2015年6月12日(金)

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』考察座談会その4。自由の国ヴァラガンと工業国家ゲルバンの資料を初公開

文:梅津爆発カワチ

 セガゲームスが初夏の配信を予定しているiOS/Android用アプリ『ケイオスドラゴン 混沌戦争』の特集第4回をお届けします。

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 『混沌戦争』は、TVアニメやボードゲームなど多彩なメディアミックス展開をする『ケイオスプロジェクト』の一環として配信されるスマートフォン用RPG。7月開始のTVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』から10年後の世界を舞台に、記憶を失った少年が世界に蔓延した混沌(ケイオス)の謎を解く物語です。

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 電撃Appでは、『混沌戦争』のゲーム内に登場する国家やキャラクターを考察する特集企画を展開中。各国の設定公開&考察もいよいよ3回目。今回はヴァラガン共和国連邦とゲルバン朝ドナティア帝国を紹介します。

→特集第1回 主人公たちと世界観の紹介はこちら
→特集第2回 “ニル・カムイ”と“ジャグルドグル”の考察はこちら
→特集第3回 “ヴヴブブ”と“大蘭國”の考察はこちら

■しがらみを捨てた者だけを受け入れる自由の国“ヴァラガン共和国連邦”

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
▲ヴァラガンの国旗

シナリオ:カルロ・ゼン
メインイラストレーター:sime、なぎみそ


大統領イルミア・ラズワンド(声優:速水奨) ■
年齢:42歳/性別:男性

「ここは自由の共和国連邦だ。だが異議があるならば、言葉を使いたまえ」

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 第2代ヴァラガン共和国大統領。甘いマスクで女性からの人気も高い。剛胆かつ思慮深く思いやりのある性格。それ故に男性からも(人間として)好かれる傾向がある。


■ アイニス・ゲイダー ■
年齢:24歳/性別:女性

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 ヴァラガン出身でヴァラガン共和国に忠誠を誓う戦士。クールビューティーな女性。皆からは「アイス(=氷)」と呼ばれている。口数が少なく、およそ感情的な言い方はしない(感情的にならないわけではない)。


■ オーヴェルス・ガンタリーナ ■
年齢:39歳/性別:男性

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 ヴァラガン出身の元陸軍特殊部隊のレンジャー。戦いで下半身麻痺となり車椅子による生活を余儀なくなれた。そして念だけで傀儡を自由自在に操るドールマスターへの道を切り開いた。


■ ンゲル・ヨゲル・ヒヌー ■
年齢:21歳/性別:女性

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 ヴァラガン大陸に古くから暮らす原住民ことネイティブ・ヴァラガンの娘。大地の気脈を読み、精霊の言葉を聞き、風の流れを見るヒヌー族の1人。ヒヌーとは貧乳の意味ではない。だが、ンゲルはやや小さめのそれを気にしている。


【国家設定】

・イメージ:アメリカ合衆国なら西部劇、メキシコやスペインなイメージ。新大陸で独立を果たした新興国家

・首都:カリブリヌス

・元首:第二代ヴァラガン共和国大統領・イルミア・ラズワンド

・歴史:新大陸発見後、独立戦争を経て建国

・国土:中央部の巨大な砂漠・荒野と、峻厳な山地、そして海岸の農業に適した平地から構成される小大陸。魔素流の影響から乾燥した気候風土であるヴァラガンは、ドナティアよりも荒々しい。開拓地が多いため建物は急ごしらえで粗雑。都市部にはドナティア時代に作られた美しい街並が残るが、強い日差しに耐えるため白主体となっており、やや本国と趣を異にする。最近では摩天楼なども作られつつある

・法・政治:民主制。かつてのしがらみすべてを捨てたものにだけ権利があたえられる。人々は自由に生活しているが、その自由は弾圧される自由、略奪される自由と隣り合わせである。すべてを捨てたもののみがすべてを得ることができる、それがヴァラガンの荒野なのだ

