2015年6月19日(金)

『Destiny 降り立ちし邪神』開発者インタビュー! 新ロケーション“ドレッドノート“はパズル!?【E3 2015】

文:電撃PlayStation

 PS4とPS3で発売中のアクションシューティング『Destiny』の大型拡張コンテンツ『Destiny 降り立ちし邪神』。9月17日発売が決定した本作で追加される要素の数々について、アートディレクターのMike Zak氏に『E3 2015』会場でインタビューを行った。

『Destiny』
『Destiny』
――本編発売以降、これまで発売された拡張パックでは、ある敵対種族にスポットを当てた比較的短い物語が展開されましたが、『Destiny 降り立ちし邪神』では、トラベラーとガーディアン、そして暗黒をめぐる壮大な物語に進展はありますか?

 はい、もちろんストーリーは続きますが、今回とくに影響を受けるのは拡張パック第1弾の『地下の暗黒』のエピソードですね。

 『降り立ちし邪神』は、プレイヤーの分身であるガーディアンに倒されたハイヴの神・クロタの復讐のために親神であるオリックスがやってくるというストーリーです。

 これに全ガーディアンが立ち向かうわけですが、なかでもバンガード(タワーのバンガードの間にいる“サヴァラ司令官”や“ケイド6”、“イコラ・レイ”を指すと思われる)が新たな敵にいかに対処するべきか悩む姿が描かれるなど、さまざまな人物が織り成す物語が展開されるので楽しみにしてください。

――そのオリックスですが、『地下の暗黒』のクロタがそうであったようにレイドで戦うことになるのでしょうか?

 今回のオリックスは、いろいろなミッションのさまざまなシチュエーションでガーディアンの前に姿を現します。詳しくはまだ言えませんが、毎回戦い方も変わりますよ。

――毎回強敵としてオリックスが現れて、それを倒すのですか?

 1つの例をあげますと、ガーディアンたちの前にホログラムのようにオリックスの頭だけが現れるなか、彼の操る暗黒に“宿られた”軍勢の波状攻撃を撃退すると目標達成、といったものがあります。

――オリックスとの戦いは長い1つのミッションになっているのですか? 

 オリックスにまつわるミッションのなかには長いものや短いものなど複数あります。『降り立ちし邪神』としての最後の戦いがないと物語が成り立ちませんから(笑)

『Destiny』
『Destiny』
――今回公開されたトレーラーにはモノクロのような色合いになった敵が出現していました。見た目としてはカバルなどこれまでの敵対種族に近い姿をしていましたが、あれは新しい敵なのでしょうか?

 これこそがオリックスの下僕として戦う“宿られた(taken)”軍勢です。これとは別のシーンでオリックスの軍勢はカバルの基地を襲撃しているのですが、この際にオリックスは、カバルの兵士からサイオンとファランクスを狙って捕獲しています。

 トレーラーに登場した敵は、捕獲された彼らがさらに別のシーンでオリックスの内なる次元に送り込まれ、そこですべての思考を消去されたうえでオリックスの意思を新たに書き込まれて元の次元に戻されています。現在の『Destiny』では、サイオンは比較的脅威度の低い敵として扱われていますが、“宿られた”サイオンは分身ができるので、放置しているとどんどん数が増えて手に負えなくなってしまいます。

 また、従来のファランクスは盾を構えている関係で使える攻撃手段が限られるのですが、“宿られた”ファランクスは、離れた場所からガーディアンをノックバックさせる、新しい攻撃を繰り出してきますよ。“宿られた”敵には、もとの種族にはない新しい攻撃手段が追加されます。

『Destiny』
『Destiny』
――さまざまな種族が新たな攻撃手段で襲ってくるのは楽しさ半分、恐ろしさ半分といったところですが、彼らと戦う場はハイヴだけに地球の月になるのでしょうか?

