2015年6月18日(木)
『レインボーシックス シージ』開発者インタビュー! 新世代機でこれまでにない構想が実現!?【E3 2015】
ユービーアイソフトから10月15日に日本語版が発売されるPS4/Xbox One/PC用タクティカルシューター『レインボーシックス シージ』。本作について、現在開催中の『E3 2015』にて実施したインタビューの模様をお届けする。
▲アニメーションディレクターを務めるスコット・ミッチェル氏 |
――PS3以降の『レインボーシックス』は『ベガス』と『ベガス2』が発売されてから、今回の『シージ』が発表されるまでブランク期間があったように感じます。新たな『レインボーシックス』を手がけるにあたって目指したものはなんでしょうか?
『シージ』は『レインボーシックス』シリーズの最新作ではあるのですが、『ベガス』『ベガス2』といった過去作とはストーリーなどを一新した、まったく別のゲームとして制作されています。最後に『ベガス2』が発売されてから、現在にいたる7年の間には『レインボーシックス』の新作として構想を温めていたもの(※PS3世代向けに開発が進められてきたがキャンセルとなった『レインボーシックス パトリオット』)がありました。
しかし、ゲーム機がPS4やXbox Oneといった現世代に変わってきており、たとえば今回の『シージ』に関していうと、“テロハント”モードなどのAIキャラを非常に賢くできるようになっています。そういった変化のなかで、これまでの構想とは別の、まったく新しい構想を実現したタイトルが『レインボーシックス シージ』なのです。
――具体的な開発期間はどのくらいになりましたか?
私は本作にたずさわって10カ月ほどなのですが、プロジェクト全体としては、この7年間ほぼすべてを費やして開発が続けられてきました。7年間かかった理由としては、やはり作っているものがファンに満足してもらえるものでなければということがあるのですが、本作のメインである破壊や攻撃と防御、そしてさまざまなガジェットというものも含めた、私たちの構想が新世代機の登場によって実現可能になったというのが大きいです。
――新世代機だからこそ導入できた部分はどういうところでしょうか?
ユービーアイソフトは限界を超える開発努力をいつでもしています。『シージ』ではマップ内のあらゆるものを破壊できるようになっていますが、ただ破壊するだけではなくて、破壊をゲーム内でどう生かしていくかというところも含めた全体の構想は、新しいゲームハードになることで思いどおりに実現できたところです。
――過去作の『レインボーシックス』は、トム・クランシーの小説の設定をもとにオリジナルの登場人物やストーリーが展開していますが、今回はどのような世界が舞台となるのでしょうか?
本作は、対テロ作戦(counter terrorism)が題材のオンラインマルチプレイゲームとして制作しています。ハリウッド女優のアンジェラ・バセット演じる“シックス”(※注:シックスは多国籍対テロ特殊部隊“レインボー”の最高司令官のコードNo.)が、作戦を実施するためにさまざまなキャラクターをリクルートし、チームを編成するかたちで展開します。彼女の役割は、ゲームのなかでプレイヤーをさらなる勝利へと駆り立てていくことでもあります。
――本作はオンラインマルチプレイが特徴とのことですが、1人用のキャンペーンモードはありますか?
1人で遊ぶことも可能なPvE(プレイヤー vs COMの操作する敵)モードとして『テロハント』があります。ただし、バランスとしては仲間たちと協力してクリアしていくとより楽しめるものとなっています。
――こちらはフレンド登録されたプレイヤー以外とのオートマッチングは可能ですか?
PvP(対戦)モードはオートマッチングされますが、PvEモードはフレンドを参加させてのプレイとなります。
――世界各国の特殊部隊員がプレイキャラクターになるとのことですが、どのくらいの国の部隊、キャラクターの数が登場するのでしょうか? また、プレイヤーがキャラクターをカスタマイズすることは可能ですか?
5カ国の対テロ特殊部隊(アメリカのSWAT、イギリスのSAS、ロシアのスペツナズ、ドイツのGSG-9、フランスのGIGN)から4名ずつ、計20人のキャラクターが登場します。4人はアタッカーとディフェンダーの各2名で構成されていて、それぞれユニークなガジェットを装備しています。
キャラクターをアンロックする要素はあるのですが、使用可能になったキャラクターはどのゲームモードでも使用可能です。なお、キャラクターの武器はカスタマイズ可能ですが、ガジェットなどのキャラクターそのものは固定です。
――そのほかにアンロック要素はありますか?
キャラクター以外にも武器などのアンロック要素が存在します。PvPモードだとだいたい2、3分の対戦を繰り返していくことでさまざまな要素がアンロックされていきます。キャラクターが装備しているガジェットは、そのキャラクターを選択したときのみ使用可能で、ほかのキャラクターに付け替えることはできません。
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