・生産力:“魔銃”をはじめ、さまざまな軍事兵器開発が促進され、陸海空において列強に並ぶほどの軍事力を持つ。“魔銃”とは、魔法を銃弾に錬成することで、呪文詠唱や触媒から解放された特殊な武器である。たとえば、銃の中に炎の魔法をつめれば火炎の魔法を、回復の魔法を積めれば遠距離回復が可能になる。才能がなくても魔法を連射でき、それでいて銃と同等かそれ以上の戦闘力を発揮する軍事力を保有するヴァラガンは、一挙に列強のひとつに数えられるようになった

・外交・国際関係:ドナティアから独立した国家なため、ドナティア各国とは敵対関係にある。その性格上、ニル・カムイ、ゲルバンとは友好的である

・国民(民族・種族):かつてのあらゆるしがらみから解放されることを国是とするヴァラガンは、無国籍な文化が特徴である。民族的には、ドナティアを始めとするさまざまな民族が集まっている。先住民であるネイティヴ・ヴァラガンと呼ばれる人々は独自の文化を保持している、いわゆるネイティヴ・アメリカンである

・生活・文化:かつての文化や伝統と切り離すことを国是としているが、すべてを捨てきれるものではないため、ドナティア文化を元にした独自の移民文化が産まれている。西部開拓時代のアメリカ風

・宗教(概念・対象):公的には先住民のものを除いて宗教は存在しない。地下で旧来の信仰を続けているものもいる

・魔術:魔法の効率化を図った結果、“魔銃”を開発。さまざまな種類の魔銃が開発され、実践投入されている。魔術の才能がなくとも魔術を込めた弾を撃てる

・食事:移民のさまざまな料理が混淆している。アメリカ東部~南部風

・特産品:魔銃

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
▲ヴァラガンの街中や城内。

◆自由という言葉に含まれる意味は……!?

カワチ:はいどーも、友情と努力と勝利を愛するカワチです!

梅津爆発(以下、爆発):先に取られた! えーっと……君と彼女と彼女の恋を愛する梅津爆発です!

カワチ:それは大蘭國! ……いきなり脱線気味ですが4回目の座談会も元気にやっていきますか!

爆発:やっていきましょう!!

カワチ:あ、そういえば……。

爆発:なんざんす?

カワチ:しまどりるさんがTwitterでこの座談会を「さらっと核心に迫る濃い内容ですね」とおっしゃっていた!

爆発:ありがとうございます! いろいろな方からの反響があってうれしいです! もちろん新情報や設定がメインで、私らの座談会なんて定食の漬物、刺身のツマ、酢豚のパイナップルみたいなものですが!

カワチ:今回もハンバーガーのピクルスのような座談会をお届けしていこう!

爆発:はい。今回紹介するのは、すべてのしがらみを捨てた者だけを受け入れる自由の国“ヴァラガン共和国連邦”です!

カワチ:我々は何者も拒まない!

爆発:シナリオを担当されたのは『幼女戦記』や『約束の国』などを執筆されているカルロ・ゼンさんですね。

カワチ:変わったペンネーム! もしかしたら海外の方かも!

爆発:そんな理由なら所ジョージさんも海外の人になっちゃうよ!

カワチ:幼女というワードが気になるけど、とりあえず次にいこう!

爆発:はい~。メインイラストレーターのsimeさんは、小説の挿絵やさまざまなゲームでイラストを手がけられている方です。例えば『チェインクロニクル』なら“真理の魔神”ハティファスや“不幸少女”ソリティーなどを描かれていますね。

カワチ:お世話になっているキャラクター!

爆発:もう1人のなぎみそさんは、主にボーカロイドのイラストや4コマ漫画で活躍されています。

カワチ:あれ? ここの国は2人のイラストレーターが担当しているのね。

爆発:何か意味があるのかもしれませんね。2つの勢力に分かれているとか?

カワチ:勢力が分かれているからといってイラストレーターを分ける必要はあんまり感じないような?

