2015年6月17日(水)
本日6月17日から正式サービスがスタートするスクウェア・エニックスのPC用マルチ対戦アクション『LORD of VERMILION ARENA』(以下、LoVA)。ゲームのナビゲート役を務めるキャラクター“ドゥクス・ティア”を、人気声優の渕上舞さんが演じていることも注目ポイントです。
正式サービスから実装されるストーリーモードの第1章(全10節)では、エピローグにてイメージソングが流れます。このイメージソング『ドゥクスノコトノハ』を渕上さんが歌われるということで、レコーディング現場にお邪魔してインタビューをお願いしてきました。テーマソングについて、そして演じられているドゥクス・ティアや『LoVA』というゲーム自体に関して、じっくりと語っていただいています!
▲こちらが渕上さんの演じるドゥクス・ティア。かわいいルックスとは対照的に、かなりクールな性格です。ぜひゲームの中でチェックしてみてください。 |
――まずは、収録お疲れ様でした!
渕上舞さん(以下、渕上):お疲れ様でした!
▲イメージソング収録中の渕上さん。ノリノリでポーズを決めくれましたが、曲自体はノスタルジックでゆるやかな印象に仕上がっています(笑)。 |
――今回、『LoVA』でイメージソングを歌うというお話しを聞いた時、どのように感じられましたか?
渕上:最近のアニメやゲームではキャラクターソングなどを歌わせていただく機会も多いので、歌うということ自体にはあまり驚きはありませんでしたね。「やったー、うれしいな♪」という感じでした。
『LoVA』で演じさせていただいているのはドゥクス・ティアというキャラクターなのですが、彼女はどちらかというとテンションがいつも低いので(笑)。歌うのはすごく好きなので収録が楽しみだったのですが、「……でも、どうやって歌うんだろう?」となってしまいました(笑)。うれしさと疑問と、どちらも同じくらいの気持ちでしたね。
――普段はキャラクターの声で歌われることが多いのでしょうか。
渕上:そうですね。でもドゥクス・ティアが歌っている感じを想像することができなくて……。どんな楽曲が出来上がってくるのかという不安もあり、実際に譜面をいただいたら「これ、どうやって歌うの?」というところもあって、本当に最後の最後まで「どうしようどうしよう」の連続でした(笑)。
――実際に歌詞をご覧になって、曲を聴いてみて、どんな印象を抱きましたか?
渕上:ゲーム本編のドゥクス・ティアは本当に感情を知らないというか、人形がそのまましゃべっているかのようなテンションで、淡々としゃべっています。でも、この曲はどちらかというとすごく温かい印象を受けるメロディーと歌詞なので、ドゥクス・ティアが歌っているというところではあるのですが、感情のニュアンスを少しだけ入れてみました。
今はまだ人形のような存在の彼女ですが、もしかしたら今後、徐々に感情が芽生えていったり、やさしい表情を見せてくれることもあるのかな、という希望を持って歌わせていただいた感じです。
――私も次につながっていくようなイメージを強く受けました。歌詞の中で気に入ったフレーズなどはありましたか?
渕上:一番重要なテーマになる部分というか、単語区切りになってしまうのですが、「キミとつむぐストーリー」などのフレーズの「キミと~」っていう部分がいいですよね。
『LoVA』にはドゥクスという存在が何人かいて、ティアが中心になって主人公と一緒にいろんな地域を訪れたりするんですけれど、それを象徴しているところかなって思います。それと、誰かと一緒にいることで、今後ドゥクス・ティアに感情が芽生えてやわらかい表情を見せるきっかけになるのかなって。これからの期待を込めて、「キミと~」という部分がいいなと思ってます。
――これから『LoVA』を遊ぶプレイヤーの方々が、その「キミ」になるといいですね! 普段、歌の収録を行うときに自分で気をつけている部分などはありますか?
渕上:「どうしても、これをやってから収録に臨みます」っていうのは特別なくて、リラックスして自然体でやらせていただくことが多いです。ただキャラクターソングが多いので、キャラクターはもちろん意識しつつ、でも意識し過ぎずという気持ちです。
それにプラスして、曲のメロディだったり、それこそ今回の曲のようにやわらかい印象だったりを意識して、半々くらいで進められたらいいなと、いつも思っています。
――今回はかなり難しい曲だったと思うのですが……。
渕上:曲に入る最初のタイミングが難しかったですね(笑)。パっと聴いただけだと、リズムに乗りにくいと思ってしまうようなところもあったんですけれど、いざ覚えて歌ってみると、ノビがすごくあって気持ちがいい曲だなと思いました。メロディもやさしくゆったりとしていて、こういう言い方でいいのか悪いのかわからないですけれど、思わず眠ってしまうような曲だなって(笑)。
――とろける感じですよね(笑)。この曲を歌う時の一番大切な部分ってありますか?
