2015年6月5日(金)
『GGXrd -REVELATOR-』でジョニーの変更点は? RTSがコンセプトのジャック・オーもレビュー
アークシステムワークスは6月5日~7日にかけてアーケード用2D対戦格闘ゲーム『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ギルティギア イグザード レベレーター)』のロケテストを実施しています。場所は東京、大阪、京都の3都市。
本作の開発コンセプトは、『GG Xrd -SIGN-』と同じく、“拡張による戦略性の追求”とのこと。基本的なバトルバランスを踏襲しつつ、そこにシステムの拡張・新キャラクターが加えられています。
この記事では、ロケテストでプレイできる新キャラのジョニーとジャック・オーにフォーカスしたレビューをお届けしていきます。本作について、石渡太輔さんへのインタビューも行いましたので、そちらもご覧ください。
なお、あくまで開発中のバージョンとなるため、製品版とは仕様が異なる場合があるので注意してほしい。
▲快賊団のリーダーで居合の達人であるジョニー。 | ▲“あの男”第3の側近であるジャック・オー。 |
■ロケテレビュー:既存システムの細かい変更点に注目!
システム面で前作から変化or追加されたものは主に以下の5点です。
【システムの主な変更点】
・投げ相殺の追加
・ホーミングダッシュの吹き飛びモーション変更
・ブリッツシールド使用後、HS長押しで強力な攻撃が発動
・バースト覚醒必殺技の追加
・スタイリッシュモードの追加
“投げ相殺”はいわゆる投げ抜けのことで、互いに同じタイミングで投げを行うと相殺が発生します。ホーミングダッシュは前作に比べて吹き飛ばしの距離が伸び、画面中央でヒットさせた時でも追撃が行えるようになっていました。
▲ホーミングダッシュがヒットすると通常ダストアタックと同じくアニメーション演出が挿入されるように。吹き飛ばしの距離が伸びているので、中央からでも壁張りつきからの追撃を行えるようになりました。 |
ブリッツシールド入力後にHSを押し続けると、強力な攻撃が発動。ヒットすると相手がひざ崩れ状態になるので追撃が可能です。“バースト覚醒必殺技”はバーストゲージすべてとテンションゲージ50%を消費して放つ、超威力の覚醒必殺技といった印象。現時点ではアニメーションの演出などは変わらないようです。
▲ブリッツシールド後の追加攻撃はブリッツシールドの成否に関わらず発動可能。なお、追加攻撃には強制ガードクラッシュのような効果はなく、通常ガード可能でした。 |
▲ジョニーの覚醒必殺技をバーストゲージで強化! バーストゲージが満タンの時は青く光るようになったので、発動可能状況が視覚的にもわかりやすくなっています。 |
また、『ブレイブルー』シリーズなどでもおなじみのスタイリッシュモードも追加されました。スタイリッシュモードでは、お手軽な操作で『ギルティギア』の魅力である熱い駆け引きなどを体験できます。
これから格闘ゲームを始めようという人、『ギルティギア』シリーズに興味がある人は、ぜひスタイリッシュモードを活用してみてください。もちろん、今回や次回のロケテストでも使えます!
■疾風迅雷の剣閃“ジョニー”の使用感をレポート!
『GUILTY GEAR』シリーズでおなじみのジョニーがついに参戦! 居合の達人である彼は、長刀を生かしたリーチと高い攻撃力が魅力のキャラクターです。
各種“ミストファイナーの構え”から繰り出される斬撃はリーチが長く、専用必殺技である“グリターイズゴールド(通称:コイン)”を当てると斬撃が強化されていくのが特徴。機動力は低めですが、コンボの威力が高く、攻撃が決まればワンチャンスで試合をひっくり返せる可能性を秘めています!