爆発:いやいや、絵柄の違いが勢力の違いになるとわかりやすいじゃないですか。だから国別に担当イラストレーターが違うのだし。それの国内版みたいな感じじゃないでしょうか。

カワチ:言われてみれば確かに……。

爆発:うむ。そういえばボードゲーム『覇王春秋』に参加するスタープレイヤーさんがいませんが、カルロ・ゼンさんの『約束の国』の帯を松野泰己さんが書かれたことがあったので、もしかしたらここがボードゲームでの松野さんの担当国なのかなーと

カワチ:もしかしてカルロ・ゼンさんの正体が松野泰己さんなんじゃ……!

爆発:それは新説!

カワチ:もしくは『覇王春秋』のスタープレイヤーがいないってことは『混沌戦争』で真っ先に滅びる説ね。残念!

爆発:そんな悲しいこと言うなよ!

カワチ:ごめん!

爆発:スタープレイヤーは7人紹介されてるんだから、松野さんじゃなくても誰かは担当になりますので!

カワチ:よかった! でも本当にこの国はすぐ滅ぼされないぐらい強いのかね? いつも通り情報を見ていこうよ!

爆発:はい。まず一番偉いのは大統領のイルミア・ラズワンド。奨サマ!

カワチ:耳が●●む!

爆発:「男性からも(人間として)好かれる傾向がある」って、わざわざ人間って書かなくてもわかるよ!

カワチ:でも奨サマだから!

爆発:男女問わず魅了しちゃう!

カワチ:すべてのしがらみを捨てた者だけを受け入れる自由な国というから、なんとなくボロい国を想像していたけど、高そうな服を着ているね。

爆発:すべてを捨てた者と、すべてのしがらみを捨てた者は違うんじゃ!

カワチ:あぁ、そういうことか。まともなトップに見えるのも納得。

爆発:セリフも指導者として非常にまともですしね!

カワチ:ちなみに2代目なのね。

爆発:ずっと君臨してたら自由の共和国連邦じゃないですしね。選挙で選ばれたんじゃ?

カワチ:ふむふむ。眼帯をしているのも気になる。なんか『混沌戦争』は隻眼の人が多いな!

爆発:モノモライかな?

カワチ:きっと、力を封じているんじゃないかな。中二病でも大統領がしたい!

爆発:隻眼でも、腰に差した銃を使うのがうまいんだろうなぁ……。続いてのキャラクターはアイニス・ゲイダー!

カワチ:このキャラクターも銃を持ってる!

爆発:この国のキャラは銃装備が多いですな。設定を見ると“魔銃”という軍事兵器が特徴の国のようですね。独立戦争に銃は欠かせないか!

カワチ:“魔銃”があれば魔術の才能がなくても魔術を込めた弾が打てるらしいね。

爆発:ちなみに『レッドドラゴン』でもマスケット銃は出てましたが、あれは火薬で撃っているので全然別物ですね。

カワチ:“魔銃”は魔術を込める係のおじさんが大変そう!

爆発:おばさんもいるよ!

カワチ:でも量産しておけば戦争で有利そうね。消費期限がなければだけど……。

爆発:火薬だって湿気ることもあるし、長い間放置しておくと魔術の力が薄まりそう。

カワチ:缶詰のようにうまく密閉できれば! まぁ“魔銃”の話は置いておいてアイニスに戻そう!

爆発::クールだからアイニスじゃなくてアイスなんて、これぞヴァラガンジョーク!

カワチ:さ、さむい……。

爆発:僕が言ったんじゃないよ! そういえばイルミアと同じく寒い地方のような衣装を着ていますな。

カワチ:確かに、お腹にめっちゃベルトしてる!

爆発:くびのまわりももふもふしてる! おっぱい付近だけベルトしてない……

カワチ:すでにあったかいからね。

爆発:次のキャラクター! オーヴェルス・ガンタリーナ。

カワチ:2人いる!

爆発:説明を読んだら人形使いですって。“念”で傀儡を操っているらしい。

カワチ:女性のほうは人形なのか。というか念とはなんじゃらほい? オーラ? 放出系? 魔術ではないのかな。

爆発:魔術じゃなくて技術になるのかなぁ。ちなみにドールのほうが銃を持ってますね。

カワチ:基本はドールが戦うのかな。どうせだったらハート様みたいな強そうな人形を作ればいいのに!

