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2015年6月19日(金)

『ジャストコーズ3』のオープンワールドはより高く、より自由に。開発者インタビューをお届け【E3 2015】

文:電撃オンライン

 PS4/Xbox One/PC用ソフト『ジャストコーズ3』の開発者インタビューをお届けする。

『JUST CAUSE 3』
『JUST CAUSE 3』

 スクウェア・エニックスのE3カンファレンス“Square Enix E3 Conference 2015”において、北米および欧州で12月1日に発売されることが発表された『ジャストコーズ3』。本作の開発を手がけるリードデザイナーのFrancesco Antolini氏にお話を伺った。

『JUST CAUSE 3』
▲Francesco Antolini氏

 より進化を遂げたオープンワールドアクション『ジャストコーズ』の最新作について、その魅力や開発の苦労などを語っていただいたので、シリーズファンはぜひチェックしてほしい。

――今回もっとも力を入れたポイントを教えてください。

 まずは自由度、あとは破壊。ユーザーが何万通りものやり方で破壊できたり、島を移動できたりといったところに力を入れています。“グラップリングフック”は前作からありますが、前作では移動手段として利用されていました。しかし今作では、破壊にも使えるようになります。

 複数のグラップリングフックをいろいろなものに付けて、引っ張る、巻き取る、くっつけるような形で使用することができます。現状では6つのグラップリングフックを同時に使用することができるようになっています。

『JUST CAUSE 3』
『JUST CAUSE 3』

――島の大きさはどのくらいになりますか?

 島の大きさは前作とほぼ一緒で400平方マイルです。でも高さが2倍になっていて、“縦の自由度”が増しています。“バーティカルメトリックスシステム”を採用しており、橋の下方に空間を与えてそこを通れたりとか、より高さを生かした自由度を体感できると思います。島で見渡せる場所はすべて行くことができる場所です。シームレスにローディングなしでどこへでも行けますよ。

『JUST CAUSE 3』
『JUST CAUSE 3』

――今回のストーリーは、何を目的にしていますか?

 まず場所について。地中海をモデルにした島にしました。なぜかというとロケハンに行った時、これだけいろいろな形の自然がある場所は他になかったからです。今回の縦の自由度が一番生かせる場所だと思います。あと、地中海を舞台にしたゲームって他にあまりないですよね。

 主人公“リコ・ロドリゲス”がこの島に来た理由は、母国――生まれた場所だからです。久しぶりに帰ったら独裁者に牛耳られていて、家族や友人が虐げられている。だからより自由な島にしたいと。目的は破壊、基本的には軍事施設の破壊です。橋などもできますが、普通の橋は破壊しても戻ってきたら復活するので、壊しても大丈夫です。敵が独裁者なので、軍事基地は1回壊すと壊れたままになります。

――破壊しがいのある、壊すもののおすすめはありますか?

 私のオススメは橋ですね。橋に敵をおびき寄せて、大量の敵を1発で倒すのが快感です。

『JUST CAUSE 3』

――武器や乗り物は前作から増えていますか?

 ただ増やしただけでなく、バリエーションも豊富になっています。車なら一般的なもの、スポーツカー、スーパーカー、F1カーも。あと空を飛ぶ飛行機もあります。それぞれのジャンルで幅広い形で作っていますね。

 武器は3種類同時に持てて、2丁拳銃、アサルトライフル、スペシャルウェポンという大型の武器などいろいろなバリエーションが存在します。通常のもの、追尾するもの、ロックオンするもの、4つ同時に発射・連射できるタイプなども。他の武器にかんしてもそれくらいのバリエーションをご用意しました。

『JUST CAUSE 3』
『JUST CAUSE 3』

――武器は落ちているものを拾う形になりますか?

 落ちたものを拾う、敵から奪う、あとは敵の支配地域を解放すると、そこで使われていた武器や乗り物が手に入ります。また、ビーコンを置くと乗り物がドロップされるという新しいシステムも。

――オープンワールドで縦にも広いとなると、開発の難易度が高いのでは? 開発する際の苦労などを教えてください。

 非常に難しいですね。クリエイティブという意味で言えば、高さを作ることによってバリエーションが生まれるなかで、バランスを取らなければならないところでしょうか。ただ高さがあってバリエーションがあるだけでなく、ちゃんとストーリーを融合させないといけない。

 島が3つのエリアで構成されている点。地中海、ギリシャに似ている崖が多くて景観が少し異なるところ。あと敵の軍事施設が多く構成される部分。その3つをうまくストーリーに溶け込ませるのが難しかったかなと。

『JUST CAUSE 3』
『JUST CAUSE 3』

――ゲームはどのように進めていくことになりますか? ミッション・ドリブン型ですか、それとも地域ごとに解放する形でしょうか。

 ものの15分でユーザーには自由が与えられ、島のいたるところに行けるようになります。あとはウイングスーツやアイテム、武器、爆発物が自由に使えるようになります。ミッションで進めるというのではなく、自分からどんどん探していくという形ですね。ただ、ミッションで進めていくストーリーモードももちろんあるので、好きなように遊んでいただければと思います。アンロック要素もあるので、ミッションを進めることで解放されるものはそちらで進めるのもいいかもしれません。

――あるポイントにいくとミッションが発生するのでしょうか? それともリストから選ぶ形ですか?

 ポイントでミッションが開始されます。島のいたるところにポイントがあって、そこに進むことでストーリーが展開するという形ですね。

『JUST CAUSE 3』
『JUST CAUSE 3』
『JUST CAUSE 3』

――主人公のリコ以外のキャラクターが登場する要素はありますか?

 はい。一番好きなキャラにマリオという男がいまして。リコの親友なんですが、彼が島の状況を伝えた人物なんです。キャラとしてはコメディチックでギャグ担当ですね。でもストーリーを進めるにつれて、島の状況がすごく深刻な状況下にあることがわかっていきます。あと『2』からはシェルドンがまた出てきますよ。

――ウイングスーツをあえて加えた理由を教えてください。

 開発を始めた頃にYouTubeで流行っていたウイングスーツの映像、そこからインスパイアされました。これを加えたことでより自由度をユーザーに与えられるという確信があったんです。岩山をくぐったり、それが魅力的で入れました。

『JUST CAUSE 3』
『JUST CAUSE 3』

――それでは最後にファンへのメッセージを!

 とにかく楽しんでもらいたい。破壊をまず楽しんでください!

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