また、“ミストファイナーの構え”は自由にキャンセルすることができ“HS>ミストファイナーの構え>ミストファイナー・構え解除>HS”といったように、攻めを継続させられるのもジョニーの大きな魅力の1つ。素早く繰り出すのはテクニカルな操作が求められますが、非常にやりこみがいのあるキャラとも言えるでしょう。
過去作にあった一部の必殺技(燕穿牙、ディバインブレイドなど)がなくなり、多くの通常技のモーションが変化しましたが、基本的な操作感は過去作のジョニーと変わらない印象を受けました。
新技の“ツヴァイハンダー”は過去作の“ディバインブレイド”と似た技で、奇襲や空中コンボなどに同じような感覚で使用可能。新技の“トレジャーハント”はヒット後にコインを増やす効果があるので、コインの管理が今までより楽になったかも?
ちなみに、しゃがみS>立ちHSのガトリングルートは確認できず、→+Kがカウンターヒット時に真上に飛び上るようになったのは確認しました。
▲さっそうと登場するジョニー。なお、ロケテ版では登場の台詞が未実装とのこと。残念! |
<通常技・特殊技 Pick UP>
●立ちHS
●しゃがみD
●近距離S
●→+HS
●しゃがみHS
過去作からモーションが変化した通常技をピックアップ。しゃがみDは2段技で2ヒット目をキャンセルして“グリターイズゴールド”で追撃ができました。
しゃがみHSは、空中に飛び上がりながら斬撃を繰り出すというもの。使用後は空中状態になるので、そこから空中通常技・必殺技につなげることも可能です。
【必殺技 Pick UP】
●各種ミストファイナー
構えから上・中・下段に打ち分けられる斬撃。コマンドが↓\→から↓/←になったので過去作からプレイしている人は、少し戸惑うかもしれません。“グリターイズゴールド”をヒットさせるとレベルが上がり、攻撃性能が強化されます。
上段は相手を空中に吹き飛ばし、壁バウンドを誘発、中段は相手が地上を転がるように吹き飛び、下段は相手を真上に打ち上げます。レベル3も吹っ飛びモーションは変わりませんが、ダメージと受け身不能時間、リーチが増加します。また、空中版の吹っ飛び方向も地上版と同じものでした。
●ツヴァイハンダー
本作からの追加技。過去作の“ディバインブレイド”に似たモーションの2ヒット技です。状況によっては蹴りの部分だけ当てて、ダウンさせることも可能でした。黄色ロマンキャンセルと相性がよく奇襲技に便利!
●バッカスサイ
霧を発生させる技。この霧が相手に当たると各種“ミストファイナー”がガード不能になります。黄色ロマンキャンセル可能でした。
●トレジャーハント
本作から追加された覚醒必殺技。攻撃がヒットするとコインが2枚増える効果があるので、対戦でかなり重要な技になりそうです。ちなみに増えるコインは“対戦相手の大事なもの”と同じ見た目に変化するらしく、ソルなら“レコード”、ジャック・オーなら“飴玉”など、遊び心あふれるアイコンが追加されますよ!
もっといろいろ試したかったのですが、ロケテが大盛況すぎてジョニーはこれでプレイ終了……無念。
“燕穿牙”や“ディバインブレイド”がなくなって、どうなるかと内心ヒヤヒヤしていましたが、新技が思った以上に使いやすく過去シリーズと同じような感覚でプレイできました。
爽快なアクションが楽しめるので、旧来のジョニーファンはもちろん、新規の人にもぜひ触ってほしいと思います!
■RTSと格闘ゲームの融合!? 新感覚の戦闘が楽しめるジャック・オー
ジャック・オーはRTSと格闘ゲームの融合をコンセプトとしたキャラクターです。兵隊を召喚する“ゴースト”と召喚された兵隊である“サーヴァント”と連携して、これまでにないトリッキーな戦術を楽しめます!