爆発:非戦闘時のことを考えたら、小回りが利く小柄な女性のほうがいいなー。身の回りの世話もしてもらうんだろうし。

カワチ:確かにハート様に身の回りのお世話をしてもらいたくない!

爆発:最後はンゲル・ヨゲル・ヒヌー!

カワチ:ヒヌー族!

爆発:「ヒヌーとは貧乳の意味ではない」。そんなこと書かなくてもわかってるよ!(2回目)

カワチ:流行りそうな言葉だ。ヒヌー。彼女は原住民だから他のキャラクターとはちょっと立ち位置が違うのかね。

爆発:原住民だから銃は持っていないのかな。刃物っぽいものは腰に差してるけど。

カワチ:背中に背負ってるのは弓かなぁ。自然とともに生きているっぽいので、狩猟用のものかな。

爆発:『ケイオスドラゴン』の世界では魔素流が重要な要素として出てくるけど、大地の気脈とか精霊というのは、また別の要素なのかなぁ。それとも国によって呼び方が違うだけで同じなのか……。

カワチ:国に根付いたエネルギーなのか……そればっかりはまだわからないよねぇ。

爆発:早くゲームで遊んでそのへんのことも知りたい! というわけでキャラクターはこんな感じですかね。他に気になるところはありますか?

カワチ:国旗のデザインがちょっと気になるんだよね。自由の国なのに、なぜ歯車なんだろう。

爆発:歯車って自由とは逆のイメージがありますよね。それとも銃の部品的な意味かなぁ。それくらい銃が大切な国とか?

カワチ:あぁ、それだ! 銃に見えなくもない! 見えなくもない?

爆発:あと気になるのは「人々は自由に生活しているが、その自由は弾圧される自由、略奪される自由と隣り合わせである」という部分。意外と強いものが正義的な国!

カワチ:それがヴァラガンの荒野なのだ! まぁ大きな意味で自由ということですな。まさにフロンティア!

爆発:「すべてのしがらみを捨てる」というのがどこまでの話なのか気になりますね。あとは「民族的には、ドナティアをはじめとするさまざまな民族が集まっている」という部分ですね。人種のるつぼかぁ。

カワチ前回紹介した大蘭國もそんな感じだったね。

爆発:あっちはいろんな悪人が集まるけど、こっちはいろんな普通の人が集まる感じかな!

カワチ:いろんな普通の人! まぁ大蘭國なんか下手に移住したらコロコロされちゃいますからな。

爆発:こっちだって略奪する自由がありますよ!

カワチ:今回紹介したメインキャラクターにはあまり悪い人はいなかったぽいけどね。

爆発:略奪する自由があるなら、守る自由もある!

カワチ:それがヴァラガンの荒野なのだ!


■第一次生産者を優先する社会主義の工業国家“ゲルバン朝ドナティア帝国”

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
▲ゲルバンの国旗

シナリオ:武井宏之、小太刀右京
メインイラストレーター:武井宏之


皇帝ゲルバン一世(声優:銀河万丈) ■
年齢:40~50代/性別:男性

「朕は、自ら汗を流すものを尊ぶ」

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 “ゲルバン朝ドナティア帝国”、通称“ゲルバン帝国”の独裁者。国政のすべてに責任を負う皇帝と、平等な市民からなる自由帝政を掲げ、最終的には官僚のいない、一次生産者が報われる理想社会に建設するために戦っている男。年相応に堅苦しいしゃべり方をする。


■ ローザ・レムシャイド ■
年齢:18歳/性別:女性

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

ゲルバンによって打ち倒された皇族の生き残り。自分の存在で戦いが巻き起こるのに疲れ果てており、いかに戦いを終わらせるかと心を砕いている。皇族であったことから、日本の姫のようなしゃべり方をする。


