでした(笑)。もう少し短めで、髪の色も明るめなのを想像していたんですよ。でも、演じるうえで何かを変えたという部分はなく、持ってきたものをそのまま出し切りました。
――シナリオはいかがでしたか?
こわかったです。とにかくこわかった。こんな人にはなりたくないです(笑)。誰でも嫉妬することはあると思いますし、好きな人に自分だけを見ていてほしいという気持ちもわからなくもないですが、ノルドのように度がすぎるのはよろしくないです。ひどい行いも「愛しているから仕方ないじゃないですか」と言われても、何を言っているんだ君はという話ですよ。個人的にはそういった愛に対しての考え方について、彼と分かり合う日が来ることはないだろうなとは思います(笑)。
――ノルドのような人が実際にいたらどうしますか?
むしろいると思います。かなり振り切った作品なので、こんな人は実際にはいないから大丈夫だと思うかもしれませんが、嫉妬のあまり行動にでてしまう人もなかにはいるでしょうから。みなさんにはぜひノルドを反面教師としていただき(笑)、嫉妬深い男性も世のなかにはいるんだから、あまり簡単に男の子に心を許してはいけないんだということを注意していただければ幸いです。
――本作は、周りから見たら悲劇でしかなくても、2人にとっては幸せという「メリーバッドエンド」をテーマに描かれています。岸尾さんご自身はこういった結末についてはどう思われますか?
周りの人間は関係ないと言えば関係ないですから、2人が幸せならそれでいいんじゃないかなとは思います。でも、やっぱり個人的には嫌ですね。メリーバッドエンドにもいろいろな結末があると思いますが、例えば2人が命を落とすような結末を迎えた場合、残された人たちのことを考えると、「彼らがよかったのなら、それでいい」とは素直には思えないです。2人には2人の事情があるのかもしれませんが、ちょっと自分勝手かなと感じてしまう部分があります。
――ファンの方へのメッセージをお願いいたします。
嫉妬するのもされるのも、ほどほどがいいんです。というよりも、この世の中すべてほどほどがいいんですよ。やりすぎはよくありません! ノルドはちょっとやりすぎだったかもしれませんが、そこはスーパーウルトラファンタジーなので(笑)、エンタテインメントとして受け取っていただければ幸いです。彼と同じようなことをやってもいいんだとか、決して思ってはいけませんよ。嫉妬という感情をむき出しにした本作はエンタテインメントとしてはよくできていると思いますので、楽しんでいただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします。
(C)2015 Rejet
データ