一見すると難しそうなキャラクターに見えますが、基本アクションにクセがない&必殺技コマンドも簡単なので、普通に操作するだけなら扱いやすい印象を受けました。
ゴーストを設置した後は兵隊たちが勝手に攻撃してくれるので、とりあえず設置してサーヴァントを呼び出すことが彼女の基本になりそうです。
とはいえ、サーヴァントたちは攻撃頻度が少なく、攻撃を受けるとすぐにやられてしまうという欠点もあり。サーヴァントの攻撃のスキマをジャック・オーでいかに補うかが、腕の見せどころになりそうですね。
また、召喚したサーヴァントには必殺技でさまざまな指示を与えることも可能。まるで指揮官としてRTSをプレイしているような気分を味わえますよ!
▲その名の通り、戦闘時はジャック・オー・ランタンのような表情で登場。勝利時にはキュートな素顔を見せてくれます。 |
<通常技・特殊技 Pick UP>
●立ちHS
●→+K
●しゃがみHS
●→+HS
立ちHSは前進しながら回転キックを繰り出す多段攻撃。→+Kはしゃがみガード不能の中段攻撃で2ヒットします。しゃがみHSは相手をダウンさせる足払い攻撃。ジャック・オーはしゃがみDが必殺技なので、とりあえずダウンを奪いたい時にはこちらを使いました。→+HSはやや上方にリーチの長い攻撃を繰り出します。
【必殺技 Pick UP】
●必殺技・飛び道具
空中から飛び道具を射出する技で、テンションゲージを消費すると弾の数が増加します。
●必殺技・投げ
ワンボタンで繰り出せる投げ技。空中でも使用可能です。必殺技・打撃投げ(後ろD)であれば、投げ後にレバー操作で好きな方向に相手を投げることができる攻撃です。突進攻撃も空中で発動することができ、斜め下方向に突進します。
●必殺技・突進攻撃
ワンボタンで出せる無敵技! とっさの対空や反撃に便利ですが、真上にしか攻撃判定がないので空振りには注意しましょう。
●ゴースト設置
ジャック・オーの本命ともいえる必殺技。P・K・Sの3種類まで設置可能で、一定間隔で攻撃を行うサーヴァントを召喚します。ゴーストは一定時間がたつとレベルアップして、見た目も変化します。
この状態になるとサーヴァントがパワーアップするので、戦闘が有利に。ただし、ゴーストは敵の攻撃を受けると耐久ゲージが減り、0になると破壊されてしまうので注意が必要です!
●オルガン展開
この技から追加入力でスピードアップや自爆など、ゴーストにさまざまな命令を与えられます。なお、HSで展開できるシールドは飛び道具を無効化できるようで、今回のロケテでは“ガンフレイム”や“グリターイズゴールド”を防げることを確認できました。
ジャック・オーの操作は予備知識がないぶん大変でしたが、慣れてくると兵隊たちとどのような連携で攻めるかを考えるのが楽しいです。あとはやっぱりワンボタンで出せる無敵技の“必殺技・突進攻撃”が便利でしたね! サーヴァントを利用した連携やコンボを考えるのは大変だけど、ハマれば病みつきになることは間違いなし!
【ロケテスト情報】
■開催期間
・第1回:6月5日~7日
・第2回:6月19日~21日
※開催日程・期間は変更となる場合がある。
■開催店舗
・東京:セガ 秋葉原 1号館
・大阪:セガ難波アビオン
・京都:neo amusement space a-cho
※第2回の実施店舗については、後日発表される。
■プレイステージ制限数
・COM戦モード3戦
■プレイヤー対戦連勝制限
・5勝
■対戦本数
・2本先取
■開催時間
・店舗の営業時間に準じる
■設置台数
・セガ 秋葉原 1号館:対戦4セット(8台)、シングル2台
・セガ難波アビオン:対戦2セット(4台)、シングル1台
・neo amusement space a-cho:対戦2セット(4台)、シングル1台
※設置台数については、当日の状況により異なる場合がある。
(C) ARC SYSTEM WORKS
データ
- ▼『ギルティギア イグザード レベレーター』
- ■メーカー:アークシステムワークス
- ■対応機種:AC
- ■ジャンル:対戦格闘
- ■稼働日:2015年夏