■ ルン ■
年齢:19歳/性別:女性

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 ゲルバン皇帝の娘。万民平等、を掲げる理想を体現するべく、みずからも騎士として戦場に立つ。立派な軍人になりたいと志している。


■ アリア ■
年齢:28歳/性別:女性

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 ゲルバンの側近を務める女騎士。少女時代に農民たちを虐殺したことがトラウマとなり、もう二度と正義のない戦いはしないと決意する。姉御的な性格をしている。


■ Drポー ■
年齢:???(年齢不詳)/性別:男性

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 不老不死を求めてその肉体を錬金術の機械に取り替えた謎の老人で年齢不詳。自分の天才的な頭脳を誰にも渡したくないということから、常に自殺用の拳銃を持っている。金にも女にも興味がなく、研究一筋の人物だが、コーヒーにはうるさい。


【国家設定】

・イメージ:ナチスドイツをファンタジー化させたイメージ

・首都:ゲルバニア

・皇帝:ゲルバン一世(ゲルバン・マシーネン)

・歴史:ドナティアの技官であったゲルバンが、ドナティア崩壊にともない皇帝位を名乗り、発足させた帝国。建国10年程度の若い国

・国土:山中にどこまでも続く黒煙を上げるコンビナートとはげ山、そして未開の森林から構築させる山と森の工業国家

・法・政治:第一次生産者優先主義。農民や技師に優しく、所得の再分配を目的とする全体主義・国家社会主義的な国家

・生産力:抜きん出た生産力を持ち、鉄鋼・重工業などの分野においては比類ない実力を持つ。“機動竜・アウトドラッツェ”と呼ばれる兵器を所持しており、黄爛から奪取した技術を元に、タービンエンジンで大気中の魔素を吸引し駆動する蒸気ロボット兵器を、ゲルバンが独自に開発。あらゆる列国の兵器を凌駕する戦闘力を持っている。国民が少ないため、一騎当千の戦闘力で補う目的がある

・外交・国際関係:近年まで他国との交流がほとんどなかった

・国民(民族・種族):ゲルバンの支配階層はドナティア人です。リパット族と呼ばれるゲルバンの先住民がおり、魔素の影響を受けており身長が低く、その代わりに暗視能力や高い生命力を持っている。ドナティアに征服され、奴隷階級に落とされて長かったが、ゲルバン帝国勃興にともない解放され、国民となった

・生活・文化:基本的な文化はドナティアと同じだが、技術者主導で搾取を忌避しているため、質実剛健な気風。モノトーンで、竜や工事のモチーフが好まれる。服装もドナティアに似ているが、より華美な服装が配され、実戦的なものになっている。武器や魔法はドナティアとほぼ等しく、ドナティアにあるものは概ねゲルバンにも存在する

・宗教(概念・対象):ドナティア正教だが、弾圧されている。<教会>の威光も弱い

・魔術:ドナティア譲りの現象魔術を用いるが、少数派。魔素を蒸気機関に転用する技術が主流となっている

・食事:茹でただけのジャガイモとチーズとビールとソーセージ、巨大な骨付き肉、ばかでかいパンなど、よくも悪くもそのままな料理を好む。質が悪いわけではない。単に飾り付けたり凝ったことをするのを好まないのである

・特産品:鉄鋼・刀剣・農作物・アウトドラッツェ

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
▲ゲルバンの街中や城内。

◆皇帝だけでなく、天才的な頭脳の持ち主にも注目!

爆発:前々回から数えて6カ国目に紹介するのは、第一次生産者を優先する工業国家“ゲルバン朝ドナティア帝国”こと、ゲルバン帝国!

カワチ:帝国!

爆発:シナリオとメインイラストは『シャーマンキング』や『機巧童子ULTIMO』などを世に送り出してきた漫画家の武井宏之先生!

カワチ:武井宏之先生のスマホゲームが遊べるのは『ケイオスドラゴン』だけ! シナリオとイラストの両方を手がけるというのは漫画家さんならではだね。

爆発:たしかに!