渕上:表面的な部分では特になく、自分の中の奥深くにあるやさしい気持ちを思い出して、それを「誰かに伝えたい」みたいなところが大事なのかなと思いました。
――ちょっと懐かしい感じの雰囲気ですね。かなり長丁場の収録でしたが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
渕上:ピリピリし過ぎず、かといってワイワイし過ぎず。ちゃんとお仕事として、皆で一生懸命ステキな作品作りをやっていくという雰囲気が、とてもいいなぁと思いました。
――指示がはっきりしていて、渕上さんもすごくそれに上手に応えられていたのがすごいと思いました。
渕上:ありがとうございます! 「ここがわからないんです」とか、「ここはもう1回やらせてほしい」とか、そういう要望みたいなのも素直に言わせていただける空気があったので、心残りがなくてよかったって感じています。
――それでは、イメージソングから少し離れた質問をさせてください。『LoVA』はまだ遊ばれていないとのことですが、お話を聞いたり資料を読んだりして、どの辺がおもしろそうだと思いましたか?
渕上:『LoV』はゲームの中にいろんな世界があって、その世界ごとにストーリーが微妙に違っていて、さらに世界観がまったく違うので、楽しみ方が幅広くて「いつ終わるんだろう、このゲーム」って思いました(笑)。いつまでも遊べそうなところが、すごく魅力的なのではないかと思います。
――ボイスの収録は既に何度か行われていると思いますが、ドゥクス・ティアの印象や収録時の感想などをお聞かせください。
渕上:ドゥクス・ティアのように感情があまり豊かでなく、ぽつぽつとしゃべっていくというキャラクターは今までにも演じたことがあったので、自然にすっと受け入れることができたんですけども……。いざ収録が始まってみる、と自分が想像していたトーンと違うものを要求されましたね。かわいい感じでぽつぽつ話してたんですけど、「かわいくなくていい!」みたいな(笑)。「もっと低いテンションで、淡々と同じテンポでしゃべってください」といった指示をいただいて、「おお、このキャラクターでもっと低くいくのか!」と(笑)。
▲ドゥクス・ティアは、ゲーム内でプレイヤーをナビゲートしてくれるキャラクター。感情がまったく感じられない、淡々とした口調は渕上さんの新境地!? |
低いトーンというと、ちょっとボーイッシュな子などは過去にも演じたことがあったんですが、このルックスなのに低いトーンで「ボソボソボソ……」というのは自分の中にまだない引き出しだったので、それを維持するのが大変でした。最初の収録は、その低いままのテンションでずっと録るわけですが、なんだか気持ちが鬱々としてくるというか……。収録が終わった後もそのまま「……ああ、終わった。帰ります……」みたいな(笑)。
――いつもと違う自分になってしまった、みたいな?(笑)
渕上:そうなんです! なので、自分自身も慣れてないというのがあってすごく疲労感があったんですけれど、これをずっと聞いててて、スタッフさんは鬱々としなかったんだろうかと疑問に思いました(笑)。それを今日、スタッフの皆さんに聞いてみたんですけれど、そういうことはなく、ずっと真剣にやってくださっていたということで、すごくうれしかったです(笑)。
――普段の渕上さんの演技はすごく高いボイスのイメージがあったので、ゲームのデモで聞かせていただいた時にはびっくりしました(笑)。
渕上:そうですよね。私もすごく新鮮でした(笑)。
――それでは、本作を楽しみにしてくださってる方や、渕上さんご自身のファンの方へのメッセージをお願いします。
渕上:私は今回、『LoV』シリーズに初めて参加させていただきました。『LoVA』は『LoV』シリーズの第6作となります。最初からずっとプレイされている方もいらっしゃると思いますが、これまでと変わらず、とても幅広い世界観で遊んでいただける作品になっています。ずっと遊ばれていた方には、「このままずっと楽しいゲームを続けてもらえるんじゃないか」と期待してもらえる内容になっていると思いますので、ストーリーも楽しみつつ、じっくり遊んでいただけたらうれしいです。
そして、「まだこういうゲームを知らなかったな」という方は、私自身もゲームは詳しくないのですが、たとえゲームが苦手でも1つのお話として楽しめると思いますので、ぜひご興味を持っていただけたらと思います。私自身も新しいタイプのキャラクターを演じさせていただいてるので、ぜひぜひキャラクターボイスにも注目していただけたらうれしいです!
――本日はありがとうございました!
今回のインタビューにて、渕上舞さんから直筆サイン色紙をいただきました。このサイン色紙を抽選で3名様にプレゼント! ご希望の方は、以下のプレゼントフォームより奮ってご応募ください。締め切りは6月28日(23:59)です。
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