2015年6月5日(金)
『GGXrd -REVELATOR-』の新キャラやグラフィックについて、石渡太輔さんにインタビュー!
6月5日より東京、大阪、京都でアーケード用2D対戦格闘ゲーム『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ギルティギア イグザード レベレーター)』のロケテストが行われている。
東京会場でのロケテスト中に石渡太輔さんに、新たに登場するジョニーやジャック・オーといったキャラクターのコンセプト、本作での調整意図などをうかがった。ロケテストへ足を運ぶ予定のあるプレイヤーたちは、ぜひ一読してほしい。もしくは、これを読んでロケテストに行きたくなってくれれば筆者もうれしい限りだ。
▲『ギルティギア』ファンにはおなじみの石渡太輔さん |
■基本はそのままに、現役プレイヤー、格ゲー初心者にも楽しめる要素を詰め込んだ最新作
――『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-』で追加されたジョニーとジャック・オーのコンセプトをお聞かせください。
石渡太輔さん:ジョニーは、キャラクター同士の間合いが大切なキャラです。居合いという攻撃が非常に強力で早いので、彼の刀の切っ先が届く範囲を見極めてうまく立ち回ることが重要になります。
ジャック・オーに関しては、ひと言で言うと“おもちゃ箱”がコンセプトになっています。どんなことが次に起こるのかという点が見た目やプレイフィールどから感じられると思います。
――ジャック・オーはかなり特殊なキャラクターだと感じました。シリーズ作品でいうと『GG2』あたりに出てきそうですよね。
言葉じりとかは『GG2』を参考にした部分もあります。RTSというジャンルを格闘ゲームに落としこんだらどうなるかというところを意識しました。
ジャック・オーは、意外にやれることが多くて複雑そうに見えるのですが、操作も含めてとても扱いやすいキャラになっています。
――お話を聞いた限りではジョニーよりも、ジャック・オーのほうがシンプルで扱いやすい印象を受けました。
ジョニーは間合いの機微を感じとることが重要になってきますが、ジャック・オーは、サーヴァントやゴーストの管理がメインになります。
ちなみに、ゴーストは家のような形で、サーヴァントはそこから出てくるキャラクターたちですね。彼らを強化したり、援護したりしてチャンスを作り、そこに便乗していくようなバトルスタイルがとれます。
――ジョニーは前作から引き続きの登場となりますが、『GGXrd』に登場させるにあたって悩んだ点などはありますか?
実は旧キャラクターを『GGXrd』に登場させる際に毎回話題になることなんですが、シリーズの過程で結構完成されちゃっているんですよね(笑)。何を足しても、何を引いても蛇足になっているんじゃないかと悩むことがあります。
なので、今までそのキャラクターをプレイしていた人たちが、どういうものがあったらよかったのか、そういうところを含めて変更点を探していきます。
結果として、ジョニーも大きく変えられるところはありませんでしたが、厳密に言えば空中で出せた燕穿牙の技の広がりを増やそうといったところで、ミストファイナーが空中で三方向に出せるようになりました。
あとは、コインの管理がシビアだった点がありました。もちろん、そこがよかった部分もあるのですが、回収できるチャンスも与えたかったため、新しくコインが増える覚醒必殺技“トレジャーハント”を実装しました。
――“トレジャーハント”をヒットさせてコインを回収すると、相手キャラによってコインのアイコンマークが変わりますよね。
そうですね。アイコンは相手キャラクターの大事にしているものになります。例えば、ジャック・オーは飴を大事にしているので、“トジャーハント”をあてると飴のアイコンが、ソルだったらレコードなので、レコードが奪えます。
ですので、“トレジャーハント”をあてれば各キャラクターの大事にしているものがわかりますよ。
▲カイの大事なものはディズィーの写真でしょうか? |
――『-REVELATOR-』からは、スタイリッシュモードなどの新システムが搭載されていますが、どのような意図で実装されたのでしょうか。