カワチ:ちなみに、他の国旗はしまどりるさんがデザインしたものだけど、ゲルバン帝国だけは武井さんデザインのものらしい。しまどりるさんがTwitterで言ってた!

爆発:ふむ。国旗に描かれているのはなんだろう。工具のような文房具のような重機のような……?

カワチ:3匹の生き物に見えなくもない。あとは禅を組んでいる人

爆発:シナリオには小太刀右京さんも含まれていますが、小太刀さんは前回紹介した大蘭國にも含まれていましたね。ということはメインというよりはサポート的な意味合いが強いのかな?

カワチ:そうかもしれませんな。

爆発:ではキャラクターを見ていきますか。……というかいきなり皇帝のインパクトがすごい!

カワチ:強そう!

爆発:武井先生のイラストだけで戦闘能力が2段階ぐらい上がってそうなのに、さらに声は銀河万丈さんですよ。演説スキルも3段階ぐらい上がってそう!

カワチ:仕えたい!

爆発:リーダーのインパクトだけで考えたら、現時点では間違いなく全国家中No.1でしょうな!

カワチ:友情、努力、勝利をもってしても勝てそうにないね。腕の太さとか超ヤバイよ。

爆発:しかも「朕は、自ら汗を流すものを尊ぶ」と、偉い人とは思えないことを言ってる!

カワチ:もしかしていい人なのか?

爆発:独裁者=悪ってことでもないから!

カワチ:なるほど。じゃあこの人についていけば安心だね! 本人評価額1億だよ!!

爆発:鑑定団の評価額が重要では!

カワチ:デザインもカッコいいね。帽子から角が生えてるよ。軍帽から角!

爆発:バイキング的なイメージなのかなー。斧を持ってるし。

カワチ:なるほどー。ちなみに階段を背負っているのはなぜ?

爆発:デカすぎるから顔の近くまで人に来てもらうため?

カワチ:そこまでデカくないでしょ!

爆発:じゃあ階段じゃないのでは! 技術者だし鎖帷子的な意味合いなのかな?

カワチ:あ、本人も技術者なのか。じゃあ「朕は、自ら汗を流すものを尊ぶ」って自分に対して言っているのかな。急に器が小さくなっちゃう!

爆発:勝手にそう思って勝手に器を小さくしないで! 自分の行動理念もそうだし、国民にもそれを望んでいるのでは?

カワチ:それだとしっくりくるね。

爆発:きっと戦争でも現場の先頭に立って指揮するんでしょうね。

カワチ:突進しながらあの角で敵を刺すんだろうなぁ……。

爆発:斧は飾りなの!? もう次のキャラクターにいきましょう。続いてローザ・レムシャイド!

カワチ:お、一転して儚げな女の子ですな。

爆発:ゲルバンによって打ち倒された皇族の生き残りですって! こちらも斧っぽいものを持っていますね。

カワチ:アイドルを応援するときに持つやつじゃなくて?

爆発:あんなにトガってるの持ってたら出禁よ!

カワチ:彼女は現状どんな扱いを受けているんだろうね。

爆発:ゲルバン一世の考えだと、皇族は認めないだろうから……。

カワチ:彼女もゲルバン一世のようにマッチョになって頑張るしかないのか……!

爆発:みんなで汗を流して働こうってことで!

カワチ:汗をながしてビールと焼き鳥で乾杯!

爆発:悪魔的なうまさっ……! あ、イラストをよくみたら武器は氷の力と炎の力を持っているっぽいですね。

カワチ:あ、ほんとだ。武器自体に宿っているのか、本人の力なのか。

爆発:物理攻撃じゃなくて魔術的なもので攻撃するのかな?

カワチ:どちらにしろゲルバン一世に勝てる気がしない……。

爆発:主人公が味方するのかそれとも……続いてのキャラクターはルン!

カワチ:ゲルバン一世に娘がいたのか!

爆発:たぶん、母親に似てよかった!

カワチ:何はともあれ彼女と結婚する人は大変そうだ……。

爆発:彼女は腕にムラサキ色のアザっぽいものがありますね。父親もよくみたら腕に同じ色のアザっぽいものが!

