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2015年6月12日(金)

『プラスティック・メモリーズ』アイラ役・雨宮天さんに聞く、物語によるアイラの“変化”

文:電撃オンライン

 就職したての社会人1年生・水柿ツカサと、人間同様の豊かな感情を持つアンドロイド“ギフティア”の少女・アイラの恋模様を描く『プラスティック・メモリーズ』。科学ADVシリーズのシナリオでおなじみ、MAGES.の林直孝氏が原作・脚本を手がけることで話題のTVアニメだ。

 本記事では、アイラ役の雨宮天さんに放送が間近に迫った#11の見どころを伺った。

『プラスティック・メモリーズ』

●雨宮天(あまみや そら)

 ミュージックレイン所属。おもな出演作は『パンチライン』(成木野みかたん)、『魔法科高校の劣等生』(光井ほのか)、『七つの大罪』(エリザベス)など。


【#10までのあらすじ】

 舞台は現代より少し科学が進んだ世界――。

 18歳の少年・水柿ツカサが就職したのは、心を持ったアンドロイド、通称“ギフティア”を製造・管理する企業の一部署“ターミナルサービス”。新人のツカサはギフティアの少女・アイラとパートナーを組んで、寿命を迎えるギフティアを回収している。

 アイラに惹かれるようになったツカサはついに告白するが、ギフティアとしての寿命=ツカサとの別れが間近に迫る彼女は断ってしまう。だが、カヅキの手引きによって、好きな人とは一緒にいるのが一番だと気づかされたアイラは、今度は自分からツカサに思いを告白! 晴れて2人は恋人同士となるのだった。


――放送が間近に迫った#11の見どころをお聞かせください。

 ツカサとアイラが陽光にきらめく川を見ながら話すシーンがあるのですが、アフレコ時に「お芝居もそれに合わせてキラキラさせてください」とディレクションをいただいたのがすごく印象的でした。そんなアイラを、これまで以上に優しい気持ちで、かつ、まだ緊張していて初々しさも出るようにと、気合を入れて演じさせていただきました。演じる側も恥ずかしくなっちゃうくらいの2人の会話を、ぜひお楽しみください!

――これまでアイラを演じてきた中で、印象的なシーンを挙げるならどこになりますか?

 #08で迷子になり、それをツカサが見つけてくれてから、彼の告白に「無理です!」と言ってしまうまでの流れですね。アイラがツカサと手をつなぎたがってるところなど、お互いの気持ちの変化が現れていたお話だと思います。迷子になった彼女が「……はぐれた」と言うところも「がんばってかわいく言うぞ!」と一層気合を入れて臨みました。

『プラスティック・メモリーズ』
▲#08より、着ぐるみのマスコットに思わずウズウズするアイラ。雨宮さんは、そんな彼女がツカサたちと離れてからの流れがお気に入りだとか。

――最初はあんなに無愛想だったアイラが、少しずつ心を開いていく姿を演じてきてどう感じられましたか?

 ツカサとの回収作業や、ターミナルサービスの人たちとの触れあいを通して、表情が本当にやわらかくなりましたよね。最初は「近づかないで」という雰囲気が強く、声色もそれに合わせて冷たく、低い感じでやっていましたが、その後、彼女の態度の軟化に合わせて声色もやわらかくしていくよう務めました。

 #10でついに自分の気持ちに気がついて、がんばって告白するアイラはとてもかわいらしくて、自分が演じるキャラクターではありながらも、第三者の視点で「がんばれ!」って思わず応援しちゃいました(笑)。

『プラスティック・メモリーズ』
▲#02より。当初はツカサに心を閉ざしていたアイラだが、彼の前向きさや誠実さを見るにつけ、少しずつ態度を軟化させていく。

――本作のOPテーマ『Ring of Fortune』のシングルには同曲の世界観をつづったモノローグドラマ『To You.』が、EDテーマ『朝焼けのスターマイン』のシングルの“アニメ盤”には、ミニドラマが収録されています。それぞれの魅力をお聞かせください。

 モノローグドラマは、アイラがツカサへの思いの丈をつづる内容になっています。CDを買ってくださった方はその時に1回目を聴くと思いますが、その後、TVアニメを最終話までご覧になったら時間を置かずにぜひもう一度聴いてみてください。1回目とは違う感じで聴こえるのではないかと思います。

 ミニドラマは、ツカサとアイラ2人の話で、社の裏手で育てているハーブを台風から守ろうという話です。アイラがハーブを心配して、それを見たツカサが暴風雨の中ハーブの様子を見にいく……というお話で、2人がおたがいを思いやる姿にほっこりできると思います。これから台風の季節になりますし、実際に台風が来たら2人の姿を思い出してあげてください。

――それでは最後になりますが、放送を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

 #10にしてようやく思いを通じ合わせたツカサとアイラですが、別れの時も着々と近づいています。ここから最終話に向けて、これまで以上にツカサとアイラの2人にスポットが当たっていきます。ツカサと恋人になり、別れの時も一層近づき……そんなアイラの繊細な感情の動きを大事に演じさせていただきましたので、見届けていただけたら嬉しいです!

 なお“G’sマガジン.com”でも雨宮さんのインタビューを掲載中だ。

■TVアニメ『プラスティック・メモリーズ』概要
【放送情報】
 TOKYO MX……毎週土曜24:30
 チバテレ……毎週土曜24:30
 群馬テレビ……毎週土曜24:30
 とちぎテレビ……毎週土曜24:30
 テレ玉……毎週土曜 24:30
 tvk……毎週土曜24:30
 BS11……毎週土曜24:30
 AT-X……毎週土曜24:30
 岐阜放送……毎週火曜25:00
 三重テレビ……毎週火曜24:20
 ABC朝日放送……毎週水曜26:14
 ※放送日時は変更になる場合があります。

【スタッフ】(※敬称略)
 原作・脚本:林直孝(MAGES.)
 監督:藤原佳幸
 キャラクター原案:okiura
 キャラクターデザイン・総作画監督:中島千明
 プロップデザイン&総作画監督:菊池愛
 色彩設計:石黒けい
 美術監督:川口正明
 美術設定:高橋武之
 撮影監督:桒野貴文
 メカニカルデザイン:谷裕司
 3D・CG :渡邉悦啓
 編集:平木大輔
 音楽:横山克
 音楽制作:MAGES.
 音響監督:土屋雅紀
 音響効果:小山恭正
 アニメーション制作:動画工房

【出演声優】(※敬称略)
 水柿ツカサ:内匠靖明
 アイラ:雨宮天
 絹島ミチル:赤﨑千夏
 ザック:矢作紗友里
 桑乃実カヅキ:豊口めぐみ
 コンスタンス:日野聡
 縹ヤスタカ:津田健次郎
 ほか

(C)MAGES./Project PM

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