2015年6月18日(木)

『アサシン クリード シンジケート』インタビュー。2人の対極的な主人公の戦いに注目!【E3 2015】

文:電撃PlayStation

 ユービーアイソフトは、6月15日に米ロサンゼルスで実施したE3プレスカンファレンスにて、北米で10月23日に発売するPS4/Xbox One/PC用ソフト『アサシン クリード シンジケート』の最新動画2本を公開した。

『アサシン クリード シンジケート』

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 この『アサシン クリード シンジケート』について、本作のゲームディレクターを務めるスコット・フィリップス氏にインタビューを行うことができた。その内容をお届けしよう。

『アサシン クリード シンジケート』
▲『アサシン クリード シンジケート』のゲームディレクターを務めるスコット・フィリップス氏。

──まず、本作の舞台を産業革命期のロンドンに設定した理由からお願いします。

 時代設定は産業革命時代の1868年になっていますが、これは産業革命のピークともいえる時期です。この時期は最もエキサイティングであり、いろいろなものが変化していく時代でもありました。それは、社会的な変化はもちろんですが、科学技術も大きく変化する、たとえばエネルギーがガスから電気に移り変わるような時代だったということ。そして、『アサシン クリード』シリーズの世界のなかでも初めてのモダンな、近代を舞台にしたゲームとなっています。

──前作である『アサシン クリード ユニティ』では、フランス革命期の原寸大のパリを探索できましたが、本作のロンドンも原寸大で表現されているのでしょうか?

 街のアイコンになっているような建物は原寸大で表現されていますし、人口についても当時のものを参考に作っています。ですが本作では、プレイヤーのみなさんにもっと感覚的に街の探索を楽しんでもらうことを重視しています。そのため、街の大きさなどについてはある程度調整を行っていますね。

『アサシン クリード シンジケート』

──『アサシン クリード』シリーズでは、主人公側であるアサシン教団と、敵対組織であるテンプル騎士団の争いが描かれてきましたが、本作ではアサシンが労働者側、テンプル騎士団が支配階層の貴族や経営者側について戦う、という認識でよろしいでしょうか?

 アサシン教団は「人間の自由とは何か?」ということを追求して行動する団体で、対してテンプル騎士団は、社会をコントロールすることで世界をよりよい方向に導くことを目的とする団体です。ですから、常に一方が労働者側で一方が貴族側、というような線引き はできないでしょうね。

 主人公のジェイコブには、イービーという双子がいますが、2人の対立についても同じことがいえます。ジェイコブは、混沌とした状況のなかで真実を追い求めて行動する人物。対してイービーは、状況のコントロールを望む人物です。アサシン教団とテンプル騎士団、さらにはジェイコブとイービーという、対極的な両者の戦いを描くのが本作です。

『アサシン クリード シンジケート』
『アサシン クリード シンジケート』

──史実に名を刻むような人物が登場するのも『アサシン クリード』シリーズの大きな魅力ですが、本作にはどんな偉人が出てくるのでしょうか?

 有名なところでは、進化論を提唱したチャールズ・ダーウィンや、イギリスの小説家で、ポンド紙幣に描かれる肖像画に選ばれたこともあるチャールズ・ディケンズですね。もちろんほかにもたくさんの偉人が出演しますよ。

──主人公のジェイコブの人となりや目的、アサシンになった経緯などを教えてください。

 ジェイコブはスリルシーカー、いわゆる常にスリルを求めるような人物です。彼はロンドンの外の生まれで、そこにはアサシンである父や仲間たちがおり、自身もアサシンとして育ちました。彼はロンドンのアサシン教団の危機を知ると、仲間たちの制止を振り切ってロンドンへ向かい、そこでアサシンとして活躍していくことになります。

『アサシン クリード シンジケート』

──『シンジケート』というタイトル名のとおり、ジェイコブは仲間とともに戦っていくようですが、仲間はどのように増やすのでしょうか? また『ユニティ』のようなオンライン要素は本作であるのかについても教えてください。

 ロンドンにはいわゆる良い者側と悪者側の2つのグループがあります。この両者の戦いに参戦し、レベルなどを上げることで、ジェイコブとその仲間たちのグループの勢力を拡大していくことができます。また、本作はオフラインのシングルプレイモードのみで、オンライン要素はありませんが、そのぶん重厚になった物語を楽しんでいただければと思います。ロンドンで描かれる新たなアサシンの戦いにご期待ください。

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