カワチ:これはなんだろうね。タトゥーかなぁ。

爆発:現場主義だから自らが傷つくことはかえりみない親子っ……!

カワチ:確かにゲルバン一世のほうは生傷っぽいよね。ムラサキ色なのが気になるけど。

爆発:血の色がムラサキとか?

カワチ:親子で同じ色ってことか。髪の色も一緒だしね。

爆発:思っていたことを先に言われた! じゃあもう次だ! アリア!

カワチ:拳が機械になってるね。

爆発:機械っていうか銃か砲じゃ!? なのに逆の手にも銃を持ってるけど!

カワチ:でもスカートで女子力も忘れない!

爆発:ハートの胸当てもおしゃれ!

カワチ:しかし設定を見るとかなり重い過去をお持ちのようですな。

爆発:正義のない戦いはしないなんて……アネゴー!

カワチ:テンゴー!

爆発:なんか今回はまっすぐなキャラクターばかりですよ! 前回紹介したヴヴブブと大蘭國とは大違い!!

カワチ:いいことです!

爆発:最後はDrポー! 悪そうな奴いた!

カワチ:ジジイ!!!!!!!! 俺たちのジジイキャラ!!!!!!!!!!

爆発:ふぁざー!

カワチ:さてツッコミどころがいっぱいあるキャラですが……。

爆発:本人も手が多いから連続でツッコめますよ!

カワチ:ロボ化しているみたいね。ロボジジイ! CYBORGじいちゃんG!!

爆発2回目の記事で紹介した禍グラバも全身を“五行躰”に置き換えているサイボーグで150年以上生きているけど、こっちは錬金術の機械なので仕組みは違うのかな。

カワチ:ふむ。ちなみに顔の部分は機械にしてないっぽいですな。

爆発:と見せかけて!

カワチ:いやいや、見るからにしわしわですよ。

爆発:しわしわ機械かも!

カワチ:まぁ年齢不詳ですからな。すでに不老不死のような気もするけど。

爆発:いや、不老不死を求めて取り替えただから、もう不老不死ってことでいいのでは?

カワチ:あぁ、そうか。

爆発:コーヒーはポリフェノールが含まれているから老化防止になるんだろうなぁ

カワチ:今さらコーヒーでどうにかなるレベルなのかな?

爆発:脳までは機械化できないから、コーヒーの抗酸化作用で補ってるのよ!

カワチ:な、なるほど。ちなみに研究一筋らしいけど何を研究しているのかな。

爆発:資料に「“機動竜・アウトドラッツェ”と呼ばれる兵器を所持しており」と書いてあるけど、これかしら?

カワチ:だとしたら、めちゃくちゃ重要人物になるね!「あらゆる列国の兵器を凌駕する戦闘力を持っている」と書いてあるし。

爆発:ここにきて魔術じゃなくて蒸気の兵器ですからな!

カワチ:「魔素を蒸気機関に転用する技術が主流となっている」というのもDrポーの研究成果なのかしら。

爆発:すげーぜポー! 僕らのポー!

カワチ:ちなみに「天才的な頭脳を誰にも渡したくないということから、常に自殺用の拳銃を持っている」。いざとなったら死ぬからね!

爆発:ポーの悲劇!

カワチ:お、惜しい! いろいろ混ざってる!!

爆発:さて、設定を見ると、ヴァラガンに続いてこちらもドナティアから抜けた国みたいですな。ドナティアぼろぼろ! アニメでは大国の1つなのに……。

カワチ:うむ。国としては小さいけど、抜きんでた生産力、そして“機動竜・アウトドラッツェ”を持つと。さらに圧倒的な皇帝!

爆発:そうですね。建国10年の国だから国民も少ないけど、技術力も高いし皇帝は圧倒的だし、かなり手ごわそう!

カワチ:そしてポーの頭脳!

爆発:さて、今回の情報はこんなところでしょうか。

カワチ:うむ。また次回の座談会でお会いしましょう!

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