 月に限らず現在存在するエリアに加えて、オリックスの巨大な宇宙船“ドレッドノート”が新しいエリアとして登場します。オリックスの軍勢とは地球、金星、火星でも戦いますし、新しいミッションではこれまでの敵と戦うものも存在します。

――現在、クルーシブルのみで行けるエリアに水星が存在しますが、『降り立ちし邪神』で新たなエリアが追加されることはありますか?

 水星では今回あまり行動範囲が広がりませんが、今回追加される“ドレッドノート”はすべてのゲームモードで行くことになりますので、現在実装されている惑星並みの広さがあります。現在はドレッドノートに開発が集中していますが、ミッションによっては火星の衛星であるフォボスが舞台になるものがあるなどほかのエリアで拡張される場所もあります。

『Destiny』
――話が変わりまして、新たに追加されるサブクラスについて。こちらはプレイヤーが楽しみにしている要素だと思いますが、今回追加されるサブクラスの名前と特徴について教えてください。

 ハンターの新サブクラスは“ナイトストーカー”。これは“シャドーショット”というボイド属性の弓矢を扱うスキルを持っているのですが、味方をサポートすることに適した能力をあわせ持っています。シャドーショットはダメージもさることながら、命中した敵の動きを封じる効果があります。

『Destiny』

 タイタンの新サブクラスは“サンブレーカー”。スキル名はハンマーオブソウルで、ソウルとはラテン語で“太陽”を意味するのでソーラー属性ですね。タイタンと言えばこれまでは接近戦が得意のクラスでしたが、サンブレーカーのタイタンはハンマーを投げることができるので比較的遠い間合いからでも戦えます。

『Destiny』

 ウォーロックの新サブクラスは“ストームコーラー”。スキル名はストームトランスです。アーク属性の嵐のような力を使えるのですが、これは当たった敵の近くの敵にも電撃が連鎖して当たる特性があります。これと同時に空中浮遊するスキルも持っていて、空中を素早く飛び回ることも可能です。命中した敵の動きを封じる効果があります。

『Destiny』
――これまでは拡張パックの導入と合わせてガーディアンの最大レベルは2ずつアップしていて現在は最大34ですが、『降り立ちし邪神』でも上限はアップされるのでしょうか?

 これはまだ秘密です。今後の発表をお待ちください。

――拡張パック第2弾『ハウス・オブ・ウルブズ』では、新モードとして“エルダーズ・プリズン”が追加されましたが、『降り立ちし邪神』でもこれまでにない遊び方は提供されますか?

 現在開発に注力しているドレッドノートでは拡張パックをはるかに超えるストーリーミッションが楽しめるほか、パトロールで自由に探索することも可能なのですが、そこにはさまざまな仕掛けを用意する予定です。

 最初にドレッドノートを訪れた際には意味がよくわからない仕掛けでも、ゲームを進めていくうちにミッションなどへの利用法を見つけて報酬を手にできるなど、ドレッドノートそのものが巨大なパズルとなっているので期待してください。

『Destiny』
『Destiny』
――本編とこれまでの拡張パック、そして今回の『降り立ちし邪神』は、敵対種族のフォールンとベックス、ハイヴにスポットが当たる内容だと感じました。今後、残るカバルにスポットが当たるコンテンツの追加予定はありますか?

 その日が来るだろうとは思います(笑)。『降り立ちし邪神』にもカバル関係のヘビーなミッションはあるのですが、しっかりとスポットがあたるのはもう少し先になるでしょう。

――うちの編集部にはいまだにギャラルホルン(※)を求めてかなえられないガーディアンが1人います。毎週金曜日に来訪するシュールが再びギャラルホルンを売りに来ることはあるのでしょうか?

 私からはなんとも答えられないですね(笑)。ただし、私個人も『ハウス・オブ・ウルブズ』の配信当日になってやっとギャラルホルンを手に入れた身ですから……。

 私の義理の兄も『Destiny』をプレイしているのですが、彼も数百時間もプレイしているのに手に入らないなか、途中参加で最後の1分間だけストライクに参加して偶然手に入ったという経験があります。ギャラルホルンの入手にまつわるエピソードはどうしても興味深いものになりますね(笑)。

関連サイト