本作の大きな主旨として、新しいものをというよりはブラッシュアップを行っていこうというものになっています。『Xrd』シリーズとしては、初の新タイトルになっていますので、『-SIGN-』でやり切れなかったことを補足していくという意図もあります。
新しいシリーズなので新たに調整をするというよりは、現在プレイしている人たちがこれまでのプレイを生かせるようにしました。まだまだ『-SIGN-』も研究の余地がありますので、そこは残しながらもシステム周りのブラッシュアップを行いました。
各キャラクターに細かい調整を行わないことで、新キャラや新システムに注目してもらいやすくしています。
特に弊社の『ブレイブルー』などをプレイしてもらっているユーザーさんたちで、『ギルティギア』って敷居が高いなぁと思っている方々には新しい入口としてスタイリッシュモードを搭載しましたので、ぜひ一度プレイしてみてください。
スタイリッシュモードにより、連続技や読み合いを簡単に楽しめるようになるので、新規プレイヤーの方々には、気軽に『ギルティギア』のおもしろい部分を感じてもらえると思います。
――キャラクターやステージのグラフィックに関しても、大きな変更がされているように感じました。こちらはいかがでしょうか。
ステージに関してはすべて手が加わっておりまして、実際にプレイしていただけると印象が変わっていると思います。キャラクターシェーダーは、パッと見で気づきづらいところで非常に手が加わっています(笑)。
実は以前まではシェーダーに一階調の影だったところが、リムライト(※)が入るようになっています。
※オブジェクトの輪郭を際立たせるライト。
他にも光源みたいなものが背景にありまして、奥から照らされているものに関しては逆光になるようなっていたり、暗いステージでは背景の色にあわせてキャラの色も変わるようになっていたりします。あとは、明るいステージでは影のコントラストが高くなりますね。
また、セルシェーダーでは珍しい点光源というのも加わりました。例えば、ソルが出すガンフレイムなどに含まれています。
ガンフレイムを出すとソルが明るくなって照らされるんですけど、それだけじゃなくてガンフレイムに近寄ってきた敵のほうも明るくなります。結構こだわって作らせていただきました。
ちなみに、背景などでもライトがある近くにいくと明るく照らされます。格闘ゲームとしての視認性は重要だと思っていますので、リアリティという部分も大切にしつつ、カラー調整をしています。
加えて、特定の条件を満たすとキャラクターが傷ついたり、汚れたりします。試合内容などによって変化しますので、キャラが綺麗な状態で勝ったら、敵を圧倒できたという達成感も得られます。
▲確かにジョニーの顔に傷が! |
――開催中のロケテストに足を運んでくれる人たちにメッセージをお願いします。
ロケテストはプレイヤーさんの意見を開発側が聞く場でもありますので、とにかく忌憚のない意見をアンケートに書いてくださると、ありがたいです。必ず開発スタッフが目を通して、反映していきたいと思っております。
ぜひぜひ、ロケテストに足を運んでいただいて、忌憚のない意見を聞かせてください!
【ロケテスト情報】
■開催期間
・第1回:6月5日~7日
・第2回:6月19日~21日
※開催日程・期間は変更となる場合がある。
■開催店舗
・東京:セガ 秋葉原 1号館
・大阪:セガ難波アビオン
・京都:neo amusement space a-cho
※第2回の実施店舗については、後日発表される。
■プレイステージ制限数
・COM戦モード3戦
■プレイヤー対戦連勝制限
・5勝
■対戦本数
・2本先取
■開催時間
・店舗の営業時間に準じる
■設置台数
・セガ 秋葉原 1号館:対戦4セット(8台)、シングル2台
・セガ難波アビオン:対戦2セット(4台)、シングル1台
・neo amusement space a-cho:対戦2セット(4台)、シングル1台
※設置台数については、当日の状況により異なる場合がある。
(C) ARC SYSTEM WORKS
データ
- ▼『ギルティギア イグザード レベレーター』
- ■メーカー:アークシステムワークス
- ■対応機種:AC
- ■ジャンル:対戦格闘
- ■稼働日:2015年夏